「子熊物語」
[DVD映画]★★★★☆
子熊の視点で映し出された映像が楽しくてドキドキ…。
人間も含む動物の表情が豊かで素晴しい!
突然予期せず良い作品に出会いまた…観てしまった。
ロッキー山脈の大自然の中、
不安が一杯、でも好奇心も元気も一杯、
愛嬌たっぷり精一杯生きる、
ちょっと妄想癖のある子熊ちゃんが可愛らしい。
これは先日「トゥー・ブラザーズ」でも紹介した
フランスのジャン=ジャック・アノー監督により
1988年に製作された心温まる作品「子熊物語」。
撮影はとても大変そうだけれど
動物達の生き生きとした表情を撮るのが、
この監督は本当に上手。
ロッキー山脈のふもとの春。
草木や花が咲き乱れる丘で、死んでしまった母親のそばで眠る一匹の子熊。
生きてゆくための方法を何も知らない無防備な子熊は、
偶然森で出会った雄熊を親のように慕い、彼のまねをしながら後をついて行く。
だがその雄熊は、その巨体ゆえ人間の猟師達に目をつけられていた。
その銃弾を受け、山の奥へ逃げる雄熊をこっそり追いかけ、
その傷口を舐めてあげる子熊。
それまで子熊を追い払っていた雄熊もついに我が子のように子熊を舐めはじめた。
しつこく追ってくる猟師達から逃げながら、彼等の愛情と信頼関係は深まってゆく…。
そしてついに、人間達が猟犬を導入して追い詰めてきた時に、
雄熊は身をもって子熊を守るのだが、子熊は猟師達に捕らえられてしまった。
猟師のトム(チェッキー・カリョ)からミルクを与えられ、
次第に彼等との生活にも慣れてゆくのだが…。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
子熊の視点で映し出された映像が本当に楽しい。
クレイアニメだったりして、ファンタジックなのだが、
初めて見たカエルが夢に溢れ出て来たり、
きのこを食べてトリップしてしまったり!!!
ちょっと子供の頃の空想なんかを思い出してしまう、
なかなか想像力豊かで悪戯大好きな子熊ちゃんなのだ。
何でもかんでも雄熊の真似を一生懸命する姿!
おまけに熊達の表情豊かなつぶらな瞳!
驚いたり悲しんだり喜んだり安心したり…。
雄熊の威嚇する顔の恐ろしさはかなりのインパクトがあった。
あの顔で間近で吠えられたら…
猟師のトムさんも丸腰ではさすがにおののき祈るだろう。
ワタシも思わず一緒に祈ってしまった。
怯えて攻撃しない相手にとった雄熊の行動。
子熊ちゃんも、一難去ってまた一難…
自然界での掟。そしてお互いの知恵合戦。
生かす事の勇気と生きる事の難しさ。
猟師達の作る散弾銃の弾。
この子熊が、人間達が、そして私自身も
あらためて知る大自然の厳しさと愛情。
ハッピー・エンドにも救われる。
ちょっと心が洗われた作品。
子熊物語
チェッキー・カリョ ジャン=ジャック・アノー ジェラール・ブラッシュ 
子熊物語サウンドトラック
クロード・ベリ ![]()
■映画「トゥー・ブラザーズ」レビュー










Comments
本当に感動する映画ですよね。
あまり知られていないのが残念です。
『トゥーブラザーズ』も見てみようかと思います。
またよろしくお願いします。
Posted by: まっちゃん | November 15, 2005 at 01:27 AM
まっちゃん さん
観はじめたら、もう目が離せませんでした!
子熊の気持ちの疑似体験が出来る感じが素晴しかったです。
『トゥーブラザーズ』はもっと客観的な視点で描かれています。
人間達に翻弄される虎の家族の物語。
『子熊物語』よりもドラマティックに作り過ぎた感がありますが、見応えは十分。
ご覧になったらTB送って下さいね♪
Posted by: garam | November 15, 2005 at 02:12 AM