「蝿男の恐怖」
[DVD映画]★★★★★
やっぱり好きだな〜。このくらいのユルい感じ。
かぶりもんの蠅男より、蠅に合成された小さな人間蠅が忘れられない。
今、なぜ、これ?
かというと、昔録画したビデオが伸びてしまい、
この前激安で売られていたので…
翌日レンタルに並んでいるのを発見し、改めて観なおす。
で、結局購入してしまう(^^;)。
お気に入りの王道ものは何度観ても見飽きないので!
原題は「THE FLY」。
そう、あのデビッド・クローネンバーグによるリメイク作品
「ザ・フライ」のオリジナル版。
こちらは1958年の作品なので、もちろんCGなんて無い時代、
古き良きアメリカ映画のSFホラーテイスト満点な「蝿男の恐怖」。
エグイ蠅男ではなく、なんだかセツなくなる蠅男なる科学者とその妻の悲劇の物語。
監督はカート・ニューマン。原作はジョルジュ・ランジュラン
。
そういえば、SFによく描かれる物質の電子転送装置は、
現在も未だ発表されていない…。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
いきなり殺人現場から、この物語は始まる。
「プレス機で夫を殺した」と夫の兄フランソワ(ヴィンセント・プライス)に
電話をかける妻エレーヌ(パトリシア・オーウェンズ)。
だが、彼女の様子はどうもおかしい。
蠅の飛ぶ音に反応し、たたき殺そうとすると激怒し、
執拗にある『頭の白い蠅』を探し続けている姿は異常であった…。
警察からの尋問などが始まる中、フランソワになだめられ、
やっと彼女は口を開いて、数ケ月前の信じられない出来事を話し始めた…。
ごくごく裕福で幸せな夫と子供と家政婦のいる家庭。
天才科学者であった彼女の夫アンドレ(アル・ヘディソン)は、
『物質転送機』をある日ついに完成させた。
それは『物質を原子レベルで分解し、ケーブルによって電気的に転送、再構築する』
世紀の大発明であったのだ。
だが日本製の皿の文字、“MADE IN JAPAN”が反転、
猫は転送されず、原子猫となって空中をさまよう…など、
もっと改良が必要な未完成品であった。
ある日、ずっと研究室にこもっていた夫の所へ行くと、
「重大な命に関わる事故が起きてしまった。
話す事が出来ないのと食事がとれないので、ラム酒入りのミルクをくれ。」
とドアの隙間からメモが差し出される。
それを持って行くと頭から黒い布を被った夫が自分を見ないように、
離れているように言う。そして、
「『頭の白い蠅』を探し、生きたまま捕まえてくれ」と妻に救いを求めるのだ。
そう、自分自身を実験台に転送した時に装置内にまぎれこんでいた1匹の蠅。
彼の頭部と腕の一部は、転送し再構築するさいに蠅とミックスされてしまったのだ。
その蠅はちょうどその日、彼の息子が見つけた『頭の白い蠅』だったのだが…。
48年前の作品である。映像は当時独特の甘さのある美しい画面。
会話を中心にまったりと進み、ゆっくりとこの悲劇の真相が明らかになる。
衝撃的な蠅男のシーンも、現在の映像作品を見慣れているので
着ぐるみ的に可愛らしいとすら思えるが、
複眼で『蠅男』が見ているであろう画面など、上手いっ!!!
『物質転送機』もこれで大丈夫?と思えるようなローテク・マシーンなのだが、
スイッチ入れる度に、これ…壊れない?かと心配になり、ドキドキしてしまう。
だが、のんびり進むストーリーの登場人物に次第に心が同調しはじめる。
一心不乱に愛する夫のために『頭の白い蠅』を探し、彼を励ます妻。
妻に危害を加えまい、科学者としてこの危険な装置と証拠を残してはいけないと、
どんどん蠅へと退化する脳で必死に苦渋の決断をするアンドレの絶望。
文字さえ満足に書けない妻に向けて彼の書いた“LOVE YOU”の文字…。
両親の事情はよく理解出来ないが、どことなく気を使う幼い息子。
弟夫婦のために協力を惜しまぬ兄。
ラストで蜘蛛の巣にかかった蠅男の悲痛な叫びと表情が忘れられない。
この絶望的な悲劇が、実にハッピー・エンド?で終わる所がレトロ。
女は母は強いのだ!!!
[特典映像]
「ザ・フライ」シリーズのオリジナル劇場予告編。
この「蠅男の恐怖」の予告編が、なかなか上手い。
クロネンバーグのリメイク版の予告編も有。
蝿男の恐怖
アル・ヘディソン カート・ニューマン 
蝿男の逆襲
ビンセント・プライス エドワード・L・バーンズ ![]()
キャンペ−ン中により↓コレより↑バラで購入したほうがお得です。
蝿男シリーズ DVD-BOX
アル・ヘディソン ビンセント・プライス カート・ニューマン ![]()
「ザ・フライ」衝撃的かつ悲しみの伴うこの2本!これまた親子の数奇な別の物語。
ザ・フライ コレクターズBOX
ジェフ・ゴールドブラム エリック・ストルツ デビッド・クローネンバーグ ![]()










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