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June 29, 2007

「トンマッコルへようこそ」

[DVD映画]★★★★☆

人間の愚かさと笑顔の力強さを教えてくれる韓国の戦争ファンタジー作品。
美しく印象的なシーンにジブリアニメの影響を色濃く感じる。

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「トンマッコルへようこそ」

製作:韓国(2005)
監督:パク・クァンヒョン
原作・脚本:チャン・ジン
音楽:久石譲

ピョ・ヒョンチョル(シン・ハギュン)
リ・スファ(チョン・ジェヨン)
ヨイル(カン・ヘジョン)
チャン・ヨンヒ(イム・ハリョン)
ムン・サンサン(ソ・ジェギョン)
スミス(スティーヴ・テシュラー)
ソ・テッキ(リュ・ドックァン)
村長(チョン・ジェジン)
キム先生(チョ・ドッキョン)
ドング(クォン・オミン)

→「トンマッコルへようこそ」オフィシャルサイト
トンマッコルはこんな村♪

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森や山や空や戦闘機、軍人と不思議な少女。
テーマといい、音楽といい、映像といい、
まるでジブリ映画を観ているようなファンタジー。
道ばたにいる人形とか千と千尋みたい。
音楽が久石さんだし…しょうがないけど
とにかくテーマ曲が耳に残るのはさすが。

朝鮮の南北戦争当時が舞台なので
ちょっととっつきにくいのと
下妻的ベタでマンガチックな合成やスローモーションは
好き嫌いがあると思うが
ワタシは結構好きなので楽しめた。
イノシシ事件はひっぱりまくる。

トンマッコル…無垢で子供のような
のほほんとした村人達がとにかく魅力的。
軍人達はこの村人にかかると
敵も味方もありゃしないし、国籍も関係ない。
本来の人間の生活、山麓での日常生活に戻ってゆく…

でもそこにも忍び寄る戦争の影。
闘いに巻き込まれて命を失う大勢の者達…
空から落ちてくる弾頭の雨…
戦争の悲惨さを辛辣に描いているのに
美しく良い話に思えるのが
この映画の不思議なところ。
人間の醜い部分と共に、人間の素晴らしさと強さを
猛烈に強調しているからかもしれない…
妙に心が洗われる物語であった。

髪に野の花をつけて笑うヨイルちゃんの顔は
忘れられないよ…。

B000J6HYPOトンマッコルへようこそ
シン・ハギュン パク・クァンヒョン チョン・ジェヨン
日活 2007-03-02

by G-Tools

「トンマッコルへようこそ」オリジナル・サウンドトラック
久石譲
B000HOJE38

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June 28, 2007

「王と鳥」

[DVD映画]★★★★☆

思い切りブラックなダンタジー・アニメなのだが
何故か悪を憎みきれない…
ジブリの巨匠達に影響を思い切り与えたこの作品は観るべし!

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「王と鳥」
原題:LE ROI ET L'OISEAU

製作国:フランス(1980)
監督:ポール・グリモー
原作・脚本:アンデルセン『羊飼い娘と煙突掃除人』
脚本・台詞:ジャック・プレヴェール
音楽:ヴォイチェフ・キラール/ジョセフ・コズマ

声の出演
王(パスカル・マゾッティ)
鳥(ジャン・マルタン)
警官長(レイモン・ビュシェール)
羊飼い娘(アニエス・ヴィアラ)
煙突掃除人(ルノー・マルクス)
助言者(ユベール・デシャン)
盲人(ロジェ・ブラン)
エレベーター係/スピーカーの声(フィリップ・デレーズ)
猛獣使い(アルベール・メディナ)
宮殿の市長(クロード・ピエプリュ)

「王と鳥」オフィシャル・サイト

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原作のアンデルセンの『羊飼い娘と煙突掃除人』を元に
独特の構図とアイロニーいっぱいの
階級社会や独裁制への批判がテーマになっている
ちょっとブラックなおフランスのファンタジー・アニメーション。

面白い罠や仕掛けだらけのお城や大きなロボット兵
極端にデフィルメされた構図など
宮崎駿監督の作品にかなり影響を与えているのは一目瞭然。
デジタルリマスターしているとはいえ
1980年という微妙な時代の作品だけど
今観て新しい…というか色あせていないのが素晴らしい。

どこかマヌケな鳥さんやその子供達。
更にマヌケな城の家臣達。
地下に生活する人々や動物達。
そして暴君すら、皆幸せになりたいし、音楽が大好き♪

恐怖政治の支配下…絶望の中にあった地下の住人も
鳥達が迷い込んで来た事によって
何かが動き変化し始めた。
彼らが見た事の無い空を飛ぶ鳥の知識の広さ、力強さ
そして自由な言動に突き動かされる。
それにしても、子供達への絶対的な愛といい
IQ高い鳥さんってば、凄いすぎ!強過ぎ!!

ラストのシーンがしんみりと印象的。
独りよがりでワガママな王と頭の良い鳥との対決は
下層社会対支配階級だったのね。
もっと羊飼いの女の子と煙突掃除の男の子
クローズアップされるのかと思ったら
意外とサラッと流されていたのが少し残念。
鳥さんに助けられっぱなしだし
王と鳥のキャラの濃さに負けていましたもん。

寓話的に考えてみると
王は独裁者、鳥は自由な国からの使者
絵画の中の少女と少年は夢見るだけのティーンエイジャー
地下の人々は支配されつつも本当に国を支えている国民達といった所かな。


〈特典映像〉

[1]太田光(爆笑問題)×高畑勲 劇場初日対談

   コレがかなりブラックで面白い!

[2]ターニング・テーブル(ポール・グリモー短編アニメーション集)

   グリモー監督が過去の作品をキャラクターと一緒に紹介してくれる
   この約75分も必見♪

 ・こっくりさんの会(1931年)
 ・音符売り(1941年)
 ・大熊座号の乗客(1942年)
 ・かかし(1943年)
 ・避雷針泥棒(1945年)
 ・魔法のフルート(1946年)
 ・ダイアモンド(1970年)
 ・王様の道化(1988年)
 ・音楽狂の犬(1973年)
 ・小さな兵士(1947年)

[3]「王と鳥」劇場予告編 など

B000LPS3NK王と鳥 スタンダード版
ポール・グリモー ジャン・マルタン パスカル・マゾッティ
ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント 2007-04-04

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June 27, 2007

「ブギーマン」

[DVD映画]★★☆☆☆

暗闇に潜む化物への恐怖。
ブギーマンとは一体何なのか???

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「ブギーマン」

製作国:アメリカ(2005)
監督:スティーヴン・ケイ
製作: サム・ライミ/ロブ・タパート
原案・ エリック・クリプキ
音楽: ジョセフ・ロドゥカ
 
ティム( バリー・ワトソン)
ケイト( エミリー・デシャネル)
フラニー( スカイ・マッコール・バートシアク)

「ブギーマン」オフィシャル・サイト

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う〜ん怖くないな。子供向け?。
サム・ライミちゃんのゴースト・ハウス・ピクチャーズだから
期待したのだけど、なんだか「JUON」みたい…
と思ったら特典映像でやはり
スティーヴン・ケイ監督、日本のホラーに影響されたよう。

最初のオープニングはなかなか良い!
子供の頃の恐怖…クローゼットの中の怪物のトラウマ。
この少年が青年となってトラウマに対抗するという…
とっても解りやすいお約束を守った一応ホラー。

映像は綺麗でカメラワークも悪くないんだけど、
話がこぢんまりとなかなか進展しない…
まぁ、こんなもんかと思っていたら…

最後の15分くらいでいきなり過激にスピードアップ!
妙ちきりんな怪物がぴゅんぴゅん飛びまくり、
おいおい!なんじゃそれ!!
と突っ込みドコロ満載。
かなり自己満足的なB級ホラーだったけど
このスピード感が全編にあると良かったな。

B000GH2RUSブギーマン
バリー・ワトソン スティーブン・ケイ エミリー・デシャネル
松竹 2006-09-28

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