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September 16, 2004

「焼け石に水」

[DVD映画]★★★★☆

なんとも悲しくもあっけらかんとした耽美を超えた残酷な作品。
昨日の「まぼろし」のフランソワ・オゾン監督が
ファスビンダーの戯曲を映画化した「焼け石に水」
2000年制作のフランス映画。

美しい町並みから始まる。
カラフルでメルヘンチックなドイツの街並…。
ドアを開けて入って来るのは、中年紳士レオポルド(ベルナール・ジロドー)と
美しく若い男フランツ(マリック・ジディ)。
部屋の中はおしゃれなインテリアの並ぶモダンな部屋。
ソファーに『並んで』腰を降ろす二人。
もう、このあたりでわかるように、
この美青年フランツはレオおやじにうまくハメられて、
ついに禁断の道へと入ってしまうのだ。

フランツ君には若くプロポーションがなんともエロティックな
婚約者のアンナ(ルドヴィーヌ・サニエ)という彼女♀がいるのだが、
おやじの魅力にすっかりメロメロなフランツ君、
アンナに愛情を抱きながら口では「出て行く」と言いながらも、
ずるずると彼のアパートメントから出て行く事が出来ない。
「愛している」からどうしても離れられないのだ。
そのうちに、レオの元『彼女』(アンナ・トムソン)まで現れ………
なんと!とんでもない結末に!!。
どんどん暴君に溺れて傷付く、素直な少年がなんとも初々しく、美しく、痛々しい。
欲望に忠実すぎるおやじ「ボクをパパと呼びなさい」みたいな、
こういう男って意外と男にも女にもモテモテだったりするのだ。
アメとムチを使い分けるから…。
(自分的には苦手なタイプ。どちらかというと「まぼろし」の夫ジャンタイプ好き)

物語は4幕に分かれる。もともと、戯曲だったのが良くわかる構成。
意外とグロテスクな内容をあっけらかんと、ちょっと可笑しくしつこく描くトコロも
妙ちきりんなダンスシーンも、違和感ありつつ、くすっと笑える。
それにしても、アンナさんそれはないだろうよ〜!!!
美しいフランツ君が不憫でならない。
オゾン監督のセンス、悪くない。というか好き???
「8人の女たち」思いきり寝てしまったのに…徐々にハマリ気味。
ビデオしかレンタルショップに無かったので
DVDの特典映像の短編がゼヒ見たい!

焼け石に水
焼け石に水
 
 
DVD BOX「海をみる」「クリミナル・ラヴァーズ」「ホームドラマ」「焼け石に水」
及び短編のオゾン監督の初期全9作品を収録。
フランソワ・オゾン DVD-BOX
フランソワ・オゾン


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