« 「世界でいちばん不運で幸せな私」 | Main | 「ヒューマン・キャッチャー」 »

May 21, 2005

「ジーパーズ・クリーパーズ」

[DVD映画]★★★☆☆

これも一種の穴モノですね。
予告編でちょっと観たかった作品「ジーパーズ・クリーパーズ」。
年末にテレビで放映されたのを観た時は、途中から開いた口が塞がらない。
そして余りのゆるさに笑いが止まらなかった。
セリフにもある“ホラー映画のおバカな主人公のスタンダードな展開”を
自ら実践してしまった、あわれな姉弟の物語。

巨匠、フランシス・フォード・コッポラ製作総指揮のB級ホラー?(と言い切ろう!)
監督・脚本はコッポラが発掘したヴィクター・サルヴァ
この人は元々脚本家だったんですね…そのぼよんとした巨体も頷ける。
製作はコッポラが運営しするアメリカン・ゾエトロープ。
2001年制作のアメリカの作品。

姉のトリッシュ(ジーナ・フィリップス)と弟のダリー(ジャスティン・ロング
は春休みのため車で帰省中。
通りかかる自動車のナンバープレートで言葉遊びをしながら田舎道を走っている…と、
後ろからものすごい勢いで走ってくるトラックが!!!
まるで殺人鬼でも乗っているような」そのトラックは
みるみる接近してきて衝突しそう!
ナンバープレートには“BEAT1NGYOU
ガラスは真っ黒に塗られており、中は見えない。
このとんでもないカーチェイスをなんとか切り抜けた後
ふと視界に入った古い教会の穴の中に、
怪しい大男が血の付いたシーツで包んだモノを投げ入れるのを目撃してしまう。
しかも前に止まっている不気味なトラックはさっきの怪しいトラックではないか!
見られた事に気づいた男は、再びあのトラックで不快な警笛を鳴らしながら
とてつもない猛スピードで追いかけて来る!
今度は本気だ、ガンガン車体をぶつけてくるではないか!!!

“それ”から何とか逃げ切った2人だったが、
ダリーはあの穴に捨てられたモノが気になって仕方が無い。
もし、あれが生きている人間だったら?
ここで登場!ホラーの王道、おバカな主人公の“妙な好奇心と正義感”
こいつが命取りになる事はわかっているのにやめられない。
穴の中を確かめるため、再び教会に戻り穴に滑り落ちてしまったダリーは見てしまう。
シーツにくるまれていたモノ!!穴の底の想像もしなかった異様な光景!!!
彼等がドライブ中にふと思い出した話。
23年前行方不明になった高校生カップル。首が無かった二人。愛を誓った指輪が…
穴から出て来たダリーの様子がおかしい。
ボコボコになった車を走らせ、二人は最寄りの喫茶店に駆け込むが、
中にいるお客達は何だかとっても異様なムード。
そこに、ダリーあてに変な電話がかかって来た。
『ジーパーズ・クリーパーズ♪』レトロで軽快な音楽。
受話器の向こうで予言者の叔母さん曰く、
この曲に注意して! その歌詞で歌われているのは???


教会の地下室。イヤな泣き声のカラス。
猫おばさん、予知夢おばさん、喫茶店の妙な客達。
最初の「激突」を思わせるスピード感あふれるサスペンス感、
そして穴まわりでの「羊たちの沈黙」的なサイコ・ホラー感
これが中盤から想像もつかない妙ちきりんな怪物モノに急展開!
黒い帽子に黒いマント。妙に粉吹いたような白い顔。
そいつは、殺しても殺しても、人間のパーツを自分のものにして、
長い時間を生きて来た現れる世にも醜いコウモリ男(ジョナサン・ブレック)!
臭いで獲物を嗅ぎわけ襲う、その醜い鼻。
ついでににょきっと生える微妙な羽。
ヤツに目をつけられたら逃れる術は無いのである。
コイツが登場してからは、ドキドキするよりむしろ笑える。
主役二人の名演技、最初の伏線どこへやら♪
とっても弱い警官達や超能力者のおばさんには運命を変える事も出来ず、
気の強い姉さんがかっちょいいタンカ切っても、聴かなかったフリのコウモリ男
『ジーパーズ・クリーパーズ♪』
謎めいた不気味な歌詞に反する、ゆる〜い音楽がこれまたイイ!
この曲流しながら裁縫・加工作業するなんて手先の器用な怪物。
コヤツは都市伝説というより、23年に1度現れる田舎のたちの悪い妖怪。

いや〜、真剣に作るB級映画。この作品はこの醍醐味が十分味わえます。
こういうのは真剣に突っ込んで観てはいけません。
あぁ、そんなコトしちゃ! ホラごらん!! そんなアホな!!!
と、吉本新喜劇を鑑賞するがごとくのお決まりコースを楽しもう。
これが続編まで制作されるヒット作というのが謎ですが〜。
映画ってホント、面白いですね。

特典映像
見応え十分なメイキングやインタビュー、トレーラー等有。
その生真面目なエピソードには感心します!

ジーパーズ・クリーパーズ デラックス版
ジーナ・フィリップス ジャスティン・ロング アイリーン・ブレナン
ヴィクター・サルヴァ
B000066HMQ

ジーパーズ・クリーパーズ フィギュアバージョン
ジーナ・フィリップス ジャスティン・ロング アイリーン・ブレナン ヴィクター・サルヴァ
B0000677PT

ヒューマン・キャッチャー/ジーパーズ・クリーパーズ2
ベネット・サルヴェイ サントラ
B0001M6H36

■映画「ヒューマン・キャッチャー」レビュー
 

|

Comments

これぞまさにB級映画らしい映画でしたね~
序盤の全てをぶち壊す後半のテンションは爆笑なしでは
見れませんよね^^まさに吉本新喜劇っすねw

Posted by: Kaworinlove55 | September 13, 2005 at 07:13 PM

Kaworinlove55 さん

前半のサスペンス感・ホラー感が、中盤でいきなり急降下!
突っ込み所満載のB級作品に思わず笑いが…(^^;)
これだからB級作品はやめられません♪
 

Posted by: garam | September 20, 2005 at 02:36 AM

Post a comment