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February 06, 2005

フランソワ・オゾン監督

[映画監督]

1967年パリ生まれで、パリ第一大学映画コースで修士号を取得したという、
若くして才能あふれる男前!
フランソワ・オゾン監督について。

第一印象はダメだった。「8人の女たち」との相性の悪さがこの監督との出会い。
ところがどっこい!「まぼろし」からとにかくハマってしまう。
「まぼろし」のDVD映像特典にドキッとしたのだ。

Mes parents un jour d'ete
スパでの夫婦の日常風景
Les Doigts dans le ventre
過食性の女の子の物語
自分の殺した家族と写真を撮る男の子の物語

このセリフのない画面も粗い無声の短編映画に、目が釘付け。
謎の行動をする人物。当たり前の日常を送る人物。彼等に次に何が起こるのだろうか?
期待と不安をあおるそんな映像だった。
そこで、初期の短編作品を観てみる事に。
すると…現れたのは世にも不思議なオゾン・ワールド!!!

悪意や人の心の奥に潜んだ欲望を、美しい映像と音楽と共に
現実と妄想の生み出した虚構をしれっと折り込み、さらっと描くのが本当に上手い。

そして、度々使われるモチーフ。
水、海、血、街、覗、裸体、性癖、犯罪 …そして様々な愛。

彼が目にしたり覗いたりする、人間模様が興味深くてたまらないのだろう。
あえて人間の恥部や秘密を露出させて、面白がりつつそれを肯定する。
ブラックで変態チックで、どこか憎めず軽やかなタッチ。
“人の数だけある人間っぽさが好き”なのであろう。
色々な人々の“愛のかたち”を、
一見グロテスクであっても、悲愴であっても、バカバカしくても
それを受け入れ、映像として再現し、シーンを“カット”する。
彼の切り取る画面には、どこか人間くさい暖かみが感じられ、非常にニュートラルだ。

そして身近な人ほど理解出来ていないものだと、
不安な要素を現実とも虚構ともつかないようにうまくばら撒く。
確かに誰にでも、どんな想像もつかない出来事が起こるかわからない。
本人ですら気付いていない本性や衝動性を秘めているのかもしれないのだから…。
結果的に何が起こっても目をそらさずに、見つめるべきだ。
そうすればその先に、希望もあるかもしれないのだとも。
説明も少なく謎も放りっぱなしで、観た後に少し浮遊感のある作品も多い。
だからこそ、観る度違う見方が出来て楽しかったっりもする。

先日の「スイミング・プール」の解釈も、
3度観て、監督のつくり出した虚構に改めて気付くと共に
自分なりの「スイミング・プール」を作る事が出来たと思う。
また時間を置くと感じ方も変わるかもしれない…。

ルックスも良いが作る作品はヒネリが効き過ぎ!!!
そんなオゾンさんにハマりっぱなしなのである。

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フランソワ・オゾン フィルモグラフィー (公式サイトから)

 Une goutte de sang (10min / video)
 Peau contre peau (les risques inutiles) (8min / video) / documentaire)
 Le trou madame (10min / video) / documentaire)
 Deux plus un (9min / 16mm)
 Thomas reconstitue (1992) video), couleur, 10 mn
 Victor (1993) 35mm, couleur,14 mn
 Une Rose Entre Nous (1994) 35mm, couleur, 27 mn

「アクション・ヴェリテ」Action Verite (1994) 35mm, couleur, 4 mn
「小さな死」La Petite Mort (1995) 35mm, couleur, 26 mn
「サマー・ドレス」Une Robe d'ete (1996) 35mm, couleur, 15 mn
「ベッドタイム・ストーリーズ」Scenes de Lit (1997) 35mm, couleur, 26 mn
「海をみる」Regarde la mer (1997) 35mm, couleur, 52 mn
「X2000」X2000 (1998) 35mm, couleur, 6 mn
「ホームドラマ」Sitcom (1998) 35mm, couleur, 80 mn
「クリミナル・ラヴァーズ」Les Amants Criminels (1998 / 90min / 35mm)
「焼け石に水」Gouttes d'eau sur pierres brulantes (1999 / 90min / 35mm)
「まぼろし」Sous le sable >(2000 / 95mn / 35mm)
「8人の女たち」8 Femmes (2001 / 103mn / 35mm)
「スイミング・プール」Swimming Pool (2003 / 102mn / 35mm)
「5x2 - Cinq Fois Deux」5x2 - Cinq Fois Deux (2004 / 90mn)

※フランス語の欧文表記は表示出来ないため省略しています

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フランソワ・オゾンの作品とレビュー 一覧

海をみる
フレデリック・マンジュノ ルシア・サンチェス セバスチャン・シャルル
■ 映画「海をみる」「サマー・ドレス」「ベッドタイム・ストーリーズ」レビュー
クリミナル・ラヴァーズ
ナターシャ・レニエ ジェレミー・レニエ
■ 映画「クリミナル・ラヴァーズ」「アクション・ヴェリテ」レビュー
ホームドラマ
エヴリーヌ・ダンドリイ フランソワ・マルトゥレ
■ 映画「ホームドラマ」「小さな死」レビュー
焼け石に水
ベルナール・ジロドー アンナ・トムソン リュディヴィーヌ・サニエ
■ 映画「焼け石に水」「X2000」レビュー
まぼろし
シャーロット・ランプリング ブリュノ・クレメール
■ 映画「まぼろし」レビュー
8人の女たち デラックス版
カトリーヌ・ドヌーヴ
■ 映画「8人の女たち」レビュー
スイミング・プール 無修正版
シャーロット・ランプリング リュディヴィーヌ・サニエ
■ 映画「スイミング・プール」レビュー

■ フランソワ・オゾン監督の作品紹介はこちら
by G-Tools
 
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DVD BOX
「海をみる」「クリミナル・ラヴァーズ」「ホームドラマ」「焼け石に水」
及び短編のオゾン監督の初期全9作品を収録。
フランソワ・オゾン DVD-BOX
フランソワ・オゾン


8人の女たち プレミアムBOX
8人の女たち プレミアムBOX

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フランソワ・オゾン公式サイト
フランス語・英語のみ

http://www.francois-ozon.com/

ヴィルジニー・ルドワイヤンとフランス映画のサイト
フランスの監督やヴィルジニー・ルドルワイヤンをはじめとする俳優陣のインタビューなども有り!
気になる「スイミング・プール」の意図が知りたい方はこちらへ!!

http://www.geocities.co.jp/Hollywood/4769/
 

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Comments

はじめまして。
ネット上でフランソワ・オゾンの短編の動画をみつけたので、私のブログにアップしてみました。
今のところ2編ですが、これからもアップしていくつもりなので、よかったら覗いてみてください。
まあ、それはそれなんですが、上の短編紹介の部分で、タイトルと内容が食い違ってると思うんですが、どうなんでしょうか。
私は、『まぼろし』のDVDは観ていないんですが、短編は2編じゃなくて3篇入ってるんでしょうか。ちょっと気になりましたので……。

Posted by: umikarahajimaru | February 10, 2007 at 01:17 AM

umikarahajimaru さん

こちらこそ!
ごめんなさい…タイトルと内容がズレていましたね。
かなり前に書いたもので、ちょっとお恥ずかしいミスでした。
(今更ですがなおしておきました…)

ちなみに収録されているのは短編2編なのですが
2本目の“Les Doigts dans le ventre”が
前半約10分が過食症の女の子、
後半約7分が写真を撮る男の子の物語で構成されているんです。
レンタルのDVDにも収録されていると思うので
ゼヒゼヒご覧下さい!!!

「ぼくを葬る」に続くオゾンさんの次回作は英語だとか…
今度はどう来るのか楽しみにしています♪

Posted by: garam | February 10, 2007 at 04:58 PM

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