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September 06, 2006

「グエムル —漢江の怪物—」

[劇場映画]★★★★☆

勢い満点!毒も満点!小市民満点!な怪獣映画!!
まさかこんな内容だとは思いもしなかった!!

うひょ〜!個人的にツボ!!
カンヌで驚愕されたという2006/9/2公開されたこの作品。
おバカなファミリーならではのブラックな笑いと
妙にがっちりアニマトリクスで作られた、
グロテスクな怪物とのからみがたまらない!!!
 
実は久しぶりに試写会で鑑賞だった♪
韓国の若手監督ポン・ジュノのファンでもありつつ、
エイリアンものも怪獣系のB級特撮なんかも大好きなワタシ。
このグエムル —漢江(ハンガン)の怪物—には
心躍る気分で開始前からワクワク…。
当日は満席では無かったのでゆったり観る事が出来た。
公開中なのでネタバレにならない程度に感想を!

* * * * * * * * * * * * * * * *

しょっぱなから悪意に満ちたシーンから。
全てはココから始まったわけだ。
そして…登場するのは韓国を代表する大きな川、
漢江の河川敷で売店を営むどこかマヌケな男達、
カンドゥとその父ヒボン。
のどかだった河川敷だが、突然現れた巨大な怪物の登場と共に、
一生忘れないだろう惨劇の現場に一転!
しかもカンドゥは娘のヒョンソを目の前で怪物にさらわれてしまった!!!
最愛のヒョンソが死んだものだと“激しく”悲しむ一家。
ところが事態は思わぬ方向に…
さて無事ヒョンソは救出されるのか?
謎の怪物はどうなる?
 
「お父さん、助けて!」
 
のキャッチコピーとTVスポットで
感動出来る怪獣映画かと思ってしまうが、
全編に渡って極めてブラックでシニカル。
非常に良く出来たB級映画の香りがぷんぷんする。
タブーにはあえて超ストレートに切り込みまくり、
極限状態での人間…主に普通の人々のおかしな行動を
ブラック・ユーモアを散りばめ描く独特の手法、
緊張と緩和を上手〜く使い分けるテンポの良さといい、
「ほえる犬は噛まない」「殺人の追憶」の
ポン・ジュノ監督ならではのエッセンスが一杯!!!
笑ってはいけない所で、ついつい吹き出したり突っこんだり…
大きな外的勢力に圧迫された小市民の底力を見せつける!!!

加えて、超個性的なキャラクターを演じる役者陣が抜群!
特に主人公であるおバカな一家、
家長ヒボンピョン・ヒボン)漢江の河川敷で売店を営む一家の長、ヒョンソの祖父。
長男カンドゥソン・ガンホ)父親と同居し家事手伝い中のダメ長男。ヒョンソの父親。
次男ナミルパク・ヘイル)大卒のフリーター。反政府攻撃運動の経験有。
長女ナムジュペ・ドゥナ)カンドゥとナミル妹。アーチェリーの銅メダリスト。
ヒョンソコ・アソン)怪物にさらわれるカンドゥの娘。笑顔の可愛い13歳の中学生。
ヒボン父ちゃんのダメ息子を含め、全員への絶対的な愛!!
そして、このダメ一家の期待の星、ヒョンソへのこの一家の熱〜い愛情で、
一致団結ヒョンソの救出に執念を燃やし、ここぞという時のマヌケっぷり!!!
怪物に挑むヒボンをはじめカンドゥ、ナミルの男性陣はもちろん、
ナムジュとヒョンソら女性陣のキリッとした表情も印象的だ。

そして、ハリウッドの技術を駆使した
スピーディーでいや〜な動きの怪物は、勢い良く登場し、
次々と食料である人間を襲い続ける…。

観る人は選び、後味は良いものでは無いけれど、
次々と迫り来る、先の読めない展開に
思わず引き込まれてしまった!!!
小市民の目線でのブラック・ユーモア、
ワタシはポン・ジュノ監督のココがツボみたい。

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オリジナルサウンドトラック/グエムル(漢江の怪物)

→「グエムル —漢江(ハンガン)の怪物—」オフィシャルサイト
→「グエムル —漢江(ハンガン)の怪物—」公式ブログ

ポン・ジュノ監督の作品。
■映画「ほえる犬は噛まない」レビュー
■映画「殺人の追憶」レビュー

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Comments

こんばんは!echo&コメ、ありがとうございました!
あたしはメッセージ性とかコメディー部分とか、全然考えないで、
単純に怪物映画として、楽しめたんですよねぇ。
いぁほんと、恐れ入りました。
またよろしくお願いしますね。

Posted by: 猫姫少佐現品限り | September 07, 2006 at 02:39 AM

猫姫少佐現品限り さん

いえいえコチラこそ!
この映画テンポの良さといい、怪物のいや〜な感じといい、
素直になかなか楽しめましたね〜。
それにしてもブラックな要素が満載だったのと、
ラストなんか韓国映画ゆえの表現だった気がしました。
ハリウッドや日本じゃあのラストは絶対無いですから…
そしてソン・ガンホの演技の幅にはびっくりです!

またゼヒゼヒ、トラックバックして下さいね〜♪

Posted by: garam | September 07, 2006 at 04:53 AM

賛否あるようですけど、その一因は予告編かもしれないですね。

実は、ウチの近所のシネコンはチラシは置いてあったので上映することはわかったんですけど、この作品の予告が掛からなかったんです。最近ロクにテレビも見てないので、予告映像一切見ずに本編を見てしまいました。
で、昨日、公式HPで日本版の予告を初めて見たんですけど・・・

感動的パニック映画みたいな煽り方してるじゃないですか!
おまけに歩兵だの戦車だのの映像も入れて、軍隊と怪物が戦うシーンがあるかのようなコラージュしてあるし。
ジュノ監督の旧作を見てない人たちがこの予告に煽られたら、笑いの要素やラストシーンに不満が出るのも致し方ないですね。

よくもまぁ、こんな酷いもの作ったなぁ。
角川の名を冠しても、三つ子の魂百までですね、ヘラルドさん(笑)。

てなわけで、TBありがとうございました。

Posted by: にら | September 12, 2006 at 10:59 AM

にら さん

コメントありがとうございます!
そうなんですよね…
予告編からは想像もできないブラックな笑いですもん♪
ワタシも予告編観る前に観たのと、
ポン・ジュノ好きなので、かなり喜んで鑑賞しました!

そういえば、「殺人の追憶」ファンの方にも不評ですね…
あの後でいきなり怪物モノですからね〜。
どちらかというと「ほえる犬は噛まない」のノリに近い感じだとは思います。
ポン・ジュノ監督、次作は何をやらかしてくれるのか楽しみですっ♪

Posted by: garam | September 13, 2006 at 07:02 AM

garamさんども、お久しぶりです!TB頂きました!
これ、ホントに監督らしさが出てましたよね
まさにこの監督しか出来ない作品なのでは?!と思います
とくにソン・ガンホのそこで寝るかーシーン辺りで何度ツッコんだことか^^;
「ほえる犬は噛まない」もちと興味が出てきたので今度観てみますね!

Posted by: Kaworinlove55 | September 13, 2006 at 06:15 PM

Kaworinlove55 さん

こちらこそ!
突っ込みどころは満載でしたね〜。
後半辺りはまさか!ここでもか!!そこでやるか!!!
という感じでしたもん…。

「ほえる犬は噛まない」のペ・ドゥナちゃんが可愛くて!
そして…濃いキャラ満載です。
ただし…愛犬家の方はドンびきします。
それだけはお伝えしておきます!
でもゼヒゼヒ観て下さイーン♪

Posted by: garam | September 14, 2006 at 04:20 AM

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