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October 24, 2004

「シモーヌ」

[DVD映画]★★★☆☆

もしも、CGで作った女優、完璧な容姿、完璧な演技をする〈ヴァクトレス〉が
現実になったら??という、非常に興味深い内容。
「ガタカ」「トゥルーマン・ショー」のアンドリュー・ニコル監督が
製作・脚本を手掛けた2002年アメリカの作品「シモーヌ」

最近落ち目の映画監督タランスキー(アル・パチーノ)は、
今回もわがままな女優に振り回されて製作中止に追い込まれ、
制作スタジオとの契約も打ち切られる…そんな時、
眼帯の男、片目を癌に犯されたプログラマーのハンクが現れて
『希望通りの女優を作るコンピューター・ソフト』を売り込みに来た。
その時は相手にしていなかったタランスキーだが、結局ハンクのシステムを使い、
CG女優の『シモーヌ』(レイチェル・ロバーツ)を作り出し、
無事「サンライズ・サンセット」という映画をリーズナブルに完成させたのだった。

そして、その映画はシモーヌの美しさで大ヒットとなり、
続く「永遠の彼方」という作品も大ヒット!!そしてオスカーを手にした。
これで監督の名誉挽回…と思ったが、人々の興味は『シモーヌ』へ。
実在しない『シモーヌ』は、もちろん人前に出る事は出来ない。
ゆえ、タランスキーが必死で『シモーヌ』秘密を奔走しながら守ろうとするが、
それは余計に人々の興味を増すばかり…
『シモーヌ』人気の暴走が始まった!!。

いや〜、結構面白かった!テーマの割には浅〜い、ゆる〜いタッチである。
タランスキーの元ヨメのプロデューサー(キャサリン・キーナー)のバカ加減と
途中で『家族の絆』にテーマが変わったところがちょっと寒かったが、
思ったより楽しかったぞ♪
映画を降りるわがまま女優ニコル(ウィノナ・ライダー)の役者っぷりも良かったし、
何といってもすっかりじ〜さんになったアルパチ!
すっとぼけてて、いいです。

アメリカ人のセレブに対するカルト的な関心、執着、固執、アメリカンドリーム。
この狂気じみたトコロが面白かった。
『シモーヌ』が嫌われるような映画を作っても逆効果。
そうあの「ソドムの市」的な映画であったとしても、悪ぶった姿であったとしても、
もはや人々はタランスキーの言葉より、『シモーヌ』の幻想の言葉を信じるのだ。

アンドリュー・ニコル監督自身が
「すべてを監督自身の手で自由に作れたら…。完璧な自分の作品を作れたとしたら。
 出演者までも…」
なんて、この映画で思いきり遊んでみたのでないかと思われた。
『シモーヌ』役のレイチェル・ロバーツ、セレブの見本のような彼女は
監督の奥さんになったんですね〜。

さて、この映画のテーマ。CG俳優ばかりになる可能性はあるのか?
ワタシ的にはNOかな。
『映画』は演技の決定を下す、監督以下、人間のスタッフがあって完成される。
動きの元サンプリング素材を演じるのは人間の俳優なのだ。
人間らしいシーンに人は心を動かされるもの…。

この映画でタランスキーが『シモーヌ』を人間らしく見せるテクニックとして、
ホクロを足すトコロがなんとまあリアル。
そして、ニコルの顔を見て「いいね〜そのシワ。シモーヌにも…」に思わずププッ…。

シモーヌ デラックス版
シモーヌ デラックス版

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