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November 10, 2004

「テルミン」 THEREMIN

[DVD映画]★★★★★

少し前に観た映画「テルミン」
これは1920年にロシアで誕生した世界初の電子楽器、
演奏者が空間で手を動かすだけで本体に触れることなく音を出す、
昔の恐怖映画とかSF映画の効果音で使われる“ヒュ〜、ヒュ〜ルル〜”という
あの不思議な音の楽器『テルミン』の開発者、
天才科学者レフ・セルゲイヴィッチ・テルミン博士の
奇妙な音色の楽器開発者の数奇な運命と
その愛を描いたドキュメンタリー映画なのだ。
監督・製作・脚本は映像作家スティーヴン・M・マーティン。
1993年のアメリカの作品。

テルミン博士と演奏家クララの時を越えた純愛がイイ!
楽器『テルミン』の開発と彼等の出会い、そして突然の博士は拉致による行方不明…
2つの大きな戦争、ソ連の崩壊という激動に翻弄される2人を
何ともドラマティックに描いている。
博士はロシアで軍事機器の開発に携わって生きているというウワサは本当なのか?。
そのウワサを信じ会いに行ったクララ、長い時間と微妙なすれ違い…。

この純愛ストーリーを軸にして、
テルミン博士の数奇な運命と、楽器『テルミン』に関わった人々の証言で
ストーリは進んでゆく。

この映画のテーマに使われたビーチ.ボーイズの『グッド・バイブレーション』他、
これまでまた現在も、多くのミュージシャン達によって
『テルミン』は使われており(現在リーズナブルに購入可能)
シンセの巨匠ロバート・モーグ、
ビーチ・ボーイズ
ブライアン・ウィルソン
レッド・ツェッペリンジミー・ペイジ
そしてマルチ・プレーヤーであるトッド・ラングレンなんかの証言には
これまた「ほほう」とうなるばかり。

またテルミンの使われた映画
「白い恐怖」、「それは外宇宙からやってきた」、
「地球の静止する日」「紐育ウロチョロ族」のシーンも解説されるので、
この辺りのレトロ感もかなりワクワクする。

全てご本人達出演のドキュメント作品なので説得力があり、
“事実は小説より奇なり”とはこの事だと思うほどの
もちろん演出がなされている以上、ラストシーンはちょっぴりあざといけれど、
心から「良かったね」と思える映画であった。

ちなみにこの映画の完成直後、1993年11月博士はお亡くなりに。
このあたりも悲しいけれど非常にドラマティック!

テルミン ディレクターズ・エディション
テルミン ディレクターズ・エディション
 
 
「テルミン」オフィシャルサイト
なんとここでバーチャル・テルミン体験が!

http://theremin.asmik-ace.co.jp/


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Comments

コメント、トラックバックありがとうございます。garamさんの「映画テルミン」紹介は簡潔明瞭であっても過不足なく、その意とするところを実に的確にとらえておられると感心いたしました。

Posted by: こちろう | November 11, 2004 at 07:56 PM

こちらこそ! ありがとうございます!
テルミンを演奏される方だなんて、すごいです。
この映画はドキュメント映画として、非常によく出来ており、
“出来すぎ”と思われるくらいの実話が衝撃的でした。
しかも純愛ストーリーを通して描いているなんて…。
ラストシーンが忘れられません。
ちなみにテルミン演奏、難しいのではないですか?
日本のアーティストも使っていますよね…非常に興味深いです!

Posted by: garam | November 12, 2004 at 02:03 AM

こんばんは。
「テルミン」、よかったなぁ。単に楽器を紹介するだけでなく
粋な純愛モノ(?)としてもかなりのものです。
90を過ぎたテルミン博士が画面に登場した時は思わず
「おお!生きてた!よかった~」と声を上げてしまいました。

実はアマチュアのテルミン奏者の方に会ったことがありまして
、目の前で演奏していただきましたが感動ものでした。実に奥が深い!
自分もトライしましたがこれは、これは・・あちこちツりますね。(笑)

Posted by: えひ山 | November 23, 2004 at 09:52 PM

えひ山さん

おお!ご覧になられましたか!!
おっしゃるとおり、単なるドキュメントとしてではなく、
純愛ストーリーをからめているトコロが粋な映画です。

テルミン、トライされましたか!!!
難しいですよね…きっと!
上記コメントいただいている、こちろうさんがテルミン演奏されています。
プロ・アマ問わず、日本でも結構多くの方が演奏されている事にも感動しました!!

Posted by: garam | November 24, 2004 at 05:17 AM

お久しぶりです。ご無沙汰しております。
テルミン、レビューを書いたのですが(すべて観直す時間がなく、断片的に確認しながらでした)、どうにもトホホな出来上がりで、トラックバックする自信がありません。お目よごしで怒られるかもしれませんが、こっそり観ていただければ幸いです。

Posted by: みけ | March 27, 2005 at 03:03 PM

みけ さん 

みけ さんのレビュー面白かったですよ!!!
ゼヒゼヒ、トラックバックして下さいっ♪
非常にアメリカ的な説明過剰な映画ですもんね〜。
個人的にはあのミュージシャンの方々のファンだったり、
昔の変なSFもツボだったのでもうワクワク♪
博士がご存命だった事もあり、純愛ストーリーにひっかけたトコロが好きでした。
 

Posted by: garam | March 28, 2005 at 04:27 AM

トラックバックさせていただきました。
私も昔の変なSFがツボに入って、むちゃくちゃ受けていました。本当に説明しすぎですよねえ、親切すぎます(笑)
テルミン博士の過酷な人生がトホホに変わった瞬間でした。でも、なんだか微笑ましいというか素敵でしたね。

Posted by: みけ | March 28, 2005 at 10:25 AM

早速トラックバック& 本文中リンクありがとうございます!
これで、みけさんのレビューが迷子にならずにいつでも読めます♪

>マトリョミン。

ううっ!可愛いですねぇ…!!
色々なテルミン、あるんですね!!!
みけさんのサイト、お気に入りブログに入れさせて頂きました。
ちょいちょい、遊びにまいります〜♪
 

Posted by: garam | March 29, 2005 at 01:26 AM

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