「SAW ソウ」
[DVD映画]★★★★☆
なんて緻密に仕組まれているのだろう!
いたる所は伏線だらけで一瞬も気が抜けない。
人間不審に陥ると共に、衝撃のラスト。
そして観たあとじわじわ効いてくるあの場面この場面…。
すっかり監督と犯人の術中にはまっている。
オーストラリア出身の公開時27歳という若者2人組、
監督・原案は本作で長編デビュのジェームズ・ワン、
同じく原案・脚本・主演を兼任したリー・ワネルによる衝撃のダーク・スリラー!!!
低予算、短期間で撮影・制作したというイキの良い作品だった。
音楽はナイン・インチ・ネイルズなどのプロデュースを手掛ける
チャーリー・クローザー。
ヘヴィーなサウンドや時には少しセツなさもあるメロディがこの映画にぴったり。
2004年のサンダンス映画祭で評価され、話題になったのも頷ける「SAW ソウ」。
以下結末は書きませんが若干ネタバレ有り。
これから観る方はこの先を読まない事をお勧めします。
暗闇のなかで青い光が動く。
「俺は死んだのか?」
溺れそうになりバスタブの中で目を覚ました1人の男アダム(リー・ワネル)。
そして…もう1人男ゴードン(ケアリー・エルウェズ )の声。
スイッチを見つけて明かりをつけると…そこは汚れた古いバスルームだった。
二人は部屋の両端にそれぞれ片足を太い鎖で繋がれ、動けない。
そしてその中央には、頭部を撃ち抜いた血まみれの死体が転がっている。
状況をなかなか把握出来ない彼等は、
混乱しながらも、この密室のあちこちにメッセージを見つける。
それぞれのポケットに入っていた
“PLAY ME”と書かれたテープ。
中央の死体からテープレコーダーを抜き取り、再生すると
アダムには「この地下室でお前は死ぬ。今日自分の死を見るか、うまく逃げ出すか…」
ゴードンには「6時までにアダムを殺さないと家族を殺しあんたもここで朽ち果てる」
と、ある“ゲーム”の開始を宣告する声。
しかもゴードンの妻アリソン(モニカ・ポッター)と
娘ダイアナ(マッケンジー・ヴェガ)の命も犯人の手中で危機にさらされている。
完璧な人生だったのに…誰が何のためにこんな事を?
そしてどうすれば皆が生き残る事が出来るのか?
これまでの経緯を思い出し、あらん限りの神経を使い、
この『生死のゲーム』に勝つための方法を探し出さねばならない。
二人の記憶や犯人からのメッセージから徐々に現れててきたのは
ある種の人間を選びだし監禁し、それぞれを制限時間ありの危機的状況、
生死の狭間に置きプレイさせる恐怖の『ゲーム』を利用した連続殺人事件。
直接は手を下さず、犯人の指示する極めて困難なルールに従い、
その『ゲーム』をクリアせなければプレイヤーには死が待っている…。
医者であるゴードンはこの事件の容疑者として一度尋問されていた。
今までの生還者は1人のみ。
この連続殺人事件の犯人を執拗に追い続けた
タップ刑事(ダニー・グローヴァー)と相棒シン(ケン・レオン)刑事。
判明したゴードンとアダムとの微妙な接点…。
タイムリミットが迫り極限状態から脱するために…彼等が行った事は!!!
シーンや写真のフラッシュバック画像や極端な早送り映像が多用され、
回想シーンと現実を交差させながら、ちらばった情報と時間経過を融合させていく。
最初から最後まで多くの謎、先の読めない展開で、緊迫感と共に一気に突き進む、
後味の極めて悪い、ジェットコースター的な室内アトラクションのようだった。
彼等がこの『ゲーム』に選ばれた理由を理解し
犯人が彼等に求める真意をとらえ事を行わなければクリア出来ない
ある種偽善的でもある犯人の身勝手な規則に従わせるこの殺人『ゲーム』。
第1のプレイヤーは自殺遍歴のあるポールでカミソリワイヤーで死亡
第2のプレイヤーは放火魔のマークでロウソクの火で焼死
第3のプレイヤーアマンダ(ショウニー・スミス)が唯一の生還者
ジャンキーだった彼女は「彼には感謝している」と言う。
・死体が持っていたテープレコーダーと拳銃
・犯人からのメッセージテープ
・2本のノコギリ
・一発の弾丸
・2本のタバコ
・携帯電話
・カメラ
・写真
・鍵
・ハート
・X
・?
・時計
・病院
・暗闇
・生と死
・ペンライト
・最前席
・マスク男
・ジブソー・パズル
・タイトル“SAW”の意味
全ては映画で語られているはずなのだが、
衝撃的でラストシーンにノックアウトされた後、
前述のとおり、自らこの映画の迷宮に入り込んでしまう意外と深い作品。
心臓にも精神的にも悪いが古典的かつ斬新的な部分があるので
あれこれ勘ぐるのが面白い。
まさか、○○が××だったなんて…!!!
そしてやはり、◇◇は皆強い!
映画「オールド・ボーイ」もそうだったが、
日々の言動には気をつけなくては…。
[特典映像]
・ジェームズ・ワンとリー・ワネルによるコメンタリー
・トレイラー
・主題歌ミュージック・ビデオ
・ミュージック・ビデオのメイキング
必ず観賞後に観よう!
若干ネタバレ有りのオフィシャルサイト
http://sawmovie.jp/
SAW ソウ DTSエディション
ケアリー・エルウェズ ジェームズ・ワン ダニー・グローヴァー モニカ・ポッター
サウンドトラック
SAW
フロント・ライン・アッセンブリー チャーリー・クローザー フィア・ファクトリー










Comments
この作品は公開時にどうしても観たくて
かなり遠出して観てきましたよ^^
ジェットコースター的っていうのは何か分かります!!
最後は自分も見事にノックアウトされました!!!
あと、TBさせていただきますね
Posted by: Kaworinlove55 | May 04, 2005 at 12:10 AM
Kaworinlove55 さん
おお!劇場でご覧になったんですね〜!!
きっと相当迫力あったのでは…!!!
話題になっていたので期待してたんですが、想像以上!
観賞後に気付いた事も沢山あり120%楽しめました。
DVDの監督たちのコメンタリー、むちゃくちゃ軽やかな苦労話と若々しいトークが面白かったです♪
Posted by: garam | May 04, 2005 at 06:16 AM
これ何度見ても何か発見できそうな気がして、そういう意味では近年稀に見る作品ではないかという気がします。最近はほとんど読んでませんが、推理小説好きだった私には大満足の作品でした^^
Posted by: yyz88 | May 04, 2005 at 02:04 PM
yyz88 さん
>これ何度見ても何か発見できそうな気がして、そういう意味では近年稀に見る作品ではないかという気がします。
そうなんです!2度目の鑑賞ではかなり発見しまくりました。
犯人のヒントがあんなにゴロゴロしているなんて!!!
自分の観察能力の無さにも驚きつつ(笑)びっくりです。
あと、書かれていた“ある事実”!
なるほど…そもそも、そうですよね〜!!!
ワタシははじめ“咳”が気になったのですが、もしかすると演技だったりして…と勝手に納得してました。
解釈がどんどん広がる映画の醍醐味いっぱいの作品ですね!
Posted by: garam | May 05, 2005 at 08:50 AM