「涙女」
[DVD映画]★★★☆☆
“泣く”のではなく“哭く”現代にこんな風習がある事にびっくり!
フライヤーをもらってからずっと観たかった作品だったが、
まさかこんな物語だとは思わなかった!!
「硯」「男男女女」(日本未公開)とインディペンデントでの作品で
国際映画祭での受賞やノミネートを経験する、
中国の監督リュウ・ビンジェンによる2003年の作品「涙女」。
カナダ・フランス・韓国の合作とクレジットされている。
やはり本国では検閲によってなかなか公開出来ないようだ。
グイ(リャオ・チン)は働かず麻雀で負けてばかりのダメ夫ゲンと
田舎から出て来て北京に住み、彼女の稼ぎで何とか食いつなぐ日々を送っていた。
ある日、3つの不幸がグイを襲う。
・借りていた子供の親が子を捨ててトンズラ。
・ゲンがケンカで麻雀仲間にケガを負わせ監獄行き。
・そのケガの治療代9千元の負担をする事に。
「なんて私は不幸な女!」とバリバリの嘘泣きで治療代を要求する夫婦を追い返す、
その声を聞いた葬儀屋を営むグイの元彼氏のヨーミン(ウェイ・シンクン)は、
グイの元劇団員だった経歴とこの“哭き”の能力を活かして、
中国の葬儀で大声をあげて高らかに歌い泣き踊り場を盛り上げる
プロの“哭き女”で稼げるかも…ともちかける。
手探り状態で始めた“人の不幸で成り立つ”この商売、
グイは徐々に売れっ子になり、超多忙な日々。
お金も入り、問題も徐々に解決するかと思われたが、
ヨーミンから思いもよらぬ連絡が…。
見事な嘘泣きからこの“哭き女”を始めたグイ。
スマートすぎる体とちょっとキツめの顔を持つ美人だが、
どうも孤独な方向へ向かう運命に翻弄される。
感情が入っていないとギャラを減らされ、キレたりしながらも懸命に“哭く”。
自分の優しい感情を普段は押し殺し、
パワフルに他人の葬儀に奔走し続けるグイ。
最後に見せる、彼女の本当の涙。
この“泣き”のためにある映画であった。
不思議な地方の風習と現代文明のマッチが面白い。
殺伐とした風景の中の、グイの華やかな色・柄の衣裳。
原色使いの派手な花環や“はりぼて”の作り物を持ち、お祭りのように練り歩く葬列。
麻雀卓を囲んでの葬列、なんと…お犬様まで!
色々な家族のそれぞれの葬儀の中で“哭く”決して上手いとはいえないグイの歌、
そして…やはりラストシーンの“泣き”!!!
これが強烈に目と耳に焼き付くのであった。
「涙女」オフィシャルサイト
↓
http://www.miraclevoice.co.jp/namida/











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