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April 14, 2007

「マリー・アントワネット」

[劇場映画]★★★★☆

好き嫌いは分かれるだろうが、
ワタシ好みの豪華なB級パロディ作品。
ソフィア節の真骨頂♪

カラフルスイーツどっちゃり
可愛い靴どっちゃり(お遊びアリ)
ニューウェーヴ・ミュージックどっちゃり時代考証無視の
ともかく贅沢なB級青春映画マリー・アントワネット
バージン・スーサイズ」「ロストイン・トランスレーション
に続く、ソフィア・コッポラ監督の第3作目。

個人的にはかなりツボで
評判いまひとつ良くないですが十分楽しく鑑賞♪

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

軽〜く浅〜く、しかも結構ブラック。
究極のセレブという切り口で
マリー・アントワネットを描いたパロディですな。
冒頭のタイトルロゴからして、
70年代の英パンクバンド、
セックス・ピストルズのジャケットのパロディですもん♪

音楽もヴィヴァルディラモーらのクラシックから
90年代の仏アーティスト、エール
近年の北欧のバンド、ラジオ・デプトといったメロウなもの
そして80年代のニュー・ウェーヴ・ミュージック
バウ・ワウ・ワウスージー・アンド・ザ・バンシーズ
ザ・キュアーニュー・オーダーアダム・アントなど)まで
幅広く多用したソフィアの音楽センスにはまたもや脱帽。

映像的にもベルサイユ宮殿での豪華なロケーション撮影と
(衣装でオスカー受賞しただけの事はある)
パステル調の豪奢な衣装とカラフルなお菓子達、
可愛らしい靴の並ぶ中に一瞬だけ映るコンバースといった
過去と現在が交錯する夢のような完成された異空間は素晴らしい。

究極のセレブリティ…ロイヤルファミリー…国を背負う者の宿命
どの時代でも同じ、どの国でも同じ、もちろん現代でも
おそらくソフィアはアントニア・フレイザーの描いた
マリー・アントワネットの知らざれる一面に
触発されたのだろう。

若すぎる、幼なすぎる、無知な王と王女。
世継ぎを生まねばならぬプレッシャー。
反動での贅沢三昧の貴族達との豪遊。
子が出来てロハスな生活を送り自然と戯れる姿…
それすらも贅沢な事に気付かない。
空っぽになった宮殿に追いつめられた時
一瞬だけ映る決起した民衆。
彼女に全く悪気は無くても罪なのだ。

ただ、こういった愚かな支配者の部分や
もっとドロドロした闇の部分があってこその
マリー・アントワネットなのだが
本作ではソフィア節でかなりサラッと流している。
愛情に満たされず、物欲に走った退廃的な宮殿での生活もカラフルでポップに
母になった後のマリーの素朴な姿はひたすらナチュラルにイキイキと…

人生の一瞬の輝きと、共に必ずある影
ソフィア・コッポラはソレを描く達人だと思っているのだが
今回も若い時代の一瞬のきらめきと心の揺れに重点を置き
その時代と自分の運命に流された一人の女の子
マリー・アントワネットの若い時代を
見事にキラキラと輝かせてみせていた。
しかも贅沢な宮殿や可愛らしい衣装や小物や料理もさながら
森の中でのちょっとした輝きが丁寧に描かれていたのが印象深い。
キラキラ輝いたその後に訪れる贅沢三昧のツケ。
観客は、その後マリーが裁判にかけられ
断頭台に立つ事を知っているのだ…

そして、何よりも輝いていたのは
マリーを演じるキルスティン・ダンスト
最初から最後までダンストの存在感は素晴らしかった!
少女のような顔にも、年増の女の顔にも
洗練された美女にもただの田舎娘にも見える独特のルックス。
子役からずっと演技をしてきた彼女の経歴もあるのか
背筋をピンとのばし堂々と歩く姿やその仕草は風格を感じた!!
キャラクター的には、ルイ16世を演じジェイソン・シュワルツマン
オタクで醜男なバカ殿っぷりが、ダンストに輝きを加えていたのも良い塩梅。

伝記的なマリー・アントワネット像を期待していると
大きな肩すかしを食らう事必須だが
そうでなくても楽しめる要素も満載。
さすがコッポラファミリーの才女!!!
好き嫌いは分かれると思うが一見の価値アリ。

公開直後に観たんですが…やっとレビュー書けました(汗)
いよいよDVD発売決定!!!
BOXにはジュエリー・ケース、ミラー、タオル、ブックレットなどの豪華特典有り。
DVDはメイキングの入った2枚組だそう。
通常仕様の初回限定盤にはスリーヴェケースと香りつきの油とり紙つきだそう。

B000P7VOJYマリー・アントワネット (通常版)
ソフィア・コッポラ キルスティン・ダンスト ジェイソン・シュワルツマン
東北新社 2007-07-19

by G-Tools
マリー・アントワネット (初回生産限定版)マリー・アントワネット (初回生産限定版)
キルスティン・ダンスト ソフィア・コッポラ ジェイソン・シュワルツマン

マリー・アントワネット サントラ
スージー&ザ・バンシーズ バウ・ワウ・ワウ
劇場にて購入したこのサントラがとってもグッド♪

マリー・アントワネット


Marie Antoinette マリー・アントワネット〈下〉 マリー・アントワネット〈上〉 ロスト・イン・トランスレーション オリジナル・サウンドトラック Lesser Matters

『マリー・アントワネット』サントラ・ダウンロード
 

I Want Candy: Anthology
Bow Wow Wow
彼らはこういう人達。『I Want Candy』『C30, C60, C90, Go』も収録。
B0000C83Z1

Pet Grief
The Radio Dept.
日本盤にはサントラの曲もボーナスで入り。
B000FCUYTK

グレイテスト・ヒッツ
ザ・キュアー
何と2007年のフジ・ロックに出演決定!しかも23年ぶりの来日!!!
B00005Q7KX

香港庭園(ホンコンガーデン)+2(紙ジャケット仕様)
スージー&ザ・バンシーズ
オリエンタルパンクなスジバンのこの曲が意外と合うんです。
B000EZ8BH0

ポケット・シンフォニー
エール
ソフィア御用達のエールのタイムリーな新譜。

B000LZ52WU

ファースト・インプレッションズ・オブ・アース
ザ・ストロークス

B000BV7TH0

Singles
New Order

B000BUE59Q

勝手にしやがれ!!
セックス・ピストルズ
パンクなタイトルロゴのパロディはコレのパロディ。

B00005GL2T


→映画「マリー・アントワネット」オフィシャルサイト

■ 映画「ヴァージン・スーサイズ」のレビュー
■ 映画「ロスト・イン・トランスレーション」のレビュー
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