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November 12, 2005

「ネバーランド」

[DVD映画]★★★☆☆

おしつけがましい感動作ではなく淡々と描くところが好感持てる。
だが、ジョニー・デップ無しでは語れないであろう…
そうジョニー・デップのための映画、そう言っても過言でない作品かも。
大人にならない少年“ピーター・パン”は
こんな不思議で現実的な悲しい現実から生まれたのか…

監督は、「チョコレート」のマーク・フォースター監督。
主役のバリはこういうキャラクターを演じさせれば右に出るものはいない、
ジョニー・デップのキャラクターがぴたりとハマり
同じくケイト・ウィンスレットのまろやかな母親像もしっくりきていた。
繊細なピーターを演じるフレディ・ハイモアはどこかで見たと思ったら、
トゥー・ブラザーズ」のあの少年!
2005年公開のイギリス/アメリカ作品「ネバーランド」。
 
 
1903年、ロンドン。劇作家のジェームズ・バリ(ジョニー・デップ)は、
ちょっとスランプ気味…。
新作「リトル・メアリー」の評判も散々で、
友人アーサー・コナン・ドイル(イアン・ハート)にも
興行主チャールズ・フローマン(ダスティン・ホフマン)にも呆れられた。

そんな時、いつも書き物をする公園で
美しい未亡人のシルヴィア・ルウェリン・デイヴィズ(ケイト・ウィンスレット)と
父を失った彼女の4人の息子たちに偶然出会う。
いつも弟達や母を気遣う、長男ジョージ(ニック・ラウド)
元気一杯!次男ジャック(ジョー・プロスペロ)
繊細な心を持つ、三男ピーター(フレディ・ハイモア
幼い四男マイケル(ルーク・スピル)
騎士ごっこをして遊ぶ兄弟すら受け入れる事が出来ないピーターだったが、
子供顔負けに想像の世界に入り込むバリの姿に少しずつ心が動きはじめる。
そしてその男共をいつも優しい笑顔で見守り一緒に楽しむシルヴィア!
バリの想像力はどんどん膨らむ一方だった。

だが、反して厳しい現実が彼らの日常にはあった。
バリがあまりに足しげくデイヴィズ家に通うために悪い噂となり、
彼の良き妻メアリー(ラダ・ミッチェル)との心のすれ違いは大きくなるばかり。
デイヴィズ家を支える、亡き夫の母デュ・モーリエ夫人(ジュリー・クリスティ)の
あまりにも厳しい独裁完璧主義も自由主義のシルヴィアとは合わず、
4人兄弟は育ち盛り、元気盛りで毎日大騒ぎ!。
そして…シルヴィアには持病があった………。

ある日、ピーターのトラウマに、自分の過去を思い起こし、
バリは自分がずっと心に描いていた想像の世界、
ネバーランドを戯曲にしようと思いたつのだ…。

* * * * * * * * * * * * * * * * * 

愛犬をくるくる回りながら踊るバリ。
真剣にインディアンごっこに興じるバリ。
子供達よりも子供のようなバリ。
楽しく希望いっぱいで、どんどんふくらむ空想の世界と、
直面するとあまりにも虚しく悲しい現実の世界、
この間を行ったり来たりして戯曲“ピーター・パン”を作った少年の心を持つ大人。
一方、
父を亡くしたピーターのトラウマは、立ち止まりつつも少しずつ溶けてゆき、
長男のジョージは子供ながらお兄ちゃんらしく大人の心を持つようになる…。
(個人的にピーターよりもジョージにやたら共感)

想像を創造する作業の苦しみと閃き。
運命的な出会いと愛。
信じる事。そうすれば生まれるもの。

特に感動を押し付ける感もなく淡々と描く、
日常と日常の中での空想の世界が不思議なセツなさを産む。
 
バリの妻の間のお互いの孤独感、身勝手な大人達の世界は、
夢見る永遠の少年バリには辛すぎたのかもしれない。
ついに公演された「ピーター・パン」の素晴しさ!
ベッドの上を飛び跳ね、窓から飛美出してゆく子供達とピーターパン。
犬も着ぐるみで登場するなんて!!
これは大人も子供も楽しめる前代未聞の戯曲の誕生だっただろう!!!
「ピーター・パン」を観て笑う子供、大人達、関係者、
演じる役者そして…作った作家とそのモデル達!!!!

どの窓からも続いているネバーランドへの扉。
悲しすぎるが信じる事が実際救いとなるのかもしれない。
 
 
ネバーランド
ジョニー・デップ マーク・フォースター ケイト・ウィンスレット
B00067HCY4

 
「ネバーランド」オフィシャルサイト
 

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