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October 25, 2005

「ゾンビ 米国劇場公開版」

[DVD映画]★★★☆☆

青塗りゾンビが、ゆら〜ゆら〜と押し寄せて来るのがイヤだった。
それに対抗する人間のあさましい姿…。
特別感情移入は出来なかったが、
とても重いテーマが含まれているように思える。

監督・脚本はジョージ・A・ロメロ。これは所謂“ロメロ版”らしい。
原題「Down of the Dead」。
製作はクラウディオ・アルジェントとアルフレッド・クオモ。
ディレクターズ・カット版やら、イタリア版やらと
数あるバージョンの中で、これは1978年製作の「ゾンビ 米国劇場公開版」。
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *

いきなり死者が甦り生きた人間の温かい肉を食らう、
そして噛まれた人も死にまたゾンビと化す…この原因不明の事態に、
合衆国は、テレビ局は、パニックに。
誰かのせいにしないと、安心出来ない彼等は、
不毛な殺しあいを始める…。

テレビ局からヘリで脱出したスティーブン(デイヴィッド・エンゲ)、
ステファンの彼女のフラン(ゲイレン・ロス)、
SWAT部隊のロジャー(スコット・H・ラインガー)とピーター(ケン・フォーレ)
の4人は街から離れて郊外へ…
だが、そこにもゾンビたちがのろのろと歩き、スキあらば襲って来る。
彼等を再び殺すには、頭を破壊するしかない。
燃料補給と食料補充のために巨大なショッピングセンターへ着陸し、
そこに立てこもり状況を見守る事にする。
だが生前の習慣からか、日に日にゾンビがショッピングセンターへ集まってくるのだ。
何といっても生活するに困らないこの場所を確保するため
中にいるゾンビをまず全て片付け、入口をトラックで塞ぐ。
その際噛まれた傷が元で、ゾンビとなる仲間…。
そんな所に暴徒と化した生存者のバイカー達が乗り込んできた!!!

ブードゥーの教え、
「地獄が死者であふれた時、地上を死者が歩く」

SWAT部隊のあるメンバーがスラム街で行った無秩序な殺戮を見ていながら、
銃の腕のあるロジャーとピーターのとった行動。
特にロジャーは自意識過剰に彼等を甘くみてしまったのか、
冷静だった彼が、どんどん狂気満ちてゆく。
実に人間的なダメなヤサ男スティーブンの愛情。
女性ならではの甘さと強さ、フランの勇気…。
そして…平静を保とうとするピーターが最後に行おうとしたのは…
わずかながらの可能性に賭けてみる事。

非常にまったりと進む70年代の作品。
ゾンビの頭を楽しそうに撃つ人間。
その人間をガツガツ生々しく食らうゾンビ達…。
もはや利用価値の無い金銭や貴金属を奪う生存者。
ここに描かれるのは世紀末的な虚しさと、人間のモロさ。
そして、狂気と醜さだった。
 
ゾンビ 米国劇場公開版 GEORGE A ROMERO’S DAWN OF THE DEAD ZOMBIE
デビット・エンゲ ジョージ・A・ロメロ ケン・フォーリー
B0002CHNHO

 
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