94 posts categorized "映画:アメリカ"

August 21, 2008

「デトロイト・ロック・シティ」

[TV映画]★★★★☆

KISSのデトロイト公演を観たい!!!
その為に奔走する高校生4人組の
極めてシンプルなB級青春ロックお馬鹿映画♪

____________________

「デトロイト・ロック・シティ」
DETROIT ROCK CITY

製作国:アメリカ(1999)
監督:アダム・リフキン
製作:キャスリーン・ハース/バリー・レヴィン /ジーン・シモンズ
製作総指揮:マイケル・デ・ルカ/ブライアン・ウィッテン
脚本:カール・V・デュプレ
撮影:ジョン・R・レオネッティ
編集:マーク・ゴールドブラット/ピーター・シンク
音楽:J・ピーター・ロビンソン

出演:
エドワード・ファーロング
ナターシャ・リオン
ジュゼッペ・アンドリュース
ジェームズ・デベロ
サム・ハンティントン
リン・シェイ
メラニー・リンスキー
マイルス・ドゥガル
ニック・スコッティ
シャノン・トゥイード
パメラ・ボウエン
ジーン・シモンズ
ポール・スタンレー
エース・フレーリー
ピーター・クリス
KISS
ジョー・フラハティ
____________________

少し前にテレビで放映されていたものを観ておりました。
この青春ロックバカ映画大好きです!
KISSの公演を見るために
ホーク、レックス、ジャム、トリップの高校生4人組が
ライブに辿り着くまで旅を続け
あの手この手で頑張る4人を思わず応援♪
KISSの面々ももちろんご出演〜!!!

よくある青春おバカ映画ですが
彼らの気持ちも良くわかるんですよね〜(笑)
だからといって、あんな事やこんな事せんと
まっとうにうまくやれば良いのに〜と思いつつ
わざわざ間抜けな方向へ進む彼らが好き♪

“悪魔の音楽”的にロックを毛嫌いする強烈な親や先生達
いかがわしい奴らのいちゃもんetc…
もともとマヌケな自分達のせいなんだけど
切り抜けるその手段がこれまたおバカで愛おしい〜
もちろん青春ですから“お約束”もばっちり。

KISSの面々のライブも拝めるので
最後まで観ましょう〜♪

デトロイト・ロック・シティデトロイト・ロック・シティ
カール・V・デュプレ

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August 05, 2008

「テネイシャスD 運命のピックをさがせ!」

[劇場映画]★★★★☆

予告編のネタバレが残念ながらも
期待以上のゆるさとおバカさにニヤリ♪
隠れメタルファン親父など一部マニアにおすすめするC級作品♪♪♪

____________________

「テネイシャスD 運命のピックをさがせ!」

製作国:アメリカ(2006)
製作:ジャック・ブラック/カイル・ガス/スチュアート・コーンフェルド
製作総指揮:ベン・スティラー/ジョージア・カカンデス
      トビー・エメリッヒ/リチャード・ブレナー
      ケイル・ボイター
脚本:ジャック・ブラック/カイル・ガス/リアム・リンチ
撮影:ロバート・ブリンクマン
プロダクションデザイン: マーティン・ホイスト
衣装デザイン: デイナ・ピンク
編集:デヴィッド・レニー
音楽:アンドリュー・グロス/ジョン・キング/テネイシャスD
字幕監修:伊藤政則

出演:ジャック・ブラック(JB)
カイル・ガス(KG)
JR・リード(リー)
ロニー・ジェイムス・ディオ(ディオ)
ポール・F・トンプキンス(オープン・マイクのホスト)
トロイ・ジェンティル(JB:少年時代)
ネッド・ベラミー(警備員)
フレッド・アーミセン(警備員)
エイミー・ポーラー(トラック・ストップのウェイトレス)
ティム・ロビンス(謎の男)
デイヴ・グロール(サタン)
ベン・スティラー(ギターショップ店員)
ミート・ローフ(バド・ブラック)
コリン・ハンクス
エイミー・アダムス
ジョン・C・ライリー
____________________

もうJB&KGのロック馬鹿のデブオヤジ達最高♪

「TOMMY」ばりのロックオペラ風おバカ映画だが、
何が凄いって彼らの演奏。JBのボーカル上手すぎ〜!
そして二人の少年時代の子役が似すぎ(爆)

ロックスターを夢見るこ汚ない中年のデブ二人
JB(ジャック・ブラック)&KG(カイル・ガス)が、
コンテストで優勝し、スターになって家賃を払うために(笑)
ヒット曲作成に四苦八苦。
そんな時、成功したロックスターの
あんな人やこんな人の共通点に気づき、
運命のピックPODを求める珍道中が始まる〜!!!

ロックだ何だと言う割には
文無しの彼らはナゼかアコギ(笑)
派手に色々やらかす割には目的は家賃支払だし(笑)
子供みたいに瞳をキラキラさせて、
超お下品な歌詞の悪魔のメタルサウンドを奏でる姿は見もの。
奥ゆかしいファンのピザ屋の兄ちゃんもいいね。

隅々までコネタ満載
AC/DCやらDIOやらヴァン・ヘイレンetc...
特に何故かThe Whoへのオマージュも満点ですな。
B級以下のダメ映画好きかつ
全国の旧メタル少年=現メタル中年にはぐっとくるはず〜

監督はリアム・リンチですがJB&KG企画です。
音楽もほとんどテネイシャスDだし♪
かのミート・ローフ先生も父親役で
ロニー・ジェイムス・ディオ先生たるやご本人役で登場!
あ、製作のベン・スティラーちゃんも怪しい店員でご出演♪

とにかく派手に下品でくだらないんだけど、
何だかパワーを貰える映画でした。
あぁ〜あんな「ロックンロール歴史博物館」に行きてぇ〜
JB最高〜!

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かなり充実しているサイトなのでゼヒどうぞ!
只今ビンボーさん支援キャンペーン?
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July 11, 2008

「JUNO/ジュノ」

[劇場映画]★★★★★

渋好みの16歳ジュノは大人だけどやっぱり多感なティーン女子♪
エレン・ペイジちゃんがもうハマり過ぎ!!!!!


思わず映画観に行ってしまいました!!!
だって主演のエレン・ペイジちゃんがお気に入りでして
アカデミー賞受賞前から気になっておりました。
もちろん1人で来ているおじ様達もおられましたが
それにしても…女性客の率の高い作品。
若いカップルの♂君は複雑な表情だったり(笑)
いや、女子にはグッとくる箇所満載です。
____________________

「JUNO/ジュノ」
原題:JUNO

製作国:アメリカ(2007)
監督:ジェイソン・ライトマン
製作:リアンヌ・ハルフォン/ジョン・マルコヴィッチ
   メイソン・ノヴィック/ラッセル・スミス
製作総指揮:ジョー・ドレイク/ネイサン・カヘイン/ダニエル・ダビッキ
脚本:ディアブロ・コディ
撮影:エリック・スティールバーグ
プロダクションデザイン:スティーヴ・サクラド
衣装デザイン:モニク・プリュドム
編集:デイナ・E・グローバーマン
音楽:マテオ・メッシーナ
音楽スーパーバイザー:ピーター・アフターマン /マーガレット・イェン

出演:
エレン・ペイジ(ジュノ)
マイケル・セラ(ポーリー)
ジェニファー・ガーナー(ヴァネッサ)
ジェイソン・ベイトマン(マーク)
オリヴィア・サールビー(リア)
J・K・シモンズ(マック:ジュノの父)
アリソン・ジャネイ(ブレン:ジュノの義理の母)
レイン・ウィルソン
アイリーン・ペッド
ダニエル・クラーク
ヴァレリー・ティアン
エミリー・パーキンス
____________________

興味本位で素敵なイスの上で
親友男子ポーリーとヤッた一発で
妊娠しちゃった16歳の高校生ジュノちゃん…
普段は大人顔負けなクールさ満点な?ジュノだが
さすがにこの事件には凹みまくる。
親友のリアに相談し堕ろそうと思ったけれど
それも出来なくなっちゃって
かと言って育てる事は出来ないし…と
理想のカップルへ養子へ出そうと決意。
さて…彼女はこの緊急事態をどう乗り切るのか???

何故か渋い趣味のティーンエイジャーの女子2人
往年のパンクLPジャケやギターがどっちゃり部屋にある
古めのスラッシャー映画マニアでもあったりするジュノ
中年のおやじ教師に夢中のリア
彼女らのコンビがイイんですよ。
精一杯背伸びして、クールにクールに突き進む
ちょっぴり風変わりなジュノだけど
さすがの事態に家族や里親予定の二人を巻き込み
想定外の問題にぶち当たりつつも
思うようにつきすすむ力強さも最高。
その母なる?強さと少女なる素直さにじ〜んときましたね。

ジュノの妊娠をめぐっての
周囲の人間関係も変化するのですが
中でもジュノの家族…
彼女の状況を受け入れ、彼女を信じて
最善を尽くそうと協力してくれる
お父さんとお義母さんが素晴らしい!!!
この二人だからの娘なのだなぁと思えるんです。
そして…皆が自分らしく…
自分に嘘をつかずに生きてゆこうと少し大きな心に成長する。
ジュノもポーリーも両親も子供が欲しいヤッピーカップルも…
皆が幸せでありますように…

とにかくとにかく予想以上に
もうエレン・ペイジちゃんがイイ!!!
「ハード・キャンディ」「リ・ジェネシス」で
童顔&おチビさんながら
少女のあどけない純な表情と脆さ
信じられないほど力強い大人顔負けの演技をする
彼女のファンになっちゃったけど
この作品は彼女の良さが最大限に活きている作品の一つだと思いますね。
ちょっと昔のジュリエット・ルイスに近いけれど
ベクトルの違う何かを感じる
これから先が楽しみな女優さんですっ!!!

B001DWDVGYJUNO/ジュノ <特別編>
エレン・ペイジ, マイケル・セラ, ジェニファー・ガーナー, ジェイソン・ベイトマン, ジェイソン・ライトマン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2008-11-07

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B0013EUA6QJUNO/ジュノ
キミヤ・ドーソン
Warner Music Japan =music= 2008-04-23

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  →「JUNO/ジュノ」オフィシャルサイト

■映画「ハード キャンディー」レビュー

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May 28, 2008

「終わりのない物語〜アビバの場合」

[DVD映画]★★★★☆

1人のアビバという少女を
何人ものキャラクターが全く違った俳優が演じる事によって
この極端なエピソードの羅列から
実は普遍的な物語…という事をゴリゴリと強要してくる
ものすごくパワフルな作品だ!!!

_______________

「終わりのない物語〜アビバの場合」
原題:PALINDROMES

製作国:アメリカ(2004)
監督:トッド・ソロンズ
製作:デリッック・ツェン/マイク・S・ライアン
脚本:トッド・ソロンズ
撮影:トム・リッチモンド
プロダクションデザイン: デイヴ・ドーンバーグ
衣装:ヴィクトリア・ファレル
音楽:ネイサン・ラーソン

出演:
エレン・バーキン(ジョイス・ヴィクター アビバの母)
スティーヴン・アドリー=ギアギス(ジョー/アール/ボブ)
リチャード・メイサー(スティーヴン・ヴィクター アビバの父)
ジェニファー・ジェイソン・リー(“マーク”アビバ)
デブラ・モンク(ママ・サンシャイン)
シャロン・ウィルキンス(“ママ・サンシャイン”アビバ)
マシュー・フェイバー(マーク・ウィーナー)
ウィル・デントン
ヒラリー・B・スミス
ダントン・ストーン
_______________

かなり前に観てレビュってなかったコレ。
細部にわたるこだわりといい…
可愛いテイストと毒満載。
記憶しておきたかったので、観て直ぐにメモっておいたのが下記。
自分用の覚書なのであしからず…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ドーン・ウィーナーを偲んで
 ラビの葬式…

 ・ドーン 黒人の少女アビバ 死んだいとこのドーンのようになりたくないと懇願。
               妊娠しても子供は絶対殺さない。沢山欲しい。
               いつも誰かを愛することが出来ると…
 ・ジュダ ブルネットのアビバ 数年後 遊びに行ったウォレス家のジュダと初体験。
                数分で終了。
 ・ヘンリー 赤毛のアビバ 妊娠発覚!両親は激怒。
              でもアビバは子供が出来ご機嫌。
              親から産むなら出て行けと…ヘンリーという
              産まれなかった弟の話を聞かされ堕胎を強制されたが  
              そのため子供を産めない体になってしまう。
              おろした子供の名前をヘンリエッタと名付けるアビバ。             
 ・ヘンリーエッタ カーリーヘアのアビバ 家出し、ヒッチハイクで出会った男性
                     ボブと一夜を共にするが…
 ・ハックルベリー ショートボブでスレンダーなアビバ モーテルに置いてけぼりに…
                           田舎を放浪していて
                           森でボートに乗る。
 ・ママ・サンシャイン おデブな黒人のアビバ 森の中で眠る彼女にピーター・ポール
                       という少年と出会い、彼の居るという
                       サンシャイン・ホームに連れて行くと
                       優しく接してくれる。
                       経歴に嘘をついて迎え入れてもらうが
                       明るすぎる“事情”持ちの子供達と
                       クリスチャン達!
                       だがそこに現れたのは…あのボブ?
                       大人達の会話で衝撃的な事実が発覚!
 ・ボブ 黒髪のアビバ サンシャイン・ホームからこっそり抜け出しボブの所へ。
            フライシャー、あの医者の暗殺に参加する事に。
 ・マーク 金髪のアビバ 帰ってきたドーンのパーティが催される。
             葬式の…あのマーク!!!
 ・アビバ おデブのジュダと再会!
      今までのアビバがコロコロ変わって出てくる。
      もちろんラストは…!!!!最初のアビバちゃん!
      あの夢が本当だったら…不毛なんだけど、明るく終了。  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何か全てにわたって不愉快かつ悲惨な割には
あっけらかんと終わってしまったのが
かなり強烈に印象的。
どこぞやの田舎で街で…
有りそうで無さそうな物語。
ただ“子供が欲しかっただけなのに…”
興味の有る方限定で観て下さい。

おわらない物語~アビバの場合~
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May 27, 2008

「アイム・ノット・ゼア」

[劇場映画]★★★★☆

詩人・アウトロー・映画スター・革命家・放浪者・ロックスター
この6つのキャラクターを6人の豪華キャストが演じる異色作。
様々な側面を持つボブ・ディラン?という人物に
ますます興味が湧いてくる作品。

_______________

「アイム・ノット・ゼア」
原題:I'M NOT THERE

製作国:アメリカ(2007)
監督:トッド・ヘインズ
製作:クリスティーン・ヴァション/ジェームズ・D・スターン
   ジョン・スロス/ジョン・ゴールドウィン
原案:トッド・ヘインズ
脚本:マット・グリーンハルシュ/オーレン・ムーヴァーマン
撮影:エドワード・ラックマン
音楽監修:ランドール・ポスター/ジム・ダンバー

出演:
クリスチャン・ベイル(ジャック/ジョン牧師)
ケイト・ブランシェット(ジュード)
マーカス・カール・フランクリン(ウディ)
リチャード・ギア(ビリー)
ヒース・レジャー(ロビー)
ベン・ウィショー(アルチュール)
ジュリアン・ムーア
シャルロット・ゲンズブール
ミシェル・ウィリアムズ
デヴィッド・クロス
ブルース・グリーンウッド
__________________

シネマライズにて鑑賞。
6人の演じるディランの人格が交差して描かれるため
ちょっと入りにくいのと
エピソードや曲を知らないと面白さ減だが
それぞれのキャラクターのセリフが印象深く
とても面白いつくりになっていた。
まだまだ自分の中で消化出来ていない部分もあるのでざっくりと感想を。

奇しくもトッド・ソロンズの『アビバの場合』のようなものを
想像していたのだが、アプローチが似て異なるものだったかも。
名前も年齢も性別すらも違う6人の物語をとおして
たしかにボブ・ディランという人物像が浮かび上がってくる。

リアルタイムではないのだが一度生で観ていたボブ・ディラン大先生。
その昔その歴史も本にて仕入れて勉強したが
見事に抜けている部分も多く…
もう一度ちゃんとアルバムを聴きたくなってしまう。

前評判どおりケイト・ブランシェットがとにかく似ているというか
性別を越えてなりきっているそのたたずまいと演技が素晴らしい!!!
時代を感じるエピソードも多いので
音楽ファンには一見の価値有り。
ラストのご本人のライブ映像が効いてます。

「アイム・ノット・ゼア」オフィシャル・サイト

B001CSMGOWアイム・ノット・ゼア
クリスチャン・ベイル, ケイト・ブランシェット, リチャード・ギア, ヒース・レジャー, トッド・ヘインズ
Happinet(SB)(D) 2008-10-24

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アイム・ノット・ゼアアイム・ノット・ゼア
サントラ カレン・オー ロジャー・マッギン メイソン・ジェニングス ロス・ロボス ジェフ・トゥイーディー マーク・ラネガン ウィリー・ネルソン エディ・ヴェダー ソニック・ユース ジム・ジェームス

ニューポート・フォーク・フェスティバル 1963~1965 LIVE キープ・イット・シンプル DYLAN ボブ・ディランのテーマ・タイム・ラジオ・アワー

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アイム・ノット・ゼア (クリスチャン・ベイル、ケイト・ブランシェット出演)
B00130HI4C

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April 24, 2008

「コントロール」

[劇場映画]★★★★☆

数多くのミュージシャンの写真を撮ってきたフォトグラファー
アントン・コービンの映像作品は30年弱前に彼が出会ったバンド
ジョイ・デヴィジョンの亡きヴォーカル、イアン・カーティスの生涯を
1974年〜1980年まで描いた映画。
モノクロームのスクリーンに切り取られた完璧な構図の中に
悩めるバンド青年の姿が狂おしいまでに美しく映し出されていた。

_______________

「コントロール」
原題:CONTROL

製作国:イギリス/アメリカ/オーストラリア/日本(2007)
監督:アントン・コービン
製作:オライアン・ウィリアムズ/アントン・コービン/トッド・エッカート
原案:デボラ・カーティス『タッチング・フロム・ア・ディスタンス イアン・カーティスとジョイ・ディヴィジョン』(蒼氷社刊)
脚本:マット・グリーンハルシュ
撮影:マーティン・ルーエ
音楽監修:イアン・ニール
スペシャルサンクス:ニュー・オーダー

出演:
イアン・カーティス(サム・ライリー)
デボラ・カーティス(サマンサ・モートン)
アニーク・オノレ(アレクサンドラ・マリア・ラーラ)
フッキー(ジョー・アンダーソン)
バーナード・サムナー(ジェームズ・アンソニー・ピアソン)
ロブ・グレットン(トビー・ケベル)
トニー・ウィルソン(クレイグ・パーキンソン)
スティーヴン・モリス(ハリー・トレッダウェイ)
ケヴィン〈イアンの父〉(リチャード・ブレマー)
_______________

デビューアルバム1枚を残し1980年5月18日に23歳で自殺した
ジョイ・ディヴィジョンの亡きボーカル、
イアン・カーティスの学生時代から
結婚しバンドに入り自殺するまでを描いた作品。
監督が彼らとなじみの深いフォトグラファーのアントン・コービン。

ニュー・オーダーの前身バンドだと言う事と
度々カヴァーされている名曲達は知っていたが
イアン・カーティスについてはあまり知らなかった。
デヴィッド・ボウイやルー・リードのようになりたかった詩人のイアン。
無垢なデヴィーの笑顔に恋をし若くして結婚したイアン。
職業安定所の職員だった生真面目なイアン。

そんな彼がロックバンド、ワルシャワに参加し
ジョイ・ディヴィジョンとして本格的な活動を開始してから
ありがちなロック・スターの転落人生へとまっしぐら…
TV出演、アルバム制作、ツアの日々…
疲れからか癲癇の発作を起こし、以後持病となってしまう。
追っかけ記者との恋がきっかけで、妻や娘の存在がうっとおしくなってくるし
どんどん忙しくなり欧州、果てはアメリカツアーまで決定。
自分が思い描いていたヴィジョンとはどんどんかけ離れ
ステージでも癲癇の発作を起こし
加速してゆくバンドのサクセスストーリーの中で
自分の存在について自信が持てず、コントロール出来ず
家族と恋人の間で板挟みになり
ついにステージで歌えなくなってしまう…
それでも何とかやり直そうとするイアンだが
アメリカツアーを前に、命を断ってしまった…。
後に『ブルー・マンデー』という曲になる彼の最期。
ジョイ・ディヴィジョン時代の数少ないヒット曲の歌詞の意味が
コレを観る前と全く違って感じられた。

モノクロームなアントンの写真のようなシーンに
ニュー・ウェーヴ・ムーブメントの楽曲や
もちろんジョイ・ディヴィジョンのサウンドが流れ
頭をぐるぐる回って離れない。
とにかく主演のサム・ライリーの素晴らしい演技力
ライブ・パフォーマンスと常にどこか寂しげな表情が印象的だ。
パンフレットにも書いてあるが、特に似ているわけでもないのに
どんどんイアン・カーティスに見えてくるのだ。
劇中の彼らの演奏にも妙な迫力と狂気があり
グイと心の底をつかまれてしまう。

ミュージシャンにありがちな事だし
持病の癲癇の恐怖もあっただろうが
真面目すぎるゆえ、若さゆえ…
逃げ道を閉ざされてしまったのだろうか。
『LOVE WILL TEAR US APART』がとにかく心に沁みた…

〈東京では2008/3/25まで渋谷シネマライズにて上映中〉

B001B4LQ2Uコントロール デラックス版
サム・ライリー, サマンサ・モートン, アレクサンドラ・マリア・ララ, アントン・コービン
ジェネオン エンタテインメント 2008-09-10

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コントロール コレクターズBOX (初回限定生産)コントロール コレクターズBOX (初回限定生産)
サム・ライリー, サマンサ・モートン, アレクサンドラ・マリア・ララ, アントン・コービン

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コントロール
サントラ ニュー・オーダー デヴィッド・ボウイ

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スティル【コレクターズ・エディション】 アンノウン・プレジャーズ【コレクターズ・エディション】 クローサー【コレクターズ・エディション】 The Best of Joy Division シャドウプレイヤーズ - ファクトリー・レコードとマンチェスターのポスト・パンク 1978~81
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ジョイ・ディヴィジョンのシングル集
サブスタンス
ジョイ・ディヴィジョン
B00005LK2V

■ ミュージシャン系カテゴリー
■ 「ドニー・ダーコ」レビュー

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September 11, 2007

「エル・マリアッチ」

[DVD映画]★★★☆☆


ロバート・ロドリゲスが最大限に節約し7000ドルで自主制作し
サンダンスで評価されたという長編デビュー作。
スペイン語圏市場用に作ったため全編スペイン語(笑)
脱獄囚と間違えられたマリアッチ(流しの歌手)志望の青年が
とんでもない騒動に巻き込まれてゆく…という
メキシコ舞台のアクションもの。

_______________

「エル・マリアッチ」
原題:EL MARIACHI

製作国:アメリカ(1992)
監督:ロバート・ロドリゲス
製作:カルロス・ガラルドー/ロバート・ロドリゲス
原案・脚本・撮影:ロバート・ロドリゲス
音楽:マーク・トルエーロ/アルバロ・ロドリゲス/ファン・スアレス
   セシリオ・ロドリゲス/エリック・ガスリー

出演:
エル・マリアッチ(カルロス・ガラルド)
ドミノ(コンスエロ・ゴメス)
ビゴトン(ジェイム・デ・ホヨス)
アズール(レイノル・マーティネス)
モーリシオ(ピーター・マルカルド)
_______________

これも懐かしい〜作品ですな。
おそらく「サボテン・ブラザース」とか「エル・パトレイロ」とか…
あのあたりの作品と2本立てかなんかで観た記憶が…。

さて、久しぶりにちゃんと観ましたが
やはりゆる〜いながらも結構イケます!!!
ゆるゆるまった〜りした部分と、
スピード感のあるアクション部分とくだらない演出が妙にマッチ。
ギターケースの中の銃…ってのがミソですね。
一応続編とされている「デスペラード」で
ギターケースが大活躍するわけですが
この「エル・マリアッチ」では
ギター弾きの兄ちゃんが殺し屋と間違われて命を狙われる中
望まずしてハードボイルドな男に成長?してゆく所が面白い。

役者はほとんど素人やスタッフばかりなので演技力がどうとかではなく
とにかく素人ならではのキャラがたっていますね。
ホテルのおやじの電話とか、悪役の彼のマッチとか、
微妙なルックスの姉さん達にもツッコミ入れながら笑えます。
小物や生き物を使って無理矢理まとめている青臭さもグッド!

コレをサンダンス映画祭で評価されて
コロンビアに買い取られたというロドリゲスの出世作。
制作費7000ドルとひたすらケチった低予算を売りにしているトコロも笑えるが
怪我の功名というか、低予算ゆえの対策が面白いと評価され世の中わからんもの。
最初の長編…習作的な作品って、色々詰め込みすぎがちなのに
この「エル・マリアッチ」はいたってシンプル
撮りたいもののビジョンも明確で
情熱と創意工夫だけで、粗いけれど力強い作品になっています。
元々スペイン語圏で売ろうとスペイン語で作った…という
ニッチな発想が逆に利いていたりもしたんでしょうね。

ちなみに映像特典&監督コメンタリーは一見の価値あり。
まずこれから映画を撮る人に…『30本目までは駄作だから』と言い切り、
リーズナブルにビデオでガンガン作品作って
金のかかるフィルムは映画会社に任せよう!と指導(笑)
そういやこの「エル・マリアッチ」の映像がキレイだったのも
オリジナルはビデオだったからなのね…
(映画館で観たのはかなりノイズあった記憶が)
現在ではデジタルで更に撮影&編集もリーズナブルに出来るようになったので
とにかく“やってみる”事が大切ですな。

そしてとにかくセコイ!
いかに無駄をはぶいてケチるか…という監督のコメントが炸裂!!!
だが、何となく貧乏な同世代のワタシとしては
別に映画を作っているわけではないけれど
わかる…わかるよ…そうなんだよ…とひたすら同感。
たしかにギャラと食事代はバカにならんですからね。
サンダンスに出品されているものには
超低予算のものが多いけど、この作品の徹底っぷりには爆笑。
そして基本的には全部自分で行い身内&地元を上手く使い
役者の拘束時間を減らすのが安く上げるコツと連呼。

数年後に自宅にスタジオを作り制作している彼の言葉だけに
妙〜な説得力がありますが、
多才な完璧主義というより地元&ファミリー大好きな貧乏性という気が…
身内友人のキャスティングもひいき目というより
なんだかケチっている気がしてならないですね(笑)

映像特典で何よりも注目すべきはモノクロ短編の『BED HEAD』
寝癖ヘアで粗野なお兄ちゃんをコントロールしちゃう小さな妹の物語で
当然チープでバカバカしいんですが
おしゃれとは正反対のダサダサ加減と
その、どうしようもない“下らなさ”と明解さがグッドです。
好き嫌いは激しく分かれるでしょうが
自分の子供のためだけに?キッズムービー作ったり
家庭崩壊しつつも大金使ってチープなおバカな映画作ったり
初心を貫いているのか、興味の赴くままなのか…
生真面目素直にダサいおバカ映画を作るロドちゃんの姿勢は微笑ましい。
今後も素直な映画バカを極めて欲しいですな。


B000OPOBHOエル・マリアッチ コレクターズ・エディション
カルロス・ガラルド コンスエロ・ゴメス ロバート・ロドリゲス
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-05-30

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デスペラード三部作のお得なパック。
ちゃんと特典映像もそれぞれ入っているのでおすすめです♪
3MY BOX デスペラード三部作パック
アントニオ・バンデラス カルロス・ガラルド ロバート・ロドリゲス
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ロバート・ロドリゲスのハリウッド頂上作戦
―23歳の映画監督が7,000ドルの映画でメジャー進出!

ロバート ロドリゲス Robert Rodriguez とちぎ あきら
4880082554

■ 監督:ロバート・ロドリゲス

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September 08, 2007

「フロム・ダスク・ティル・ドーン」

[DVD映画]★★★★★

懐かし〜いこの作品ですが、とにかく60分に注目!!!
いきなりの展開には何度観ても笑えてしまう…
誰にでもおすすめできる作品では無いですが
くだらな〜いバイオレンス&ホラー好きにはたまりません♪

__________

「フロム・ダスク・ティル・ドーン」
原題:FROM DUSK TILL DAWN

製作国:アメリカ(1996)
監督:ロバート・ロドリゲス
製作:ジャンニ・ヌナリメール・テパー
製作総指揮:ローレンス・ベンダー/ロバート・ロドリゲス/クエンティン・タランティーノ
原案:ロバート・カーツマン
脚本:クエンティン・タランティーノ
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
編集:ロバート・ロドリゲス
音楽:グレーム・レヴェル
プロダクションデザイナー:セシリア・モンティエル

出演:
ジェイコブ・フラー(ハーヴェイ・カイテル)
セス・ゲッコー(ジョージ・クルーニー)
リチャード・ゲッコー(クエンティン・タランティーノ)
ケイト・フラー(ジュリエット・ルイス)
スコット・フラー(アーネスト・リュー)
地獄のサンタニコ(サルマ・ハエック)
フロスト(フレッド・ウィリアムソン)
セックス・マシーン(トム・サヴィーニ)
国境警備員/チェット・プッシー/カルロス(チーチ・マリン)

__________

なんと…劇場で観てから…はや10年ですか…
あの時は大勢で観て大爆笑♪
ヤングでは無かったけれど
もはや青〜い思い出ですな。
タラちゃん脚本×ロドちゃん監督のコンビは最強ですな。
しかも特殊メイクチームも原案からSFXまでがっつり絡んだ作品。
楽しげにぶっ飛んでます。

テレビ放映では以後、何度も観たけれど
DVDでちゃんと観るとやっぱりおもろい!最高〜!!
前半はまった〜りした変態バイオレンスものですが
60分すぎ!!!いきなりヴァンパイアもんへと大展開!!!!
ゲッコー兄弟とフラー一家の運命やいかに…

最初から最後まで冷静なジョージ・クルーニが素敵すぎ!
タラちゃんの変態&キレ具合も素敵!
ハーベイ・カイテルのおとっつぁんも
ジュリー・ルイスのキュートさも
チャイニーズ坊やの間抜けさもも
セックスマシンのおっさんも
おっぱい丸出しのね〜ちゃんも
怪物ちゃんたちのグロテスクさも
テンポの良さと下らなさで、思わず爆笑!!
応援系のバイオレンスホラー&下らなさは天下一品。
何よりもラストシーンが秀逸で好きなんですよ。

シリーズの続編2&3より
やっぱりコレなんだなぁ〜。
ロドちゃんのメイキングは面白いので
コレのメイキングとセットのスペシャル版を発売して欲しいな。
もちろん単品でもOKだけど…
ボックスセットは2&3が激しく要らなかったので買わなかったんですが
今を思えば買っておいても良かったのかしら…
というわけで只今再び、タラ×ロドちゃんにハマってまして…
というかむしろロドちゃんラブですな。
映画オタク…というか映画バカが
本気で作る映画はホントに下らなさもパワフルだわ〜!!!

ところでロドちゃん…
「シン・シティ」の続編、「グラインドハウス」のスピンオフもゼヒ作って欲しいけれど
オリジナルの「バーバレラ」のゆるいバカバカしさが
どう料理されるのか?????
ジェーン・フォンダを越えるキャスティングはなるのか???
ロドちゃんの「バーバレラ」も楽しみです。


B00005H3H0フロム・ダスク・ティル・ドーン
ジョージ・クルーニー クエンティン・タランティーノ ハーベイ・カイテル
東芝デジタルフロンティア 1999-04-23

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フロム・ダスク・ティル・ドーン
サントラ ジョージ・クルーニィ ブラスターズ
B00005G40A


フロム・ダスク・ティル・ドーン2
ロバート・パトリック ダニー・トレホ ブルース・キャンベル
B00005LA37

フロム・ダスク・ティル・ドーン3
マルコ・レオナルディ レベッカ・ゲイハート アラ・セリ
B00005LA38

■「グラインドハウス U.S.A.バージョン」レビュー
■監督:クエンティン・タランティーノ
■監督:ロバート・ロドリゲス

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September 01, 2007

「グラインドハウス U.S.A.バージョン」

[劇場映画]★★★★★

ロドリゲス&タランティーノ監督とその仲間達が作り出す
B級レトロで下らな〜いグラインドハウスワールドは、もう最高!!!
ゾンビ&スラッシャー好きの方限定でおススメ。
ゼヒこのバージョンでのDVD化を求む!!!


せっかくなので8/24〜8/31限定上映だった

『グラインドハウス』U.S.A.バージョンを観てきました!

料金¥3,000というのがネックでしたが
ロドリゲス&タランティーノ監督のマニアックな世界を
3時間11分思う存分堪能!!!大満足♪♪♪

映画『GRINDHOUSE/グラインドハウス』ポスター

コレってそもそもが両監督が
スラッシャー、セクスプロイテーション、ブラックスプロイテーション、
カー・アクション、マカロニ・ウエスタン、香港カンフー
などなどのB級を映画一緒くたに予告編と共に2〜3本立上映されていた
70年代の『グラインドハウス』ワールドを自分達で作っちゃおう!
と、本編2本と間に流れる予告編まで作って1作品にパッケージしたものだそう。
日本ではおそらく大人の事情で
ロバート・ロドリゲス監督の「プラネット・テラー」
クエンティン・タランティーノ監督の「デス・プルーフ」
をそれぞれ再編集して単品公開されるのですが
せっかくならこのU.S.A.バージョンをと最終日の最終回に鑑賞。

何と言ってもフェイク予告編が観たいじゃないですか!

深夜ですが…満員。(予約しておいて良かった)
パンフレットも売切れ、プレゼントとやらも引換券だし、ショップも閉まるし…
今ひとつの劇場対応でしたが座席も観やすく小さめのスクリーンもそれっぽいし
何よりもファン達のノリが最高でしたね♪
前後左右お兄ちゃんの笑い声といい、拍手といい、
ワタシが目立たず助かりました(汗)感謝です♪♪

 
1. フェイク予告編 「マチェーテ」 ロバート・ロドリゲス監督
2.『プラネット・テラー アメリカバージョン』 ロバート・ロドリゲス監督
3. フェイク予告編 「ナチ親衛隊の狼女」 ロブ・ゾンビ監督
4. フェイク予告編 「Don't/ドント」 エドガー・ライト監督
5. フェイク予告編 「感謝祭」イーライ・ロス監督
6.『デス・プルーフ アメリカバージョン』 クェインティン・タランティノ監督


の順序でテンポも宜しく下らな〜い予告編開始と共に爆笑♪
ホントに贅沢にも良く出来たフェイク予告編は観てよかった!!!
フェイク予告編なのに、某有名俳優さん達が出演していたり
とにかくグハハ…とバカウケ状態でしたよ。
どうやら最初の「マチェーテ」だけは
単品上映の『プラネット・テラー』でも上映されるそうなのでお楽しみに。

ちなみにプリント数の少ないインディーズ映画にありがちな
プリントの派手な傷、飛び、ブレ、リールごと紛失…
までもが、本編にもフェイク予告編にも緻密に再現されているのも
なかなかオツでした。
昔は学園祭や自主映画上映なんかで、フィルムが燃えたりしてましたもんねぇ〜


さて…本編達を軽く紹介

『プラネット・テラー アメリカバージョン』もう最高!!!
ゾンビ映画なのでダメな方は最悪でしょうが
お約束もきっちり守つつ、タイミングもバッチリのとにかく下らないネタがイイ!!!
そして何といっても…見所はチェリーちゃんの武器、片足マシンガンですな(爆)
タラちゃんの“変態”っぷりもおさえておきましょう。
あ、ブルース・ウィリスの情けない姿
某ドラマで活躍していたナヴィーン・アンドリュースにも注目!!!
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』を越えるバカバカしさでした。

映画『グラインドハウス/プラネット・テラー』ポスター 映画『グラインドハウス/プラネット・テラー《黄》』ポスター

オリジナル・サウンドトラック「プラネット・テラー in グラインドハウス」
サントラ ローズ・マッゴーワン
B000UJAOV6

そして…

『デス・プルーフ アメリカバージョン』がこれまた素晴らしい!!!

まった〜りした女の子達のバカバカしい会話が進み
ゆる〜い展開に飽きた頃…
突如カーアクション&スラッシャーものへ急変!!!
もちろんタラちゃんならではの復讐劇&オタクネタも満載で
ラストには館内大拍手!!!!!
物事の二面性を上手く利用し極端にバカバカしく描いていますな。
何よりもゾーイさんとキム姐さんが素敵すぎるのと
スタントマン・マイクに扮するカート・ラッセルの切ない瞳〜(笑)
『プラネット・テラー』に出演していたアノ人やコノ人もご登場と
これも見所であったりします。

映画『グラインドハウス/デス・プルーフ』ポスター

デス・プルーフ in グラインドハウス
オリジナル・サウンドトラック
B000TGIQWE

とにかくエロ、グロ、ナンセンス、バイオレンス満載でもちろんR指定。
誰にでもおすすめ出来るものではありませんが
ロドリゲス&タラちゃん&B級映画好きの方には
両作品超おすすめ〜!!!
どちらも力強い女性達とそんな女性達に弱〜い男達を
バカバカし〜く描いております。


気が早いですが、これらの作品のDVDは
フェイク予告編を入れた
このU.S.A.バージョン完全版とかで発売して欲しいですね。
絶対買いますから…ゼヒ!!!

_________________

「グラインドハウス U.S.A.バージョン」
原題:GRINDHOUSE

製作国:アメリカ(2007)
映倫 R-15

監督:ロバート・ロドリゲス/クエンティン・タランティーノ他
脚本:ロバート・ロドリゲス:「プラネット・テラー」&「マチェーテ」
   クエンティン・タランティーノ:「デス・プルーフ」
撮影:ロバート・ロドリゲス「プラネット・テラー」&「マチェーテ」
   クエンティン・タランティーノ「デス・プルーフ」
出演:

「プラネット・テラー」
ローズ・マッゴーワン:チェリー
ブルース・ウィリス:マルドゥーン
フレディ・ロドリゲス:レイ
ジョシュ・ブローリン:ブロック医師
マーリー・シェルトン:ダコタ
ジェフ・フェイヒー:JT
ステイシー・ファーガソン:タミー
ナヴィーン・アンドリュース:アビー
マイケル・ビーン:ヘイグ保安官
レベル・ロドリゲス:トニー
ジュリオ・オスカー・メチョソ:ロミー
ニッキー・カット:ジョー
エレクトラ・アメリア・アヴェラン
エレクトラ・イザベル・アヴェラン
トム・サヴィーニ
カルロス・ガラルドー
マイケル・パークス
クエンティン・タランティーノ

「デス・プルーフ」
カート・ラッセル:スタントマン・マイク
ロザリオ・ドーソン:アバナシー
ローズ・マッゴーワン:パム
シドニー・ターミア・ポワチエ:ジャングル・ジュリア
ゾーイ・ベル:ゾーイ
マイケル・パークス:アール
メアリー・エリザベス・ウィンステッド:リー
ヴァネッサ・フェルリト:アーリーン
ジョーダン・ラッド:シャナ
トレイシー・トムズ:キム
マーリー・シェルトン
ニッキー・カット
イーライ・ロス
クエンティン・タランティーノ:バーテンダー

「マチェーテ」
ジェフ・フェイヒー
ダニー・トレホ
チーチ・マリン

「ナチ親衛隊の狼女」
ウド・キア
シビル・ダニング
シェリ・ムーン・ゾンビ
ニコラス・ケイジ

「Don't/ドント」
マシュー・マクファディン
ケイティ・メルア
ジェイソン・アイザックス

「感謝祭」
ジェフ・フェイヒー
ジョーダン・ラッド
マイケル・ビーン
ティム・ロビンス

「グラインドハウス」オフィシャル・サイト
_________________

2008/3/21にUSAバージョンのDVD-BOX発売決定!!

B0011DTTC0グラインドハウス コンプリートBOX(初回限定生産)
ゾーイ・ベル ロザリオ・ドーソン クエンティン・タランティーノ
ジェネオン エンタテインメント 2008-03-21

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グラインドハウス映画入門 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)
4862481906

グラインドハウス ~デス・プルーフ&プラネット・テラー~ ビジュアル&メイキングブック
エンタテイメント書籍編集部
4797344636

■「グラインドハウス U.S.A.バージョン」レビュー
■監督:クエンティン・タランティーノ
■監督:ロバート・ロドリゲス

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「アトミック・カフェ」

[TV放映映画]★★★★☆

原水爆のPRフィルムや軍用フィルム
当時のニュース、アニメーションなどを
淡々とつなぎ合わせたドキュメンタリー作品。

____________________

「アトミック・カフェ」
原題:THE ATOMIC CAFE

製作国:アメリカ(1982年)
監督:ケヴィン・ラファティ/ジェーン・ローダー/ピアース・ラファティ
製作:ケヴィン・ラファティ/ジェーン・ローダー/ピアース・ラファティ
音楽:リチャード・バス/デヴィッド・ダナウェイ/リチャード・ウルフ

____________________

この時期よく深夜放映していて何度も観たけれど
いやはやその無知さと身勝手さといったら…
こういった映像は日本も含めどの国も同じだと思いますが
1940〜1950年代のプロパガンダ映画達には呆れるばかり…

冷戦という言葉すら、懐かしかったりする最近
核の恐怖がゼロになったわけでもなく
逆にテロという流れになっただけですから。
核兵器はまだ存在しているのだし
核について正しい知識を言及してもらいたかったですね。
それにしても真面目に作られたフィルムだけに痛烈。
ピカッと光ったらさっと隠れる
それだけで回避できるわけ無いでしょうに…。

B00069LUL8アトミック・カフェ
ケヴィン・ラファティ; ジェーン・ローダー; ピアース・ラファティ
竹書房 2004-12-17

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July 27, 2007

「デート・ウィズ・ドリュー」

[DVD映画]★★★★☆

リスクを恐れていては夢は叶わない。
それを十二分に教えてくれる
期待以上に楽しめる元気トライ系ドキュメント。

____________

「デート・ウィズ・ドリュー」

製作国:アメリカ(2004)
監督:ブライアン・ハーズリンガー/ジョン・ガン/ブレット・ウィン
製作:ケリー・デヴィッド
   ジョン・ガン/ブライアン・ハーズリンガー/ブレット・ウィン
製作総指揮:クラーク・ピーターソン/アンドリュー・ライマー
編集:ブライアン・ハーズリンガー/ジョン・ガン/ブレット・ウィン
音楽:スティーヴン・M・スターン/スチュアート・ハート
出演:ブライアン・ハーズリンガー
   ドリュー・バリモア
   エリック・ロバーツ
   コリー・フェルドマン
   ケリー・デヴィッド
   ジョン・オーガスト
   ビル・デリア

「デート・ウィズ・ドリュー」オフィシャル・サイト(日本語)
「デート・ウィズ・ドリュー」オフィシャル・サイト (英語)

____________

ハリウッドに一応住んでいたりする
映画監督を目指しながらも職無しビンボーな27歳のブライアンは
クイズ番組で$1,100当たったので
(何と答えがドリュー・バリモア)
それをきっかけに6歳の時「E.T.」を観てファンになった
“ドリュー・バリモアとのデートを30日間で実現する!!!”
…というドキュメンタリーを撮る事を決意!!!
友人のジョンとブレッドと共に
ビデオカメラを入手するところから撮影開始した♪

クレジットを見ればおわかりのとおりの
ブライアン&ジョン&ブレット達の手作りムービー♪
とにかく彼とその仲間が明るいのなんの。
預金残高ゼロ、しかも無職、彼女も現在無し、
容姿は極めて普通、毛深くちょっと小太り…と
失うものは何もないブライアンは
親、友人、知人、知人のまた知人…を巻き込んで
異常なまでのプラス指向でグイグイ突き進む。

しかしながら、さすがのハリウッドといえど
ケリーさんの手腕ではじめは外堀ぜめで楽勝かと思いきや
最後のツメの部分で意外と手強く難行…
結局『チャーリーズエンジェル フルスロットル』の
プレミアム試写会に潜入する事となる…
さて、ブライアンは無事ドリューとアポイントが取れるのか???


ストーカーに間違われないよう(笑)気を配り
自分磨きやリサーチ、デートの予行練習etc…
七転び八起き的にたくましいブライアンとその仲間達を
思わず応援しちゃいます。
懐かしい子役も登場したり、結構いいトコロまで行くんだけど
あと一歩が…難しい。
でも諦めないでギリギリまでやった事が、功を奏したのでしょうね。

ネットの戦略は最初にやれよ…と思わずツッコんだけど
苦しまぎれにやってみたまさか占いが当たるとは!!!
ファンクラブに入ってて良かったねぇ…ブライアン君。
何よりドリュー最高!!!可愛い!!!さすがプロデューサー♪
最初から最後までハイテンションで盛り上がるブライアンと
力になってくれる彼らには心洗われました。

とにかくやってみなきゃ。
努力しないで諦めたらそこで終了だもの。
リスク無しで何かを得ようなんて虫が良すぎます。
こうしたい、と思うだけでも、
思わないより、夢や希望にほんの少しでも近くなるはず!
行動すればさらに近づき叶う確率も間違いなくアップするはず!!
バカバカしいながらも、それを教えてくれる良作!!!

B000PJZYUMデート・ウィズ・ドリュー
ブライアン・ハーズリンガー ドリュー・バリモア エリック・ロバーツ
アミューズソフトエンタテインメント 2007-06-22

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July 20, 2007

「鳥」

[DVD映画]★★★★★

サスペンス&ホラーの巨匠ヒッチコックの傑作は
何年経っても素晴らしい!!!
わけのわからない怖さ…
人間の心理をズボッと刺激する手法は凄い。

____________

「鳥」

製作国:アメリカ(1963)
監督・製作:アルフレッド・ヒッチコック
原作:ダフネ・デュ・モーリア
脚本:エヴァン・ハンター
音楽:バーナード・ハーマン

出演:
ティッピー・ヘドレン
ロッド・テイラー
スザンヌ・プレシェット
ジェシカ・タンディ
ヴェロニカ・カートライト
ドリーン・ラング
エリザベス・ウィルソン

____________
 
何度観ても怖いのなんの…
ゾンビものに通じる、いや以上かも。
サスペンス映画の巨匠ヒッチコックの描く
恐怖映画のバイブルともいえる傑作。

子供の頃から(親がヒッチコック好きだったので)
何度もコレを観て少々トラウマ気味で
カラスにも馬鹿にされないよう
日常生活でも細心の注意を払っているワタシだが(笑)
久しぶりに観てもやっぱりゾゾッとしますね。

もちろん古いカラー作品。
鳥さんは合成だってバリバリ解る画面ですが
そんな事以上に、大量の鳥がキーキー啼きながら人間を襲い
家の窓はもちろん、扉ですらも命がけで突き破ってくるんです…
窓に目張りをして家具でおさえて
家の真ん中で静かに隠れる主人公達…
それでもどんどん体当たりし、少しでも身を出そうものなら
血が出るまで攻撃してくるあたり
ゾンビのお約束のシチュにかなり近い。

そして一番怖いのは、何となくラジオで流れてくる情報はあるものの
『理由が解らず,群れて集団で襲って来るトコロ』
鳥の襲ってくる周期が解っても、
根本が解決されないのだから救いが無い。
車で逃げ出す者達をざまみろと言わんばかりに見送るヤツら…
自然の力に人間は屈するしかないのだ…

鳥
ロッド・テイラー ジェシカ・ダンディ ティッピ・ヘドレン

裏窓 ハリーの災難 めまい フレンジー ロープ

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July 19, 2007

「フォレスト・オブ・ザ・デッド」

[DVD映画]★★★★☆

環境問題について紛糾してみた?エコ・ゾンビ♪
これが意外と面白かった〜。
キャッチコピーの『木、切るな!』がイカしてます!

_____________

「フォレスト・オブ・ザ・デッド」
 原題:Severed

製作国:アメリカ(2005)未公開
監督:カール・ベッセ
脚本:カール・ベッセ/トラビス・マクドナルド
出演:
ポール・キャンベル
サラ・リンド
ジュリアン・クリストファー

_____________

『木、切るな!』というコピーに大爆笑。
とはいえ意外と真面目なゾンビもの。
環境問題をとりあげた?
エコロジー・ホラーだそう…(苦笑)

樹木伐採中にとある木の樹液を浴びた
作業員の様子がおかしくなった。
助けようとする仲間達だったが…

バイオ技術を駆使して生産量を高めようとしている企業の御曹司が
父親の指示で事故のあった現場に向かうと
そこは想像もしない悲惨な状態…
辺りをうろついているのは…そう、ゾンビだったのだ。
生き残っているわずかな者と
何とか逃げ出したものの、社によって森は閉鎖されている…
とにかく自分が生き抜くためにあらゆる手段をつくさねばならない。
ある者は仲間を犠牲に
ある者は研究第一
ある者は…利益を重視し…
ある者達は…ゲーム感覚でゾンビを退治…
森の中のわずかな生存者達の人間関係すらどんどん崩れてゆく。
果たして生き残る事が出来る者はいるのだろうか???

大量伐採に座り込んで抗議していた環境保護団体の人々すら
ゾンビと化すのが何とも皮肉。
なぜ樹液で…とか、突っ込みどころは満載だけれど
ロメロへのオマージュもたっぷり感じられるしテンポも良く
B級とはいえ意外とちゃんとしたゾンビものになっていた。
社長さんも自業自得と、無理矢理オチていたのが個人的に好き♪
期待しなかっただけに結構楽しめました。


B000EBDEW6フォレスト・オブ・ザ・デッド
ポール・キャンベル サラ・リンド ジュリアン・クリストファー
ジェネオン エンタテインメント 2006-04-05

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July 14, 2007

「ハード キャンディ」

[DVD映画]★★★★☆

童話の持つ残酷さをモチーフに
少女の持つピュアな残酷さと
好感度のある普通の中年男の持つ微妙なイヤラシさを
とことん極端に描いたもはやサスペンス・ホラー。
特に男性は観た後嫌な気分になる事うけあい。
でも…決して良い子と身に覚えのある方は観てはいけません…

_________________

「ハード キャンディ」

製作国:アメリカ(2005)
監督:デヴィッド・スレイド
脚本:ブライアン・ネルソン
音楽:ハリー・エスコット/モリー・ナイマン

出演:
ジェフ(パトリック・ウィルソン)
ヘイリー(エレン・ペイジ)

「ハード キャンディ」オフィシャルサイト

_________________

な…なんて事を!うへ〜いやだ…痛いって…!!
予告編から痛そうだったけど…
想像以上に精神的にも痛〜い物語。
あどけない表情のヘイリーちゃんが、
自分を変に正当化しつつ行う犯罪行為たるや…
何とも言えない嫌〜な雰囲気満点!!!

出会い系サイトで14歳の少女とお友達になろうと思って油断したら
どえらい目に合ってしまう可哀想なカメラマン中年男の物語。
ジェフは端正でインテリ風のカメラマン。
チャットで出会って3週間の女の子ヘイリーとカフェで待ち合わせ
ジェフの自宅へ行くことになるが…
まだまだ幼なさの残るヘイリーちゃんにスクリュードライバー飲まされて
目覚めた時には身体を縛られ身動き取れず自宅に監禁された。
彼の女性遍歴を尋問された挙句に…そう…去勢。

可愛い顔して淡々と“作業”を行うヘイリーちゃん。
これは彼女の好奇心的なお遊びなのか、はてまた復讐なのか
(最初からゲームの要素はないですけどね)
ジェフは犯罪を犯していたのか、はてまたただのロリコンなのか
どっちにしてもヘイリーちゃん…
ちょっとやり過ぎです…ってかできんでしょ…普通!!!
しかも初めて…医学書読みながら…というのがさらに痛いっ!!!

お隣の日本人の奥さん?のおマヌケなセリフや
実際小娘にあそこまで出来るのか???…とか
氷の麻酔やディスポーザーとかロープとか…
あちらこちらに突っ込みどころ満載だけど
とにかく感情移入を許さず、少女が中年男をグリグリと最も嫌な方法で
追いつめてゆくそのシチュエーションたるや!!!!!
泣いてもわめいても不利なのは中年男。
とことん精神的に追いつめてやる…的な
最後の最後まで少女のいや〜な残酷さにはゾッとします。

あの微妙〜なロープの長さ…きっと………
まぁ、悪いのは男も女もどっちもどっち…
ジェフも何のかんの少女との遊びは初めてでは無さそうでしたし。
危ういものには手を出すなという教訓にして欲しいですな。

ところで赤いパーカーを被った赤ずきんちゃん…
悪い狼を見事罠にはめ満足出来たんでしょうか?
あの友人との電話の軽いノリは
そもそも復讐とかではなく
単なる興味本位とかだったりする気も…
いずれにせよ末恐ろしい〜。

B000LPS3PSハードキャンディ デラックス版
パトリック・ウィルソン デイヴィッド・スレイド エレン・ペイジ
ジェネオン エンタテインメント 2007-02-23

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July 03, 2007

「ジャーヘッド」

[DVD映画]★★★☆☆

介入戦争の虚しさを描いた異色の戦争映画。
若い兵士達の青春に大きな穴を開けたのは
湾岸戦争のとある1ページにすぎない。

_________________________

「ジャーヘッド」

制作国:アメリカ(2005)
監督:サム・メンデス
原作:アンソニー・スオフォード
   『ジャーヘッド アメリカ海兵隊員の告白』(アスペクト)
脚本:ウィリアム・D・ブロイルズ・Jr
撮影:ジャー・ディーキンス
音楽:トーマス・ニューマン

出演:
アンソニー・スオフォード(ジェイク・ギレンホール)
アレン・トロイ(ピーター・サースガード)
クリス・クルーガー(ルーカス・ブラック)
カジンスキー中佐(クリス・クーパー)
サイクス三等曹長(ジェイミー・フォックス)

「ジャーヘッド」オフィシャルサイト(英語)

_________________________

とにかく虚しい…そんな気分になるこの映画。
ワタシの大好きなジェイク・ギレンホール君主演の
異色の戦争…いや青春映画とも言えるかも。

見た目がジャーに似ているという、海兵隊のヘア。
そして頭の中が空っぽで虚しい…という意味も。

上官や仲間うちでのいじめ、
仲間を失うような厳しい訓練をし、
狙撃兵になったアンソニー。
だが、明日死ぬかも知れぬ彼らのする事といったら
自慰や馬鹿騒ぎばかり…
ごく普通の青年だった彼はいつしかシューティングにはまり
いつか人を撃ちたい、敵を殺したいと願うようになった。
だが湾岸戦争の前線に居た彼は
1発も銃を撃たずして無事に帰還。

敵ではなく味方に攻撃される。
目の前の敵を撃ってはいけないと命令される。
生と死の背中合わせなのに、馬鹿騒ぎの日々。
自分達は何のために闘っているのか?
何のために訓練してきたのか?
何のためにこの戦場に存在しているのか?
若い兵士のアイデンティティは崩れてゆく…
映画の中で『地獄の黙示録』の映像や音楽が多用されるのは
そう…ベトナム戦争の頃と何も変わっていないのだ。

彼らはそういった経験をしてまた元の生活に戻って行った。
でも、銃を握った感触は忘れず、心は戦地に置いたまま…

戦争はとても愚かで虚しい。
平和な生活に戻った若い兵士の心にもポカリと穴を開けてしまう。
ジェイクくんの大きな青い吸い込まれそうな瞳を観ていると
そう思えてならないそんな映画だった。
介入戦争やテロに巻き込まれたりと
徴兵制の無い日本だからこそ、色々考えてしまう。
とても虚しく…そして少し国家というものが怖くなる。

B000F6IL14ジャーヘッド プレミアム・エディション
ジェイク・ギレンホール サム・メンデス ジェイミー・フォックス
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2006-07-28

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映画『ジャーヘッド』オリジナル・サウンドトラック
サントラ ボビー・マクファーリン
B000CSUWLM

ジャーヘッド-アメリカ海兵隊員の告白
アンソニー・スオフォード 中谷 和男
475720972X


「ドニー・ダーコ」でファンになったのですが
ずいぶんおっさんになってきたジェイクくん。
でもやっぱり気になる存在です。

■映画「ドニー・ダーコ」レビュー

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June 27, 2007

「ブギーマン」

[DVD映画]★★☆☆☆

暗闇に潜む化物への恐怖。
ブギーマンとは一体何なのか???

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「ブギーマン」

製作国:アメリカ(2005)
監督:スティーヴン・ケイ
製作: サム・ライミ/ロブ・タパート
原案・ エリック・クリプキ
音楽: ジョセフ・ロドゥカ
 
ティム( バリー・ワトソン)
ケイト( エミリー・デシャネル)
フラニー( スカイ・マッコール・バートシアク)

「ブギーマン」オフィシャル・サイト

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う〜ん怖くないな。子供向け?。
サム・ライミちゃんのゴースト・ハウス・ピクチャーズだから
期待したのだけど、なんだか「JUON」みたい…
と思ったら特典映像でやはり
スティーヴン・ケイ監督、日本のホラーに影響されたよう。

最初のオープニングはなかなか良い!
子供の頃の恐怖…クローゼットの中の怪物のトラウマ。
この少年が青年となってトラウマに対抗するという…
とっても解りやすいお約束を守った一応ホラー。

映像は綺麗でカメラワークも悪くないんだけど、
話がこぢんまりとなかなか進展しない…
まぁ、こんなもんかと思っていたら…

最後の15分くらいでいきなり過激にスピードアップ!
妙ちきりんな怪物がぴゅんぴゅん飛びまくり、
おいおい!なんじゃそれ!!
と突っ込みドコロ満載。
かなり自己満足的なB級ホラーだったけど
このスピード感が全編にあると良かったな。

B000GH2RUSブギーマン
バリー・ワトソン スティーブン・ケイ エミリー・デシャネル
松竹 2006-09-28

by G-Tools

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May 08, 2007

「スパイダーマン3」

[劇場映画]★★★★☆

揺れ動くダメダメヒーローの心や妬みの心に食らいつくヴェノム。
親父と親友、親友の彼女との関係に揺れ動く単細胞ニュー・ゴブリン。
絶頂から真っ逆さまのヒロインの心中に気付かぬ独りよがりなヒーローに
立ち塞がるサンドマンにはとある真実が…

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スパイダーマン3

制作国:アメリカ(2007)
監督:サム・ライミ
原作:スタン・リー/スティーヴ・ディッコ
脚本:アルヴィン・サージェント
音楽:クリストファー・ヤング

ピーター・パーカー/スパイダーマン(トビー・マグワイア
メリー・ジェーン・ワトソン(MJ)(キルステン・ダンスト
ハリー・オズボーン(ジェームズ・フランコ
フリント・マルコ/サンドマン(トーマス・ヘイデン・チャーチ
エディ・ブロック/ヴェノム(トファー・グレイス
グウェン・ステイシー(ブライス・ダラス・ハワード
ジョージ・ステイシー(ジェームズ・クロムウェル
メイ・パーカー(ローズマリー・ハリス
J・ジョナ・ジェイムソン(J・K・シモンズ

映画「スパイダーマン3」オフィシャル・サイト

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これまでずっとスクリーンで観ていたので、一応劇場にて早速鑑賞!!
今回はブラック・スパイダーマンが登場との事で
ヒールに弱いワタシはワクワク…
そう、善悪に悩めるヒーローが、今回も暴れ回ります。

GWで公開すぐなので劇場も大入りほぼ満席。
でも全席指定だったので観やすいトコロを数時間前で予約完了。
ブラックの衣装に印刷加工がしてあるパンフレットはは600円。
2時間20分の長さに心配したけれど飽きずに普通に楽しめました♪
細部に気を使った感もあるし、テンポもグッド。
各キャラクターの心の揺れがもっとあると良かったけれど
それでも所々ぐっときたし、
意外と下らないコネタに笑い声が上がったのにはこちらも苦笑。

サンドマンってば反則だなぁ…と思ったが
姿を変える度に、思わず突っ込んでしまう、パワフルさ、
ブラック・スパイダーマンになるのが経緯にも驚いた。
なんとあの事件でしたか…。
何よりショックだったのはヴェノムの弱点があんな事とは!!
早く気付いてあげてよぉ…
何よりもワタシ的には、父親とピーターに翻弄される
ニュー・ゴブリンのハリーくんがセツなかったなぁ。
赤毛のMJは今回も不細工なのでご安心を。
ダンストはやはり自慢のブロンドがお似合いなのだと納得。
トビーくんのぽっちゃ感といい
この主役二人の美しすぎないトコロがワタシは好き。

こんな感じでエピソードてんこもりで、深さには欠けるので
大人なワタシには少々もの足りない感は否めませんが
ロングな割には楽しめるエンタ的には良作かと。
クモ男は相変わらずビルすれすれに
ピュンピュンいい動きで飛んでいましたし。
アレがライミちゃんのスパイダーマンの醍醐味♪♪♪


スパイダーマン3
サントラ スノウ・パトロール ザ・キラーズ
B000O76P9E


スパイダーマン3 グッズいろいろ

スパイダーマン3 マスク Spider-Man 3 - Bust Bank: Spider-Man スパイダーマン3 コスチュームセットSpider-Man 3 - Talking Figure: Room Guard Spider-Man
スパイダーマン3 マスク ブラック Spider-Man 3 - Bust Bank: Spider-Man (Black Costume) スパイダーマン3 コスチュームセット ブラック リアルアクションヒーローズ 12インチ SPIDER-MAN BLACK (SPIDER-MAN3Ver.) 
Spider-Man 3 - Talking Figure: Room Guard New Goblin Spider-Man 3 - Talking Figure: Room Guard Sandman リアルアクションヒーローズ 12インチ VENOM (SPIDER-MAN3Ver.) 

■映画「スパイダーマン2」レビュー

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April 14, 2007

「マリー・アントワネット」

[劇場映画]★★★★☆

好き嫌いは分かれるだろうが、
ワタシ好みの豪華なB級パロディ作品。
ソフィア節の真骨頂♪

カラフルスイーツどっちゃり
可愛い靴どっちゃり(お遊びアリ)
ニューウェーヴ・ミュージックどっちゃり時代考証無視の
ともかく贅沢なB級青春映画マリー・アントワネット
バージン・スーサイズ」「ロストイン・トランスレーション
に続く、ソフィア・コッポラ監督の第3作目。

個人的にはかなりツボで
評判いまひとつ良くないですが十分楽しく鑑賞♪

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軽〜く浅〜く、しかも結構ブラック。
究極のセレブという切り口で
マリー・アントワネットを描いたパロディですな。
冒頭のタイトルロゴからして、
70年代の英パンクバンド、
セックス・ピストルズのジャケットのパロディですもん♪

音楽もヴィヴァルディラモーらのクラシックから
90年代の仏アーティスト、エール
近年の北欧のバンド、ラジオ・デプトといったメロウなもの
そして80年代のニュー・ウェーヴ・ミュージック
バウ・ワウ・ワウスージー・アンド・ザ・バンシーズ
ザ・キュアーニュー・オーダーアダム・アントなど)まで
幅広く多用したソフィアの音楽センスにはまたもや脱帽。

映像的にもベルサイユ宮殿での豪華なロケーション撮影と
(衣装でオスカー受賞しただけの事はある)
パステル調の豪奢な衣装とカラフルなお菓子達、
可愛らしい靴の並ぶ中に一瞬だけ映るコンバースといった
過去と現在が交錯する夢のような完成された異空間は素晴らしい。

究極のセレブリティ…ロイヤルファミリー…国を背負う者の宿命
どの時代でも同じ、どの国でも同じ、もちろん現代でも
おそらくソフィアはアントニア・フレイザーの描いた
マリー・アントワネットの知らざれる一面に
触発されたのだろう。

若すぎる、幼なすぎる、無知な王と王女。
世継ぎを生まねばならぬプレッシャー。
反動での贅沢三昧の貴族達との豪遊。
子が出来てロハスな生活を送り自然と戯れる姿…
それすらも贅沢な事に気付かない。
空っぽになった宮殿に追いつめられた時
一瞬だけ映る決起した民衆。
彼女に全く悪気は無くても罪なのだ。

ただ、こういった愚かな支配者の部分や
もっとドロドロした闇の部分があってこその
マリー・アントワネットなのだが
本作ではソフィア節でかなりサラッと流している。
愛情に満たされず、物欲に走った退廃的な宮殿での生活もカラフルでポップに
母になった後のマリーの素朴な姿はひたすらナチュラルにイキイキと…

人生の一瞬の輝きと、共に必ずある影
ソフィア・コッポラはソレを描く達人だと思っているのだが
今回も若い時代の一瞬のきらめきと心の揺れに重点を置き
その時代と自分の運命に流された一人の女の子
マリー・アントワネットの若い時代を
見事にキラキラと輝かせてみせていた。
しかも贅沢な宮殿や可愛らしい衣装や小物や料理もさながら
森の中でのちょっとした輝きが丁寧に描かれていたのが印象深い。
キラキラ輝いたその後に訪れる贅沢三昧のツケ。
観客は、その後マリーが裁判にかけられ
断頭台に立つ事を知っているのだ…

そして、何よりも輝いていたのは
マリーを演じるキルスティン・ダンスト
最初から最後までダンストの存在感は素晴らしかった!
少女のような顔にも、年増の女の顔にも
洗練された美女にもただの田舎娘にも見える独特のルックス。
子役からずっと演技をしてきた彼女の経歴もあるのか
背筋をピンとのばし堂々と歩く姿やその仕草は風格を感じた!!
キャラクター的には、ルイ16世を演じジェイソン・シュワルツマン
オタクで醜男なバカ殿っぷりが、ダンストに輝きを加えていたのも良い塩梅。

伝記的なマリー・アントワネット像を期待していると
大きな肩すかしを食らう事必須だが
そうでなくても楽しめる要素も満載。
さすがコッポラファミリーの才女!!!
好き嫌いは分かれると思うが一見の価値アリ。

公開直後に観たんですが…やっとレビュー書けました(汗)
いよいよDVD発売決定!!!
BOXにはジュエリー・ケース、ミラー、タオル、ブックレットなどの豪華特典有り。
DVDはメイキングの入った2枚組だそう。
通常仕様の初回限定盤にはスリーヴェケースと香りつきの油とり紙つきだそう。

B000P7VOJYマリー・アントワネット (通常版)
ソフィア・コッポラ キルスティン・ダンスト ジェイソン・シュワルツマン
東北新社 2007-07-19

by G-Tools
マリー・アントワネット (初回生産限定版)マリー・アントワネット (初回生産限定版)
キルスティン・ダンスト ソフィア・コッポラ ジェイソン・シュワルツマン

マリー・アントワネット サントラ
スージー&ザ・バンシーズ バウ・ワウ・ワウ
劇場にて購入したこのサントラがとってもグッド♪

マリー・アントワネット


Marie Antoinette マリー・アントワネット〈下〉 マリー・アントワネット〈上〉 ロスト・イン・トランスレーション オリジナル・サウンドトラック Lesser Matters

『マリー・アントワネット』サントラ・ダウンロード
 

I Want Candy: Anthology
Bow Wow Wow
彼らはこういう人達。『I Want Candy』『C30, C60, C90, Go』も収録。
B0000C83Z1

Pet Grief
The Radio Dept.
日本盤にはサントラの曲もボーナスで入り。
B000FCUYTK

グレイテスト・ヒッツ
ザ・キュアー
何と2007年のフジ・ロックに出演決定!しかも23年ぶりの来日!!!
B00005Q7KX

香港庭園(ホンコンガーデン)+2(紙ジャケット仕様)
スージー&ザ・バンシーズ
オリエンタルパンクなスジバンのこの曲が意外と合うんです。
B000EZ8BH0

ポケット・シンフォニー
エール
ソフィア御用達のエールのタイムリーな新譜。

B000LZ52WU

ファースト・インプレッションズ・オブ・アース
ザ・ストロークス

B000BV7TH0

Singles
New Order

B000BUE59Q

勝手にしやがれ!!
セックス・ピストルズ
パンクなタイトルロゴのパロディはコレのパロディ。

B00005GL2T


→映画「マリー・アントワネット」オフィシャルサイト

■ 映画「ヴァージン・スーサイズ」のレビュー
■ 映画「ロスト・イン・トランスレーション」のレビュー
■ コッポラ・ファミリー カテゴリー

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September 22, 2006

「バス男」

[DVD映画]★★★☆☆

超脱力系のスローでゆる〜いB級青春学園コメディ♪
邦題は内容と関係なく、あやかりもの…。
予想以上にゆるゆる度満点!!
これはアイダホの変人ティーンエイジャー、
ナポレオン・ダイナマイトくんの清く正しい青春ストーリー!!!
ヌボ〜ッと無言で突っ立っている彼の姿は
一度見たら忘れられない!!!

アチラのオタクという事で「電車男」にあやかったネーミング。
一応冒頭にバスが出てくるけれど
それ以外ストーリーには全く関係ない。
まぁ、原題「NAPOLEON DYNAMITE」のままじゃ、
ここまで観てもらえなかったかもなので、
バス男というのは大成功だろう。

ちなみに本国でも制作費役400万円の超インディーズ作品なのに、
この超ゆるゆるの脱力系学園コメディ、
なんと全米で40億円以上を稼ぐ大ヒットとなったそう。
しかもMTVムービーアワードで作品賞を受賞(笑)。
監督はジャレッド・ヘス
2004年制作のアメリカ映画で、もちろん日本未公開♪

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しょっぱのタイトルバックが凝ってて可愛くていい!
これに期待してしまったのが間違いだった(笑)
映画全体のムードはダサイ人物を描いているのに
なぜかお洒落でいい感じなのがウケたのかな。

口のしまりの悪い、カーリーヘアがチャームポイント?の
主人公ナポレオン・ダイナマイト(ジョン・ヘダー)は、
見た目も悪ければおつむも悪いので、軽く毎日イジメられる日々…
そんなある日メキシコから転校生がやってきて、
ナポレオンの周囲に変化がはじまった???

ちなみにダイナマイト家は変人ぞろい。
おばあちゃん(サンディ・マーティン)は男と遊びに行って帰れなくなるし、
フラッとやってきた元スポーツマンの過去の栄光?にすがる
うさんくさ〜い親戚のリコおじさん(ジョン・グリース)は
夢がタイムマシンに乗る事で、お金を溜めて通販で(爆)買おうとしている。
それで、妙なセールスを始めた…。
兄のキップ(アーロン・ルーエル)はヒッキーでパソオタク。
一日中パソコンにへばりついている彼は、最近チャットにはまっていて
そこで出会ったソウルメイトの彼女とデートするのが夢だったが
ある日、そのド派手でファンキーな彼女が遠方からやってきた…
しかもキップにベタ惚れラブラブ…キップ…なんだかかっこいいぞ???

ナポレオンのクラスメイトも濃いキャラクターぞろい。
写真が上手なレックス(ディードリック・ベーダー)ちゃんがミソ!
ブスキャラなんだけど、い〜味出してる!
お色気満点のコスプレ写真ならぬ、ブロマイド写真撮るのが得意。
メキシコ人の転入生、いつもクール…というか無愛想な
ヒゲのペドロくん(ディードリック・ベーダー)がこれまた最高。
ケーキ作りが得意で、秘かな野望も持っていたりする♪

無表情で、無言シーンの多いゆる〜い会話が延々続く…。

このままのんびりテンポでどこまでゆくのかハラハラしたが、
そこは甘酸っぱい青春学園コメディ。
ナポレオンの努力の結果、学校の選挙戦でちょっとした感動もあったり、
なんだか初々しい恋心が芽生えたりで、
最後にゆるやか〜に盛り上がり、
みんなそれぞれ現実を夢に一歩近づけるという
なかなかこれがいい話なんです!

彼らの強い所は、ダメな自分を知っていながらも、
めちゃめちゃプライドが高いので、秘かに努力しているところ。
見え見えの嘘並べていても、なんだか微笑ましく許てしまう。

かなり人を選ぶけど、下らないスローテンポが許せる、
ゆるゆる映画のお好きな方にはゼヒおすすめしたい!!!
これでもか…これでもか…と肩の位置が下がってしまう事うけあい。
このトロいスピードにイラっときたら2倍速で観でもOK。
字幕も問題無く読めて、大丈夫なくらい動きも会話も無くスロー(笑)。

ちなみにエンドロール後に、
結構長いオチがあるので、最後まで見るべし!
輪をかけてマヌケなエンディングですが…

[特典]
この長編の元となるモノクロ短編が監督と主演のコメンタリー付で楽しめる!
ほとんど文化祭の8ミリ映画レベルなのだが、
映画とロケ地が同じで、驚く程同じアングルのシーンなんかもあって、
微妙に完成度が高かったりしてびっくり。
友人ペドロは二人のキャラクターを合わせて一人にした…
というエピソードもなかなか面白い。

B000H1QS8Aバス男
ジェルッシャ・ヘス ジャレッド・ヘス ジョン・ヘダー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2006-08-18
¥895
by G-Tools

Mighty Fine Napoleon Dynamite TEEマイティーファイン ナポレオン・ダイナマイト TシャツColor... ナポレオン・ダイナマイトマクファーレン アクション・フィギュアNAPOLEON in prom suit ナポレオン・ダイナマイトマクファーレン アクション・フィギュアNAPOLEON Tetcherball Champ ナポレオン・ダイナマイトマクファーレン アクション・フィギュアNAPOLEON in Vote for Pedro... ナポレオン・ダイナマイトマクファーレン アクション・フィギュアKIP ナポレオン・ダイナマイトマクファーレン アクション・フィギュアPEDRO
■Tシャツ・フィギュアなどナポレオン・ダイナマイト関連商品


まぁ観ない…という方はこちらで雰囲気味わってみて下さい。
「バス男」オフィシャル・サイト(英語)

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September 16, 2006

「ブロークン・フラワーズ」

[劇場映画]★★★★☆

最初から最後までジム・ジャームッシュ節全開!
可笑しくももの悲しい?とある初老の男の人生をふりかえる、
過去の女性を訪ねる旅とは…!

これもG.W.に劇場鑑賞したもの。
あまりにもゆるゆるのエチオピアン・ジャズが耳について離れないので、
速攻サントラを購入してしまった…♪
ホントにこの監督音楽のセンスがいい!!!
そしてビル・マーレイの軽妙な演技がこ映画にぴったり!
今回はかなり思わせぶりなストーリーなのに、
思わずにやにやしてしまう…そんな作品だ。
2005年カンヌ映画祭審査員特別大賞(グランプリ)受賞作した、
アメリカの鬼才ジム・ジャームッシュ監督のブロークン・フラワーズ
 

その昔はモテモテで、数年前にパソコンで成り上がって悠々自適な生活初老の男、
だが、なぜかちょっとヒッキー気味のドン(ビル・マーレイ)。
いっつも家でも外でもジャージ姿で無表情。
その日は同棲していた彼女は出て行ってしまったが、
特に引き止めるわけでもなく、ソファーでうたた寝する始末…。
そこへ一通のピンクの手紙が届いたのが、この物語の始まり。

『人生ってフシギないたずらをするものね。
 あなたと別れて20年が経ちました。
 息子はもうすぐ19歳になります。
 あなたの子です。
 別れたあと、妊娠に気づいたの。
 現実をうけいれ、ひとりで育てました。
 内気で秘密主義の子だけど、
 想像力は豊かです。
 彼は二日前、急に旅に出ました。
 きっと父親を探すつもりでしょう…。』

この手紙を見たお隣さんのウィンストン(ジェフリー・ライト)、
子だくさんで仕事を3つもこなし、しかもネットにはまりまくる、
どうやら推理小説好きな彼は盛り上がりまくり、
早速手紙の分析をはじめ、得意分野に興味津々…。
口ではイヤだと言いながらも、どうも手紙の内容が気になるドンの
そんな性格を知っていて、
勝手にドンの息子の母を探す一人旅を企画した。
そして彼の旅が始まった。

* * * * * * * * * * * * *

とにかく全編にわたって、
気まずさ満載、肩すかし満載、ナイスな音楽満載、
そしてキャスティングの絶妙さ!!!
このジム・ジャームッシュ節全開だ!

極めてコム・ジャームッシュらし〜い、ロード・ムービー。
あるきっかけで旅が始まり、ちょっとした夢とロマンを求めるも、
目にするのは求めたロマンとは違うしょっぱい現実の珍道中。
劇的な変化は無いのだが、沈殿した何かをちょっとかき回した事により
新たな何かは産まれ、そして少しいつもと少しだけ違った日常は続く…
そして冒頭の手紙の配送される所や「ドン・ファン」の映画に始まり、
あらゆる所でお得意の小ネタは満載!
ゆる〜いイカした音楽がまたとってもグ〜♪

女たらしでITで成功した金持ちなのに、なんだかとってもダメ男なドン。
20年前につき合った4人の女性の家と1人の墓を
着慣れないスーツを着込んでピンクの花束を持って訪ねでも、
どこでも古い恋人には、気まず〜い雰囲気。
めげずに手がかりののピンク色とタイプライターをチェックするのだが、
謎は解決される気配がない。
だが…どうしても気になるのは息子の存在。

登場する5人の女性それぞれのキャラが
それぞれの女優さんのこれまでのイメージと違っていて楽しめる!
・ピンクのスーツの出て行った恋人シェリー(ジュリー・デルピー
・ピンクのバスローブがお似合いの娘ロリータと二人暮らしのローラ(シャロン・ストーン
・ピンクの名刺を差し出す夫婦で不動産成金となったドーラ(フランセス・コンロイ
・ピンクのパンツでバリバリ動物と会話する?カルメン(ジェシカ・ラング
・ピンクのタイプライターが庭にあったライダースのペニー(ティルダ・スウィントン
まさかあの黒髪の女性が雪の女王だったなんて!!!
息子疑惑の青年はどこかで観たと思ったら
「ストーリー・テリング」に出ていたマーク・ウェバー
カルメンのアシスタントのちょっとセクシーなお姉ちゃんはクロエ・セヴィニー
そして何よりビル・マーレイ!!!!!
更に個人的にはジェフリー・ライトの図々しさもツボ。
彼らのすっとぼけた演技無くしてはカンヌで評価はされなかったであろう、
このキャステングの絶妙さたるや…ジム・ジャームッシュの手腕。

そして…感動的な結末は無い、あの肩すかし感。
よくも悪くも「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のままというか…
ピンクへの徹底したこだわりや「ブロークン・フラワーズ」とは粋なタイトルもいい。
でも、人生の間に軽妙に優しさを吹き込んでくれて、
自分というものを見つめ直させてくれる、そんな作品だ。

ところで、「エリザベス・タウン」といい、
車の旅のプランニングやBGMを作るのって流行なのかな?
 

B000I8O8Y8ブロークンフラワーズ
ジム・ジャームッシュ ビル・マーレイ ジェフリー・ライト
レントラックジャパン 2006-11-24

by G-Tools

映画「ブロークン・フラワーズ」オリジナル・サウンドトラック
サントラ ザ・グリーンホーンズ・ウィズ・ホリー・ゴライトリー ムラトゥ・アスタトゥケ
B000EMH89U

 

B000I0RDOSジム・ジャームッシュ / アーリー・コレクションDVD-BOX (初回限定生産)
ジム・ジャームッシュ クリス・パーカー リーラ・ガスティル
キングレコード 2006-11-22

by G-Tools
待ってましたっ!ジム・ジャームッシュ監督の初期代表3作DVDがBOXで再発売! 「パーマネント・バケーション」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「ダウン・バイ・ロー」を収録。BOXには「ダウン・バイ・ロー特典ディスク」つき

ジム・ジャームッシュ作品集 DVD-BOX 1989-1999
ジム・ジャームッシュ 工藤夕貴 ジョー・ストラマー
B0007IMMTM

こちらは中期の4作品のDVD-BOX。
「ミステリートレイン」「ナイト・オン・ザ・プラネット」「デッドマン」「ゴースト・ドッグ」を収録。スリムケースでコンパクト。ポストカードセット付。

ジム・ジャームッシュ
4924609757
結構充実していて重宝している2000年発行の書籍。「パーマネント・バケーション」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
「ダウン・バイ・ロー」のシナリオも掲載されている。

ジム・ジャームッシュ
遠山 純生
4872951034

2006年5月に発売されたジム・ジャームッシュ本。
『パーマネント・バケーション』から『ブロークン・フラワーズ』まで、ジム・ジャームッシュ監督の作品紹介、監督のインタビュー&コメント、彼をとりまく人々のコメントが、濃厚かつコンパクトにまとめられている。
懐かし〜いあのシーン、このシーンなどの写真もふんだんで、本の厚さに対しては、意外と読み応え有!
 

「ブロークン・フラワーズ」オフィシャルサイト

■ 映画「コーヒー&シガレッツ」レビュー
■ ジム・ジャームッシュ監督の愛すべき作品達

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September 09, 2006

「オープン・ウォーター」

[DVD映画]★★★☆☆

うわ〜いやだ〜!!こんな状況!!!
海のまん中に放っておかれ、気づかれないなんて!!!
しかもサメがうようよ…。

 
さすがサンダンス映画祭!
粗削りながら勢いのある作品が出て来るのはココ。
この作品もその一つだ。
監督はクリス・ケンティス
2004年アメリカで制作された単純ながらも
とにかく海の上でのイヤ〜なシチュエーションを描いた
ゾッとして虚しい気分になる作品オープン・ウォーター
これ観たらしばらくマリン・スポーツは出来なくなるな…。
 
忙しい二人ダニエル(ブランチャード・ライアン)とスーザン(ダニエル・トラヴィス)が
やっととった休暇でのダイビング・ツアー。
カリブの安全とされる海域での、
いい加減でゆるゆるなダイビングツアー。
忘れものをしたおっさんのせいで、
参加者の人数を数え間違えられ、
水深18M、約35分のダイビングのはずが、
終わりのみえない2人きりのツアーになってしまった!
そう、2人は海に置いてけぼり…

まさか…と、基本に忠実にその場に動かずいたのだが、
通りがかりの船にも気づいてもらえず、
(気づかれていないのだから)助けも来ず、
どんどん沖へと流されてゆく…。
クラゲやサメに襲われながら、果たして彼らはどうなる????
 
* * * * * * * * * * * * * * * *
 
朝9時45分の入水からほぼまる一日を描いている、
放っていったクルーや乗客ののんびり感とカリブな音楽、
残された二人の危機迫る状況、この対比が非常に恐ろしい。
粗っぽい映像が逆にリアル。

最初は希望もあったが、どんどん状況は悪化。
海のまん中で叫べど狂えど痴話喧嘩しても誰にも聞こえない。
ダンナはダイビング雑誌の仕事をしているにも関わらず、
皮肉にもこんな悲惨な運命となる。

命を救ったはずのキャンディ。
そこへまさかの襲撃。
生きたままサメのエサになる………そりゃいやだ。
それを回避するために彼女は…
やっと彼らの存在に気づいて大捜索が始まった時には…
あああああぁ!!!!!!!
とにかくズンと重い気分になる。

オチのカメラ…そういえばフリがあった。
全てでは無いが、実話というのが実にセツない。
これ観たあとは、しばらく海には行けそうもない…
と思ったくせに海釣りに行ってしまった(爆)。
午後空が暗〜くなってきた時は
「オープン・ウォーター」の海そっくりで
さすがに一秒でも早く陸に戻りたかったなぁ。

オープン・ウォーター
クリス・ケンティス ブランチャード・ライアン ダニエル・トラヴィス
B000FIKF16

「オープン・ウォーター」オフィシャル・サイト

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「マシーンヘッド」

[DVD映画]★★★★☆

この限り無くZ級に近いかんじがたまらない!
マシーンさんを演じる俳優さんに座布団10枚!!

やっぱりアルバトロスさんものはやめられない!♪
頭にエンジンのついた死体さんが、
エンジンでブルブル震えながら
監督・脚本・編集ともマイケル・レナード・マーフィー
2004年制作のアメリカの作品マシーンヘッド
ホラーじゃなくてお笑いバイオレンスものとでも言いましょうか。
限り無くZ級に近い感じが大好きよん♪
 
 
マッドサイエンティストの高校生マックス(ジョシュア・ウォリット)は、
内燃機関とパソコンの関係を証明しよう日夜研究に余念が無い。
いじめられても、馬鹿にされても、研究の事と、
転校してきた親切な女の子サリー(ソンドレイヤ・ロウ クリス・ジョージ)の事で
いつも頭がいっぱいだ。
マックスの父ハーマン(ジェフ・ストラウド)は葬儀屋で、
牧師兼死体処理の仕事もしているので家に教会や焼却炉までもある。
こんな特異な環境で育ったマックスは、
発見した“逆流インパルスバイパス操作”を人間で実験したくて
父の仕事場から盗んだ死体で人体実験を開始した!

脳とエンジンの回路をつなぎ電流を流し…とあるタイミングで逆回転!
ブルブル振動しながら起き上がった(生き返った?)死体さん!
実験は成功だ!!
だが…父親は彼の実験には常々反対していた。
近々行われる科学コンクールで発表するぞ!とマックスは意気込む。
さて…どうなる???

* * * * * * * * * * * * * * * *  
 
いや〜笑いました。給油シーン!!

入れたいけどなかなか入らない、エンジン止めると自分も止まる…
ブルルル…ダダダダダ…この音だけで、もうドキドキ!!!
エンジン稼動、電流の逆回転と共に甦る死体さん=マシーン・ヘッド♪
文字どおりエンジンのついた頭でヨタヨタ振動しながら歩き出す!
そして、自らセーブ出来ない怪力で、
その気もないのに人を殺してしまうのだ…
 

マックスのために、力自慢のいじめっこ達への過剰なお仕置きは成功。
だが、マックスの愛しのサリーちゃんには悪意無く手をかけてしまう。
(このサリーちゃんが、B級以下の映画によく登場する、
 お約束のように“美人では無い”のだが“心が綺麗な”ヒロイン!!)
そしてマックスの父までも、その犠牲に…。
マックスが夢見た科学コンクールでの惨劇。
遊園地では握手のつもりが力余って障害事件になるわ、
解き放たれたマシーンさんはどうにも止まらない???

…と思ったが、彼にも欠点があった。
そう!!!エンジンで生返り動いている彼はガス欠になると止まってしまうのだ。
そこで、文字通り“セルフ・サービス”のスタンドで、
自分の頭のエンジンにガソリン給油!
これが印象深〜い給油シーンで、哀愁漂いつつも滑稽極まりない。
発動源のエンジンがブルブル振動して上手く入らない!
でも入れないと止まってしまう=死んでしまうので…
マシーンさんはもう必死!!(←すでに死体だが)
思わず爆笑しながら応援してしまう〜!。

つかの間の給油後、何とか廃屋へと辿り着いたマシーンさん、
そこで鏡で見た彼の顔がセツないのなんの!!!
こんなもん頭につけられ…酷い容姿で…振動も…苦しそう。
ショックと悲しみで暴れまくった後…マシーンさんは
エンジンが止まっても動いている自分に気づいた。
さぁ! 醜いエンジンに布を巻いてお出かけだ!!!

ふらっと立寄ったバーで、粋な飲んべえのおやじにおごってもらい
一杯飲るが…頭からオイルがボタボタッ…。
布を外され、マシーン・ヘッドがバレてバーは大騒ぎ!
いたたまれず外へ飛び出した所で、
今度は交通事故にあってしまう不運なマシーンさん。
そこへ更に突っ込んでしまったのは、彼を探していたマックス!
そんなマックスの車が炎上…しかも衝突時の衝撃で車のドアが開かない!!!
ふと見たフロントガラスに見えるは、
マックスが探し求めた…マシ−ンさんではないか!!!!

「与えられた命は君に返す」なんてセリフがあったりして、
発明者と発明品の美しい愛と友情が芽生え、
感動のラストシーンか???と思ったら…甘かった。
ラストに更に思わず突っ込みまくったオチが!
おいおいおい!!!
まさかこんな展開になるとは(爆笑)
ヤツは全く懲りてない…

マシーンヘッド
マイケル・レナード・マーフィー ジョシュア・ウォリット リチャード・カウデン
マシーンヘッド ◆20%OFF!
 
「マシーンヘッド」アルバトロスサイト

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September 07, 2006

「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」

[DVD映画]★★★★★

ここにはロメロ・ゾンビの全てが集約されている!
ゾンビ映画のまさに原点!
モノクロ作品なのに、救いが無いので怖い怖い!!!


ホントに良く出来ているわ!!!
監督はもちろん巨匠ジョージ・A.ロメロ
1968年アメリカ制作の作品ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド

墓参りに来たジョニー(ラッセル・ストライナー)とバーバラ(ジュディス・オディア)兄妹。
冗談を言い合っていたら、なんと本物のたゾンビ(ビル・ハインツマン)が、
彼らに襲いかかってきた!!!
これから“生ける屍の夜”、最悪の夜が始まるのだ…

バーバラちゃんが一人駆け込んだ一軒家。
住人も既に教われたのか、死体となっていた。
そこへ、男気あふれる力強い黒人のハンサム男!ベン(デュアン・ジョーンズ)が登場!
追いかけてくるゾンビの頭をかち割って退治するのだ。
バーバラちゃんはホッとし、生きている人間に出会え、
ベンも心強くなったのもつかの間、
家の外にはゾンビたちがゾ〜ロゾ〜ロと集まってきてどんどん増える…。

二人で戦うのも限界に至ったトコロで、
この家の地下室に隠れていた
ハリー(カール・ハードマン)、ヘレン(マリリン・イーストマン)、
娘カイラ(カレン・ショーン)の3人家族クーパーの一家と
トム(キース・ウェイン)とジュディ(ジュディス・リドリー)のカップルが現れる。
地下で隠れているのが良いというハリーと
ここから逃げ出すのが良いというベンの意見が食い違い、
脱出計画はなかなかうまく行かない。

さて、彼らは脱出できるのだろうか?
そういえばバーバラちゃんの兄、ジョニーはどうなった??
娘のカイラの怪我って???

* * * * * * * * * * * * * * * *

衝撃的だったのは、
この作品に登場するゾンビちゃん達も実は武器(石ころなど)使っていたトコロ。
車のライトをぶっ壊したり、人間を襲うのに頭をつかいまくりなかなか知恵者、
老若男女裸体も含めて色んなファッションのゾンビ達がいるのも興味深い。
マネキン・ゾンビも使われているそうなので、見つけてみるのも面白いかも。
如何せん、とにかく低予算で制作されたそうで、
荒削りだけれど、なかなか工夫して撮影しているのが好感が持てた。

板で打ちつけた窓からにょき〜と手が出てくるシーンは何度観ても怖い!。
モノクロだが、内蔵パクパク食らうゾンビの姿。
子供のゾンビが親を襲う有名なシーン!
そして…
テレビ・ラジオで報道される悲惨な現状。
放射能のせいで死人が生き返ったのかも?という
ストーリーも無茶とはいえ、なかなかリアルで面白い。
一方…
地下室にひそんでいた3人家族とカップルの確執。
かすかな希望さえ消えてしまった時の絶望感とヒステリー!
ゾンビと思われる者達を拳銃でコロッと倒す、ちょっとイカレたシェリフ達。
ロメロの描くのは常に不条理なのはゾンビでなく人間の方。

低予算ならでのシンプルさと粗さ、
それにも勝るプロットとキャラクターはなかなかのモノ!
救いは無いけどこの作品が一番好きかも!!!

[DVD特典映像]
ニューマスターによる本編に、
監督のジョージ・A・ロメロとキャストによる音声解説がそれぞれあり。
(1993年にアメリカで発売された25周年記念盤のLDに収録されたものを再録)
こいつがなかなか面白いので是非DVDで観て欲しい♪

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド スペシャル・エディションナイト・オブ・ザ・リビング・デッド スペシャル・エディション
ジョージ・A.ロメロ カール・ハードマン マリリン・イーストマン

ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット ゾンビ 米国劇場公開版 GEORGE A ROMERO’S DAWN OF THE DEAD ZOMBIE 死霊のえじき 完全版 ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記 ショーン・オブ・ザ・デッド

by G-Tools

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド コレクターズBOX
ジョン・A・ルッソ ジョージ・A・ロメロ ジュディス・オディア
B000BM400S

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April 11, 2006

「ソウ2」

[DVD映画]★★★☆☆

なかなか面白いと評判だったので、期待大!
「ソウ SAW」の続編としては及第点!!!
ジグソウのクールな眼差しと相変わらずの痛〜いゲームにはもうクラクラ…。
しょっぱなからアタタタタ…もう痛すぎ!!

前作の監督・脚本を担当したオーストラリアの若い二人、
ジェームズ・ワンとリー・ワネルは今回は製作総指揮に。
監督はダーレン・リン・バウズマン。
2005年アメリカで制作されたシチュエーション・スリラー「ソウ」の続編!!
ちなみに今回も、ほとんどスタジオとその近辺でのロケのみだったという、
やはり低予算で制作されたらしい「< stong>ソウ2」。

マイケル(ノーム・ジェンキンス)が目覚めると、
暗いビルの一室に監禁されている事に気付く。
しかも頭と体にはとんでもない“器具”が取り付けられており、
身動きがとれない。
目の前に映し出されたモニターには怪しいヒ人影と眠っている自分の姿。
そう、ジグソウのゲームがまた開始されたのだ。

元刑事で今は警察に内勤のエリック・マシューズ(ドニー・ウォールバーグ)は、
鑑別所にいた息子ダニエル(エリック・ナドセン)を引き取りに行った。
心とは裏腹に巧く接することが出来ない。
そんな彼に、元同僚の女刑事ケリー(ディナ・メイヤ)から連絡が入る。
彼の知人のマイケルが殺されたというのだ。
しかも、エリックの名前が名指しで現場にあるという…
ジグソウ(トビン・ベル)に挑戦状を突きつけられたエリック達は、
ついに彼のアジトを見つけ、あっさりジグソウ逮捕となったのだが、
そこにあるモニターには捕われた8人の人物…
その中には…そう、エリックの息子のダニエルの姿があったのだ!
新たなジグソウのゲームがまた始まっていた!!!
8人は2時間以内にゲームに勝ち抜き、
解毒剤入りの注射器を手に入れなければ、
毒ガスによって命を落とすという。
さて…彼らとエリック、そして末期ガンのジグソウのゲームの結末は???

監禁された8人は…
・まだ若いティーンエイジャーのダニエル。
・これまで唯一ジグソウとのゲームに勝ち生き残った女性
 アマンダ(ショウニー・スミス)
・腕力だけは強いマッチョマンのサヴィエル(フランキー・G)
・クールでタフな中に優しさを持つ黒人男性のジョナス(グレン・プラマー)
・セクシーで孤高なジャンキー・レディ、
 アディソン(エマニュエル・ヴォージア)
・精神的に弱くやたら隅っこで叫ぶローラ(ビヴァリー・ミッチェル)
・パーカーのフードを深くかぶったヤクの売人オビ(ティム・バード)
・油ギッシュなファットなおやじガス(トニー・ナッポ)
彼らの共通点がゲームの大きな鍵。

「ソウ」の、あの最後まで悩まされる緻密さに比べると、
かなり読める展開で、ストーリーが今ひとつなのと、
登場人物と場面展開が多くて感情移入しにくいので、
精神的にというよりも見た目に痛い…。
しかしながら勢いと残酷度は、見事にパワーアップ!!!

痛々しいマイケルくんの目。
銃で撃たれ、
焼却炉で燃やされ、
神経ガスでやられ、
注射器にまみれ、
手首をザクザク…etc

しかも今回は、非常に病人っぽいジグソウの素顔…
あの冷た〜い視線を嫌というほど拝むはめになる。
新たにこれまでの経緯も明らかにはなるのだが、
今回も、非常に自分勝手な理由だ。

ヒントが今回はどんどん出てきて、途中で予想が確信に近づくので、
最後の衝撃は前作より少ないかも。
結局解明されない謎解きにごまかされてしまうけど、
やはり“ルールに忠実”なジグソウなのだ。
「なるほど〜、やっぱりね〜」と、思わず唸るが、
途中で放り出された伏線と謎、更に続く…そんな感を出し過ぎで、
ラストは何だかモヤモヤと後味悪い。
 
とはいえそれなりには楽しめ、B級テイスト満点!
続編としては及第点はとれているだろう。
拷問的に痛い仕掛けはさすがジグソウ!!
そう…ヤツは“自ら手を下さず最前列で鑑賞するのを好む”!
 
[特典]
・監督らによるオーディオ・コメンタリー
・予告編

ソウ2 DTSエディション
ドニー・ウォールバーグ ダーレン・リン・バウズマン ショウニー・スミス
B000DZI63U

ソウ&ソウ2 ツインパック (初回限定生産)
ケアリー・エルウェズ ジェームズ・ワン ダニー・グローヴァー
B000DZI644

「ソウ2」オフィシャルサイト
 
■映画「ソウSAW」レビュー

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April 07, 2006

「チャーリーとチョコレート工場」

[DVD映画]★★★★☆
 
評判通りの毒々しいが夢のある面白さ!!
何よりジョニー・デップのウィリー・ウォンカの異形キャラ、
そしてディープ・ロイが一人で演じるウンパ・ルンパ達が最高!!!
劇場の大きな画面で観れなくて残念だけれど、
DVDでも特典で楽しめ結構満足の「チャーリーとチョコレート工場」!!
 
監督は奇才 ティム・バートン
ロアルド・ダール原作の『チョコレート工場の秘密』を
濃厚なティム・バートン風味で味付けして映画化した。
2005公開アメリカ・イギリス制作の作品。
ダニー・エルフマンの音楽がこれまたグ〜♪
よくあんなセット作ったものだ!!!

歯磨き粉工場で働く父(ノア・テイラー)、
どんな時でも笑顔いっぱいの優しい母(ミッシー・パイル)
両親と両祖父母と一緒に、今にも崩壊しそうな家で貧しいながらも
愛情たっぷりに育っているチャーリー・バケット(フレディ・ハイモア)。
彼にとっては年に一度、誕生日だけにしか食べられない夢のようなお菓子の
“ウォンカ”のチョコレートなのだ。
チャーリーのおじいちゃんの一人、ジョーじいちゃん(デヴィッド・ケリー)は
世界一のこの“ウォンカ”のチョコレート工場で昔働いていたそうだ。
チョコレート作りの天才、ウィリー・ウォンカ氏(ジョニー・デップ)の
話をするじいちゃんはイキイキとしている。
しかし、ウォンカのレシピが盗まれ、工場を閉鎖して依頼、
この工場に出入りをしている人を見た事が無い。
でも毎日チョコレートを大量に生産している事は確か。
“ウォンカ”のチョコレート工場は謎だらけなのだ…

そんな時に“ウォンカ”の板チョコの中に5枚だけ、
チョコレート工場に5人の子供を招待する“ゴールド・チケット”を封入したと、
ウォンカ氏が発表した!!!!!
世界中でこの“ゴールド・チケット”を手に入れるべく、
これまた“ウォンカ”のチョコレートは売れまくり!
そして、一人また一人と幸運のチケットを手に入れた子供が現れた!
貧しいチャーリーは、ある日道で拾ったお金でチョコを買うが…

 * * * * * * * * * * * * * * 

♪ウィリー・ウォンカ ウィリー・ウォンカ

ウンパ・ルンパ(全てディープ・ロイ)達の面白いダンスと
おちょくりまくった歌詞の唄
そして、こってり凝りまくりのティム・バートンワールド炸裂!!

悪意と期待に満ちた、でも憎みきれない茶目っ気たっぷりの表情!
白塗りメイクにマッシュルーム・ヘア、タキシードにシルクハットとステッキ♪
子供の心のまま大人になってしまったウォンカ氏を演じる
ジョニー・デップでなければ出来ない、
この猛烈に浮き世離れしたキャラクターは必見!!!

印象深いのが可愛い笑顔とまっすぐな少年チャーリーよりも、
不運な他の4人の親子達のほう。

・毎日大量のチョコを食べてゴールド・チケットを手にした
 絵に書いたおやつの食べ過ぎて太ったオーガスタス(フィリップ・ウィーグラッツ)
 とその母。
・金持ちの父ソルト氏(ジェームズ・フォックス)を持ち
 欲しいものは手に入れないと気が済まない、
 贅沢放題の我がままお嬢ベルーカ(ジュリア・ウィンター
・何でも一番を目指すよう母ボーレガード夫人(ミッシー・パイル)にしつけれらている
 ガム好きのスポーツ・バカの少女バイオレット(アンナソフィア・ロブ
・ゲームおたくで計算好き。そして極めて狂暴性も高いチョコ嫌いの
 マイク(ジョーダン・フライ)と
 ボーっとした大人しいその父ティービー氏(アダム・ゴドリー)

チョコまみれになった子、
真っ青な風船のように膨らんでゴム人間になっちゃった子
リスにお仕置きされゴミまみれになっちゃった子、
小さく縮んで延ばされてヘラヘラになっちゃった子
悪ガキどもにはちょっと行き過ぎた悪趣味なお仕置き。
ウォンカはこの凝った手口で(ほんの少しだけ期待はしつつ)
世間やおバカな親達に仕返しして楽しんいるようにしか見えない。
でもチョコレートに対する愛情と情熱は異常なくらい…。
ウンパ・ルンパ族や動物達しか信じない、ちょっと孤独なウォンカ。
貧しいけれど、貧しいがゆえにチョコに対する愛と理解のあるチャーリーに出会って
家族の大切さを知ったのね。

ヘッド・ギアの歯列矯正器を頭にがっちりはめられて、
甘いものは一切食べさせてもらえなかったウォンカ。
歯医者の父親ドクター・ウォンカ(クリストファー・リー)の反面教師で、
チョコレートの夢のような味のとりこに…
ついにチョコレート屋になり、才能を活かして大成功の末、企業秘密を盗まれ大失敗…
これらのトラウマで人を信じられなくなった大きな子供のウォンカ。
お仕置きされた子供はちょっと可哀想だけれど、
おバカな親達には良い薬になったかな。
貧しいけれど、あまりにも純粋でまっすぐで、
チョコレートが大好きなチャーリーによってウォンカ自身もトラウマを乗り越える。
大切な事を子供達にもちゃんと教えてくれるそんな作品。

[映像特典]
セル特典ディスクには
74分ものメイキング、インタビューなどの特典映像が満載!
極限までセットと俳優・動物達を使い、
不可能な部分のみをアニマトロニクスやCGで作り込むという
こだわり一杯の涙ぐましい制作過程には感動すら…
ウンパ・ルンバのディープ・ロイさん。リスの調教の方、お疲れ様!!
悪ガキやチャーリーと遊べるゲーム
ウンパ・ルンパのダンスレッスンが、かなり楽しい♪
 
チャーリーとチョコレート工場 特別版
ジョニー・デップ ロアルド・ダール ティム・バートン
B00067HDXE

チャーリーとチョコレート工場 オリジナル・サウンドトラック
ダニー・エルフマン サントラ
B000A0YA9M


チャーリーとチョコレート工場、ポスターB チャーリーとチョコレート工場、ポスターC チャーリーとチョコレート工場、ポスター チャーリーとチョコレート工場・ミニポスターB チャーリーとチョコレート工場・ミニポスターC チャーリーとチョコレート工場、ドアポスター

チャーリーとチョコレート工場 ポスター検索

チャーリーとチョコレート工場の魅力的なポスターいっぱい♪


「チャーリーとチョコレート工場」オフィシャル・サイト
インタビューやゲームやダウンロードできるアイテムもあり、楽しすぎ♪

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March 11, 2006

「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」

[劇場映画]★★★★★

子供の頃に読んだ物語が映像となって目の前に現れた時の感動!!!
衣装ダンスの扉、街灯、魔女、ナルニアの雪景色…
本の挿絵にあった、不思議な半人半獣のナルニアの住人達が続々と登場して
昔の自分に戻ったようにドキドキ、ワクワクしどおしの2時間20分!!!!!

大好きだったイギリスの作家、C.S.ルイス(1898-1963)原作の
ナルニア国ものがたり」シリーズの映画化第1弾!
待ちに待った公開だったので、いてもたってもいられず実は公開日に劇場へ♪
最終回だったので大人ばかりだったけど、
ちょっとした列に並んでいるとその時点でワクワク!!!
入りは普通にほぼ満席と、まずまずかな。
監督は「シュレック」「シュレック2」のアンドリュー・アダムソン
2005年3月4日から公開された「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」。
 
* * * * * * * * * * * * * * * *

冒頭の大戦中の空中戦や空襲のシーン。
子供達がナルニアのために、兄弟のために戦う姿、
戦争へ行ってしまった父、疎開のため離れてしまった母の代わりを勤めようと
大人になろうと努力する長男ピーター(ウィリアム・モーズリー)、
しっかりもので生真面目な長女スーザン(アナ・ポップルウェル)。
常に兄さんから命令されコンプレックスに悩める次男エドマンド(スキャンダー・ケインズ)、
好奇心旺盛で天真爛漫な末っ子ルーシー(ジョージ・ヘンリー)!
“荷札”をつけて都会から田舎へ疎開してきた、
当時の“普通の子供”の彼らの前に
突然現れた不思議の国、ナルニア国。
ペベンシー4人兄妹の気持や考え方の変化が分かりやすく描かれていて、
自分もすっかり彼らの一員になったかのようにドキドキしてしまった。
特に最初はイヤなヤツだったピーターお兄ちゃん!
彼の気持ちは手に取るように分かったよ!!
ニカッと笑うすきっ歯のルーシーちゃの笑顔は忘れられないキュートさ。
 
そして、何よりも半人半獣の生き物達など本の挿絵にあった
ナルニアの不思議な生き物達がわんさか登場!
タムナスさんとあの街灯なんて、
自分の描いていたイメージばっちりで感動しまくり!!
白い魔女ジェィディス(ティルダ・スウィントン)は
デレク・ジャーマンの作品などでもおなじみの彼女!!!
透明感のあるクールな眼差しといい、ほっそりとした高貴なイメージといい、
ナルニアに100年の冬をもたらした白い魔女にぴったり。
疎開先のカーク教授(ジム・ブロードベント)もおちゃめで素敵だったし、
アニマトロニクスのおかげで威厳のあるライオン、アスランの姿を目に出来て良かった!

原作を読んだ人も読んでいない人でも十分楽しめる分かりやすい内容。
本とは少し違う部分もあったような気がするけれど、
映像に凝り過ぎる事なく、ストーリーと登場人物の気持ちをメインに描かれていたので、
子供に戻ったようにワクワクした。
大人になった今、激しく気づいたのはキリスト教の説教を彷彿させるエピソードの多さ。
昔は知らずに読んでいたので、今なるほど…納得した部分もある。
いわゆる大スターが出演してはいないのと、
ファンは多いが最近大ブレイクした原作でも無いのとで、少し地味なイメージだけれど、
個人的には「ハリー・ポッター」よりもやっぱり好きな映画作品。
大好きな物語が、素直に好感の持てる映画になって良かった良かった♪
 
 
ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
C・S・ルイス アンドリュー・アダムソン ジョージー・ヘンリー
B0006ZFKMW

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女 スペシャル・エディション
オリジナル・サウンドトラック(初回生産限定盤)(DVD付)

サントラ
B000E42PQ4

The Chronicles of Narnia:
The Lion, the Witch and the Wardrobe

Harry Gregson-Williams Harry / Scott, Lisbeth Gregson-Williams Imogen Heap
B000BCE8QY


ライオンと魔女
ライオンと魔女
原作本

ナルニア国物語セット(全7巻)カラー版
ナルニア国物語セット(全7巻)カラー版
『ライオンと魔女』
『カスピアン王子のつのぶえ』
『朝びらき丸東の海へ』
『銀のいす』
『馬と少年』
『魔術師のおい』
『さいごの戦い』
 

ターキッシュディライトトルコの甘〜いお菓子モロクムモ フルーツミックス
ターキッシュディライト
トルコの甘〜いお菓子“ロクム”フルーツミックス

映画に出てくる、メターキッシュディライトモってこんなお菓子だったのね!


ナルニア国物語オフィシャルサイト

なかなか綺麗で楽しいサイト♪
不思議なナルニアのビジュアルをゼヒゼヒ観て下さい♪

■映画「ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛」レビュー
■書籍「ナルニア国ものがたり」レビュー

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March 02, 2006

「拘束のドローイング9」

[劇場映画]★★★★☆

待っていたマシュー・バーニーの映像作品が遂に劇場公開!!
2005年夏金沢での個展での公開は観にゆけなかっただけに嬉しい限り!
広告やフライヤーのあのキービジュアルがそんな場面だなんて!!!
捕鯨用のナイフがそういえば二人の手に…!!!!!

マシュー・バーニーの映像作品には「クレマスター3」の公開でハマった。
内容的にも極めて毒のある強烈な作品で、かなりの衝撃を受けた記憶がある。
昼から夕方まで休憩挟む長時間の上映の上に、
濃厚な映像でおなかいっぱい、頭は破裂しそうだった。

その「クレマスター・サイクル」シリーズが完結し、
数年を経た「拘束のドローイング9」。
今回も大自然と建造物と人間の身体をモチーフに、
彼の永遠のテーマである“拘束と解放”を、(彼らからみた)日本の伝統文化 
…捕鯨、海女、茶の湯、能、婚礼衣装、阿波踊り、など…を取り入れ、
ストーリーがなんとなくあるような形で綴られる芸術的な映像作品。
ビョークの美しくセツないピュアな音楽と共に
マシュー・バーニーとビョークの演じる異国の二人の愛の奇跡を描いている。
まさに多才な二人の愛のコラボレーションだ。
日本では昨年2005年夏に金沢で開催された個展で公開されたている。
今回は普通の長さ、135分のアメリカ作品なので夜の回に観ることが出来た。

なんと日本でのロケーションのため、
捕鯨船での作業場面、茶室での『日新丸』のエピソードなど、
映像やナレーションが所々むずかゆい妙な感じであった。
しかしながらミニマムかつプリミティブな音楽と
スケールの大きい映像美との絶妙なコラボレーションには
冒頭のラッピングのシーンから息をのみ心を奪われる。

まるで“鬼”を連想させる、毛皮と海産物などでつくられた
和装の婚礼衣装をまとう二人。
バーニーは侍さながらに頭を刈られ、
ビョークは髪を結い上げ眉を剃りお歯黒と口紅を差される。
外国人からみたちょっと毒のある妙な日本のイメージと
それをクールに演じる日本の方々との妙なリアルさとそのギャップが面白い。
そんな異国で恋する外国人達の純粋で野蛮な行動の生み出すもの。
鯨から排泄される謎の香りとは???
能の旋律と唄が映像とリンクして、
その展開には思わず少し目を覆わすにいられない。

この“拘束のドローイング”シリーズのシンボルである
クジラの図案の“フォールド・エンブレム”
(バーニーが多用する楕円と長方形のマーク)が
ラッピングの封だったり、巨大な鋳型で形作られたり、
板前さんが食事用に型抜きしたり(笑)…
この作品のあらゆる所に色々な形として登場する。
残酷なタブーや壮大な人工建造物を描きつつ自然回帰を促す
マシュー・バーニーは、この作品では最終的に身体を解放するのだ。
壮大な大自然の中を進む『日新丸』と二つの生物!!!
謎は残りつつもちょっと救われた気分になる。

東京での公開は2005/2/11〜3/3までシネマライズで。
もうすぐ終了なのでお早めに!!!

「拘束のドローイング9」オフィオシャルサイト
上記の二人の和装写真もあり。
軽く解説もあるので、気になる方はこちらまで!
 
マシュー・バーニー「拘束のドローイング展」オフィオシャルサイト
作品展「拘束のドローイング」を知りたい方はこちらへ!
 
ビョークの音楽と日本の民族音楽との融合が面白い♪
拘束のドローイング9 サウンドトラック
ビョーク
B0009V1G1W

「クレマスターサイクル」の制作過程を収録したアート本
THE CREMASTER CYCLE
Matthew Barney Nancy Spector
0892072849

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February 13, 2006

「きみに読む物語」

[DVD映画]★★★☆☆

カサベテス母子の描き出す運命的な愛の形。
最後の最後にグッときた!
こんな風に逝けたらどんなに幸せだったろう…
奇跡を起こし続け、初恋を貫き通したありふれた男の物語!
こんなにも超正統派の純愛ラブストーリーを久しぶりに観た!!

監督は故ジョン・カサヴェテスとこの作品にも出演している
女優ジーナ・ローランズの息子ニック・カサヴェテス
原作は若手作家の ニコラス・スパークス
アルツハイマーという重いテーマを扱いながら、
赤い糸で結ばれた“運命的な永遠の愛”を
美しい映像と共に、より劇的に描き出している。
2005年公開のアメリカ作品「きみに読む物語」。
 
 
療養生活を送る老婦人アリー(ジーナ・ローランズ)の所へ
毎日のようにやってくる老人男性デューク(ジェームズ・ガーナー)。
彼はいつも同じ、ある物語を彼女に読み聞かせるのだ。
彼女に起こる奇跡を信じて…。

1940年6月6日。アメリカ南部の小さな町。
休暇で都会からやって来た17歳の金髪ではつらつとした令嬢
アリー・ハミルトン(レイチェル・マクアダムス)に、
地元の材木置場で働く、自信家だがごく田舎の普通の青年
ノア・カルフーン(ライアン・ゴズリング)は一目惚れ!
観覧車にぶら下がってデートの約束をとりつけたり、
道路に二人寝転んで運試しをしてみたり、
かなり強引なアタックを重ねて遂に二人は恋におちる…。
身分は違うが、いつでも一緒、離れられない二人。
1772年に建てられたウインザー農園をいつか買い取り改築し、
共に暮らそうと結ばれた二人だったが、
アリーの両親に交際を反対され、
彼女は夏の終りを待たずしてニューヨークの学校へ連れて行かれてしまう。
1年間365日毎日アリーに手紙を書いたノアだったが、
彼女からの連絡が一度も無いまま第2次世界大戦が始まるのだった。

この自分自身の物語を興味深く聞く老女アリー。
そして先を知りたいとノアにせがむのだ。
果たしてアリーの記憶は戻るのだろうか???
 

以下ネタバレ有り。この作品を楽しむため、
これから観る方はこの先を読まない事をお勧めします

 
* * * * * * * * * * * * * * * *
 
最初と最後、しばしば現れる水辺で戯れる“渡り鳥”白鳥の群れと、
若い二人、白髪の二人の姿。
ちょっと美し過ぎるが、後になる程グッとくる。

老人になった現在の二人と若い頃の二人のエピソードが
交互に語られて少しずつ彼らの過去が明らかになってゆく。
観ているこちらがこっ恥ずかしくなる位に愛しあう恋人達…そして別れ。
離れている間のあまりにも違う彼らの生活…
アリーは戦時中ボランティアで看護をしていた時に知り合った、
富豪の息子ロン(ジェームズ・マースデン)とごく自然にまた新たな恋をする。
ロンのスマートな言葉は最初から最後までなかなか“男前”だ。
一方ノアは戦場から戻り、本格的に失恋した事を知る。
だがアリーの事が忘れられないノアは
彼女との約束のあの農園を買い取り、古い屋敷を狂ったように改築した。
そして寂しさをまぎらわせるマーサ・ショー未亡人とのつきあい。
こんな横恋慕なんかがそれぞれあったが、
結局運命的に再び巡りあう彼らはお互いに
どうしても忘れらず惹かれあう一度しかない“初恋”の相手なのだった。

アルツハイマーで記憶障害を持ち、日々の出来事や家族すらも忘れてしまう
入院中の妻へ、心臓病を患っている夫が彼ら自身の物語を読み続ける。
つかの間でも彼女の記憶が戻る事を願い毎日読み聞かせる…。
子供達に『お母さんが私の家だ』と語るノア。
書き記された『これを読んでくれたらあなたの元へ』というアリーの言葉。
彼女の最期の言葉は『私達一緒に死ねるかしら?』だなんて…。
 
アリーの記憶が一瞬だけ戻った時のノアの喜びよう!
そして彼女が不安になるやいなや、それが去ってしまった時のノアの落胆ぶり。
二人と家族のアルバムをめくるノアの顔…。
ノアにこんなにも愛されたアリー、
アリーもそんなノアをこぼれてゆく記憶の奥で常に愛し続けていたのだ。
それを忘れないよう書き記した物語。
アリーはどんなに不安だった事か!しかもそれすらも忘れてしまう病。
だが、最期にまた奇跡は訪れた!!!

ただありふれた普通の男ノアの、唯一誰にも負けない誇れる事。
『全身全霊をかたむけて愛する女性がいる。
 それは彼女が若くても年老いて病気になっても変わる事は無い…。』
初恋の相手と結ばれ老いるまで共に過ごす事が出来る…
つらい病があったにせよ、何て幸せな夫婦なのであろうか!
出来そうでなかなか出来ない愛の形だ。

前半のゆったりとした夢のような古き良き時代のエピソードや、
ここぞという時に訪れるちょっとした愛の奇跡など、
小説を上回る悪意の渦巻くこの時代に、もの足りなさを感じるかもしれないが、
この作品には病の過酷さ、リアリティを追求してはいけない。
あくまでも“あるありふれた夫婦”の一途な永遠の愛、
運命的な恋愛を描いたこの物語のページをめくりながら、
彼らに起きる奇跡を期待するようになる。
人々に一筋の希望を与える作品なのだと思った。
 
 
きみに読む物語 スタンダード・エディション
ライアン・ゴズリング ニコラス・スパークス ニック・カサヴェテス
B0009X59K4

きみに読む物語 プレミアム・エディション
ライアン・ゴズリング ニコラス・スパークス ニック・カサヴェテス
B0007D3NJ0

原作本
きみに読む物語
ニコラス スパークス Nicholas Sparks 雨沢 泰
4902088584

続編小説
きみに読む物語 ‐もうひとつの愛の奇跡‐
ニコラス・スパークス 雨沢 泰
4902088843


「きみに読む物語」オフィシャル・サイト

 
75歳を越えて増々円熟した演技が素晴しいジーナローランズの出演作品
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February 04, 2006

「スケルトン・キー」

[DVD映画]★★★★☆

ジーナ・ローランズの演技が怖いのなんの!
閉鎖的なアメリカ南部の文化とそこに潜む歴史の暗部。
日本未公開ながらなかなか見応えありのこの作品、
ストーリーが進むにつれてどんどん尻上がりにドキドキ度アップ!!
終盤の手に汗にぎる展開にはびっくりだ!!!

監督はイアン・ソフトリー
脚本を米版「リング」シリーズなどのアーレン・クルーガーが手掛けた
2005年制作のアメリカの作品「スケルトン・キー」。
主演はケイト・ハドソン。そして、何と言っても、
ジーナ・ローランズやジョン・ハートの演技が重厚で素晴しい!
アメリカ南部、ルイジアナ州ニュー・オリンズを舞台に、
その地方の歴史と独自に根付いた文化を鍵に繰り広げられるサスペンス・ホラー。
 
 
ホスピスで働く看護士のキャロライン(ケイト・ハドソン)は、
今日も1人の患者を看取った。
だが、無くなった患者に対しての職場の事務的な対応に嫌気がさしている…
そんな時に新聞の求人広告での住込看護の職を見つけ、
ルームメイトのジル(ジョイ・ブライアント)の忠告をも軽く聞き流し
ルイジアナの沼地にある勤務先の屋敷へ面接に向かった。
うっそうとした沼地の中にある広大な敷地、30部屋以上もある大邸宅には、
老婦人のヴァイオレット(ジーナ・ローランズ)と
脳梗塞で身動き取れず話しも出来ない夫のベン(ジョン・ハート)が住んでいた。
ヴァイオレットは南部出身でないキャロラインを気に入らないのだが、
仲介に入っていた青年弁護士ルーク(ピーター・サースガード)の強いすすめで
キャロラインはこの屋敷で働く事に決定。

さて、彼女はいよいよ屋敷に住み込む事となったのだが、
まだキャロラインを気に入っていない様子のバイオレットから
ぶっきらぼうに屋敷とベンの介護について説明され、
“全ての部屋を開けられる合鍵”をもらう。
ただでさえ南部の農園の古い大邸宅…
いわくのありそうな怪しい雰囲気とこちらも無気味な周辺の住人達。
でもキャロラインにとっては理想の看護士の仕事。
悲しげな表情のベン、少しずつだが会話の増えてきたヴァイオレット
時々やってくる弁護士のルークを頼りに、新生活が始まった!!!
 

以下ややネタバレ有り。この作品を楽しむため、
これから観る方はこの先を読まない事をお勧めします

 
* * * * * * * * * * * * * * * *
 
そんなある日、キャロラインはヴァイオレットに言われて
庭に植える花の種を取りに2階へ登った時、
ふと、妙な音が聞こえる屋根裏部屋に気づく。
しかもその小部屋の奥には合鍵でも開けられない扉を発見!
ヴァイオレットにその事を訊ねると、屋敷の悲しい歴史を少し教えてくれた。
だが、こっそり後で再度チャレンジしてみた所…その中にあったものは…
屋敷のアルバム、奇怪なものが入っている瓶や人形や本、そして古いレコードなど
怪しげな儀式に使うようなものばかり…。
ニューオリンズへ戻ってこの事をジルに相談すると、
この地方独特の風習について教えてくれた。

リンチで無くなった奴隷の夫婦が写るからと鏡が隠されているこの屋敷、
その恐ろしい歴史や次々と起こる不思議な出来事。
不思議な習慣“フードゥー”。
この屋敷に不審感を抱きつつも妙に興味をそそられるキャロラインは、
亡くした父親と重なるベンを何とか救いたいがために、
ついに禁断の世界へ足を踏み入れてしまったのだ…
 
 
前半の意味不明で乱暴なカットのひとつひとつが後になって効いてくる!
“赤いレンガくず”“ドーナツ盤のレコード”“開かずの扉”そして“鍵”
“オイスター”“ガンボ料理”“鏡”“縫い閉じられた体のパーツ”
“薬”“シーツの文字”“写真立てに重ねて入った古い写真”
“奴隷へのリンチ”“『アイコ・アイコ』”
あぁそうだったのか!!何てことだ!!!まさか!!!!!
のったりした導入部分からじわじわと攻めてきて
クライマックスに至るやドキドキハラハラのもはや応援系への展開♪
“生贄”“儀式”“恐怖の館”
と古典的な手法ながら巧妙に作られおり、
ふんだんにちりばめられたあらゆる伏線がピタッと収まる所に感心する。
そのひとつひとつに「なるほど」納得しながらも、
観た後は重い気分になるのもこの作品の特徴だ。

それは、もちろんアメリカの南部の悲しい歴史が背景にあるからなのだが、
アンクルトムの小屋」などで子供の頃に読んだ本を思い出した。
“プランテーション農園”“奴隷制度”
先住民族とヨーロッパとアフリカ融合した特異な文化。
“バーボン・ストリート”“フレンチ・クオーター”
ニューオリンズの街なみからもそれを知る事は出来る。
だが、宗教である“ヴードゥー”は知っていたが、
実践的な呪術である“フードゥー”というものは初めて知った!!
彼らは精霊を信じ、信じる事によってその効果を得るものらしい。
特典映像にある“恋まじない”や“こっくりさん”などは実践的な呪術と言えよう。
そもそもアニミズムの国である日本人にとっては意外と馴染み深い慣習だ。

亡くした父との過去があり選んだ職業が看護士だったゆえに
この極めてダークな世界に関わったゆえに、
思いもかけない経験をする事になる若いキャロラインの職業意識と正義感。
お約束だがこれが恐怖のきっかけとなる。
キャロラインを演じるケイト・ハドソンの繊細な演技と
力強い美しさ(実は出産後だったそう)!!
そして、なんと言っても大御所女優と俳優の名演技!!!
怖さ満点!屋敷の女主人を演じるジーナ・ローランズの眼力と
堂々たる体を張った演技と人物像の豹変ぶり、
動かない体で密かに助けを求める可哀想な老人ジョン・ハートの
訴えるような悲しげな眼差し、
ガソリンスタンドの怪しい盲目の老女、マリオン・ジンザーの目!!!
往年の各役者のその絶妙なる演技がたまらない!
少ない登場人物ながら彼らの演技力が、
この作品のクオリティーを高めているのは確かだ。

ローズマリーの赤ちゃん」を彷佛させるオカルト感。
特別難解な作品ではないが、再度観てパズルをはめなおしてみるのも楽しい。
エンドロールのプレスリーの曲すら…なるほどね!!!
 
[超もり沢山の特典内容]
・イアン・ソフトリー監督による本編音声解説
・未公開シーン集(イアン・ソフトリー監督による音声解説付き)
・鍵のかかったドアの後ろに −メイキング・オブ・「スケルトン・キー」
・「フードゥー」と「ブードゥー」についての解説
・レシピと儀式:パーフェクト・ガンボの作り方
・バイユーのブルース
・ケイト・ハドソンのゴースト・ストーリー
・荘園での生活
・「スケルトン・キー」のキャスティング
・ジョン・ハートの物語
・“幸福”と呼ばれた家
・ジーナの恋まじない
・「キング・コング」予告編

スケルトン・キー
ケイト・ハドソン イアン・ソフトリー ジーナ・ローランズ
B000BK4D1Q

最近では息子のニック・カサベテスの「君に読む物語」でも出演していたが、
彼女の亡き夫ジョン・カサベテス監督の作品での強烈な演技が大好き!
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January 29, 2006

「ランド・オブ・ザ・デッド」

[DVD映画]★★★☆☆

今度のゾンビには知能があり、武器を持って襲ってくる…!!!
“ゾンビ”の生みの親ジョージ・A・ロメロ監督が、
ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」に続く
待望の2005年のロメロ・ゾンビの新作「ランド・オブ・ザ・デッド」!!!
 
ゾンビで溢れた近未来の地球。
突然死者が甦り人間を襲いその新鮮な肉を喰う生ける屍ゾンビ。
襲われた人間もゾンビとなるためその数は増えるばかり…
もはや生き残った人間は少数となっていた。
人間たちは、二つの川に挟まれた要塞都市を作り
ゾンビの侵入に対抗しながら何とか生活していた。
その都市の中心にそびえる高層ビルでは周囲を貧困層の住民に警備をさせて、
一部の金持ちと権力者が以前と変わらぬ、安全かつ贅沢な暮らしをしていた。
しかも彼らは傭兵を雇い都市の警備と、ゾンビがうろつく街の外から
物資を調達させていたのだ。
危険かつ貧困生活に不満を抱く人間がクーデターを企てつつある中で
実はゾンビにも驚愕の変化が起こっていた…。

* * * * * * * * * * * * * * * *

生前の習慣からか今度は花火に釘付けになるゾンビ達の姿に爆笑。
いや、音・光に反応する…その隙に
棒立ちになっているゾンビちゃんをバッサバッサと倒す人間達。
そこで発見したのは…

ゾンビの進化系達。
感情や学習能力を持った賢いゾンビが発生したのだ!!
武器を持ったゾンビちゃんがのろ〜りのろ〜り、と
鉄砲や斧持ってやって来る…。
もはやこりゃ原始人(笑)?
彼らは知能や武器を使い戦う事を覚え始め、
倒されそうな仲間は助け、仲間が殺される?と悲しげに哭き叫ぶ。
もはや彼らにとっての一番の敵は腐敗なのかもしれない…。

そんな中で、高層ビルの中で安全に暮らす裕福な支配者層の人間。
常に死の恐怖に怯えて支配者層の犠牲になりながら生きる貧困層の人間。
そして“進化”したゾンビ。
今度はこの三者の欲望に忠実な戦いだ。

酷い扱いに我慢が出来ないライリー(サイモン・ベイカー
片目だけれど銃の名手チャーリー(ロバート・ジョイ
ライリーの片腕ながらもリッチな生活を望むチョロ(ジョン・レグイザモ
超自己中でリッチなキレ・キャラおやじのカウフマン(デニス・ホッパー
ゾンビのエサにまでされそうになった娼婦のスラック(アーシア・アルジェント
余談だがこのアーシア・アルジェントはあのダリオ・アルジェントの娘さん。
子供の頃からホラー映画のセットで育ったという(笑)ホラー界のサラブレッド娘。
そして…進化した黒人のゾンビのリーダー(ユージン・クラーク)!!!
役者さん達もノリノリなのだが、ちょっと感情移入はしづらいキャラだった。

水から大勢でぞろぞろ上がってくるゾンビ達、
武器もってよたよた襲ってくるゾンビ達、
生肉バリバリいただいているゾンビ達、
こちらのロメロ節は健在かつ今回のゾンビメイクはかなりリアルでゾワッとするが、
いつもロメロ監督の描く切ないゾンビちゃんと醜い心の人間。
この図式も進化して生ける屍になったゾンビのほうが正しく思える。
でも、ゾンビが心を持ってしまったら、こりゃもう別の生き物!
ソンビは生前の記憶など関係無しに、本能のみで誰彼構わず襲ってくるから怖いので、
友情や愛情芽生えてしまったら…!!!
まるで野生動物か原始人か新人類みたいなゾンビちゃん達だった。
という事は…やはり腐りゆく体のゾンビ・ワールドになってしまうのか???
ラストでのゾンビと人間とのちょっと友情めいたセリフには思わず苦笑い。

突っ込み所は満載だけど、ロメロ監督を愛する人達と共に作られた
愛に溢れる作品になっている事だけは確かだ。
ただ、ゾンビがゾンビで無くなった気がして、
個人的にはちょっと寂しなぁ。

[特典映像]
メイキング・オブ・“Land of the Dead”や未公開シーン
ジョージ・A・ロメロ監督、などの音声解説など多数あり!!!
個人的にはこっちのほうが楽しかった♪
 

ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット
サイモン・ベイカー ジョージ・A・ロメロ ジョン・レグイザモ
B000BK4D1G


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January 28, 2006

「アンダー・ワールド」

[DVD映画]★★★☆☆

ケイト・ベッキンセール演じる処刑人がスタイリッシュでカッコイイ!
現代の闇にひっそり存在している、
ヴァンパイア(吸血鬼)達と永遠の宿敵ライカン(狼男族)との戦いを
マトリックス」ばりにスピーディかつスタイリッシュに描いた、
レン・ワイズマン監督による2003年制作のアメリカ作品「アンダー・ワールド」。
浅い割には楽しめる、吸血鬼 VS 狼男族のアクション&ラブストーリー。
ネタはホラーですがアクション映画なので、決して怖くはありません…。
 
 
ピタピタのブラックレザーのコートに身を包み、
仲間と共にライカンを探し夜の町に目を光らせる
黒髪の美女セリーン(ケイト・ベッキンセール)。
彼女は実はヴァンパイア。
6世紀もの間、家族を殺した宿敵ライカンの処刑人として戦い続けている。

ある晩、マイケル(スコット・スピードマン)という
青年医師に目をつけたセリーンは、
彼を殺さずに執拗に追うライカン達の動きを不審に思いマイケルを追うのだが、
ライカン達の襲撃に合ってしまった。
セリーンはそこで絶滅寸前だと思われたライカンの巣らしきものを感じ、
しかも死んだと思われていたルシアン(マイケル・シーン)が
実は生きているのでは…と疑いを持つ。
だが、現在蘇生中のヴァンパイア達の長老の1人である
クレイヴン(シェーン・ブローリー)は
セリーンの言う事を信じない上に、どうも動きが怪しい。
そこで自分を創った長老ヴァンパイアのビクター(ビル・ナイ)に
助けを求めるのだが…

* * * * * * * * * * * * * * * *

スタイリッシュでスピード感のあるブルーを基調とした世界。
当たり前だが日光が弱点のヴァンパイアが主人公なので、常に夜のシーン。
銀や紫外線弾など進化した武器を駆使する戦い。
狼男の変身やヴァンパイアの蘇生のシーンなどがなかなか面白い。
監督のこだわりでCGだけにたよらず極力アナログな特殊コスチュームと特殊メイクで
これらを表現したというから驚きだ。リアルな動きはそこから来るのかも。
ただし…マイケルの変身後。
中途半端なキャラだし、苦労しただろうけどやっぱりいただけない。
あと少し頑張ってもらいたかった!!!
大勢登場するヴァンパイアやライカンのキャラは
お互い似ていたりするのでちゃんと観ていないと混乱する。
当然ライカンには女性はいないのだが…そこがこの物語の核心だったりも。

マイケルを通して後に明らかになる両種族の戦いについての驚愕の過去は
破たんはしているが、ひとひねり効いていて解釈としてなかなか面白い。
だが、謎が解けるにつれてどうも無理な設定と展開についてゆけなくなった。
結果的にもすっきりしないのは続編制作への野望が見えてしまうのか、
かなり微妙な終り方だった。

とはいえ、ミイラ状態からダンディーなおじ様まで変化する
ビクターの存在感が希薄に見えるほど、
途中から切ないエピソードで愛おしくなるルシアンと、
感情移入は全く出来ないけれど、ひたすらクールなセリーン、
人間の時はちょっと弱々しいけれどなかなか可愛いマイケル…
メインのキャラクター達は見事!
先日観た「ヴァン・ヘルシング」とは違った生真面目さに好感が持てた。

[特典映像]
監督が男前なのと(笑)、特殊なコスチュームは見応えあるので、
メイキング映像は一見の価値有り。

アンダーワールド スペシャル・エディション
ケイト・ベッキンセール スコット・スピードマン
B0000YTR50

アンダーワールド DTSエクステンデッド・エディション
ケイト・ベッキンセール レン・ワイズマン スコット・スピードマン
B0006OFLK4

 
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January 27, 2006

「ドラキュラ」

[DVD映画]★★★★☆

ゲイリー・オールドマンのドラキュラ伯爵が素晴しい!
新しさは無いけれど、ブラム・ストーカーの原作に忠実に作ってみたという
フランシス・フォード・コッポラによる1992年の「ドラキュラ」。
 

15世紀…ワラキアの王ヴラド・ドラキュラ公(ゲイリー・オールドマン)は、
キリスト教の神の名の元に、トルコ軍との戦いで奇跡的な勝利をおさめるが、
新婚で最愛の王妃エリザベータ(ウィノナ・ライダー)は、
王戦死という誤報で川に飛び込み自殺してしまう。
こうしてヴラドは人の血を飲んででも神への復讐をったのである…。

そして1897年英国。
愛しい婚約者ミナ(ウィノナ・ライダー)を残して、
青年弁護士ジョナサン・ハーカー(キアヌ・リーヴス)は、
ロンドンの大きな物件の契約のためトランシルヴァニア地方の城へと向かう。
前任者の同僚レンフィールド(トム・ウェイツ)は、
この仕事で精神に異常をきたし、病院へ収容されたまま…。
はるばるやってきたその城で彼を待っていたのは、
ドラキュラ伯爵(ゲイリー・オールドマン)という無気味な老人。
そして彼はその城に監禁されてしまう。

その頃ロンドンに残されたミナは、
裕福で奔放な親友のルーシー(サディ・フロスト)の家に居た。
ルーシーはある夜、突然夢遊病のような行動をするようになった為、
看病をしているのだが、帰って来ないジョナサンの事も心配だ。
ある日、彼女は街で不思議な男…トランシルヴァニアの伯爵に出会い、
どんどん心惹かれるのだった…。
その頃、ロンドン中で奇怪な事件が多発していた。
ルーシーを診察していたヘルシング教授(アンソニー・ホプキンス)は、
彼女の行動の原因を吸血鬼の仕業だと確信し始めていた。
そんな時、ずっと連絡の無かったジョナサンから無事との連絡があり、
トランシルヴァニアで結婚式をすぐ挙げる為に旅立とうとするのだが…

* * * * * * * * * * * * * * *

う〜懐かしい作品!
そりゃもう巨匠コッポラさんなので、
物語的にはかなり弱〜いものなのだが、
影の使い方や、キャラクターの作り込み、
美しくもドロドロした映像が素敵だし、
何よりキレキャラのオンパレードでテンション高い高い!!!
重鎮アンソニー・ホプキンスだの、
キレ度ナンバーワン俳優ゲイリー・オールドマンだの、
愛しの酔いどれミュージシャン、トム・ウェイツだの
犯罪者演らせたらぴったりの役者揃い♪

とにかくゲイリーさんの変化が素晴しい!!!
奇怪な老人、ダンディな男前から醜い怪物まで全部彼!!!!!
こりゃもう好青年役のキア・リーヴスの存在が薄〜くなっも仕方が無い。
千夜一夜物語でポッとなってしまう、
ウブな可愛い可愛いウィノナ・ライダーを虜にするのは簡単でしょうよ。
生真面目な婚約者より、情熱的で官能的な怪しい男との横恋慕。
このエピソードはなかなかリアルで好き。
そして、普通だったらドラキュラ伯爵役であろう、
アンソニー・ホプキンス演じるヘルシング博士のいい加減さも面白い。
ぶっとびまくっているが目が怖いって(笑)
それにしてもお友達の赤毛のルーシーちゃんはお気の毒…。
これまで数々の男をたぶらかしてきたお仕置きかな…。
いや、ルーシーちゃんにメロメロだった3人衆が一番可哀想か。

苦手なもの、日光、十字架、聖水、鏡、にんにく、木の杭、etc
必需品、生まれた土地の土、棺桶、生き血。
そして、ドラキュラ伯爵の3人の花嫁達。対するヘルシング教授!
吸血鬼のモチーフの基本形がここに集約されているようだ。

結果的に愛と神によって奇跡がもたらされるわけだが、
そもそもが宗教的な背景ありきで生まれた物語ゆえ、
日本人にとってはご都合主義に感じられてしまうのは否めない。
怖くは無いがきっちり作られた作品であるので、
このあたりは割り切って楽しもう。

 
ドラキュラ
ゲイリー・オールドマン フランシス・F・コッポラ ウィノナ・ライダー
B00006880B

 

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January 26, 2006

「Shall we Dance?」

[DVD映画]★★★☆☆

オリジナルに忠実に作られているのにびっくり!
ハリウッド版は洗練されていて素敵すぎ!!

なんてステキなリチャード・ギア!
やはり社交ダンスはアチラの方が踊ると違うなぁ。
身体のバランスと文化の違いをあらためて感じてしまう。
監督はピーター・チェルソム
2004年に制作されたハリウッド版「Shall we Dance?
 

シカゴ遺言書作成専門の弁護士をしているジョン・クラー(リチャード・ギア)は、
デパートでバリバリ働く妻ビヴァリー(スーザン・サランドン)と2人の子供達共に、
平穏ながらもちょっと寂しく虚しい生活をしていた。
そんなある日、ジョンはいつもの通勤電車の中から見えるダンス教室の窓の美女
ポリーナ(ジェニファー・ロペス)の姿にドッキリ。
思わず電車から降りてダンス教室へ向かい成りゆきで通う事に…
だが、最初はポリーナ目当てだったのだが、
同じ日に入会した色男チック(ボビー・カナヴェイル)と
おデブなヴァーン(オマー・ミラー)と共に
どんどん“ボールルームダンス=社交ダンス”の楽しさに夢中になってゆく。
そしてここには強烈なラテンな二人、
明るくパワフルなママさんダンサーボビー(リサ・アン・ウォルター)と、
実はジョンの会社の同僚で常にダンスの事を考えており、
激しく踊りまくる熱い男リンク(スタンリー・トゥッチ)が居た。
優しいミス・ミッツィー(アニタ・ジレット)と、
どこか影のある孤独さを感じさせる実力派のポリーナは
彼らを“ボールルームダンス”のコンテストに出場させようと熱心に教え始めた。
さすがに最近帰りが遅くて挙動不審な夫ジョンが気になり出したビヴァリーは、
ディバイン探偵(リチャード・ジェンキンス)にジョンの浮気調査を依頼した…
さて、クラー夫妻の行方は…??
コンテストはどうなる?

* * * * * * * * * * * * * * * *

日本版、周防正行監督の「Shall We ダンス?」は
もう、生真面目すぎる役所広司さんのおかしさや、
渡辺えり子さんとと竹中直人さんの強烈なキャラクターにあてられて、
公開当時劇場で鼻血出すほど笑った記憶が…。
現代においてはもはや一般の人はまず踊った事が無い社交ダンス。
マイナーながらカルチャー・センターなどでは根強い人気はあったが、
社交ダンス教室に通うというのは、ちょっとマイナー嗜好というイメージがあった。
そこにスポットライトを当てて、これまた生真面目な普通のおっさんを通わせ、
社交ダンスに目覚めてハマりまくって大会へ!!!!!
この、ちょっとイケない感じが良かったんだけれど、
“ハイスクールの卒業式”で普通にペアでダンスを踊るアメリカさんでは、
マイナ−感がちょっと希薄なのでは?
それともすごくお堅いイメージなのだろうか??

だが極力日本版に忠実に制作した感が溢れていて、好感が持てた。
アメリカで電車で通勤という都市も少ないらしく、シカゴでロケになったそう。
日本版で渡辺えり子の役のボビーなんでキャラや声までソックリ!
ラテンな兄さんリンクのズラ振り回す濃いダンスも竹中直人を彷佛させた。

ジェニファー・ロペスは普通に綺麗だけど、
とにかくリチャード・ギアがキュートでダンディーで素敵すぎ。
妻の存在がハリウッド版では大きく描かれており、
仕事もディスプレーでバリバリやっている。
でも、夫の愛を求めているのは同じ。
職場にあんなバラの花持って、あんなステキな旦那が迎えに来たら!
日本ではサムいけど、リチャード・ギアならアリでしょう!!
人妻の胸の谷間にメロメロな探偵のオヤジも可愛かった。

ダンスにせよ、小さなエピソードにせよ、
向こうの人はスマートなのが綺麗すぎた。
ちょっとイケナイ感じのする日本版のほうが、
個人的にはグッときたな。

Shall we Dance ?(初回限定版)
リチャード・ギア 周防正行 ピーター・チェルソム
B00067HDVQ

「Shall we Dance?」オリジナル・サウンドトラック
サントラ ザ・プッシーキャット・ドールズ ゴタン・プロジェクト
B0007WZUNI

オリジナル日本版
Shall We ダンス? (初回限定版)
役所広司 周防正行 草刈民代
B0001JZHHG

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January 24, 2006

「ある日どこかで」

[DVD映画]★★★★★
 
B級ながら長年心に残る…タイム・トラベルもの。
美しい音楽と映像に包まれながらゆったり進むストーリー。
クリストファー・リーヴがジェーン・シーモアの
モノクロ写真に見入るシーンが忘れられない。

肖像写真の女優に恋をして70年近くの時空間をタイム・トラベルして
彼女に会いに行くというSFチックなラブ・ストーリー。
監督は「ジョーズ2」のジャノー・シュワーク、製作はスティーブン・ドイッチ、
原作・脚色はリチャード・マシスン、撮影はイシドア・マンコフスキー。
故クリストファー・リーヴの「スーパーマン」とは違った
ロマンチックな演技が素敵な1980年製作のアメリカの作品「ある日どこかで」。

1972年。
ミルフォード大学の学生リチャード(クリストファー・リーヴ)は
彼の書いた脚本が初演され大成功をおさめた、そのパーティで、
彼は見知らぬ老婦人に声をかけられ美しい金時計を渡された。
「私のところへ戻って来て」と言い残しその老婦人は去って行ったが、
その後8年間その事は忘れていた。
劇作家として見事に成功したリチャードだったが、
最近スランプ気味で、気晴らしのために旅に出る。
特にあては無く車を走らせ、懐しいミルフォードに辿り着き、
何となく、あのグランド・ホテルに宿をとった。
夕食までの間、暇つぶしにホテルの史料展示室を見物中に
ある1枚の美しい女性のポートレートに目が釘付けになってしまう…。
そう、彼はこの写真の女性に恋をしてしまったのだ。

5才からこのグランド・ホテルに居るという、
年老いたボーイのアーサー(ビル・アーウィン)に、
その女性がエリーズ・マッケナ(ジェーン・シーモア)という当時の人気女優で
このホテルに滞在し、当時公演を行った事を教えてもらった。
彼女の事が知りたくて町の図書館で彼女の資料を探し出し、
エリーズの秘書であったローラ(テレサ・ライト)を訪れたリチャードは、
8年前のあの老婦人がエリーズその人だったと確信する。
あの金時計はエリーズの宝物。「私のところへ戻って来て」という言葉。
だが、あの後間もなく彼女は亡くなっていたのだ…。

恋心と好奇心はリチャードを駆り立てた!
彼はエリーズに会いに行くために「タイム・トラベル」という本を書いた
超心理学の著者を訪ね、タイム・トラベルの方法・体験談を聞き出した。
リチャードはグランド・ホテルのあの部屋で、1972年と決別し、
服装・持ち物など当時のものを用意して、カセットテープに自分の声を吹き込み、
1912年に行こうと自分に暗示をかけ始めた…

* * * * * * * * * * * * * * * *

昔録画して伸びてしまったビデオテープを格安DVDで買いなおすシリーズの1本。
最初観た時は、んなアホな!と別に感動はしなかったものの、
どうもあの出会いのシーンが忘れられない。
ストーリーを忘れた頃に観たくなる…
歳を重ねるたび、イメージが変わり、
どんどんセツなくなってゆく…そんな不思議な作品だ。

本や雑誌のピンナップ、映画の中の主人公…
フィルムの中の人物から目が離せなくなった事は誰もが有るだろう。
それはその美しさかもしれないし、
何か訴えるような表情だったりするのかもしれないし、
ただ何か気になるだけかもしれないのだが、
この映画のあのシ−ンにはちゃんと恋に堕ちる理由があったのだ。
ホテルの窓から幻想的に差し込む光に浮かび上がるあの写真の人物は、
撮られた時も、まさに彼を見つめていたのだから…。

全てを捨てて彼女に行こうと必死に祈るリチャード!
やっとタイム・トラベルに成功する事が出来、
1912年、グランド・ホテルで遊ぶ子供のアーサーとの遭遇。
そして、夢にまで見たエリーズへの挨拶を練習するリチャード!!
エリーズのマネージャのロビンソン(クリストファー・プラマー)から邪魔され、
それでも運命に引き寄せられるように結ばれる二人。
だが、小さな失敗から過去から引き戻されてしまったリチャード!!!
抜け殻のようになってしまい衰弱しきった彼の悲愴な顔!
そもそも誰のものか不明だが、時を越えて二人を繋ぐ金時計。
人生を犠牲にする程の出逢い。
彼らの人生は最初から運命づけられていたのかもしれない…。

[特典映像]
この映画のB級ながら多くの人に支持される理由は
製作陣・役者陣のこだわりや愛情たっぷりつまっているからだった!!
製作者・出演者のインタビューもたっぷり。
痛々しい姿のクリストファー・リーヴの臨死体験にはセツなくなるが、
かなり盛り沢山で見る価値大!

ある日どこかで
クリストファー・リーヴ ジュノー・シュウォーク ジェーン・シーモア
B000B4NFEI

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January 23, 2006

「オーロラの彼方へ」

[DVD映画]★★★☆☆

昨年だったか…テレビで放映されていたのを偶然観てしまったのだが、
ドキドキしながらするっと最後まで観てしまった。
無線を通して30年の時を越え父と交信!!
この親子の数奇な奇跡の物語。
監督は「真実の行方」のグレゴリー・ホブリット
2000年のアメリカ作品「オーロラの彼方へ」。

1969年10月。
ニューヨークの空にオーロラが出現し、
メッツのワールドシリーズ出場にクイーンズ市民が熱狂したその年、
6才のジョン・サリヴァンの平凡かつ幸せな日々は、
消防士の父の殉死によって終わってしまった。

30年後。
太陽が活性化し、再びニューヨークにオーロラが現れた夜、
警察官ジョン(ジム・カヴィーゼル)は自宅の古い無線機で1人の男と会話する。
その男はなんとジョンの父・フランク(デニス・クエイド)だった。
過去に生きる父との交信に感激したのもつかの間、翌日はフランクの命日ではないか。
死の運命を変えようとジョンは必死に父親に説明するが
当然なのだが父は全てを信用しない。
だが翌日、ジョンが予言したとおりに運命の火災は起きた。
そしてフランクは…!!!!!

と、ここまでは、よく出来た“時空を超えた親子の絆と感動ファンタジー”だが、
この作品はこれからなのだ。
なんと、“時空を超えた親子のサスペンス”になってしまう!。
『 メッセージを机に刻み伝える。』
『 証拠品をタイム・トラベルで運ぶ。』
など、タイム・トラベルを上手く利用しながら、事件を解決すべく親子で奔走!
“過去を変える”事で現在の状況も刻々と変化して、
彼等は事件を解決するどころか、
どんどん複雑、危機迫る状況にしてゆくところが面白い。
“過去を変える”事の恐ろしさを解りつつも、使わずにいられないジョン…。
人間の身勝手さが起こすトラブル!
そして、最初は想像もしなかった感動?の結末へと
ハリウッドならではの時代考証へのこだわりも含めて、
期待以上にドキドキさせてくれた作品。 
たまに、こういう当たりもあるから、タイトルだけで判断してはいけないな。

オーロラの彼方へ
デニス・クエイド グレゴリー・ホブリット ジム・カヴィーゼル
B0001CSB8A

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January 22, 2006

「バタフライ・エフェクト」

[DVD映画]★★★★☆

記憶系の作品かと思ったらタイム・トラベルものだった!
少々荒っぽいけれど、全く先が読めないので最後まで楽しめる作品。
君は一体何処まで戻り続けるんだ!!!!!

愛する人のために過去を変えようとする、
ある特異体質の青年を描いたサスペンス・ドラマ。
脚本・監督はエリック・ブレス&J.マッキー・グラバーの二人。
緻密に仕組まれたストーリーはざっくりしているがなかなかのもの。
スピーディーで、アッと驚く展開と
過去に戻り続ける主人公の行動からは目が離せない!
2003年アメリカ制作の作品「バタフライ・エフェクト」。

以下がっちり、ネタバレ有り。
これから観る方はこの先を読まない事をお勧めします

* * * * * * * * * * * * * * * *

冒頭の緊迫感からして上手い!
次はどうなるのか…最初から最後までドキドキしどおしだった!!

誰かに追われながら必死でメモを書く男。

「もし誰かがこれを見つけたら、それはぼくの計画が失敗した証拠。
 その時ぼくは死んでいる。でももし最初に戻れたら…
 その時はきっと彼女を救えるだろう         エヴァン」

その13年前、エヴァン7歳。
ショッキングな出来事を体験すると?ポッカリとその間の記憶喪失を起こす事が発覚。
エヴァンが自身の知らない間に書いた残忍な絵を先生に指摘された
母アンンドレア(メローラ・ウォルターズ)が彼を心配して病院へ。
その時からエヴァンは治療として日記をつけ始めた。
友達のトミーとケイリー兄妹の家で遊んでいる時。
そして…精神病を患う父親に面会している時。
やはり部分的に記憶が無い…。

その6年後、エヴァン13歳。
成長した悪ガキのトミー、可愛いケイリー、おデブ君のレニーと
爆弾で火遊びをしていたつもりが、大事故になってしまった時。
映画「セブン」を観て映画館でケイリーにキスした事から
エヴァンの愛犬クロケットが悪戯されて死んでしまった時。
やはり肝心な部分の記憶が無い…。
この事故が元でエヴァンは遠くに引越す事になってしまう。
引越トラックの窓から愛しいケイリーへ見せたメモには
「君を迎えに来る」と書いてあった。

その7年後、エヴァン20歳(アシュトン・カッチャー)。
優秀な大学生で記憶の研究をしている彼は、ルームメイトと
7年間記憶喪失が無かったと祝っていた。
ガールフレンドと7歳からずっとつけていた懐かしい日記を読みはじめたところ、
ある部分を読んだ時、日記の文字が揺れはじめ…周りの景色が変化しはじめた。
そう、愛犬クロケットの事件の場面にタイムスリップしてしまったようだ。
そして自分の失った記憶が鮮明に甦りはじめた…というかまるでその場に居た???
スリップした時と同じように急激なショックにより
また現在に戻ってきたエヴァンの鼻からは大量の鼻血が…
だが、自分の失った記憶の一部の復活に興奮が隠せない!!!
そして幼なじみの彼らに会い、記憶の抜けた部分の話しを聞き出そうと、
久々に故郷に帰るのだが…
そこで目にしたのは…自分とは違った厳しい現実だった。
プラモデル作りをして自宅に引きこもるレニー(エルデン・ヘンソン)、
セクハラを受けているウェイトレスのケリー(エイミー・スマート)、
刑務所帰りで修理工としているトミー(ウィリアム・リー・スコット)の噂…。
エヴァンとの再会に喜ぶケリーに、
例の事件やおぼろげな記憶について聞き出そうとすると、
彼女は顔を曇らせ、怒って帰ってしまった。
そう、彼女は約束通りにエヴァンが自分を迎えに来てくれたと思ったのだ…
それに気づかず、自分の失った記憶に夢中なエヴァンに失望し
幼い頃からの小さな希望を失った彼女は、何と絶望のあまり自殺してしまう。
それをトミーの電話で知り、決して忘れたわけでは無い約束への後悔の念と
すぐそこまで怒ってやって来ているトミーに殺される…
と生命の危機に瀕したエヴァンは、
“彼女を救いたい”という一心で、過去を変えてみようと決心した。

そして7歳の時のトミーとケイリーの父親ジョージ(エリック・ストルツ)との
映画ごっこの場面にタイムスリップ!
幼い子供に酷い要求をするケイリーの父親を罵倒した結果、実験成功???
再び目覚めるとベッドの隣にはケイリーが…。何とラブラブ状態♪
エヴァン自身も大学で優秀な大学生のようで彼のクラブまであるようだ。
クラブあげてケイリーとのロマンチックな夜を演出している所に、
相変わらずの乱暴者のトミーが、エヴァンを殺すべく乱入!
恐怖と憎しみから逆にトミーを殺してしまう!!
そして極悪人揃いのアメリカの刑務所にてつら〜いムショの洗礼を受け、
こんなトコロでやってられるか!
と同じ房の信心深い青年を味方にするため、小学校で書いた絵の場面へ。
そこで…自分の手を傷付け、またムショにリターン。
すると例の鼻血と共にキリストのような傷跡が掌に…。
すっかり信じた青年と共謀し、この現実から逃れ新たな人生を目指すために
再び過去へとタイムスリップ!
エヴァンとケイリー、その家族や友人達は
次の人生で果たして幸福になれるのか???

 

一瞬自身も何が起きたのか戸惑ってしまう!
幼い頃のスッポリぬける記憶の状態。
揺れる文字から周りが変化し一気に過去へと戻り目にする衝撃的なシーン。
何度も目まぐるしく流れるエヴァンの記憶の渦。
そして猛烈なスピードで思わぬ方向へ再構築される新たな人生。
エヴァンの目を通して観客も彼の意志による些細な変化から
周囲もろとも大きく変化する彼の人生を何度も経験する事になる。

“バタフライ・エフェクト”とは
「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」
=初期のごく小さな差違が、将来的に予測不能な大きな違いを生じる、
というカオス理論をテーマに、人間なら誰もが考える、
「あの時にこうしておけば!過去に戻ってやり直せたら!!」
こんな願いの結末を、これでもか、これでもか、とくり返し見せつける。

エヴァンは自分の失った記憶の時点限定で
自分の書いた日記や記録を“見る”事により過去へ戻れる能力を持っている。
逆に記憶の無いのは、未来の自分がそこ行動しているからでもあり…
この記憶を失った部分にのみ過去に戻れるというアイデアはなかなか面白い。
しかも、そこで新たに行った行為は極端に周囲にまで反映され、
全く違った世界が再構築されるのだ。
エヴァンがこれまでの全ての人生の記憶とを持っているのがミソ。
「失敗しても再チャレンジ!!」とばかり、
失った記憶を取り戻したい気持ちも手伝って、
その能力を駆使して何度も何度も過去を変えるハメになる。

エヴァンの父の言葉。
「この能力は他人の人格を変えてしまう、神のまねをしてはいけない。」
しかしエヴァンは、
愛するケイリーの命を救うため、
自分や家族の幸せを実現させるため、
鼻血を出しながら、脳を傷付けながら、何度も日記を見て過去に戻る。
だが、彼が過去に戻って、善かれと思って行った以前とは違った小さな事が、
周囲にとてつもない影響を及ぼし、それは必ずと言っていい程、
最初よりもより悪いほうへ、特に自分へと影響を及ぼしてゆく…。
まるで、幸せの量は一定なんだよ…と言わんばかりに、
人の人生までをも変えてしまう“過去を変える”という
神の領域に手を出してしまった彼に対する仕打ちなのか?。
結果的にケイリーと結ばれる幸せを犠牲にする事によって、
その他の幸福を手にしたのだろうか…。
あのラストシーンは運命的でもあり、
新たなる恋と人生の始まりを臭わせてもいて結構好き♪。


[特典映像]
別エンディングは必要無し。観なきゃ良かった。興醒め。
監督達も、これは無い!と思ったものは入れないで!!!
 
バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション
アシュトン・カッチャー エリック・ブレス J・マッキー・グラバー
B000AM6R00


「バタフライ・エフェクト」オフィシャル・サイト
 

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January 12, 2006

「エターナル・サンシャイン」

[DVD映画]★★★★☆
 
記憶を消してしまいたいほどの恋って???
実に不思議なラブ・ストリー。
豪華なキャストながら、役者さん達が演技の新境地を見せていた。
特にジム・キャリーとケイト・ウィンスレットは、
これまでにないキャラクターでは???

ヒューマンネイチュア」のコンビで、
脚本チャーリー・カウフマン、監督ミシェル・ゴンドリー
記憶を消したカップルと、その記憶を描いた、
風変わりっだけれど、実に古典的で切ないラブ・ストーリー。
2004年制作のアメリカの作品「エターナル・サンシャイン」。

ヴァレンタインデーを前に、独り寂しく帰宅したジョエル(ジム・キャリー)。
最近喧嘩して別れてしまったクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)に
会いに職場の本屋に行ったのだが、彼女は自分の事をすっかり忘れて、
新しいボーイフレンドがいた事にショックを受けていた。
だが、実は彼女は特定の記憶を消す仕事を請け負うラクーナ社に
彼の記憶を消去する依頼をしていたのだった…。
ポストの中にそれを知らせる手紙を発見したジョエルは、
彼もクレメンタインの記憶を消す事を決意!
彼女との想い出の品々を集めてラクーナ社へ!!
一晩で彼女の記憶をリセットし、新たに出直すために…

以下がっちりネタバレ有り。
これから観る方はこの先を読まない事をお勧めします

* * * * * * * * * * * * * * * *

“○○はあなたの記憶を全て消し去りました。
 今後、○○の過去について絶対触れないようにお願いします。
                       ラクーナ社”

突然ポストにこんな手紙が入っていたら?
恋人や家族でなくても誰もがまず信じないであろう。
実際記憶を無くしていたら、どんなに悲しく寂しい思いをするだろう?
だからまだ彼女を愛しているのに、そんな現実に耐えられず、
ジョエル自身も記憶を消そうとするのだが、
その作業中に眠りながら夢の中で記憶を辿るうちに、
忘れたくない彼女との幸せで美しい数々のエピソードを思い出し、
ドクター・ハワード(トム・ウィルキンソン)に伝えていない、
古い記憶の中へ隠れようとする。
だが、どんなに「やめてくれ!」と叫んでも、あとのまつり。
しかも新しいボーイフレンドはラクーナ社のパトリック(イライジャ・ウッド)?
いてもたってもいられないジョエルなのだ!

しかもあんないい加減な作業で、
そんな簡単に都合良く“二日酔い程度”のリスクで
特定の記憶…忘れたい記憶だけを消す事が出来たら?
もしくは、忘れたくないのに忘れさせられてしまったら?
確かに便利そうだが、実は無意味だったりするのでは。
病気や事故なんかで記憶を失うのとはわけが違う。

この二人もやはり記憶を消しても振り出しに戻り、また同じ事をくり返す。
やっぱり出会うと惹かれ合ってしまう所がちょっと運命的。
だが、自分の無くした過去を知ったからこそ、
最後にやはり“イエス”と言えたのだと思う。
それにしても、まさか…あの人まで記憶を消していたなんて!!!。
こればっかりは気づかなかった!この人も同じ事をくり返しでいたし、
あの、ラクーナ医院で飼い犬を忘れようとしたご婦人も、
きっとまた犬を飼ってしまったような気がするなぁ。
自分の過去の行動にはある程度責任を持って、
つらい事でも受け入れ乗り越えるのが、学習であり人生の醍醐味。
愛情は深く心は広くなるというものだ。

ところでジム・キャリーってこんなに素敵だっけ?
生真面目な面白くない普通の男、いい人ジョエルを好演。
青だの赤だのグリーンだの髪の色がコロコロ変わる自由奔放なハデハデ姉さん、
気分次第でストレートに発言し行動するクレメンタインを演じる、
ケイト・ウィンスレットも若く見えてキュート。
不倫の受付嬢メアリー(キルステン・ダンスト)もこういう役にはぴったり。
個人的にはドクターがの右腕スタン(マーク・ラファロ)が渋くて素敵…。
イライジャ・ウッドが微妙なチョイ役というのも贅沢ですな。
 
実はこの作品、現実と回想と非現実が行ったり来たりして混乱しがちだが、
非現実なジョエルの記憶の中のシーンがとにかく楽しい!
キッチンシンクのお風呂や、室内での雨、突然消える人や物など
シュールかつコミカルな場面がくるくる展開して、非常に効果的で面白い。
この映像の洪水に流されながら、真相がどんどん見えてくるのだ。
二人の出会い〜幸福な絶頂期〜倦怠期〜別れ、
ジョエルの子供時代の記憶に逃げ込んだ彼らの体験などの、
数々の想い出をランダムにアルバムを繰るように目撃しながら、
成長してゆく愛の形の変化を登場人物と共に味わおう。
運命的な出会いや真実の愛を信じる事が出来るかも!

エターナル・サンシャイン DTSスペシャル・エディション
ジム・キャリー ミシェル・ゴンドリー ケイト・ウィンスレット
B0007TW7W8

エターナル・サンシャイン
サントラ ジョン・ブリオン E.L.O.
B0007G8CSE

「エターナル・サンシャイン」オフィシャルサイト

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December 24, 2005

「姉のいた夏、いない夏」

[DVD映画]★★☆☆☆

えぇ…そっちの話しですか???
またもや予告編から想像もつかない展開で、正直ちょっとびっくりした。

監督・脚本はアダム・ブルックス。
原作はジェニファー・イーガンのベストセラー小説『インヴィジブル・サーカス』。
これは革命を夢見た亡き姉の軌跡を追い、
真実を知りその幻から卒業しようとする妹の旅の物語。
姉フェイス役のキャメロン・ディアスと
少女時代の妹フィービー役のカミーラ・ベルが
父親とかくれんぼをして遊ぶその笑顔がなぜか涙を誘う、
2000年アメリカで制作された作「姉のいた夏、いない夏」。
 
1976年。
高校を卒業したフィービー(ジョーダナ・ブリュースター)は、
母親ゲイル(ブライス・ダナー)と二人でサンフランシスコに住んでいた。
病気で亡くなった父親(パトリック・バーギン)の影響で
ヒッピー・ムーヴメントにのめり込んでいた
フェイス(キャメロン・ディアス)という姉がいたのだが、
7年前、同士であり恋人の青年ウルフ(クリストファー・エクルストン)と
ヨーロッパへ旅に出て、旅先で自殺してしまったのだ。
信頼していて仲の良かった姉の事が常に心にひっかかっており、
どうしても自殺したと信じられないフィービーは、
父親の残してくれたお金で、姉の旅の足跡を彼女からのハガキを頼りに追う事にした。

* * * * * * * * * * * * * * *

まず、パリに着いたフィービーはウルフを訪ね…それからベルリンへと向かう。
懸命に姉の幻を追いながら、どんどん情緒不安定になってゆくフィービーに、
今はフランス人の恋人クレール(イザベル・パスコ)と暮らしをしているウルフは、
これまで隠していた出来事を語り出した…。

天真爛漫で感化されやすいフィービーは、
エリック(モーリッツ・ブライプトロイ)率いる
ウルフ達とはまた別の過激派組織に参加していたというのだ。
フィービーはそこで人命に関わる事件に関与し、悲惨な結果となり、
ずっと自分を責め続けていたらしい…。
革命運動から距離を置きはじめたウルフの愛情は、彼女の心を救う事が出来なかった。
フィービーとウルフは二人でフェイスが亡くなったという、
ポルトガルのエスピシェル岬へ向かい、
真実と向き合おうと決意するのだ。
 
ある姉妹の歩んだ時代。1960〜70年代。
アメリカでも日本でも…いや、全世界で夢をみた若者がいた。
だが、それはまだまだ幻想だった…そんな時代。
画家になりたかったが仕事にしばられていた父親の死と、
政治的であり、刺激的であるヒッピー・ムーブメントの影響。
自由を求めるあまりにも純粋な精神を持つフィービーにとって、
それはとてつもなく魅力的でかつ重大であったのだろう。
ウルフはそんなフェイスについて行けなくなるが、
真直ぐに進み続ける危なっかしいフェイスが限り無く愛おしかった。
そんな中での悲劇とフェイスの遺言がウルフを長年苦しめていたのだ。
そこに現れたフェイスの妹、懐かしいフィービー。
明るく優しく魅力的だった憧れの女性の姉のフェイスになりたかったフィービー。
彼らの間の出来事は単なる欲情だけでなく、
フェイスへの想いに縛られた二人がそれを拭い去ろうとしている、
とてもドロドロとしたものに思えた。

そして“現場”に立った彼らは…フェイスの記憶を昇華したのであろうか。
フィービーに真実を語ったウルフ。
姉への幻想を追う事を終え、やっと自分に向き合ったフィービー。
無事帰った娘をそっけなく出迎える母ゲイル。
隠れたものが明らかになり、新しく何かが始まるととらえると素敵だが、
背後に何か悲しく虚しいものをどうしても感じてしまうのか、
なぜか妙な涙が滲んでくる作品だった。

姉のいた夏、いない夏
キャメロン・ディアス ジョーダナ・ブリュースター クリストファー・エクルストン
B00005S7B0

インヴィジブル・サーカス
ジェニファー イーガン Jennifer Egan 夏目 れい
4048973053

 
「姉のいた夏、いない夏」オフィシャルサイト

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December 04, 2005

「尻怪獣 アスラ」

[DVD映画]★★★☆☆

『アスラ〜や、アスラ〜♪』モロ、パロディーなテーマが
何度も何度もリピートされて、もうヘロヘロ…。
超お下劣おバカな、ゆるゆるZ級ムービー!
苦手な方は決して読まないで下さい…。

ハイッ。そうです、そのとおりです。
こんな映画はもちろんアルバトロス・コア。
尻の怪獣だからアスラという安易なネーミング。
タイトルどおりゆるゆるの超Z級のアホ映画でした…。
ある意味、期待は裏切りません。
監督・脚本は「死刑執行ウルトラクイズ/おだぶつTV」のマーク・ピロー
「アタック・オブ・ザ・キラー・トマト」を絶賛する方で、
なおかつ下ネタ大好きな方にのみ観ていただきたい。
もちろん劇場未公開、2004年アメリカ制作の作品「尻怪獣 アスラ」。
 
『アスラ〜や、アスラ〜♪』
オープニングから今世紀に作られたとは思えないチープさにズルッ。
このそのまんま「モスラ」の替え歌が最初から最後まで歌われまくる。
時には空の上、ある時は○○の中、またある時は…と、あらゆる場所で
ザ・ピーナッツを真似たであろう微妙な年増の姉さん達、
お揃いの服を着た小さな二人が、突然現れ、
『アスラ〜や、アスラ〜♪』
ストーリーテーラ的に解説しながら歌い上げる。

メキシコでのバカンスを終えたばかりの
役所勤めのウォルドー・ウィリアムス(ビル・デブリン)。
あの海辺での日光浴からどうもお尻の調子が悪い…。
しかも同僚でもある彼の美人妻は浮気をしているみたいで(本人気づかず)、
どうやらウォルドーが邪魔みたい。
どんどん具合の悪くなるお尻をかなりマニアな肛門科で診察した結果、
メキシコの尻食いウシガエルにお尻をレイプされ、前立腺に毒が侵食…
しかも命が危ないときた!
医者に勧められた怪しすぎる日本の神秘科学の科学者ワンサムサキに
無気味な緑に光る器具“核収縮棒”で治療されたが、
ウォルドーのお尻は怪しく緑へと光るように…。
そんな時、ウォルドーの身辺で不可解な殺人事件が起きはじめる。
なんとそれらは、意思を持ちウォルドーの体から離れたお尻の仕業。
しかもそいつは殺人尻となり、どんどん巨大化&凶暴化していったのだ!
巨大化したおっさんの尻が大暴れ!!ロサンゼルスは大パニック!!!
さて…どうなる???

ハムスターにトラウマのある婦人刑事夫婦(「羊たちの沈黙」のパロディー風)。
明らかに日本人ではない、科学者と怪物退治エキスパート。
米国の尻退治のために自爆テロを決行するテロリスト!
人を小馬鹿にしたそのネタの数々たるや…
この監督、ホントに日本の怪獣映画リスペクトしてるのか?
登場する日本人の名前も俳優も日本人じゃないし!
話しているのも日本語じゃないし!!
 
幸か不幸か怪獣のそのチープさで、グロさはほぼ無し。
お尻が独立してしまったウォルドーの身体!
しかも事ある毎に登場する微妙な姉さん達ったら。
『アスラ〜や、アスラ〜♪』
くどい自分達に対するボケ・ツッコミまで歌詞で
これでもか、これでもか!としつこく歌いまくるのには、
あまりに下らなくて大爆笑。
オチはこの手の作品の定石続編パターン。
でも続編キャラの“そいつ”がかなり登場しすぎ!活躍しすぎ!!
 
ものすごく良く言えば、
学生が作ったお下劣、下ネタ極まりないモンティパイソン…
学園祭で上映されるアホ映画にも劣る安っぽく間延びしたバカバカしさと悪ふざけ♪
だけど、ここまでいったら憎めない…
ひたすら連呼「何じゃこりゃ?」
もうお手上げ、ガハハハハ…♪

尻怪獣 アスラ
尻怪獣 アスラ 
 

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December 02, 2005

「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」

[DVD映画]★★★☆☆

以前観た時には、今一つよくわからずじまい…
故アリーヤの印象しか残っていなかった。
今回は原作を読んだ後なので今一度チャレンジ!!!

アン・ライスの「夜明けのヴァンパイア」の続編として何作にもなる、
ヴァンパイア・クロニクルズ]から
第2作「ヴァンパイア・レスタト」と第3作「呪われし者の女王」をもとに
制作されたファンタジー作品(と言ってしまおう!)
この作品の撮影後、2001年8月に飛行機事故で急逝した
R&Bのディーバ、アリーヤがヴァンパイアの女王を妖艶で美しく演じた
名作「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の続編とされている?
2002年のアメリカ作品「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」。
 
あれから100年…
ニューオリンズの地下墓地で眠り続けていたヴァンパイア、レスタト。
彼は、とあるロックグループのヴォーカリストとして、
ヴァンパイアの掟を破り人々から注目を浴びて目立つ存在、
事もあろうかロック・スターとなり、音を通して、映像を通して、
何処かにいるであろう仲間に呼びかける…。
妖しく退廃的な魅力だか魔力だかで、
ロック・スターとしてビッグになったレスタトは、
世界中のヴァンパイアたちを怒らせ、彼の元へと集まってくる。
だが…レスタトは彼の歌声により、とんでもない者まで触発し甦らせてしまっていた。
それは、ヴァンパイアの母、呪われし者の女王のアカーシャであった…

* * * * * * * * * * * * * * * 

これは「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の続編とは思わず、
全く別モノのB級ヴァンパイア・ファンタジーとして楽しもう。
トム・クルーズのあのレスタトのイメージはまず破棄しないと混乱する。
そもそも映画「インタビュー〜」のラストシーンからすると、100年経っていないし…

更にイメチェンしまくり、まるでクロウのようなルックス、
ヴァンパイアのロック・スターとなった
黒髪のレスタト(スチュアート・タウンゼント)。
そのレスタトを前世紀のフランスでヴァンパイアにしたという、
こちらも黒髪の渋いヴァンパイア、マリウス(ヴァンサン・ペレーズ)。
人間との共生を何世代も願い続けてきたマハレット(レナ・オリン)達…
彼らがいつの間にか人類破滅の阻止するために
欲望に忠実に人類を滅ぼし自分の王国を作ろうとする
全てのヴァンパイアの母である女王アカーシャ(アリーヤ
を敵にして戦いはじめる…。
そこにからむ
英国で超常現象を研究する組織タラマスカに所属する、
不思議な夢と記憶を持つ赤毛のジェシー(マーガリート・モロー
タラマスカの総長でレスタトの日記を読むデイヴィッド(ポール・マクガン

努力は認めたい!
が、設定は原作と違っており、極力忠実に制作しようとしたのだが、
予算と時間の都合でこうなったってしまった感が否めない。
やはり2つの長編小説を1本の映画にするのは無理だろう。
だが、映像で見せてくれたこの世界は意外と楽しめた。
そもそもお耽美小説の世界だけに、心配していた各シーン…
マハレットの家にある系図、タラマスカ本部、女王の眠る場所、
ヴァンパイアの集うクラブ、レスタトのライブ会場 、etc…
ビュンビュンとマトリックス風に動くヴァンパイアはともかく、
激しく時間が過ぎる人間の中で微動だにしないヴァンパイア達なんかは、
なかなか印象的だった。
そして何よりレスタトの歌う曲と歌詞!!!
個人的には結構頑張ったと思う。

ゆえにレスタトの目立ちたがりで自己中心的な俺様っぷり、
相反するヴァンパイアとして存在する苦悩(あるのかないのか微妙)、
アカーシャへの並々ならぬ好奇心と反するジェシーへの愛情。
この辺りの心の動きや人物描写が中途半端でよくわからない。
レスタトがこうなのだから、もちろんその他の人物像も希薄。
唯一、もしかして主人公?のジェシーのみ、
幼い頃からの疑問、ヴァンパイア…特にレスタトに対する好奇心などから、
愛情と信頼へと移る部分は理解出来るが、
おばのマハレットの偽善ぽい理論、
(人間の血で生きるんだから共生って無理だろう)
そもそも設定からして無理のあるマリウスの中途半端なキャラクター、
デイヴィッドに至っては微妙に目立って余計にややこしい。
アカーシャとマハレット達との関係や、目覚めて何をしたかったのかも今ひとつ…。
(人間滅ぼしたら食事が出来なくなるだろうよ)
ストーリとしてはやっぱり意味不明。
何より美しさと残忍さのイメージが違いすぎる…。
よくアン・ライスはこのキャスティングで許可したものだ…。
 
だが、しかし!
ヴァンパイアの女王アカーシャを演じるアリーヤの圧倒的な存在感!
セリフが少なくほとんど演技のみなのだが、
歩き方やちょっとした仕種、妖しい手足や腰の動き、
心臓を食べるエグイシーンでも平然とさもありなんとしているその姿。
細みの身体と情熱的なマスクとのアンバランスな美しさと
怪物っぷりは異常なくらい際立っている。
これが遺作となったのが本当に残念。

[特典映像]
カットしないほうが良かった未公開シーンや、
コメンタリー、メイキング、ミュージック・クリップなどと満載。
 

クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア 特別版
スチュアート・タウンゼント アン・ライス マイケル・ライマー
B000BTCMJM

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
トム・クルーズ ニール・ジョーダン ブラッド・ピット
B000BTCMBK

■「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」 レビュー

■ヴァンパイアもの
ヴァンパイアを題材にした作品紹介とレビュー

■アン・ライス作品検索
かなりお耽美な女流作家、アン・ライスの書籍。
  

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December 01, 2005

「ヴァン・ヘルシング」

[DVD映画]★★☆☆☆
 
フランケンシュタイン、ドラキュラ伯爵、ウルフマン、ジキル&ハイド…
怪物達のオンパレード…とまでいかなかったのが残念。
ドラキュラ伯爵の宿敵ヴァン・ヘルシングとの対決を描いた
まるでよく出来たゲームのような冒険活劇???「ヴァン・ヘルシング」!

監督は「ハムナプトラ」シリーズのスティーヴン・ソマーズ
主演ヴァン・ヘルシングは「X−メン」シリーズのヒュー・ジャックマン。
共演アナ王女に「アンダーワールド」のケイト・ベッキンセイル。
2004年のアメリカ作品。
 
19世紀のヨーロッパ…トランシルバニア〜パリ〜ローマ〜ルーマニア
〜トランシルバニア〜ブタペストの仮面舞踏会
そして、鏡の向こうのドラキュラ城へとめまぐるしくシーンが変わる。
怪物たちのうじゃうじゃはびこるヨ−ロッパ中をかけめぐる!!!
バチカンから記憶と引替に悪と戦うように使命を受けている
ヴァン・ヘルシング(ヒュー・ジャックマン)は
特にヨーロッパに脅威を与えている
強敵ドラキュラ伯爵(リチャード・ロクスバーグ)の抹殺に向かう事になり
武器発明の天才、修道僧カール(デヴィッド・ウェンハム)と共に
トランシルバニアへ…
いくつも山や海を越えてやってきたそこは
昼間からヴァンパイア達や狼男が人間を襲うとんでもない土地…
ヴァレリアス一族の末裔であるアナ王女(ケイト・ベッキンセール)と出会った二人は
400年にもわたり一族を滅ぼそうとしているドラキュラ伯爵の陰謀を潰し、
アナの兄ヴェルカン(ウィル・ケンプ)を救うため、
こちらもドラキュラ伯爵に怨みを持つ
フランケンシュタイン(シュラー・ヘンズリー)と共に
戦うのだったが…
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
 
はねっかえりで気の強く美しいアナ王女がかっこいい!
ドラキュラ伯爵の花嫁3人…人間の形の時は美女の姿、空を飛ぶ姿は醜い吸血怪鳥の
アリーラ(エレナ・アナヤ)
ヴェローナ(シルヴィア・コロカ)
マリーシュカ(ジョジー・マラン)…
女性陣の存在感がインパクト有。
フランケンシュタインの異形の悲しみと生きる事への執着も良かった。
007のグッズのような発明僧侶?カールくんの飄々とした感じも好感持てたが
肝心のヴァン・ヘルシングの不明解なキャラクターと
花嫁に比べてインパクトの低いドラキュラ伯爵。
単純で粗すぎるストーリーで感情移入が全く出来ずに残念。
しかも…ヘルシングの記憶って?ヴァンパイアの子って??ガブリエルって???
何やら伏線も放りっぱなしでラストの虚しさもいま一つ…
 
総製作費約200億円、最新のVFXを駆使したとは思えないけれど、
ヴァンパイア達やウルフマンとの戦いは
月やら太陽やらで人間から怪物へとクルクル変化しながらでなかなか面白い。
仲間やアイテムを揃えてってって力を貯え、最後に大ボスと戦う…RPG。
もしかすると、途中でどこか蹴飛ばしてアイテムを得、
新たな仲間が加わり別エンディングが…
そんな、自分も参加できるゲームのほうが面白かったりして…。

ヴァン・ヘルシング
ヒュー・ジャックマン スティーヴン・ソマーズ ケイト・ベッキンセール
B000AJOFF2

 
と…思ったら発売されていました。
ちょっと欲しいかも…。
ヴァン・ヘルシング
B0002K742K

 
■ヴァンパイアもの
 

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November 18, 2005

「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」

[DVD映画]★★★★☆

何てワクワクするんだろう!
いちいち細部まで凝りまくりった、ブッキーでキュートな
ティム・バートンワールドがたまらない!
ミュージカルが苦手なワタシでも拒否反応起こす隙間も無いほど、
濃密な映像にマッチした音楽がこれまた素敵で衝撃的♪

コープス・ブライド」が上映中というのと、
ハロウィンが終わりクリスマスの準備というタイムリーさからか、
レンタル全て貸し出し中…。
別のモノへと振り返ったところに「こちら丁度戻ってまいりました♪」と店員さん!
おお…ラッキ〜♪
しかし、コレ1994年公開の作品で、しかもDVDになって3年ほどたつのに
「人気商品なので3泊4日になりますがよいですか?」ときた。
なんと!そんな事があるのね…。
このカウンターの姉さんは不愛想で態度悪くてイラッときたが、
先程の店員さんの商売根性とサービスに免じて許してしまおう♪

前述のとおり製作年は1993年アメリカ。
原案・キャラクター原案がティム・バートン
監督はバートンの盟友ヘンリー・セリック
製作はティム・バートンとデニーズ・ディ・ノヴィ
脚本はキャロライン・トンプソン。撮影はピート・コザチク
素敵な美術はディーン・テイラー
作詞・作曲、主人公ジャックの歌はダニー・エルフマン
ティム・バートンがディズニー・スタジオ在籍中から温めていたらしい、
全編ストップモーション・アニメーションが使われた、
大人も子供も楽しめる世にも無気味で美しいファンタジー・アニメ♪
これは遠い昔の祝日の国のおはなし…「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
 
 
♪『THIS IS HALLOWEEN, THIS IS HOLLOWIN』
魔女、吸血鬼、狼男、ミイラ、ベッド下のオバケ、諸々のゴーストなどなど…
驚く事、恐ろしい事が大好きで不気味だけれど、
どこか愛らしい住達が暮らす街、ハロウィン・タウン。
彼らの1年間は全てハロウィンのために注がれる。
カボチャの王、骸骨頭のジャック・スケリントン(声:クリス・サランドン)は、
その素晴しい演出で皆の憧れ、尊敬の的。
今年のハロウィンも大成功に終わったが、翌日からは次の年の準備。
毎年同じハロウィンの準備に虚しさを感じていた…。
悩みながら森の中をさまよい歩いていたジャックは
彼の愛犬、幽霊犬のゼロと一緒に色々な形の扉がついた木を発見。
その中のクリスマスツリーの形のドアを開くと…
真っ白な雪と賑やかな光りと音楽の溢れる、クリスマス・タウンが現れた!!!

♪『WHAT 'S THIS?』
初体験のクリスマスに魅せられ憧れた彼は、
ハロウィンタウンに戻り、クリスマス・タウンの素晴しさを住民に力説!
そして、来年のクリスマスにむけ、自宅にこもりクリスマスの研究や実験に没頭。
だが、調べれば調べる程クリスマスは奥深い…理解出来ない謎がある。
でも…ハロウィン・タウン流にだが…あの素晴しさを伝え実践したい!

♪『MAKING X'MAS』
そして…クリスマスを行うべく準備を開始した!!
ジャックを影ながら愛している、つぎはぎ人形サリー(声:キャサリン・オハラ)は
そんなジャックが心配だ……
ロック、ショック、バレルの悪戯3人組のボス、
ウギー・ブギー(声:ケン・ペイジ)も何やら不穏な動き…。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

自分流に理解したクリスマスの指示をするジャックの説明、
(まるでサンタはクリスマスの支配者で恐怖の赤い大きな怪物)
大喜びで楽しそうに(感性の違いから)ちょっぴり勘違いしながら
クリスマスの準備をするハロウィン・タウンの住人達の滑稽さ。

とにかく不気味で可愛らしくて憎めないハロウィン・タウンの住人達。
彼らのキャラクターといい、表情といい、デジタル処理をしているにも関わらず、
これがとてもい〜動きなんですっ!!
その街の細部までモノトーンでグロテスク…
ジャックのネクタイはコウモリだし、
チャイムはクモ、音は“叫び声”、サイレンも“猫の声”。
そんな街で作られたクリスマス・グッズだもの♪
しかもリボンの黒いプレゼントの箱や、靴下の中身といい、
スケルトンなトナカイに棺桶のソリなどなど…
彼らのセンスで選ばれるモノだから人間達には迷惑極まりない。
悪気は全くないのに…
人間達を喜ばせようとしたのに…
逆に攻撃されて悲しみに落ち込むジャック…とその開き直りの早さたるや(笑)

自分を創ったフィンケルスタイン博士(声:ウィリアム・リッキー)から逃げようと、
何度もイヌホオヅキの毒で眠らせて脱走しては連れ戻されるサリー。
愛するジャックのためにきめ細やかな心配りを欠かさない。
休暇を与えられるべく?誘拐されたサンディー・クローズ(声:エド・アイヴォリー)
も、この街でまともなのはサリーだけと言っていたし。

松本零二のキャラっぽいフィンケルスタイン博士、
光る鼻でフワフワ浮かぶゼロくん、
表情豊かなジャックの顔が可愛くてついつい何度も観てしまう〜。
人気にも納得。シーズンものとして年1度観ても良いくらい。
個人的にはジャックとサリーのラブ・ストーリーというより
“餅は餅屋”“隣の芝生は良く見える”そんな諺が思い浮かぶ。
 
昔ビデオで観た時は泥酔で眠ってしまった記憶があるけど
ちゃんと映画はシラフで観ないと…と反省。
ティム・バートンさんご免なさい!!
素晴しい作品でしたっ!
 
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
ヘンリー・セリック ダニー・エルフマン クリス・サランドン
B0009QX4NU

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション
2005-11-23再発売のスペシャル版らしいです。根強い人気。
B00006LSZ4

 
ナイトメアー ぬいぐるみ ジャック S ディズニー マジカルコレクション 113「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」ジャック・スケリントン サンタVer ディズニー マジカルコレクション 114「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」サリー ナイトメアー ウギー・ブギー S ディズニー マジカルコレクション 115「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」ロック、ショック&バレル
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」グッズ検索
なんともいえないキャラにハマりそう…。

Corpse Bride - Statue Series : Scraps Corpse Bride - Statue Series : Corpse Bride コレクションドール/ビクター Y-231
「コープス・ブライド」グッズ検索
こちらもブッキーで可愛いキャラでソソラれます。
 

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November 15, 2005

「シザーハンズ」

[DVD映画]★★★★☆

切なすぎる人造人間の恋。
ジョニー・ディップの顔色の悪いメイクと悲しげな表情がとにかく印象的だった。
手がハサミになった人造人間エドワードとキムの奇想天外なファンタジー。
監督は奇才ティム・バートン。1990年アメリカの作品「シザーハンズ」。

雪降る夜、「どうして雪が降るの?」という孫娘へのお祖母さんの“おはなし”で
この物語は始まる。

山の上の屋敷に老発明家(ヴィンセント・プライス)が住んでいた。
彼はついに、両手がハサミの人造人間…
エドワード(ジョニー・デップ)を作るのに成功した!!
ところが、老発明家はエドワードを残して死んでしまう…。

そこへちょうど化粧品のセールス、ペグ(ダイアン・ウィースト)が
山の上の屋敷を訪ねてきた。
不憫に思ったペグはエドワードを彼女の家、ボッグス家へ連れ帰ったのだ。
夫ビル(アラン・アーキン)小学生ケヴィンは、この変てこな来客を受け入れる。
ある日エドワードはハサミで庭木をキュートな動物の形に刈り取り、
続いてペットの犬の毛、女性達の髪もモダンにカット。
斬新なデザインで素早いカットのエドワードはたちまち人気者に!!!
そこへ高校生キム(ウィノナ・ライダー)がキャンプから帰宅した。
家には世にも奇妙なエドワードが!。
最初は怖がるキムだったが、ピュアエドワードにどんどん惹かれていく。
それがキムのBFジム(アンソニー・マイケル・ホール)は面白くない。
エドワードに罪を被せてエドワードとキムの間を裂こうとするのだが、
二人の恋には逆効果。
ただ、近隣の人達はこの事件でエドワードに疑いを持ち、
彼を嫌悪し避けるように…。

クリスマス前の夜、エドワードが氷で彫った天使、
そして削った氷が雪のように…その中でキラキラ踊るキム!
エドワードはキムがどんなに好きでも愛する事が、抱く事さえ出来ない。
なぜなら両手のハサミで傷つけてしまうのだ。
エドワードの切ない心と葛藤、怒り、絶望…。
独りまた山の屋敷に戻るエドワードには、
生みの親の老発明家の残した愛情も虚しいのだ。
そして、恐ろしい集団の妄想。

人間の身勝手さ、異質なものへの興味と嫌悪、
そして純粋な“愛”について描いた秀作だと思う。
クリスマスが近くなると、街や家々に灯されるイルミネーション。
あれを観る度、この映画を思い出す。
 

シザーハンズ 特別編
B000BX4AIO

シザーハンズ
サントラ
B000AU1N10

2005/12/16発売
ジョニー・デップ セット (Amazon.co.jp仕様)
B000BUN0BA

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November 12, 2005

「ネバーランド」

[DVD映画]★★★☆☆

おしつけがましい感動作ではなく淡々と描くところが好感持てる。
だが、ジョニー・デップ無しでは語れないであろう…
そうジョニー・デップのための映画、そう言っても過言でない作品かも。
大人にならない少年“ピーター・パン”は
こんな不思議で現実的な悲しい現実から生まれたのか…

監督は、「チョコレート」のマーク・フォースター監督。
主役のバリはこういうキャラクターを演じさせれば右に出るものはいない、
ジョニー・デップのキャラクターがぴたりとハマり
同じくケイト・ウィンスレットのまろやかな母親像もしっくりきていた。
繊細なピーターを演じるフレディ・ハイモアはどこかで見たと思ったら、
トゥー・ブラザーズ」のあの少年!
2005年公開のイギリス/アメリカ作品「ネバーランド」。
 
 
1903年、ロンドン。劇作家のジェームズ・バリ(ジョニー・デップ)は、
ちょっとスランプ気味…。
新作「リトル・メアリー」の評判も散々で、
友人アーサー・コナン・ドイル(イアン・ハート)にも
興行主チャールズ・フローマン(ダスティン・ホフマン)にも呆れられた。

そんな時、いつも書き物をする公園で
美しい未亡人のシルヴィア・ルウェリン・デイヴィズ(ケイト・ウィンスレット)と
父を失った彼女の4人の息子たちに偶然出会う。
いつも弟達や母を気遣う、長男ジョージ(ニック・ラウド)
元気一杯!次男ジャック(ジョー・プロスペロ)
繊細な心を持つ、三男ピーター(フレディ・ハイモア
幼い四男マイケル(ルーク・スピル)
騎士ごっこをして遊ぶ兄弟すら受け入れる事が出来ないピーターだったが、
子供顔負けに想像の世界に入り込むバリの姿に少しずつ心が動きはじめる。
そしてその男共をいつも優しい笑顔で見守り一緒に楽しむシルヴィア!
バリの想像力はどんどん膨らむ一方だった。

だが、反して厳しい現実が彼らの日常にはあった。
バリがあまりに足しげくデイヴィズ家に通うために悪い噂となり、
彼の良き妻メアリー(ラダ・ミッチェル)との心のすれ違いは大きくなるばかり。
デイヴィズ家を支える、亡き夫の母デュ・モーリエ夫人(ジュリー・クリスティ)の
あまりにも厳しい独裁完璧主義も自由主義のシルヴィアとは合わず、
4人兄弟は育ち盛り、元気盛りで毎日大騒ぎ!。
そして…シルヴィアには持病があった………。

ある日、ピーターのトラウマに、自分の過去を思い起こし、
バリは自分がずっと心に描いていた想像の世界、
ネバーランドを戯曲にしようと思いたつのだ…。

* * * * * * * * * * * * * * * * * 

愛犬をくるくる回りながら踊るバリ。
真剣にインディアンごっこに興じるバリ。
子供達よりも子供のようなバリ。
楽しく希望いっぱいで、どんどんふくらむ空想の世界と、
直面するとあまりにも虚しく悲しい現実の世界、
この間を行ったり来たりして戯曲“ピーター・パン”を作った少年の心を持つ大人。
一方、
父を亡くしたピーターのトラウマは、立ち止まりつつも少しずつ溶けてゆき、
長男のジョージは子供ながらお兄ちゃんらしく大人の心を持つようになる…。
(個人的にピーターよりもジョージにやたら共感)

想像を創造する作業の苦しみと閃き。
運命的な出会いと愛。
信じる事。そうすれば生まれるもの。

特に感動を押し付ける感もなく淡々と描く、
日常と日常の中での空想の世界が不思議なセツなさを産む。
 
バリの妻の間のお互いの孤独感、身勝手な大人達の世界は、
夢見る永遠の少年バリには辛すぎたのかもしれない。
ついに公演された「ピーター・パン」の素晴しさ!
ベッドの上を飛び跳ね、窓から飛美出してゆく子供達とピーターパン。
犬も着ぐるみで登場するなんて!!
これは大人も子供も楽しめる前代未聞の戯曲の誕生だっただろう!!!
「ピーター・パン」を観て笑う子供、大人達、関係者、
演じる役者そして…作った作家とそのモデル達!!!!

どの窓からも続いているネバーランドへの扉。
悲しすぎるが信じる事が実際救いとなるのかもしれない。
 
 
ネバーランド
ジョニー・デップ マーク・フォースター ケイト・ウィンスレット
B00067HCY4

 
「ネバーランド」オフィシャルサイト
 

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November 03, 2005

「マシニスト」

[DVD映画]★★★☆☆

あのイラストはドアじゃなくてハングマンゲーム…。
クリスチャン・ベイルの役者根性を観る価値は大!

こんな作品だったとは…予告編にまた騙された!
『366日目からの未体験ムービー』って…何だそりゃ?。
だが、クリスチャン・ベイルの30キロ減量という役者魂は必見。
彼のあの“歩く骸骨”の身体、ポカンとした虚ろな表情無くしては
この映画は成立しなかっただろう!

監督は ブラッド・アンダーソン、脚本は スコット・コーサー
アメリカの出資だが製作はスペインのザ・カステラス・プロダクション。
撮影は全てバルセロナで行われのでスタッフも
プロデューサーがフィルマックス会長のフリオ・フェルナンデス、
撮影は シャビ・ヒメネス、音楽ロケ・バニョス、
その他大勢のスペインのスタッフが活躍している。
なんとバルセロナでL.A.を舞台にした撮影をしていたのだ!
ぼくは怖くない」の怖い母さんアイタナ・サンチェス=ギヨンもキュートに登場。
その他ジョン・シャリアン、マイケル・アイアンサイドもなかなか安心感のある怪演。
物語の謎は伏線となってあちこちにちりばめられている…。
不眠症の男と共に謎を解き明かすまで眠れない映画「マシニスト」?
 
 
いきなり衝撃的なシーンから…。
どうやらす巻きにした死体を海に投げ捨てている主人公らしき男。
そこへ現れる懐中電灯を持つ男が…???
ブリーチ剤で手を洗い鏡に映るメモに書かれた言葉は
“WHO ARE YOU?”

バスルームの床の漂白にすら気を使う、
体重やすべき事などは忘れないように黄色の付箋紙にメモして冷蔵庫に張り付ける、
極めて神経質な機械工=マシニストのトレバー(クリスチャン・ベイル)は、
この一年間眠れずにいる。
痩せこけた身体だが日々勤め先の工場へ通っている。
しかもそんな身体ですら彼がひいきにしている
娼婦スティービー(ジェニファー・ジェイソン・リー)の所、
笑顔に癒されるウェイトレスのマリア(アイタナ・サンチェス=ギヨン)と
会話するのを楽しみに空港のカフェへコーヒーを飲みに行く事も欠かさない。

だが、自宅の冷蔵庫に見覚えの無いメモが。
“ハングマンゲーム”
(首吊り人形の絵が完成する前に隠された単語のスペルを当てるゲーム)
の最初の部分のようで、末尾の2文字が“ER”。
何だこれは?と捨ててしまったトレバーだったが、
工場で出会ったアイバン(ジョン・シャリアン)という謎の男の登場により、
同僚のミラー(マイケル・アイアンサイド)や、
彼自身にも不可解な事件が起きはじめた…。
日に日に増す怪事件により精神的にも社会的にも追い詰められてゆくトレバー。
彼の眠れない理由とは?
そして、彼は安眠する事ができるのか…???

以下結末は書きませんが若干ネタバレ有り。
これから観る方はこの先を読まない事をお勧めします

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
 
ぎょっとするシーンも多いが
一年間眠れない眠れない原因を主人公と共に
視聴者も謎解きに参加しながら進むいたってシンプルな作品。
現実と虚構が同等に交錯する描写の増えた昨今では、
特に目新しい手法ではないので途中ちょっと混乱するけれど、
勘の良い人はすぐこの仕掛けに気づくかも。

・ハングマンゲーム
・ブリーチ剤
・車のライター
・とんがりブーツ
・1:30
・母
・ルート66
・天国と地獄
・743CRN

そして…「ソウ」同様のタイトル「マシニスト」。
彼は母親想いで神経質で生真面目な機械工。
不眠症は彼の性格によるものであったのであろう。
父親のいないマリアの息子のニコラスと自分を重ねているがゆえに…。

ラスト近くで出てくる元の姿のクリスチャン・ベイルのほうが驚き!
まるで別人ではないか!!
体力の限界で行われた演技による、極限状態のリアルさ。
暗く汚れた地下道をヨロヨロ走る姿、
骨の浮き出た身体でのベッドシーンは印象的だった。
そして、全編に渡る独特の色調…特に空の色と青白い蛍光灯の部屋、
ヒッチコックを思わせる、テルミンを使用した不思議な音楽と、
何もかも怪しく思える、奇妙な緊迫感。
ストーリーはともかく雰囲気はなかなか味わえる。

ちなみに長く眠らないでいると、幻覚や妄想に悩まされるそう。
夢によって記憶が整理されているというし、
睡眠というのは身体にも脳にとっても大切なのだ。 
 
[特典映像]
・30分のメイキングがなかなか面白い!
 (真夏のスペインでのロケや製作秘話が満載)
・未公開シーン
 (たしかにネタバレになるので不必要なシーンだった。
   映画がよく分からなかった方は観ると良いかも)

マシニスト
クリスチャン・ベール ブラッド・アンダーソン ジェニファー・ジェイソン・リー
B000A2I7L2

ノベライズ
マシニスト
Scott Kosar 入間 真
4812419336

 
「マシニスト」オフィシャルサイト
 

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October 31, 2005

「ターミナル」

[DVD映画]★★★★☆

せっかくはるばる来ておきながら…こんな事になるなんて!!!
思ったより登場人物のちょっとした意地悪さと優しさが心地よい
なかなか楽しい秀作「ターミナル」。
言葉の通じない異国への一人旅でのトラブル。
これを経験した人はツボも多いはず。
 

オープニングがベタな割には洒落ていて、
エンディングもサインとひっかけてあり、なかなかステキ。
細かい気配りはさすがである。
スティーヴン・スピルバーグ監督による2004年の作品。
この作品ではもはや、作り手、役者、音楽、効果などなど…。
全てにわたる職人技の凝縮されている。

ロシアの小国クラコウジアから空港に到着したおのぼり旅行者ビクター。
クーデターによって事実上祖国が消滅してしまい、パスポートが無効になり、
アメリカへの入国を目前で閉ざされてしまった…。
ある“目的”のために彼は、どこの国にも属さないすきまに落ちた人間として、
空港のターミナル内で生活をし始める。
無事祖国に平和が訪れて、アメリカへ入国出来るのを待ちながら…。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

スピルバーグ監督の弱い立場の者に対する優しさが一杯、
強い立場の者に対するちょっとシニカルな部分を上手く利用した
非常にハリウッド的な善い作品。
強いて言うなら、あのラブ・ストーリーは微妙だったが、
(ポケベルでのコミュニケーションなんて懐かしすぎ…)
いかんせんアクの強いキャラクターに大笑い。

ビクター(トム・ハンクス)の情けない(体型も含めて)演技の上手さ!
インド人の掃除夫のとっつあんグプタ(クマール・パラーナ)の密かな娯楽と特技!。
ラテンなフード・サービスの兄ちゃんエンリケ(ディエゴ・ルナ)の恋。
おちゃめな荷物運搬のおっさんマルロイ(チー・マクブライド)。
入国係員の綺麗な姉さんトーレス(ゾーイ・サルダナ)、
若見え不倫スッチーのアメリア(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
そしてターミナルの店員達…。

警戒し排他的だった彼等が、
ビクターの生真面目で器用な人柄に助けられ、
どんどん心を開いてゆき…山羊事件でいつしかヒーローに!
出世しか考えていない空港の警備局主任ディクソン(スタンリー・トゥッチ)、
意外と見る目のある警備員(バリー・シャバカ・ヘンリー)

誰もが考える困った時の小銭の稼ぎ方。意外と約に立つのが職人技!
何でも揃い、生活出来てしまう、
あらゆる国籍のあらゆる年齢のあらゆる人種が行き交う特異な場所、ターミナル。
人生の縮図というより人間の縮図であろうか。

ふだん多くのものに囲まれて生活をしているが、
長い旅に出掛けて気づくのは、
鞄ひとつで生活出来てしまう事への感動。
無ければ知恵をしぼれば何とか出来てしまったりする、ありがたい世の中。
そこで大切なのはやはり人とのつながり。
旅先での思いもかけない人々との出会い。
そこから発展する友情や愛情。
発展しない、通りすがりの、でも想い出に残るその時間と出来事。
「せっかくだから…」諦めずに努力してみる事。
その大切さを思い出した。
ビクターの小さな“目的”は大好き(笑)。
とっても気持ちは解ります♪

あのターミナルのセット作って撮影中店鋪が営業していた…なんて裏話も面白い。
中でも吉野屋が妙に印象的だった。日本人だな…。
 
 
ターミナル DTSスペシャル・エディション
トム・ハンクス スティーブン・スピルバーグ キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
B0002U8NPM

 
「ターミナル」オフィシャルサイト
ターミナル内のバーチャルツアーも出来ます。
なかなか楽しいオフィシャルサイト。

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October 27, 2005

「ヴィレッジ」

[DVD映画]★★★☆☆

とてもセツない気分だったんだけど、
このどんでん返しのぶっとび具合には思わず笑いが…。

またもや騙されてしまった!シャマラン監督!!
ゲラゲラ笑いながらもセツなくなりました。
突っ込み所は沢山あるけど、
この“俺の空”的?なぶっとび感は「シックス・センス」より好き♪
しかもウィリアム・ハートだのシガーニー・ウィーバーだの…
ワキ役の豪華な俳優陣にも恐れ入りました。ハイ。
そんなM.ナイト・シャマラン監督による2004年アメリカ作品「ヴィレッジ」。
怖〜いスリラーかと思ったら、なんとゆがんだ愛の物語。
 
 
とある深い森に囲まれた周囲から孤立した古き良き時代を彷佛させる小さな村。
ここで7才の子供のお葬式がしめやかに行われていた…。
1890年〜1897年
村人全員が家族のように一緒に食事をとり、助け合い、幸せに暮らしている。
子供達が駆け回り、大人達がそれを微笑ましく眺め、若者達は恋をする…。
そんな一見、理想郷のような村には、奇妙な掟があった。
“森に決して入ってはならない”
“不吉な赤い色は土に埋めて封印”
“警告の鐘に注意”
これらは森に住む“彼ら”との協定なのだ…と、
村の年長者達は若い者達に教えていた。
そして、毎晩“彼ら”が来ないように寝ずの見張り番をたてている。
だが、ある日その掟が破れらた。
盲目の少女・アイヴィーは、大ケガを負ってしまった婚約者ルシアスのため、
町から薬を手に入れるために、森を抜けて村の外に出ることを決意する…。
そして父親から教えられた衝撃の事実…!!!
彼女の愛は彼の命を助ける事が出来るのだろうか???

以下結末は書きませんが若干ネタバレ有り。
これから観る方はこの先を読まない事をお勧めします

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

謎、不安、秘密だらけ。
事あるごとに集会している年長者たち。
閉鎖されているが平和な村………だが、どこかがおかしい!!
無口だが好奇心旺盛で勇敢な若者ルシアス・ハント(ホアキン・フェニックス)と、
精白ゆえに掟を破っても許されてしまうノア・パーシー(エイドリアン・ブロディ)、
勇敢で真摯な盲目の少女アイヴィー・ウォーカー(ブライス・ダラス・ハワード)、
この友人達の関係が愛によって変化し始めた時。
村の平和を根底からゆるがすような展開となり、
思惑は意外な方向へ進んでしまった。

年長者達の語る町への異常なまでの嫌悪。
醜い外の世界にはふれないほうが幸せだと語る。
掟によって若者達は幼い頃から臆病になり、
森の“彼ら”への恐怖心は事件によって更に増幅してゆく。
だが、薬を入手出来ずに命を失う村人達もいる中で、
掟を疑問に思うルシアスのような若者も出て来た。
一見ユートピアのようなこのコミューンに、
遅かれ早かれ起きるべくして起きてしまった事件。
目の見えないアイヴィーは“見ず”に“感じる”事で救われた。
見えない事により情報量は減るけれど、そのほうが幸せな事もある。
このあたりが皮肉にもこの作品のテーマになっていたのだ。
何ともセツない物語ではないか…。

アイヴィーの見る色…愛する人の色…それを決して教えないのは
不吉な赤い“彼ら”のまとうケープ、赤い木の実、赤い花…
きっとそれらと同じに見えたのだろう。
となると…彼女に色の見えない人は…ちょっと寂しい。

そんな悲しい気分だったが、お約束の衝撃の事実には大爆笑。
もしかして…ってのを超えていた!
そりゃスゴイ!!ぶっとんでるなぁ〜もう!!
全ては必然によって未来へとつながる。
最初は絶望的だったが、アイヴィーによって
ほんの少しだけれど、村人達の未来への可能性が残った気がして、
セツなさも時間がたつにつれて希望に思えてきた。
でなければ…寂しすぎる。
 
さて、シャマラン監督の登場の仕方、今回は上手いね!
こういう趣きのある手法は好きだな。

ヴィレッジ
ホアキン・フェニックス M.ナイト・シャマラン エイドリアン・ブロディ
B0001A7D0E

 

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October 25, 2005

「ゾンビ 米国劇場公開版」

[DVD映画]★★★☆☆

青塗りゾンビが、ゆら〜ゆら〜と押し寄せて来るのがイヤだった。
それに対抗する人間のあさましい姿…。
特別感情移入は出来なかったが、
とても重いテーマが含まれているように思える。

監督・脚本はジョージ・A・ロメロ。これは所謂“ロメロ版”らしい。
原題「Down of the Dead」。
製作はクラウディオ・アルジェントとアルフレッド・クオモ。
ディレクターズ・カット版やら、イタリア版やらと
数あるバージョンの中で、これは1978年製作の「ゾンビ 米国劇場公開版」。
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *

いきなり死者が甦り生きた人間の温かい肉を食らう、
そして噛まれた人も死にまたゾンビと化す…この原因不明の事態に、
合衆国は、テレビ局は、パニックに。
誰かのせいにしないと、安心出来ない彼等は、
不毛な殺しあいを始める…。

テレビ局からヘリで脱出したスティーブン(デイヴィッド・エンゲ)、
ステファンの彼女のフラン(ゲイレン・ロス)、
SWAT部隊のロジャー(スコット・H・ラインガー)とピーター(ケン・フォーレ)
の4人は街から離れて郊外へ…
だが、そこにもゾンビたちがのろのろと歩き、スキあらば襲って来る。
彼等を再び殺すには、頭を破壊するしかない。
燃料補給と食料補充のために巨大なショッピングセンターへ着陸し、
そこに立てこもり状況を見守る事にする。
だが生前の習慣からか、日に日にゾンビがショッピングセンターへ集まってくるのだ。
何といっても生活するに困らないこの場所を確保するため
中にいるゾンビをまず全て片付け、入口をトラックで塞ぐ。
その際噛まれた傷が元で、ゾンビとなる仲間…。
そんな所に暴徒と化した生存者のバイカー達が乗り込んできた!!!

ブードゥーの教え、
「地獄が死者であふれた時、地上を死者が歩く」

SWAT部隊のあるメンバーがスラム街で行った無秩序な殺戮を見ていながら、
銃の腕のあるロジャーとピーターのとった行動。
特にロジャーは自意識過剰に彼等を甘くみてしまったのか、
冷静だった彼が、どんどん狂気満ちてゆく。
実に人間的なダメなヤサ男スティーブンの愛情。
女性ならではの甘さと強さ、フランの勇気…。
そして…平静を保とうとするピーターが最後に行おうとしたのは…
わずかながらの可能性に賭けてみる事。

非常にまったりと進む70年代の作品。
ゾンビの頭を楽しそうに撃つ人間。
その人間をガツガツ生々しく食らうゾンビ達…。
もはや利用価値の無い金銭や貴金属を奪う生存者。
ここに描かれるのは世紀末的な虚しさと、人間のモロさ。
そして、狂気と醜さだった。
 
ゾンビ 米国劇場公開版 GEORGE A ROMERO’S DAWN OF THE DEAD ZOMBIE
デビット・エンゲ ジョージ・A・ロメロ ケン・フォーリー
B0002CHNHO

 
なんだか笑えるスピーディーなリメイク版
■映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」レビュー

ゾンビのような“感染者”がスピーディーに駆け回る!
■映画「28日後」レビュー  
 

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October 24, 2005

「蝿男の逆襲」

[DVD映画]★★★★★
 
画面はモノクロに退行しているのに、
物語はサスペンス・タッチに進化していて、なかなか面白い。
前回の「蝿男の恐怖」に続きついでに続編も借りてみた「蝿男の逆襲」。
これがまた気に入てしまい、やはり激安だったので、結局共に購入。
何だ…最初から買っておけば良かった…。

こちらは翌年の1959年に製作されたモノクロ作品で、
原題は「THE RETURN OF THE FLY」。
今度は小さかったあの息子のフィリップが成長し、親の後を継ぎ研究を続ける。
監督はエドワード・L・バーンズ。原作はジョルジュ・ランジュラン
前作に引き続きヴィンセント・プライスがフィリップの叔父をつとめる。
 
 
衝撃的な事件から10年以上が過ぎ、
エレーヌがこの世を去った所から新たな物語が始まる。
前作の「蝿男の恐怖」のラストで幼いフィリップ(ブレット・ハルゼイ
がフランソワ(ヴィンセント・プライス)に言った言葉…。
「パパのように探検家になっていい?」
実はその言葉どおり、彼は父親の研究を密かに完成させようとしていた。
「油断しなければ大丈夫」だと固く信じ、まさか同じ体験をするなんて…。
弟のような悲劇を二度と起こすまいと、気のらないフランソワをなんとか説得し、
彼の資金援助を受け、あの別荘の地下の実験室で
友人のアランと供に『物質転送機』の完成に熱を燃やす。
別荘には管理人マダム・ボダールとその美しい娘セシールが暮らしていたのだが、
またもや悲劇が起こってしまう…。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * *

続編なのに、しかも予算不足?なのかモノクロなのに、
ただの2番煎じとなっていなくて、うまくエピソードをリンクしながら、
サスペンス・タッチで描かれている。
知らず知らずこの奇妙な物語にグイグイ引き込まれてしまうのだ。
前作とは違い、人間の汚い部分を利用している所が面白い。
研究者で親友のはずのアランの野望が膨らみ、どんどん犯罪を犯してゆく。
横領から始まり、追って来た警官の殺害、
その時に『物質転送機』を利用して知った、このマシンの恐ろしい威力。
それを利用し、フィリップと蠅をマシンに突っ込み、
更に逃げるためにフランソワに発砲…。
まさに絵に書いた犯罪者の図。

人間の私利私欲が産みだす、恐ろしい思惑と犯罪。
前代未聞の発明にはつきものなのかもしれない…。
例の事件で蠅嫌いになってしまったのに、友人アランに裏切られ、
よりによって、父のように『蠅男』になってしまう可哀想なフィリップ。
そして…『蠅男』の逆襲が始まった!
だが、彼には叔父のフランソワや恋人のセシールという味方がいたのだ。

今回印象的だったのは。
マウスから伸びたもぞもぞ動く人間の手。
人間からだらんと伸びたマウスの手。
「セシール!セシール!!」と
恋人に助けを求める『人間蠅』の悲痛な叫び。
それを見てびっくりした警官の顔ったら…。
『蠅男』はもはやインパクト無し、
騙した人間のみを襲いまくり、恋人の悲鳴でぶっ倒れどこか弱々しい。
叔父のフランソワは、ずっと密かにフィリップを守ろうと奔走。
「ビーチャム警部にしか話さない!」
傷を負い動けなくて、前作のラストに出て来た警部に蠅探しを頼み、
見つけた彼はフィリップの再生を試みる。
おそらく、フィリップは彼の息子のようなものなのであろう。
(彼の母親エレーヌも愛していたし)
でも、やはり一番驚いたのは、ハッピー・エンド。
そういえば、前作もそうだった!

ちなみに、今回この『蠅男』シリーズを観なおしてみて思ったのが、
ローテクながら非常に優れた作品だという事だ。
『物質転送機』なんかはまるで電話ボックス。
転送のさい目の保護のため、ゴーグルを着用するのだが、
ガタガタと震えるマシンが壊れないか、相変わらずドキドキ…。
『蠅男』だって、仮面ライダー的なかぶりもの。
だが、この異常な事態と、人間に潜む悪意、科学に対する脅威などに
どんどん興味が移りそういう事はどうでも良くなる。
優れた作品というのは、そういうものなんだな…。

[特典映像]
「ザ・フライ」シリーズのオリジナル劇場予告編4本。
「蝿男の恐怖」と同内容。

蝿男の逆襲
ビンセント・プライス エドワード・L・バーンズ
B0009J8CFC

蝿男の恐怖
アル・ヘディソン カート・ニューマン
B0009J8CF2

キャンペ−ン中により↓コレより↑バラで購入したほうがお得。
蝿男シリーズ DVD-BOX
アル・ヘディソン ビンセント・プライス カート・ニューマン
B00005V2ZK

「ザ・フライ」衝撃的かつ悲しみの伴うこの2本!
これまた親子の数奇な別の物語。
ザ・フライ コレクターズBOX
ジェフ・ゴールドブラム エリック・ストルツ デビッド・クローネンバーグ
B00005L9G2

 
■「蝿男の恐怖」レビュー
 

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October 23, 2005

「蝿男の恐怖」

[DVD映画]★★★★★
 
やっぱり好きだな〜。このくらいのユルい感じ。
かぶりもんの蠅男より、蠅に合成された小さな人間蠅が忘れられない。

今、なぜ、これ? 
かというと、昔録画したビデオが伸びてしまい、
この前激安で売られていたので…
翌日レンタルに並んでいるのを発見し、改めて観なおす。
で、結局購入してしまう(^^;)。
お気に入りの王道ものは何度観ても見飽きないので!

原題は「THE FLY」。
そう、あのデビッド・クローネンバーグによるリメイク作品
ザ・フライ」のオリジナル版。
こちらは1958年の作品なので、もちろんCGなんて無い時代、
古き良きアメリカ映画のSFホラーテイスト満点な「蝿男の恐怖」。
エグイ蠅男ではなく、なんだかセツなくなる蠅男なる科学者とその妻の悲劇の物語。
監督はカート・ニューマン。原作はジョルジュ・ランジュラン
そういえば、SFによく描かれる物質の電子転送装置は、
現在も未だ発表されていない…。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * *

いきなり殺人現場から、この物語は始まる。
「プレス機で夫を殺した」と夫の兄フランソワ(ヴィンセント・プライス)に
電話をかける妻エレーヌ(パトリシア・オーウェンズ)。
だが、彼女の様子はどうもおかしい。
蠅の飛ぶ音に反応し、たたき殺そうとすると激怒し、
執拗にある『頭の白い蠅』を探し続けている姿は異常であった…。
警察からの尋問などが始まる中、フランソワになだめられ、
やっと彼女は口を開いて、数ケ月前の信じられない出来事を話し始めた…。

ごくごく裕福で幸せな夫と子供と家政婦のいる家庭。
天才科学者であった彼女の夫アンドレ(アル・ヘディソン)は、
『物質転送機』をある日ついに完成させた。
それは『物質を原子レベルで分解し、ケーブルによって電気的に転送、再構築する』
世紀の大発明であったのだ。
だが日本製の皿の文字、“MADE IN JAPAN”が反転、
猫は転送されず、原子猫となって空中をさまよう…など、
もっと改良が必要な未完成品であった。
ある日、ずっと研究室にこもっていた夫の所へ行くと、
「重大な命に関わる事故が起きてしまった。
 話す事が出来ないのと食事がとれないので、ラム酒入りのミルクをくれ。」
とドアの隙間からメモが差し出される。
それを持って行くと頭から黒い布を被った夫が自分を見ないように、
離れているように言う。そして、
「『頭の白い蠅』を探し、生きたまま捕まえてくれ」と妻に救いを求めるのだ。
そう、自分自身を実験台に転送した時に装置内にまぎれこんでいた1匹の蠅。
彼の頭部と腕の一部は、転送し再構築するさいに蠅とミックスされてしまったのだ。
その蠅はちょうどその日、彼の息子が見つけた『頭の白い蠅』だったのだが…。

48年前の作品である。映像は当時独特の甘さのある美しい画面。
会話を中心にまったりと進み、ゆっくりとこの悲劇の真相が明らかになる。
衝撃的な蠅男のシーンも、現在の映像作品を見慣れているので
着ぐるみ的に可愛らしいとすら思えるが、
複眼で『蠅男』が見ているであろう画面など、上手いっ!!!
『物質転送機』もこれで大丈夫?と思えるようなローテク・マシーンなのだが、
スイッチ入れる度に、これ…壊れない?かと心配になり、ドキドキしてしまう。
だが、のんびり進むストーリーの登場人物に次第に心が同調しはじめる。
一心不乱に愛する夫のために『頭の白い蠅』を探し、彼を励ます妻。
妻に危害を加えまい、科学者としてこの危険な装置と証拠を残してはいけないと、
どんどん蠅へと退化する脳で必死に苦渋の決断をするアンドレの絶望。
文字さえ満足に書けない妻に向けて彼の書いた“LOVE YOU”の文字…。
両親の事情はよく理解出来ないが、どことなく気を使う幼い息子。
弟夫婦のために協力を惜しまぬ兄。
ラストで蜘蛛の巣にかかった蠅男の悲痛な叫びと表情が忘れられない。

この絶望的な悲劇が、実にハッピー・エンド?で終わる所がレトロ。
女は母は強いのだ!!!

[特典映像]
「ザ・フライ」シリーズのオリジナル劇場予告編。
 この「蠅男の恐怖」の予告編が、なかなか上手い。
 クロネンバーグのリメイク版の予告編も有。
 
蝿男の恐怖
アル・ヘディソン カート・ニューマン
B0009J8CF2

蝿男の逆襲
ビンセント・プライス エドワード・L・バーンズ
B0009J8CFC

キャンペ−ン中により↓コレより↑バラで購入したほうがお得です。
蝿男シリーズ DVD-BOX
アル・ヘディソン ビンセント・プライス カート・ニューマン
B00005V2ZK

「ザ・フライ」衝撃的かつ悲しみの伴うこの2本!これまた親子の数奇な別の物語。
ザ・フライ コレクターズBOX
ジェフ・ゴールドブラム エリック・ストルツ デビッド・クローネンバーグ
B00005L9G2

■「蝿男の逆襲」レビュー
 

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October 22, 2005

「スーパー・サイズ・ミー」

[DVD映画]★★★★☆

肥満の原因として食品産業を訴えることを禁じる、
「チーズバーガー法案」が2005/10/19米下院で可決???
レビューをアップしてすぐ気づいたこのニュース!
やっぱりこの映画の影響もあるのか?!

『スーパー・サイズ スーパー・サイズ♪』
と連呼する音楽と毒の効いたPOPな映像が忘れられない(笑)!!
しかしながら、なかなかよく出来たドキュメンタリー!
でも、しばらくファースト・フードは食べられないな…こりゃ。
しっかり問題提起しながらも語り口や演出効果でエンターテインメント性もある。
何はともあれ自ら実験台になった監督のモーガン・スパーロックはあっぱれ。
2004年のサンダンス映画祭で上映され、彼が映画で食べた某ハンバーガーの会社が
メニューから“スーパーサイズ”を廃止したというのもうなずける…。
想像以上にリアルで強烈!
2004年製作のもちろんアメリカ作品「スーパー・サイズ・ミー」。
 

肥満症の若い女性2人が“肥満になったのはハンバーガーが原因”と、
マ○ドナルドに訴訟を起こしたニュースで、
消費者とファーストフードの食品会社のどちらに問題があるかを証明するため、
この実験をフィルムに記録する事を監督は思いついたらしい。

・1ヶ月30日間、1日3色マ○ドナルド以外は一切食べない(水も店で購入)。
・マ○ドナルドの商品全種類を一度は食べてみる。
・購入したものは残さず食べる。
・スーパーサイズを勧められたら断らない。

など、過酷なルールを決めて、医師の指導と観察のもと、実験開始!!!

* * * * * * * * * * * * * * * 

菜食主義の彼女のおかげ?で見事な健康体だったモーガンが、
夢のようなジャンク・フードで、心身に負担を及ぼす過酷な食事へと、
意外にも早く変わってしまう。
もちろん体重もスーパー・サイズにみるみる近づくが、
内臓と精神に与える影響が想像もしない程大きく、
医者から生命の危険まで脅かす食事法だと告知されるとは…!
予想された、体重、コレステロール、血圧、尿酸値の上昇だけでなく、
なぜか肝臓に異常をきたし、精神的にもまるでジャンキー。
誰も予期せぬ不健康体が30日足らずで出来上がってしまったのだ!!!

これらはあまりにも極端な彼のルールゆえなのだが、
恐ろしいのは、これに極めて近い食生活が、
実はアメリカの学校給食や公営の施設などで行われているという事実。
育ち盛りの小学校の子供達のメニューが
ほとんど調理をされないファースト・フードと糖分過剰の飲料。
こりゃ、味覚も麻痺して肥満の道を歩み、犯罪も起こるわ…。
逆に手作りメニューと水の食事に切り替えた、
少年施設の子供達の精神が安定したというエピソードは興味深い!!!。
モーガンの実験完了をデトックス・メニューを作り見守る彼女のおかげで
実験後に、体重と体調を約1年かけて戻したそう。
う〜ん、まさに身をけずって一石投じた感じ。

ちなみに、以前テキサス州を旅行した時、
アメリカのハンバーガーやポテトやドリンクだけではなく、
人間のボディまで…何もかもがビッグなサイズで驚いた!!!
田舎だと自動車での生活がメインだし、カロリー・オーバーでの運動不足。
だから…ティーン・エイジャー〜年輩の方々がとにかくビッグ!
小さい子供は意外とスリムだったりしたなぁ…食べる量は日本人の大人以上だけど。

とにかく外につく脂肪はまだしも、
内臓に着くヤツ、血中でドロドロになるヤツだけは…命に関わるから要注意。
まぁ、めったにマ○ドナルドのハンバーガー食べないけれど、
少なくとも明日は絶対食べる事ができない〜。
なんだかファースト・フードがニコチンやヘロインのように思える…。
う〜む、デトックス、デトックス!!!

スーパーサイズ・ミー
モーガン・スパーロック
B00067HDY8

食べるな危険!!ファストフードがあなたをスーパーサイズ化する
モーガン・スパーロック 伊藤 真
4047915033

 

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October 20, 2005

「カンフーハッスル」

[DVD映画]★★★☆☆

個人的にはいまひとつ「笑えねえ〜」。
期待し過ぎたので、大爆笑まではいかず不完全燃焼。
しかし、下らなさは確実にパワー・アップ!!!
おバカ度はモーレツにレベルアップ!!!
濃密に手の込んだ小ネタ、小ワザが満載なので、
常に、プププッ、ウヒャヒャ、アチャー、アタタ、ってトコロ。
これ、劇場で観たほうが楽しめたに違い無い。
DVD鑑賞だったのが残念だ。
少林サッカー」のチャウ・シンチー監督のカンフー・アクション。
あの“ありえね〜”というキャッチは上手い!
ホントに有り得ないマンガの世界。
2004年中国・アメリカ製作…つまりハリウッドとのコラボした
極めて下らなさを追求した映画「カンフーハッスル」。
 

夢は街を牛耳るギャング団“斧頭会”に入ること…
という情けないチンピラ、シン(チャウ・シンチー)。
“斧頭会”を無視して独自に
ある日、たよりな〜い相棒と貧民街の“豚小屋砦”へ乗り込むが、
こ汚い住民達はめっさ強い!!!
後から来た斧頭会の大勢の輩をも片付けてしまう。
そして組長の復讐が始まった…。

* * * * * * * * * * * * * * * 

冒頭はからザックリと…には驚いたけれど、
ちょっととっちらかり間延びした感は否めない。
あの斧のやっさん達にも少し頑張ってもらいたかった。
カンフーの3達人にはもうちょっと活躍していてもらいたかった。
シンチーに至っては…立ち位置が微妙すぎ、ここまで引っ張るか?
と、突っ込み所はいっぱい。
エピドードがあっち行ったりこっち行ったりで、
誰かに感情移入することは出来ず、キャラを応援しにくい作品だった。

が、下らなさは確実にパワー・アップ!!!
豚小屋連中のキャラクターの濃ゆさたるや!!
住人達はお金は無いけれど、異常にムキムキしていて素早い動き。
中にはものすごいカンフーの達人がいて、
「カンフーが得意でどうしていけないの〜?」なんて。
大家夫婦、特にお金にガメつい奥さんには大笑い。
あの騒音おばさん、ただ者で無さ過ぎ!足速すぎだって!!
ゆるやかに空飛ぶ姿はちょっぴりキュート。
伝説のカンフー達人爺さんも良かったな〜。
ビニールのサンダル履きのこ汚い爺さんの強さたるや!
まさかと思った必殺ガマ拳法。
古典的な騙し討ち。おいおい…。
シャウ・シンチーの描く、一見イケてない普通以下の人の達人技。
このギャップは相変わらず面白い。
そういえば、半ケツの兄さんや、口のでかい姉さんは意外と活躍せずだった。
『如来神掌』って…んなアホな。

お約束、少年時代のいい話。
キャンディーのエピソードは、女の子が可愛かったからか(笑)
個人的には今ひとつ…パワー不足で煮え切らず。
だって、シンチーかっこ良すぎ。

世間的にも評判かなりよくて、ワタシが期待し過ぎたのもあるのだが、
エンタテインメント性はアップしたけれど、
ちょっと散らかった印象の作品だった。
素晴しい小ネタの数は多いし、
下らない事にいろんなもん賭ける姿勢は好きなんだけど。
次作に期待!!!!

カンフーハッスル コレクターズ・エディション
チャウ・シンチー ユン・ワー ブルース・リャン
B0001M3XGK

カンフーハッスル 達人之素
チャウ・シンチー ユン・ワー ブルース・リャン
B0009I8T42

 
ハッスル度100%!
かなり面白い
「カンフーハッスル」オフィシャルサイト
 

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July 09, 2005

「スター・ウォーズ エピソード III シスの復讐」

[劇場映画]★★★★★

スター・ウォーズの親子2代に渡る壮大なスケールの叙事詩が完結した。
予想以上の濃密な画面に圧倒される2005年7月9日本日公開!
スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」。
アナキンの叫びに泣ける泣ける…。チューイのもの悲しい雄叫び既に健在。
ダース・シディアスの顔のエグさもたっぷり拝める。
 
やはり待ちきれなくて、先週先行オールナイトへ。
大体これを観に来る輩ってファンが多いので、
映画なのに異常に盛り上がるのが楽しい。
さすがに今回はコスプレ連中は居なかったのがちょっと残念。
だが、オープニングした瞬間に歓声と拍手が沸き上がる!!
う〜、やっぱりワクワクしてくる。これでなきゃ!!!
シリーズこれでやっと完結!!
監督はジョージ・ルーカス。音楽はジョン・ウィリアムズのグレイトなコンビ。

これから約20年後の物語が一番最初に製作公開された、
あの「スター・ウォーズ エピソード4」なのだ。
やっと色んなモヤモヤは全てとはいかないが、すっきりした感じ。
2時間40分、おなか一杯楽しんだ。
ちなみにエンドロールと共にまた盛大な拍手が…!!!
どうやら皆さんもそれなりに満足されたみたい♪
楽しさ倍増間違い無いので、観に行く前にはゼヒ、
ストーリーの復習をお勧めしたい。
 
以下結末は書きませんが若干ネタバレ有り。
これから観る方はこの先を読まない事をお勧めします

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

物語は『エピソード2』からの続き。
共和国と分離主義者の戦争は激しさを増していた。
分離主義の司令官グリーバス将軍に誘拐された
パルパティーン最高議員(イアン・マクディアミッド)を
助けに向かう二人のジェダイ…。
それはオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)と
その弟子のアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)。
危機一髪パルパティーンを助け出した二人。
この事件によりパルパティーンとアナキンは親密な関係になってゆく。
一方、ジェダイ評議会は彼の功績をパルパティーンほど評価しない。
それどころか…妙な任務を与えるのだった。
いつしかジェダイに対して不信感を抱くアナキン。
この心につけこむべく、全てはシス・マスターであるダース・シディアス…
フォースのダークサイドを利用するシスの罠だった…。
 
 
冒頭の戦闘シーンは今までで最高!。
ちょっとしたユーモアや細部にわたるこだわり。
無事着陸した時の安堵たるや…。
画面の隅々まで濃密に作られていて、これはきっと見落としが有りそうだ。
前作のラストでパドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)と結ばれたアナキン。
そして芽生えた新しい命。それらを育てる者。
ジェダイから寝返り、生まれ変わったダース・ベイダー。
シス達に一人一人と消されてゆくジェダイ達。
とにかく色々なものが消えては生まれる。
そんな『エピソード3』だった。

『エピソード1』『エピソード2』と
危なっかしいアナキン坊やの成長を見守って来たのだが、
彼がダークサイドへと堕ちてゆく過程は、意外にも淡々と描かれている。
終了後のお客さん達からちらほらと、
「あんなあっさり寝返っていいの?」という会話が聞こえてきたけれど、
個人的にはこう思う。
「まだ未熟なアナキンがシスに仕組まれ、付け込まれ、騙さたのでは?」
潜在的なアナキンのパワーやトラウマ、恐怖心、野心だけでなく、
愛する者を救うため、人間の限度を超えた力を得るために、
良心をかなぐり捨てて、悪魔に魂を売ったのだ。
ただ…そんな規律に反する個人的な理由で、
幼いパド・ワン達にまであんな仕打ちをしてしまったアナキンの心は弱すぎる。
物質さえもねじ曲げる、彼の悲痛な哀しみの叫び…。
魂を売った代償はあまりにも悲惨であり、
彼は良心を残しつつ、闇に身を投じるという過酷な運命を背負う事になった。
ダース・ベイダーとして生きる道しか残されていなかったアナキン。
ボロボロの顔があの重厚なマスクで覆われて行く場面…
思わずジーンとしてしまう。

悩み、悲しみ、怒るアナキンを演じるヘイデン・クリステンセンの眼がなかなか良い。
オビ=ワン…ユアンちゃん、すっかりオヤジの演技が板についていた。
ウーキーのチューバッカ(ピーター・メイヒュー)が登場し小活躍。
彼らの大きな毛むくじゃらの体に似つかわず悲しげな鳴き声が耳に残る。
ヨーダ(声:フランク・オズ)ももちろん、小さな体でスピーディーな動き、
そしてこちらも似つかわない大きなパワー!心無しか表情がまた豊かになった気も。
ドロイドのR2-D2(ケニー・ベイカー)が
優秀かつコミカルな動きでとにかくステキ。
今回はC-3PO(アンソニー・ダニエルズ)はちょっぴり影薄いかも。
ジェダイ・マスターであるメイス・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)、
シスのドゥーク伯爵(クリストファー・リー)もシブめの演技が光る。
 
 
スカイウォーカー親子をとおしてどちらも否定せず語られる、
誰もが持つ人間の善なる部分と悪なる部分。
『エピソード4〜6』はルーク・スカイウォーカー
 =極めて理想的な善なる心
『エピソード1〜3』がアナキン・スカイウォーカー
 =極めて普通の人間の持つ心の闇部。
この対比が面白い。
細かいエピソードのリンクもシリーズを通して何度観ても楽しめる。
時系列順に楽しむのも良し、製作順に楽しむのも良し…、
多面的な観方の出来る『スター・ウォーズ』の魅力を最大限に感じる作品だ。
 
 
発売が楽しみ…もう一度観たい! 
スター・ウォーズ エピソード 3
ユアン・マクレガー,  ナタリー・ポートマン,  
ヘイデン・クリステンセン,  クリストファー・リー
B0000AIRN3

 
英語に自信のある方はリーズナブルな輸入版サントラ。
Star Wars, Episode III: The Revenge of the Sith
[Original Motion Picture Soundtrack] [Includes Bonus DVD]

John Williams John Williams London Symphony Orchestra
B000850IS6

『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』の予習・復習は
このサントラでスピーディに。
何といっても、全エピソードのダイジェスト・ツアーが出来る
付録のDVDがたっぷり70分見応え十分でお得!

ちょっと高いけれど対訳と字幕付きの日本版。
スター・ウォーズ エピソード3:シスの復讐
サントラ ジョン・ウィリアムズ ロンドン交響楽団
B00092QUE4

 
『エピソード2』と『エピソード3』をつなぐアニメーション。
スター・ウォーズ クローン大戦 VOLUME ONE
永井一郎 森川智之 浪川大輔 磯辺万沙子
B0008EMLFK

 
■「スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス」レビュー
■「スター・ウォーズ エピソードII クローンの攻撃」レビュー
 
■「スター・ウォーズ エピソードIV 新たなる希望」レビュー
■「スター・ウォーズ エピソードV 帝国の逆襲」レビュー
■「スター・ウォーズ エピソードVI ジェダイの帰還」レビュー
 
■「スター・ウォーズ クローン大戦 VOLUME ONE」レビュー 
■「スター・ウォーズ クローン大戦 VOLUME TWO」レビュー 

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「スター・ウォーズ エピソードII クローンの攻撃」

[DVD映画]★★★★☆

突然の爆破。暗殺ドロイドの部屋への侵入、そして市街での空中戦。
アミダラ女王が狙われている…。

監督はジョージ・ルーカス。音楽はもちろんジョン・ウィリアムズ
2002年公開の作品。
『エピソード1』よりも印象は薄いが、思春期のアナキンの心の動きが
深く大きく描かれる「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」。
これを受けて『エピソード3』の決断に至るのだ。
ラブ・ロマンス満載、ゲーム感覚満載でもある。

前作から10年、
成長した青年アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)は、
オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)を師とし、ジェダイの騎士への修行中。
その頃、銀河元老院では、数百もの惑星が一斉に共和国からの脱退を宣言。
銀河統治のため元老院で、クローン軍隊の是非を問う重要な投票へ参加するため
惑星コルサントへ向かうナブーの元女王アミダラ議員(ナタリー・ポートマン)は、
何者かに命を狙われ続ける。
そしてパルパティーン最高議長(イアン・マクディアミッド)が指示したのが、
オビ=ワンとアナキンによる女王の護衛…。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

アナキンは大人になった初恋の人パドメに再会してもうメロメロ。
ジェダイの道からはずれた恋愛に夢中。
お花畑や湖水など、絵に書いたような青春ドラマはちょっと恥ずかしいくらいだ。
そして…シスの陰謀に利用されはじめる…。
一方パドメも真直ぐ気持ちをぶつけるアナキンに、やぶさかでもない…。
護衛というシチュエーションもあり、二人の距離は急激に近づき、愛を育み始める。

だが、ジェダイ評議会はアナキンに対して厳しい。
ジェダイは常に冷静で穏やかでいなければならない。
個人的な感情よりも、社会的秩序を優先する…
怒りや憎しみや恋愛…つまり結婚など御法度。
それが、強大な力であるフォースを持ち、操るものの掟なのだ。
しかしアナキンは自分の感情を押さえる事が出来ない…。

ジェダイの訓練をする幼いパダワンが見つけた惑星カミーノ。
そこでオビ=ワンが見たものは…
おびただしい数の同じ容姿の男達…クローン達による軍隊!。
しかもその発注は既に死亡したジェダイ・マスター・サイフォ=ディアスだという。
クローンへの遺伝子提供者であるジャンゴ・フェット(テムエラ・モリソン)。
その幼いクローン、ボバ・フェット(ダニエル・ローガン)。
彼らを利用した黒幕のジェダイ…ドゥークー伯爵(クリストファー・リー)。

『フォースに均衡がもたらされるとき、ダークサイドが増大する』という予言。

アナキンは母シミ・スカイウォーカー(ペルニラ・アウグスト)が
苦しむ悪夢がどうしても気になり、
故郷のタトゥイーンに帰るが、彼の腕の中で息を引き取る。
彼は…ついに怒りを爆発させ母を誘拐し、死にいたらしめた、
荒野に住むタスケン達を皆殺しにしてしまった。
「獣だったら殺してもいいだろう?」
「怒りは人間にとって当然」となだめるパドメ…。
ラーズ家の農場でのC-3PO(アンソニー・ダニエルズ)との再会。
ここで名コンビ、R2-D2(ケニー・ベイカー)とC-3POは初めて出会う。

まるで TVゲームのようなジオノーシスの工場。
ドゥークー、ジオノーシスのポグル大公、ガンレイ総督とその副官フェット親子
闘技場での200人のジェダイと無数のバトル・ドロイドとの肉弾戦!!!
そこへやって来たクローン軍率いる、ヨーダ(声:フランク・オズ)が大活躍!
ライトサイドとダークサイドの戦い…。
ついに大戦…クローン戦争が始まったのだ…。

ドゥークー伯爵との戦いで腕を落とすアナキン。
いい時にカッコよく現れるマスター・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)、
無茶苦茶強い小さなヨーダ!!
ドゥークーの背後にいるシスの暗黒卿ダース・シディアスとは…。
ジャージャー・ビンクス(アーメッド・ベスト)はなんて事をしてくれたんだ!!!
そんな事は目にも入らぬアナキンとパドメ。
見守るR2-D2とC-3PO…。

シスは人間の愛情までも利用する。
深い愛や信頼を失った時の人間の負のパワー…。
欲望や憎悪により増大するフォースのダークサイドの力。
これを恐れジェダイは厳しい掟を作ったのだが、それは常に破られるものでもある。
“選ばれし者”にかすかな希望を求めたジェダイ達は、
信念と自己犠牲のパワーなのかもしれない。
一方、人の弱みにつけこみ甘い誘惑をするシス達は、非常に有利であり、
しかもジェダイ騎士達より計画的。表の顔と裏の顔、役者でも一枚上手のようだ。
『エピソード3』で誕生するであろうダース・ベイダーへの下準備は完了。
さて、きっかけと結末はいかに??
 
スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃
ユアン・マクレガー ナタリー・ポートマン ヘイデン・クリステンセン ジョージ・ルーカス
B000066I57

スター・ウォーズ エピソード1 & 2 DVDダブルパック
ユアン・マクレガー ナタリー・ポートマン サミュエル・L.ジャクソン リーアム・ニーソン
B00006LSZ6

 
『エピソード2』と『エピソード3』をつなぐアニメーション。
スター・ウォーズ クローン大戦 VOLUME ONE
永井一郎 森川智之 浪川大輔 磯辺万沙子
B0008EMLFK

 

■「スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス」レビュー
 
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July 08, 2005

「スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス」

[DVD映画]★★★★★

可愛く大人顔負けに多才なアナキン坊やに目が釘付け!!!
こんな健気な子とダース・ベイダーが結びつかない…。
『スター・ウォーズ』のエピソードは、ここから始まる。
そして個人的にもこれからハマった、
スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」!!
公開時に劇場で鑑賞し、色々な意味でかなり衝撃を受けた作品だ。
監督はジョージ・ルーカス、音楽はジョン・ウィリアムズ

舞台は前3部作から約30年程遡る…、
この序章では、ダース・ベイダー=アナキン・スカイウォーカーの少年時代と、
まだパダワン(修行中のジェダイ)であった
オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)、
そして、様々な運命的な出会いが描かれる。

惑星を封鎖する通商連邦の調査と平和交渉にへ向かったジェダイ騎士
クワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)とその弟子はオビ=ワン・ケノービは、
それに至る前に攻撃され、やむなく敵機に潜みナブーへと向かうが、
ドロイドの兵でみるみる占領されていった…。
その背後には銀河征服を企むシスの暗黒卿である
ダース・シディアス(イアン・マクディアミッド)が…。
ナブーで出会った現地星人グンガンの
ジャー・ジャー・ビンクス(アーメッド・ベスト)の命を助け、
このドジで臆病でどうしようもない彼の故郷の秘密の水中都市へ援助を求める。
グンガンの領主ボス・ナスは「自分達をバカにする」とナブーを嫌っていたので、
結局また3人で女王を救出に向かう事になる…。
制圧された市街を抜け連行されるナブーの若い女王、
アミダラ女王(ナタリー・ポートマン)一行を救出。
クワイ=ガン・ジンらは女王達と共にロイヤル・スターシップで
ナブーの危機を共和国の元老院へ女王自ら直訴をするためにコルサントへ出発した。
ところが、封鎖線を突破する時の損傷のため、途中で船の修理をせねばならず、
通商連邦の目の届かぬ辺境の惑星タトゥイーンへ立寄った。
この砂の惑星タトゥイーンで出会ったのが
高いフォースの力を持つ9歳の少年、しかも運動神経、メカの知識も抜群の
天才少年アナキン・スカイウォーカー(ジェイク・ロイド)。
彼は母親シミ・スカイウォーカ(ペルニラ・アウグスト)と共に
アナキンの働くパーツ屋のワトーの奴隷だった。
クワイ=ガン・ジンは、彼をジェダイにしようと決意するのだが…。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

何といってもポッド・レースの大迫力!!!
そして、いきなり技術の進歩が顕著になった、CGキャラクター達の登場だ。
これまで着ぐるみか人形だったキャラクターが、
CGで描かれて人間の役者に混じり、生き生きと演技する…。
ジャー・ジャー・ビンクスもヨーダ(声:フランク・オズ)もワトーもetc…
すごい世の中になったモノだと感心した。
後に凶悪になり登場する、ジャバ・ザ・ハットがポッド・レースを仕切っていたり、
小ネタも一杯ちりばめられているのが楽しい。
とにかくクドい位ドジばっかりのジャー・ジャー・ビンクス、
そのボスのボス・ナス単細胞さには思わず痛い笑いもこぼれ出てしまう。

ユアン・マクレガー演じる若いオビ=ワンに出世したな…と感涙しつつ、
クワイ=ガン・ジンの飄々とした自由奔放な自信に満ちた力強さにメロメロ。
そして…アナキン坊や!
ミディ=クロリアン値がヨーダを超える20,000?
あのちょっと生意気で幼い悪戯坊主の才能にはメロメロを通り越して目が釘付けだ。
「ポッド・レースと同じだ〜」なんて、R2を相棒にケロッと敵艦爆破。
こんなアナキンの母親シミ・スカイウォーカーの子を想う愛。
「あの子は特別な子だ」
父親のいない、アナキン出生の不思議な話。
そして…幼いアナキンの母からの旅立ち!!
「また会えるの?」「戻ってママを自由にする!」
涙無くしては語れないエピソード1である。
しかもこの子がやや感情が激しいとはいえ、どうしてあのダース・ベイダーに???
その最期を知っているだけになんともいえない感情が沸き起こる。
更に運命的なパドメとの出会い。
出会った瞬間、彼女に「天使なの?」と聞き、
別れる時には「あなたのことは忘れない」と手彫りのペンダントを渡すアナキン。
幼い彼の淡い初恋は、後にこの時思いもかけない形で彼の運命を決定づける。

1,000年も前に滅んだはずのシスの復活。
「シスは必ず2人で組んで動く」…そうそう!!!
あの恐ろしい赤黒の縞の顔などが、話題になったのだが
意外に地味な活躍だったダース・シディアスの弟子ダース・モール(レイ・パーク)!
クワイ=ガン・ジンさん残念無念だろう…
しかし、オビ=ワンがここでついにジェダイ・マスターとなり、
アナキンを弟子にジェダイへと育てる事になる。
予言「フォースのバランスをもたらせる選ばれし者」とはそういう意味か、
と先日の『エピソード6』を思い出す。

よくよく考えると全作通して存在しているダース・シディアスは無欠席。
同じく無欠席といえば…
クワイ=ガン・ジン、アミダラ一行を救った
優秀なアストロ・ドロイドのR2-D2(ケニー・ベイカー)。
アナキンがパーツから組み立て、おいてけぼりの
プロコトル・ドロイドC-3PO(アンソニー・ダニエルズ)。
彼等はキレイになったり故障したりバラバラになったり…お疲れ様。 


さて、『スター・ウォーズ』テレビ・シリーズ100話とアニメーション化も決定!。
テレビ・シリーズではアナキン親子以外のキャラクターに焦点をあてるそう。
個人的には滅んだシスとミディ=クロリアンが気になって仕方がないのだが、
この辺りは描かれるのかしら???
既に作られたアニメ化作品「スター・ウォーズ クローン大戦」では
『エピソード2』と『エピソード3』の間を繋ぎ埋めている。
微妙な設定やキャラクターやセリフがエクスキューズになっており、意外と楽しめた。
ただ…アナキンのキャラがまるで角張った「北斗の拳」のケンシロー。
これだけが微妙。パルパティーンやヨーダの顔がそっくりでこれは一見の価値有り♪


スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス
ユアン・マクレガー リーアム・ニーソン ナタリー・ポートマン ジェイク・ロイド
B00005NNBV

スター・ウォーズ エピソード1 & 2 DVDダブルパック
ユアン・マクレガー ナタリー・ポートマン サミュエル・L.ジャクソン リーアム・ニーソン
B00006LSZ6

スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス
ロンドン交響楽団 ジョン・ウィリアムズ ロンドン・ヴォイセズ ニュー・ロンドン児童合唱団
B00005G99Z

 
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July 06, 2005

「スター・ウォーズ エピソードVI ジェダイの帰還」

[DVD映画]★★★★☆

最初に公開された三部作。
これにてスカイウォーカー家の波乱万丈の宿命も、
息子のルークの強い意志によってひとまず一件落着。
ここから父親の物語に戻る形で公開された所が面白い。
可愛いイーウォック族が大活躍!!!

それにしても『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』と
かぶってややこしいタイトル。
初回公開が1983年の「スター・ウォーズ ジェダイの復讐」。
これは1997年「スター・ウォーズ」20周年を記念し、
CG加工などのデジタル処理を施し製作された、
いわゆる「スター・ウォーズ ジェダイの復讐 特別編」。
新たな名称が「スター・ウォーズ エピソードVI ジェダイの帰還」。
監督はリチャード・マーカンド、製作総指揮ジョージ・ルーカス
もはやテーマの流れた瞬間に登場人物が判るほど(笑)
オープニングテーマを聴くだけでワクワクする、
壮大かつ印象的な音楽はジョン・ウィリアムズ
 
 
前作エピソード5で冷凍され、ジャバ・ザ・ハットに捕われた
ハン・ソロ(ハリソン・フォード)を救出すべく、ルーク(マーク・ハミル)達は
ルークの故郷、砂漠の惑星タトゥイーンに向かった。
醜く凶悪なジャバにC-3PO(アンソニー・ダニエルズ)と
R2-D2(ケニー・ベイカー)は、ルークからのメッセージを直接ジャバに伝えるが、
早速彼等も捕らえられジャバに使われる始末。
そこへ、ぞくぞく現れる仲間達…、これもハン・ソロ救出の作戦だったのだ。

ハン・ソロを救出し、再びダゴバを訪れたルークだったが、
900歳になるマスター・ヨーダ(フランク・オズ)の最期に立合い、
父であるダース・ベイダー(デヴィッド・プラウズ)と戦わねばならぬ最後の試練、
学んだ事をもう1人のスカイウォーカーへの伝授、を告げられる。
そして、オビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス)により
双子の妹の存在を知らされた。

帝国軍が新たに建造中のスーパー・デス・スターを破壊すべく、反乱軍は
惑星エンドアからのエネルギー・フィールドの破壊にハン・ソロ、
そしてレイア(キャリー・フィッシャー)、
チューバッカ(ピーター・メイヒュー)、
R2-D2、 C-3PO達の一行を、
デス・スターの攻撃には、ランド・カルリシアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)を
送り込み、大規模な宇宙戦が開始された!

一方、ルークはフォースのダーク・サイドから彼の父を取り戻すべく、
ダース・ベイダーと最後の闘いへと向かう…。
ルークの運命は?双児の妹とは…??そして、銀河の運命は???

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

森の中でのスピーダーバイクのチェイス・シーンが圧巻!!
森の惑星エンドアの住人、イーウォック達のプリミティブなゲリラ戦と
キュートかつコミカルさが印象深い。
槍でついたり、石を投げたり落としたり、丸太転がしたり…
小さな体で何とも原始的な頭脳戦!!!
C-3POって機械語だけでなく異星人達との通訳も出来たのね。
確かに黄金だけど、神様に間違われるというのは???。
 
一方、人間の憎しみを利用してダーク・サイドへと誘惑する
皇帝(イアン・マクディアミッド)や父親ダース・ベイダーとの戦い、
ベイダーの善なる部分を見抜いたルークの直感と信念。
父アナキン・スカイウォーカー(セバスチャン・ショウ)の痛々しい素顔。
フォースと一体となり姿を現した亡き師、オビ=ワン・ケノービ、ヨーダ、
そして…若き日のジェダイとしての父の姿!!!

晴れやかなハッピー・エンドで終わる非常にアメリカ的なこのエピソード。
ここでただ完結であったなら…ワタシはこんなにハマらなかった。
面白いのはここからだ。
このダース・ベイダーなる人物の出来るまでの過程を描いた
『エピソード1〜3』がこの後で作られるなんて…!!!
スカイウォーカー親子をとおしてどちらも否定せず語られる、
誰もが持つ人間の善なる部分と悪なる部分。
絶対悪ではない曖昧な闇への誘惑…。
 
このダース・ベイダーなる人物の出来るまでの過程を描いた
『エピソード1〜3』がこの後で作られるなんて…!!!
ここから、素晴しいヒーロを描いた勧善懲悪ではない、
リアルな人間のエピソードへと進化した『スター・ウォーズ』。
スカイウォーカー親子をとおしてどちらも否定せず語られる、
製作順に楽しむとダース・ベイダーの謎解きの旅に、
時系列順に楽しむとダース・ベイダーの悲しい運命と辛い宿命の旅となり、
特に『エピソード4〜6』の観方、感じ方が変わるのが面白い。
このシリーズの最終章、2度目に味わってみると以前よりも感慨深く、泣けた。
作品テーマと同じく、多面的に楽しめるのが『スター・ウォーズ』の魅力だ。
 
 
スター・ウォーズ トリロジー DVD-BOX
アーヴィン・カーシュナー
B0001X9BMY

現在プライス・ダウン&公開間近の『エピソード3』との
キャッシュ・バック連動キャンペーン中なので、
『エピソード3』を劇場で観て、これを購入する方は半券を無くさないように!!!
「スター・ウォーズ エピソードIV 新たなる希望」
「スター・ウォーズ エピソードV 帝国の逆襲」
「スター・ウォーズ エピソードVI ジェダイの帰還」
の3作品と4時間を超える特典DVDつき。
本編にも監督・他のコメンタリー有。
 
シネマコミック
STAR WARSエピソードVIジェダイの帰還
ローレンス・カスダン ジョージ・ルーカス
4844320912

スター・ウォーズ エピソードVI ジェダイの帰還
サントラ
B000666WIW

 
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July 03, 2005

「スター・ウォーズ エピソード V 帝国の逆襲」

[DVD映画]★★★★☆

ついに、ジェダイ・マスター、ヨーダ登場!
ヨーダからフォースを学ぶルーク。そして自分の父との衝撃の出会い。
とにかくこれらが印象的な「スター・ウォーズ エピソード V 帝国の逆襲」。
初回公開が1980年、こちらも1997年に「スター・ウォーズ」20周年を記念して
CG加工などのデジタル処理を施され製作された、
いわゆる「スター・ウォーズ 帝国の逆襲特別編」である。

監督はアーヴィン・カーシュナー、製作総指揮ジョージ・ルーカス
壮大な音楽はジョン・ウィリアムズ

前作エピソード4でデス・スターを破壊し勝利を治めた反乱軍だったが、
秘密基地のある辺境の氷の惑星雪の惑星ホスへも帝国の捜索はやって来た!
襲撃を受けて撤退せねばならない反乱軍…。
命の危機に瀕したルーク(マーク・ハミル)の前に、
姿を現した亡き師、オビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス)。
彼の指示によりルークは、ジェダイの騎士としての修行を積むべく
沼地の広がる惑星ダゴバへ向かう。
そこに現れたのは、口は達者なしょぼくれた小さな老人。
それがマスター・ヨーダ(フランク・オズ)であった。
彼はルークにフォースのダークサイドを最初に学ばせた。
フォースは恐怖心や復讐心などからダークサイドへ転じやすいと…。
まだ、完璧にジェダイの騎士へ出来上がっていないルークは、
仲間のハン・ソロ(ハリソン・フォード)や
レイア姫(キャリー・フィッシャー)の危機をフォースで感じていた。
必ず戻って修行を続けると約束し、彼等を救いに旅立った。
一方ハン・ソロとレイア、チューバッカ(ピーター・メイヒュー)、
R2-D2(ケニー・ベイカー)、 C-3PO(アンソニー・ダニエルズ)のドロイド達は
ハン・ソロの愛機ファルコンに乗って、
過去にハン・ソロと確執があった反帝国派の
ランド・カルリシアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)の居る
雲の惑星ベスピンへ逃れる。
だが、そこクラウド・シティにも
既にダース・ベイダー(デヴィッド・プラウズ)の黒い影が…。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

盛り上がりに今一つ欠ける…とはいえ、
ヨーダのひょうきんなキャラクターと微妙な動き(笑)
ルークとダース・ベイダーの親子対決など、なかなか見所はある。
心無しか笑いのツボが変わったみたい。

仲間意識がいい感じに変化。
バラバラにされたC-3POをチューバッカが見つけ出し、
(頭の向きが逆だったけれど)必死で組み立て直したり、
故障ばかりしていたファルコンをR2-D2がさくっと修理したり。
毒舌の多過ぎる、長いものに巻かれる、かなり人間的な機械語通訳のC-3PO、
ピコピコ、キュルキュル…無口で仕事の早いR2-D2、この2体のドロイド達が可愛い。
簡単に報酬でなびくランドも、自分の民や古い友は心底裏切れない。
それにしても、ハン・ソロとレイア姫の関係の初々しさ!!!
むふふ…「俺と別れたくないんだろ?」なんて…。幸せな男である。
そんな、熱くて脳天気で強引、ちょっぴり男気のあるハン・ソロは
カチンコチンに“実験台”として凍結されてしまう。
彼の運命は次のエピソードへ…。

興味深いのは、ヨーダがルークにフォースのダーク・サイドを教える場面。
洞窟でベイダーの恐怖に駆られ、
「必要無い」とヨーダに言われた武器を使ってしまう。
だが…ルークが傷つけたものは、自分自身。
偉大な力フォースを持つジェダイに求められる精神力とは、
普通の人間の心や行動であってはいけないのか?
ヨーダの言った「もう一人いる」という言葉も気になる…。

そして…やっぱりベイダーさん!!
そんな所で、いきなり…じゃあ、
そりゃルークもたまげるわ、困るわ、落ちるわ!!!

このように、昔観た時よりも違った見方が出来て、意外と楽しめた本作。
勝手に伏線では…なんて勘ぐるのが面白い。
こういうのがこの手のものの醍醐味ですなぁ。


スター・ウォーズ トリロジー DVD-BOX
アーヴィン・カーシュナー
B0001X9BMY

購入してからずっと密封されていたが、ここに至ってやっと開封…。
プライス・ダウン&公開間近の『エピソード3』との
キャッシュ・バック連動キャンペーン中なので、
『エピソード3』を劇場で観て、これを購入する方は半券を無くさないように!!!
「スター・ウォーズ エピソードIV 新たなる希望」
「スター・ウォーズ エピソードV 帝国の逆襲」
「スター・ウォーズ エピソードVI ジェダイの帰還」
の3作品と4時間を超える特典DVDつき。
本編にも監督・他のコメンタリー有。
 
シネマコミック
STAR WARSエピソードV帝国の逆襲
リー・ブラケット ローレンス・カスダン
4844320904

 
スター・ウォーズ エピソードV 帝国の逆襲
サントラ
B000666WIM

 
■「スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス」レビュー
■「スター・ウォーズ エピソードII クローンの攻撃」レビュー
■「スター・ウォーズ エピソードIII シスの復讐」レビュー
■「スター・ウォーズ エピソードIV 新たなる希望」レビュー
 
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■「スター・ウォーズ クローン大戦 VOLUME ONE」レビュー 
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July 02, 2005

「スター・ウォーズ エピソードIV 新たなる希望」

[DVD映画]★★★☆☆

何がびっくりって、公開から28年たっているという事…。
そりゃ、自分も歳をとり、技術も進歩するはず…。

いわゆる1997年に未発表シーンとCGによる新撮シーンを加えたり、
画質・音楽・音響にデジタル加工を施しリニューアルされた
スター・ウォーズ 特別編』だ。
いよいよ公開される『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』から、
最初に公開されたこの、“スター・ウォーズ”シリーズの記念すべき第1作目、
1977年に公開された『スター・ウォーズ エピソードIV 新たなる希望
へとやっとつながるわけだ。
監督はもちろん、ジョージ・ルーカス
この作品がヒットしたので6編にわたるこの構想を考えだしたそう。
全くすごいオヤジである。

遠い昔、遥かなる銀河系…。
帝国に捕らえられた反乱軍のリーダーであるレイア姫(キャリー・フィッシャー
彼女の密令を組み込まれたドロイド、R2-D2(アンソニー・ダニエルズ)、
おっちょこちょいだが人間味?のある金色のドロイド、C-3PO(ケニー・ベイカー
そして、運命的にこのロボット達と出会った少年、
ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)の数奇な運命と戦いを描いた
壮大なスペース・アドベンチャー。

ダース・ベイダー(デヴィッド・プラウズ)の乗船するデヴァステーターから
攻撃を受け、捕らえられたレイア姫に使命を託された、R2-D2と
そんな事は知らないC-3POは船から無事脱出し、
砂漠の惑星タトゥイーンに不時着した。
そこで彼等が買い取られ、次の主人となったのが、
おじのオーウェン夫婦の農場で暮らすルーク・スカイウォーカー。
彼はR2-D2から飛び出したオビ=ワン・ケノービという人物に助けを請う
レイア姫のホログラムが気になって、
名前の似ている荒れ地に住む変人、ベン・ケノービの元へと向かう。
そして、やはりベン・ケノービはオビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス)。
ジェダイの騎士の生き残りであり、ルークの父の友人であったという。
自分の弟子だったダース・ヴェイダーが帝国に寝返り、
ルークの父を殺害したのだということ告げ、父の形見のライトセイバーを手渡される。
そこへ帝国からの追手が迫り、おじ夫婦の家も失ったルーク。
もはや生き場所が無いルークは
ジェダイの騎士の持つ“フォース”という不思議な力を学びながら、
宇宙海賊?のハン・ソロ(ハリソン・フォード)、
その相棒、ウーキーのチューバッカ(ピーター・メイヒュー)と共に、
レイアの救出に向かうのだ。
彼女の捕われている攻撃要塞デス・スター。
その最高司令官グランド・モフ・ターキン(ピーター・カッシング)。
さらに、そこには黒づくめの謎の男、ジェダイの最後の生き残りであるという、
あのダース・ベイダーがレイア姫の尋問をしていた。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

これは笑える!
リニューアルした部分も含めて大笑い!!
とにかく戦闘シーンのスローモーさ…に絶句!!!。
伝説のライト・セーバー戦に至っては、素人くさいチャンバラ…。
帝国も反乱軍も人間ばっかりだし、突っ込み所は満載だ。

とはいえ単純だが謎の多いストーリーといい、
魅力的なキャラクター…人間はもちろん、
異星人といい、ドロイド=ロボット、小さなジャワ、といい…
なかなか愛嬌があって楽しい。
何だか特撮の部分が味があっていいな…なんて思えたりもする。
ちょっとした恋愛や友情なんかもきっちりおさえつつ、
この時点ではまだ勧善懲悪的なのが、個人的にはどうもつまらない…
だが、今後の展開を考えると、
更に、後でどうとでもなるような、伏線臭い曖昧な設定を最初に考えた
ルーカス監督は、やはりタダモノでは無いな、と再認識。

実は最初の三部作は、テレビの吹替え版を何度も観た。
何度も観ているにも関わらず、今ひとつ感動した記憶は無い。
観る度進化する映像には驚いたが、
「お金かければ何でも出来て…そりゃ続編作れていいよ。」
なんて若いがゆえに思っていた。
どちらかというと、テレビで放映されないような
オフ・シアター系にせっせと足を運びんでいたものである。

ところが、劇場でがっちり観てハマってしまったのが“エピソード1”から。
こんな一大叙事詩的な大きな構想と技術の進歩。
エンターテインメントとして、大いにたのしめた。
以降もちろん“エピソード2”に至っては先行オールナイトで並んで観てしまった。
そして…遂に最終章。
ああ、楽しみ!!!

スター・ウォーズ トリロジー DVD-BOX
アーヴィン・カーシュナー
B0001X9BMY

購入してからずっと密封されていたが、ここに至ってやっと開封…。
プライス・ダウン&公開間近の『エピソード3』との
キャッシュ・バック連動キャンペーン中なので、
『エピソード3』を劇場で観て、これを購入する方は半券を無くさないように!!!
「スター・ウォーズ エピソードIV 新たなる希望」
「スター・ウォーズ エピソードV 帝国の逆襲」
「スター・ウォーズ エピソードVI ジェダイの帰還」
の3作品と4時間を超える特典DVDつき。
本編にも監督・他のコメンタリー有。

スター・ウォーズ エピソードIV 新たなる希望
サントラ
B000666WIC

シネマコミック
スター・ウォーズ・エピソード4 新たなる希望
ジョージ・ルーカス
4844320890

 
 
『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』を観る前に…。
英語に自信のある方はリーズナブルな輸入版サントラ。
Star Wars, Episode III: The Revenge of the Sith
[Original Motion Picture Soundtrack] [Includes Bonus DVD]

John Williams John Williams London Symphony Orchestra
B000850IS6

『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』の予習・復習は
このサントラでスピーディに。
何といっても、全エピソードのダイジェスト・ツアーが出来る
付録のDVDがたっぷり70分見応え十分でお得!

ちょっと高いけれど対訳と字幕付きの日本版。
スター・ウォーズ エピソード3:シスの復讐
サントラ ジョン・ウィリアムズ ロンドン交響楽団
B00092QUE4

 
■「スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス」レビュー
■「スター・ウォーズ エピソードII クローンの攻撃」レビュー
■「スター・ウォーズ エピソードIII シスの復讐」レビュー
 
■「スター・ウォーズ エピソードV 帝国の逆襲」レビュー
■「スター・ウォーズ エピソードVI ジェダイの帰還」レビュー
  
■「スター・ウォーズ クローン大戦 VOLUME ONE」レビュー 
■「スター・ウォーズ クローン大戦 VOLUME TWO」レビュー 

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June 04, 2005

「ボーイズ・ドント・クライ」

[DVD映画]★★★★☆

とても一言では語る事が難しい作品で、
なかなかレビューを書くため再見することが出来なかった。
良きに、悪きに、観た後重い気分になるから…。

先日「ミリオンダラー・ベイビー」のオスカー受賞、
この作品「ボーイズ・ドント・クライ」で主役を演じた
ヒラリー・スワンクの海外でのインタビューを観て、
改めて再チャレンジしてみる気になった。
母親と二人で、女優を夢みて映画の街へ移り住み、
ビバリーヒルズ青春白書」で注目を受け、
この作品に出演してからの波瀾万丈の人生。
個性的なルックスで笑顔で語るヒラリーを観ていると力強さを感じた。

アメリカで実際に起きた殺人事件をもとに製作された、
公開当時はまだ聞き慣れなかった“性同一性障害”の主人公の
悲しい運命を描いた、1999年アメリカの作品。
監督は女流監督キンバリー・ピアース。これが彼女の初の劇場用長編映画。
主演のヒラリー・スワンクは第72回アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞など
最優秀主演女優賞を受賞した。


1993年、ネブラスカ州リンカーン。
20歳になるブランドン・ティーナ(ヒラリー・スワンク)は、
従兄でゲイのロニー(マット・マクグラス)に手伝ってもらい、
完璧な男に見える格好をして、スケートホールへ向かう。
彼女はいわゆる同性愛者ではなく“性同一性障害”であった。

ロニーの警告をふりきって、恋する女の子とラブラブに…
だが、あとでブランドンが女とバレ、女の子の家族に怒鳴り込まれる。
落ち込みバーで飲んでいたブランドンは、
そこでヤケ酒を飲む女の子キャンディス(アリシア・ゴランソン)、
一見気のいいマッチョな男ジョン(ピーター・サースガード)、
彼の刑務所仲間(ブレンダン・セクストン3世)らと知り合い、
「パーティをしよう」と彼らの地元フォールズタウンへ向かう事に…。
そこでカラオケを歌う、彼らの仲間の女の子…金髪で青い目を持つ
ラナ(クロエ・セヴィニー)に一目惚れしてしまう。

ラナの家庭は、ラナの母親(ジャネッタ・アーネット)と、
その愛人で元詐欺師のジョン、そしてラナの3人で暮らしていた。
ブランドンは未婚の母キャンディスの家に居候し、積極的にラナにアプローチ。
ラナも不思議な魅力のある優しいブランドンに、どんどん惹かれてゆく。
二人がついに愛するようになった時、とある交通事故が発端で、
ブランドンがついていた嘘と、隠していた秘密がバレてしまった!!!
これが悲劇の幕開けになる。

女性としてでは無く、男性として女性を愛したい。
“性同一性障害”の女性ブランドンはそれが最も自然に感じ、望む事なのだ。
男として、人間として、ブランドンを愛したラナ。
ブランドンのカミング・アウト後もラナは言う。
「あなたにも同じように感じでもらいたい。どうやって愛し合えばよいの?」
医者に通いこの“性同一性障害”を知り、お金さえあれば男性に性転換したかった、
男性になりたくてたまらなかったブランドン。
その憧れた男性によって、あまりにも酷い仕打ちを受ける事になるのだ。

アメリカの排他的な田舎町。
従兄のロニーはブランドンに“フォールズ・シティの連中はオカマを殺す”と
警告していたが、それでも本能に忠実に生きようとしたブランドン。
彼?のついた嘘を信じてよそ者を受け入れていた優しい人々に真実が暴露された時、
他所者、嘘つき、異端者のブランドンは化け物として扱われたのだ。
特に男性達は女と解った途端に態度を急変。実に身勝手で劣悪な行動に出た。
対する女性達、特に若いラナとキャンディスは
戸惑いながらもブランドンを守ろうとする。
ラナの母親は一度信頼したからこそ、
娘を守る事だけにブランドンを嫌悪したのだろうか…。

ブランドンの素直すぎる行動は、手放しに誉める行動であったとは思えないし、
あまりにも不用心で、時期早々だったのかもしれない。
しかも、都会ではなくアメリカの閉鎖的な田舎町であった事も非運だった。
ただ、この事件により“性同一性障害”が世に知れ渡る事になったのも事実。
以後、この問題はマスコミでも大きく取り上げられ、
現在日本でも“性同一性障害”は広く認知されている。
“自分の持って生まれた性に違和感がある”
“異性に恋愛感情を抱けない”
“異性として同性を愛し、愛されたい”

そう思っている人は意外と少ない数では無いと思う。
ブランドンの無謀な行動は同じ思いに悩む人々に“自然に生きる道”を与え、
彼等を排除してきた社会に、その命をもって一石を投じたのだ。
とはいえ実際は、諸問題も多いそうだが…。

人は男性・女性、両方のホルモンを持っている。
近親者での“性同一性障害”が起こる可能性は勿論誰にでも有るわけで、
もし、自分がブランドン、もしくはラナ、ラナの母親であったなら…。
それを考えながら観て欲しい。
もし身内であれば、勿論とまどうだろうが…。

ガール・ハント意外でも、とにかく笑顔を作りまくるブランドン。
途中流れる、ザ・キュアーの「ボーイズ・ドント・クライ」。
ブランドンは泣かないように頑張る。
男の子は泣いちゃだめだと暴行を受けボロボロの顔でも笑顔をつくる。
エンディングで流れる「ブルーエスト・アイズ・イン・テキサス」
恋するラナの歌った曲。
彼女に出会え、彼女に愛され、ブランドンは幸福だったと思いたい。


オフィシャル・サイト
http://www.foxsearchlight.com/boysdontcry/


ボーイズ・ドント・クライ
ヒラリー・スワンク キンバリー・ピアース
クロエ・セヴィニー ピーター・サースガード
B0006TPEWE


もちろん「ブルーエスト・アイズ・イン・テキサス」も収録
ボーイズ・ドント・クライ
ニナ・パーソン&ネイサン・ラーソン ネイサン・ラーソン ニナ・パーソン ザ・ボビー・フラー・フォー
B00005GYCN


爽やかなのはこの「ボーイズ・ドント・クライ」1曲のみ。
あとは暗くてドロドロなUKロック。そこが好き♪
輸入盤
Boys Don't Cry
The Cure
B000002H5V

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May 28, 2005

「コーヒー&シガレッツ」

[劇場映画]★★★★★

やっと観れた&お久しぶりっ!
ジム・ジャームッシュ監督が1986年から撮り始めたモノクロの短編作品、
コーヒー&シガレッツが18年後にやっと1本の映画として完成!!

そもそもはテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のために撮った
「コーヒー&シガレッツ〈『変な出会い』〉」。
これが、数々の映画祭でも上映される事となり、この長編への構想が出来たそう。
「コーヒー&シガレッツ2:メンフィス編〈『双子』〉」(1989)
「コーヒー&シガレッツ3:カリフォルニアのどこかで」(1992)
この2本も映画祭での評価を受け、
そのあと1993年に2本、とんで2003年に6本と
長い年月をかけて綴られた11編97分からなるオムニバス作品。
これだけ並ぶと圧巻だ!!

たしか最初の3作はジムのパートナーであるサラ・ドライバー
豚が飛ぶとき」の公開時に同時上映されていたと思う。
俳優はジム・ジャームッシュ御用達のロベルト・ベニーニスティーブ・ブシェミ
トム・ウェイツホワイト・ストライプスイギー・ポップ
GZARZAなどのミュージシャン、
ケイト・ブランシェットビル・マーレイらの大メジャーな俳優まで様々。
シネセゾン渋谷で4/2から公開されていたのだが、
レイトショーになってやっと観る事が出来た。
結構人も入っていて驚く。カフェとのコラボがイマっぽい。

コーヒーとタバコとちょっと微妙な距離のある人間達の会話。
これが独特のテンポと音楽に乗り、実に軽妙なリズムで淡々と進む。
ちょっとした間合や何気ないしぐさ、本人が演じる本人のエピソードなどが
観客をくすぐりまくる。

オープニングはノリノリのナンバー、リチャード・ベリーの『ルイ・ルイ』♪

『変な出会い』1986
(ロベルト・ベニーニ/スティーヴン・ライト)
とあるカフェで待ち合わせたテンションの違う居心地悪そうな二人。
変てこなオチと、ずらっと並んだコーヒーカップが印象的。

『双子』1989
(ジョイ・リー/サンキ・リー/スティーヴ・ブシェミ)
「ミステリー・トレイン」を彷佛させるプレスリーネタと、
双児の相反しながらシンクロした演技がさすが姉弟。

『カリフォルニアのどこかで』1992
(イギー・ポップ/トム・ウェイツ)
音楽性の違う二人の有難迷惑なひたすらズレまくった会話が絶妙。
何だかんだと禁煙を破って意気投合と思えば、ドラムのネタでまた離れ、
お互いジュークボックスに曲が入っているか確認している部分には爆笑。

『それは命取り』2003
(ジョー・リガーノ/ヴィニー・ヴェラ/ヴィニー・ヴェラ・Jr)
タバコは毒だと言いつつ、コーヒーを飲みまくる友人。
子供が食べている高価な『豆』が日本製…これはヘルシーという意味か?

『ルネ』1993
(ルネ・フレンチ/E・J・ロドリゲス)
砂糖の量にこだわり飲んでいる、謎の美女ルネと、
興味しんしんなボーイの会話が典型的なコメディ。
だが、ルネの読んでいる雑誌が超ハード!

『問題なし』1993
(アレックス・デスカス/イザック・ド・バンコレ)
意外と有りがちなのでは?
久し振りに会いたくなり電話で呼び出したものの特に話す事も無く順調。
それが本当か妙な気をまわす友人が空気を読めずに空回り。

『いとこ同士』2003
(ケイト・ブランシェット)
高級ホテルでの成功した女優と、そうではない、いとこの会話。
ちらほら毒を吐くいとこに、引きつりながらもさりげなくあしらい、
笑顔を絶やさないケイト!この両方、さすが女優の演技!!

『ジャック、メグにテスラコイルを見せる』2003
(メグ・ホワイト/ジャック・ホワイト)
ストライプスの二人が出演。
オタク青年が共鳴体の実験のためテスラコイルを自慢げに見せるが…
どうやら彼女のほうが上手のよう。

『いとこ同士?』2003
(アルフレッド・モリナ/スティーヴ・クーガン)
ただのファンなのか本当に親戚なのか、緻密な家系図を持って来た
初めて会う俳優同士の牽制しあい、利用しあう姿が絶妙。

『幻覚』2003
(GZA/RZA/ビル・マーレイ)
健康に気遣い紅茶を注文する、クラブで活躍するミュージシャン達と、
お忍びで?カフェで働くビル・マーレイの素頓狂な会話!!!

『シャンパン』2003
(ビル・ライス/テイラー・ミード)
仕事の合間に人生に紙コップでのコーヒーをシャンパンに見立てて乾杯!
切なくもユーモラスな素敵なご老俳優達。

そして…エンディングはイギー・ポップの『ルイ・ルイ』♪
こちらはイギーちゃんらしいハードな音。

エンドロールのジョー・ストラマーへのクレジットが泣ける。
ちなみに各シークェンスごとに流れる音楽もファンク、スカを中心に、
もちろんザ・ストゥージズやトム・ウェイツのナンバーも含め、
ムーディーなメロディまで主張し過ぎず程よく流れ、
モノクロ画面のスクリーンにしっくりくる。

全編とりとめもないバラバラの会話と音楽なのだが、
“タバコとコーヒーは最高のコンビ”“カフェインは体に悪い”
“地球はひとつの共鳴体”“コーヒーとタバコが昼食?”
などと、
それとなく、各エピソードを上手くつなげている辺り、
さすがジム・ジャームッシュ!!!
カフェでコーヒーを飲みながら、タバコの煙くゆらし、
知っている人、知らない人と語り合い過ごすひととき。
微妙な間柄の登場人物達の、ちょっと気まずい時間達。
こういうちょっとしたシチュエーションをユーモアに描くのがとにかく上手い!
11本の“気まずさ”を大いに楽しんだ。

ちなみに各地で公開され(て)いるようなので、
気になる方はゼヒお早めに!!
 
 
2005/9/9発売決定!
国内版DVD 
コーヒー & シガレッツ
(初回限定生産スペシャル・パッケージ版)

B0009YGWOU

国内版サントラ
コーヒー&シガレッツ
サントラ
B0007OE3Q6

 
輸入版ビデオ
Coffee & Cigarettes / (B&W Slip)
COFFEE & CIGARETTES / (B&W SLIP)
B0002I83YU

輸入版サントラ
Coffee and Cigarettes
Original Soundtrack
B0001XAO7U

 
 

最近発売されたジム・ジャームッシュの作品集DVD-BOX(限定生産)
ジム・ジャームッシュ作品集 DVD-BOX 1989-1999
工藤夕貴 ジム・ジャームッシュ ジョー・ストラマー
B0007IMMTM

*「ミステリー・トレイン」「ナイト・オン・ザ・プラネット
 「デッドマン」「ゴースト・ドッグ」1989-1999制作の4本が収録。
 スリムでおしゃれなケース入り。ポストカード付。

ちなみに、これ以前の作品
パーマネント・バケーション
ストレンジャー・ザン・パラダイス
ダウン・バイ・ロー」のDVDは現在入手が難しい。
 何度も観過ぎてビデオが伸びたので、この機会にゼヒDVD、再発売を望む!

結構充実していて重宝している2000年発行の書籍。
ジム・ジャームッシュ
4924609757
*「パーマネント・バケーション」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
 「ダウン・バイ・ロー」のシナリオも掲載されている。
 

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May 25, 2005

「ドーン・オブ・ザ・デッド」

[DVD映画]★★★☆☆

スピーディーでカラッとしたアクション・ホラー!
笑っちゃいけないけど…笑ってしまう「ドーン・オブ・ザ・デッド」。
甦った瞬間にパワフルになる勢い満点のゾンビさん達。

ホラー映画の金字塔ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」のリメイク版。
監督はCM界から本作で劇場映画デビューとなるザック・スナイダー
主演はどこかで見たと思ったら「死ぬまでにしたい10のこと」のサラ・ポーリー。
俯瞰ショットや固定カメラの駆使、絶妙なタイミングでの映像のインサートなどなど
CM監督という事もあり、カメラワークや凝り方がそれっぽくて新鮮だ。
オープニングとエンディングは気合い一杯だが、ちょっとやり過ぎで興醒め。
ちょっと歌詞に頼った部分も多く、ミュージック・クリップ感も否めない。
とはいえ個人的には「28日後」よりは楽しめたかな。テンポは抜群。
2004年公開のアメリカ映画。

看護婦のアナ(サラ・ポーリー)は、長い勤務を終え自宅へ帰り、
優しい夫ルイス(ジャスティン・ルイス)と愛しあい眠りにつく。
ちょっと忙しかったが、いつもと同じ平和な一日だった。
だが翌朝、6時37分。彼女たちの寝室のドアの所に、隣家の8歳の少女
ヴィヴィアン(ハンナ・ロックナー)が、血まみれの顔で立っていた。
心配して彼女に駆け寄るルイスの首にヴィヴィアンは突然食い付き彼は絶命。
そして今度はアナに向かって、突然人間離れしたスピードで襲い掛かってくる。
ドアの外へヴィヴィアンを閉め出し、ホッとしたのもつかの間、
死んだはずの彼が起き上がり襲い掛かってくるではないか!
間一髪ルイスから逃れアナは屋外へ飛び出したのだが…
そこは昨日とは全く違う世界。
隣人が銃をかまえ、車は暴走し、あちらこちらで火の手があがり、
人が人を襲って走り回る恐ろしい光景が広がっていた。
一体何が起ったのか???

車に飛び乗り、猛烈なスピードで追って来るルイスから逃げるのだが、
ルイスは新しい獲物を見つけると、くるりと方向転換して行ってしまった。
そんな間にも助けを呼ぶ人、襲い掛かる人がアンの車に駆け寄ってくる。
臨時ニュースではこの状況を報道していた。
彼女が避難場所に向かおうとしていた所、車を奪おうとする男が…
それを振り払おうとして道からそれて木に激突!
意識を回復したアンは、銃を持った警官ケネス(ヴィング・レームズ)と共に
避難場所へ向かうが、そこを見て来たという3人、
ごく普通良識人のマイケル(ジェイク・ウェバー)、
元ヤク中のアンドレ(メキー・ファイファー)、
彼の妻妊婦のルダ(インナ・コロブキナ)達に出会い
一緒に近くにあるショッピングモール“クロスロード・モール”へと向かうのだ。

ショッピングモールで流れる流暢な音楽。人はいないが店内はそのまま。
時間の流れが止まった、一見平和なモールの中…だがここにもヤツらはいた。
ここでの生存者の警備員達の3人、ヒゲおやじCJ(マイケル・ケリー)、
バート(マイケル・バリー)、新入り下っ端のテリー(ケヴィン・ゼガーズ)に合流。
お互いをけん制しながらも、次第に助け合うように…
なぜなら外部の情報も次第に途絶え、避難場所も不明、助けを求めるも来ず。
しかも、本能のためか、うじゃうじゃと日々モールに集まるゾンビ達は増加する一方。
ところが…生存者もちらほらと現れる。
モールの向かいで一人戦う鉄砲屋のアンディ(ブルース・ボーン)。
ある日突っ込んできた大型トラックに乗っていた8人。
名無しで瀕死の大女、イカシた強いおばさまノーマ(ジェイン・イーストウッド)、
キザな金持ちスティーブ(タイ・バーレル)、
イケイケ女のモニカ(キム・ポイリアー)、
お年を召したグレンおじさん(R・D・レイド)、
足を怪我したタッカーおやじ(ボイド・バンクス)
フランク(マット・フルーワー)とニコール(リンディ・ブース)父娘。
彼等は力をあわせて生き抜くためにヤツらと死闘をくり広げるのだが、
どんどん仲間達がヤツらに噛まれた怪我によってゾンビ化してゆく。
このままでは…と彼等はモールからの脱出という無謀な作戦に出た。
果たして彼等に平和な世界はあるのだろうか???

テレビ伝導師(ケン・フォリー)の言葉。
地獄に死者があふれた時、死者が地上を歩くのだ…

このリメイク版はロメロ監督の「ゾンビ」へのオマージュはもちろんたっぷり。
だが、あのゆらゆら歩くゾンビ達ではもはや無い。
フットワークが極めて軽く、人間の何倍ものスピードで走り飛びかかる。
信じられない数のゾンビ達が歩き・走り・食らいつくので、
物凄い勢いで増える増える…。
こいつらは一度死んだ動く屍、生前の心はもはや無い。
昼だろうが夜だろうが関係ない!
肉親だろうが誰だろうとおかまいなしに噛み付き食する
まさに地上はゾンビワールド!

思えばオープニングのシーンからじわじわこの事態は進行していた。
病院は多忙だったし、ニュースでも特別番組。
それにしても、人間達の秩序ある世界が一昼夜で崩れ去った…というのが恐ろしい。
こんなゾンビの世界での孤島のモール。
かろうじて食料や物がたっぷりで、そこそこの気密性を保てる
このモールでの生活を、生存者達が楽しむ余裕がちょろっと出てくるあたりが人間的。
ケネスは銃屋のアンディと、屋上でボードで会話しながらのチェスにいそしむように、
お金のいらないショッピング、ゴルフ、ビデオでカウチ、Sex…おいおい!!
あげくの果てにはモールの周りをとり囲んだ、
ゾンビ化セレブのシューティングまでも…。
だが、刻々と“死んでも死にきれぬ事態”は迫ってくる。
せっぱつまった中エレベータ内で流れるゆったりした曲に思わず「いい曲だ」の一言。
モールで流れる音楽は現実とのギャップと時間の流れの短さを感じさせる。
中だるみはここだけ。あとは怖いとか誰かに特別感情移入する暇もなく、
一気に絶望に向かってつき進む。

感染者の父を持ったニコールの犬のチップスへの執着。
アンドレの狂気を伴った余りにも無惨な結果になった夢。
ガスボンベ爆弾など、とっさの機敏さと行動力にシビレたひねくれ者のリーダーCJ。
ケネスとアンディの屋上での友情。
極限状態でのマイケルのアナへの愛。
そのマイケルの見つけた電ノコは、とある人物により悲惨な事態を生み出してしまう。

エンディングの救いの無い結末の中にも、
…ほんの少しだけの希望を残そうとしたのだろうか?
謎のキスシーンがインサートされているので見逃さないように。

オフィシャル・サイト
http://dotd.eigafan.com

ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット プレミアム・エディション
サラ・ポーリー ザック・スナイダー ヴィング・レイムス ジェイク・ウェーバー
B0002N2IM8

ノベライズ
死者の夜明け—ドーン・オブ・ザ・デッド
James Gunn 入間 真
4812416493

■映画「ゾンビ 米国劇場公開版」レビュー
■映画「28日後」レビュー
  

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May 23, 2005

「ドリームキャッチャー」

[DVD映画]★★★☆☆

タイトルとキャッチ・コピーに騙された!
導部からは思いもかけい展開と結末に唖然!!

“夢の番人、ドリームキャッチャー
 いま、ひとつの悪夢が、その網をくぐり抜けてしまった。”

スティーヴン・キングの同名ベストセラー小説の映画化。
監督は「わが街」「白いドレスの女」の巨匠ローレンス・カスダン
2003年アメリカの作品「ドリームキャッチャー」。

郊外の小さな町に住んでいた4人の少年、
ジョンジー、ヘンリー、ピート、ビーヴァー。
上級生からいじめを受けていた不思議な力を持つ少年ダディッツを助け、
仲良くなった彼等は、ダディッツの力を分け与えられ、その秘密を共有する事になる。

20年後、ジョンジーが交通事故で重症を負うが、奇跡的に一命を取り留め、
あの少年時代のダディッツが怪我をしたまま道路の向うで呼んでいたというのだ。
ジョンジーの怪我が少し癒えた頃、大人になった4人は恒例のハンティングで
メイン州の雪深い山小屋で再会していた。
頭の倉庫の持ち主 ジョンジーダミアン・ルイス
医者の ヘンリートーマス・ジェーン
おバカな ピートティモシー・オリファント
弱虫 ビーヴァージェイソン・リー
歳をとっても揃えば皆少年に逆戻り。下らない冗談。それぞれの近況。
懐かしい話に花が咲く…。
その山小屋には、ダディッツの教えてくれたインディアンのお守り
ドリーム・キャッチャー”が飾られている。

その頃、雪が降り積もるその山奥で異変が起きていた。
異様な臭気を放つ怪我をした人間。
森から逃げ出す動物達。
住民達も隔離。
そして、何かを追う軍のヘリ…。
指揮するのは常軌を逸したカーティス大佐(モーガン・フリーマン)!
ここで一体何が起きているのか???

念のため、以下ネタバレ有り。

まず、長いっ!2時間を超えるこの長さ!!
だが最初のメジャー感溢れるホラー・サスペンス調からB級パニック調に。
そして全編に敷かれた少年達の友情ストーリーで、
少年ものに弱く、B級パニックものが好きなワタシは意外と楽めた。

彼等の少年時代のエピソード。謎の少年ダディッツ。大人になった彼等。
ここまでは謎だらけで何もわからない。
だが、山で現れた無気味なクリーチャー(生き物)。
尻の穴から入り込み、生き物に寄生するにょろにょろするアイツが出てきてからは…
ヒヤヒヤするものの、どうも笑ってしまう。
だって、そいつらは人間の弱味につけこみ寄生し、恐るべき生命力で増殖、
地球を我が物にしようとする、グロテスクなエイリアンの幼虫!!
成長するとあの“エイリアン”さながらの奇怪な姿や、時には変な宇宙人風にもなり、
テレパシーで語りかけ、赤いモクモクとしたカビ?を吹き出すんだもの♪

感染者を知らずに助けた事から4人の身にも危機が迫り、
ビーヴァーはトイレでのバトルで、ピートはお酒で気がゆるみ、餌食となってしまう。
だが、ジョンジーとヘンリーはここでダディッツの力と彼の記憶で命拾いをする。
ダディッツはそういえば、まるで宇宙人の様だったと気付き、
病気療養中の彼(ドニー・ウォールバーグ)に協力を求める事にする。
どうやら最初からエイリアン退治のために地球に来た彼は、
瀕死の状態なのに「スクービードゥービードゥ、お仕事だよ〜♪」と
今や、地球征服に手をかけようとしているアイツに戦いを挑むのだ!
子供の頃使っていた、あのランチボックスに薬をつめて、
二度と帰らぬ子供を送りだすダディッツの母にホロッ。

忘れてはならぬのがモーガン・フリーマン粉する特殊部隊の指揮官カーティス大佐。
ヘンリー達を邪魔しまくり、長年のエイリアン担当で狂気すら感じる
部下の将校(トム・サイズモア)にすら発砲する
この異常なキャラがなかなかめずらしくてよい!
ヘリの窓からギロッと山小屋を覗く、怖い顔が印象的だった。

特典映像の別バージョン・エンディング、あのしょぼい戦いだったらかなり興醒め。
本編で実際使用された、あのバトルと友情オチはくどいけれど大正解!!。
スティーブン・キングのドラマ「IT(イット)」と少し似ていたが、
「IT」オチはあんまりにもあんまりで…笑うにも笑えず。
キングものって冒頭のドキドキとオチとのギャップがいつもスレスレ。
アタリかハズレかヒヤヒヤする。まぁここが魅力でもあるか。

ドリームキャッチャー 特別版
モーガン・フリーマン スティーブン・キング ローレンス・カスダン トーマス・ジェーン
B000666SUY

オリジナル・サウンドトラック「ドリームキャッチャー」
ジェイムズ・ニュートン・ハワード サントラ
B00008Z6W1

原作本
ドリームキャッチャー〈1〉
スティーヴン キング Stephen King 白石 朗
4102193278 ドリームキャッチャー〈2〉 ドリームキャッチャー〈3〉 ドリームキャッチャー〈4〉
 

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May 22, 2005

「ヒューマン・キャッチャー」

[DVD映画]★★★★☆

あのコウモリ男が帰って来た!
今度の獲物はバスケット・チームの若者達だっ!
な〜んて、帰って来るも何も、前作「ジーパーズ・クリーパーズ」の直後の設定。
すぐに続編を制作する事となったため、このアイディアが生まれたそう。
だからヤツが地上で食べる最終日間近の22日目から物語は始まる。

巨匠フランシス・フォード・コッポラの製作総指揮による
ブラック・ユーモア満載のもはやエンターテイメント・ホラー。
監督・脚本はもちろんファットなヴィクター・サルヴァ!。
制作は同じくアメリカン・ゾエトロープ。2003年制作のアメリカの作品。
前作では前半は“謎の大男”の恐怖を描いていたが、
もちろん続編なので正体はバレバレ。しかもキャラも変化し過ぎで突っ込み所は満載。
だが、今回は“知っている”からこその恐ろしさをスピーディーに大展開!
前作より更に吉本新喜劇的に楽しむべき「ヒューマン・キャッチャー」。
観はじめたら止まらない♪

『23年ごとの春 23日間にわたり それは食べる』

22日目
父タガート(レイ・ワイズ)と兄ジャックと共に
トウモロコシ畑で農作業 …“かかし”の設置を手伝っていた少年ビリー。
夕日に照らされ金色に輝くその中に立つ黒い帽子を被った“かかし”達。
だが、突然一体の“かかし”が動きだし襲って来た!
父と兄と愛犬マックの追跡も虚しく“そいつ”はビリーを捕まえたまま、
突然シュパッと羽を出して大空にへ飛び立ってしまう。
「父さん!」と悲痛な叫びを残して、
可愛いビリーは“そいつ”と共に夕日の空へ吸い込まれてゆく…。

23日目
州の大会で優勝し、盛り上がりまくる、
ハイスクールのバスケットチーム、“バンタムズ”の部員と
チアリーダー部員たちを乗せたスクールバス。
田舎の1本道、東9号線を走っている…と突然のパンク!
調べてみるとタイヤに手製の手裏剣?。
どうやら骨と金属で作られておりウラには人間の歯らしきものが埋込まれている。
ラジオではボホ郡の教会で見つかったという“人間タペストリー”の奇怪な事件が…。
すっかり日が落ち、タイヤをチェンジし再び走り出したのだが…またパンク!!
そしてまた手製の手裏剣がタイヤにささっている。
今度は骨と皮で作られており…ウラには…
人間のヘソ(あの見覚えのあるダリー君の花のタトゥ?)??
この直前急に眠りに落ちたチアリーダーのミンクシー(ニッキー・エイコックス)は、
畑で叫び“あれ”を指差す、血まみれの少年二人の夢を観ていた。
発煙筒をバスの周りに置くコーチ達が次々と突然空へと何者かにさらわれ、
バスは動かず、無線も通じず不安で一杯の彼等の前に
ついに“そいつ”は突然姿を現した!!

一方、タガート親子。
愛犬マックが畑で見つけた奇妙なナイフのような刃物には
妙に芸術的な無気味な装飾彫刻が施してあった。
切れ味抜群のその刃物。きっと“あいつ”のものに違い無い!
こうして残された親子は“あいつ”に復讐を誓い、何やら行動開始した!!

“かかし男”=“コウモリ男”=“そいつ”=“あれ”=“あいつ”…
“ザ・クリーパー”(ジョナサン・ブレック)が獲物を襲いながら飛びまくる!!!
あっちからも、こっちからも、ピュンピュン、ピョンピョン、バッサバッサ…
あの手この手で怖がらせ、恐怖の臭いを嗅いで選んだ獲物をゲットするために、
ウインクするわ、ガラスをなめるわ、指で合図するわ…若者達を弄ぶ。
手製の武器の芸術的な装飾といい、全く手先の器用でまめな怪物だ。
今回は前作と違い黒光りする無気味な姿。
大好きな恐怖の臭いを嗅ぐだめ鼻の穴はなんと3つ!
欲しいパーツを食っては自分に取込み、自分のパーツとしてにょきっと出す、
残りはきっちり武器や住処に使用するという、残忍なリサイクル野郎!

そして“そいつ”の獲物である若者達。
こういう時こそ人間の本性出るため、窮地の彼等は仲たがい。
やたらプライドの高いひねくれ者のスコッティ(エリック・ネニンジャー)君の
怖がりっぷりは人間臭いが、小さい事にクヨクヨしていて相当マヌケ。
キンボール君のビビリ具合、真直ぐな男D君の活躍は意外と良かったな〜。
犠牲になった人の共通点は『怖がりなのに好奇心旺盛で妙な正義感を持つ』人。
ミンクシーちゃんの突然霊媒師状態にはかなり無理があったが、
前回と冒頭のエピソード説明するために入れたかったんだろう。
可愛いビリー君とあの懐かしいダリー君には思わず、ホロッ…

大活躍といえば、タガート父ちゃん!
“コウモリ男”の武器と穿孔機を使って一日がかりでお手製の武器を作るなんて!!
それを支えるジャッキー兄ちゃんも、いい仕事するなぁ!!!
思わず「父ちゃん頑張れ!」「兄ちゃん頑張れ!」と激励してしまうではないか!
最後の最後まで復讐の炎を燃やし続ける
タガート父ちゃんの愛情と執念に座布団5枚!

そして23年後
タガート父ちゃんには座布団10枚!!
うひゃ〜、ここまでは想像出来ずに笑えた笑えた!!!
好きよ!ただでは転ばぬその商売根性と執念深さ。
タガート父ちゃん頑張ってくれよっ!!!!!!
 
特典映像
 てんこもりなメイキングやインタビュー、トレーラー等有。
 今回は技術的な事や制作の裏を覗けるのが楽しい。
 
ヒューマン・キャッチャー 特別編
レイ・ワイズ ビクター・サルバ ジョナサン・ブレック ニッキー・アイコック
B0002ONYHA

ヒューマン・キャッチャー/ジーパーズ・クリーパーズ2
ベネット・サルヴェイ サントラ
B0001M6H36

■映画「ジーパーズ・クリーパーズ」レビュー
 

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May 21, 2005

「ジーパーズ・クリーパーズ」

[DVD映画]★★★☆☆

これも一種の穴モノですね。
予告編でちょっと観たかった作品「ジーパーズ・クリーパーズ」。
年末にテレビで放映されたのを観た時は、途中から開いた口が塞がらない。
そして余りのゆるさに笑いが止まらなかった。
セリフにもある“ホラー映画のおバカな主人公のスタンダードな展開”を
自ら実践してしまった、あわれな姉弟の物語。

巨匠、フランシス・フォード・コッポラ製作総指揮のB級ホラー?(と言い切ろう!)
監督・脚本はコッポラが発掘したヴィクター・サルヴァ
この人は元々脚本家だったんですね…そのぼよんとした巨体も頷ける。
製作はコッポラが運営しするアメリカン・ゾエトロープ。
2001年制作のアメリカの作品。

姉のトリッシュ(ジーナ・フィリップス)と弟のダリー(ジャスティン・ロング
は春休みのため車で帰省中。
通りかかる自動車のナンバープレートで言葉遊びをしながら田舎道を走っている…と、
後ろからものすごい勢いで走ってくるトラックが!!!
まるで殺人鬼でも乗っているような」そのトラックは
みるみる接近してきて衝突しそう!
ナンバープレートには“BEAT1NGYOU
ガラスは真っ黒に塗られており、中は見えない。
このとんでもないカーチェイスをなんとか切り抜けた後
ふと視界に入った古い教会の穴の中に、
怪しい大男が血の付いたシーツで包んだモノを投げ入れるのを目撃してしまう。
しかも前に止まっている不気味なトラックはさっきの怪しいトラックではないか!
見られた事に気づいた男は、再びあのトラックで不快な警笛を鳴らしながら
とてつもない猛スピードで追いかけて来る!
今度は本気だ、ガンガン車体をぶつけてくるではないか!!!

“それ”から何とか逃げ切った2人だったが、
ダリーはあの穴に捨てられたモノが気になって仕方が無い。
もし、あれが生きている人間だったら?
ここで登場!ホラーの王道、おバカな主人公の“妙な好奇心と正義感”
こいつが命取りになる事はわかっているのにやめられない。
穴の中を確かめるため、再び教会に戻り穴に滑り落ちてしまったダリーは見てしまう。
シーツにくるまれていたモノ!!穴の底の想像もしなかった異様な光景!!!
彼等がドライブ中にふと思い出した話。
23年前行方不明になった高校生カップル。首が無かった二人。愛を誓った指輪が…
穴から出て来たダリーの様子がおかしい。
ボコボコになった車を走らせ、二人は最寄りの喫茶店に駆け込むが、
中にいるお客達は何だかとっても異様なムード。
そこに、ダリーあてに変な電話がかかって来た。
『ジーパーズ・クリーパーズ♪』レトロで軽快な音楽。
受話器の向こうで予言者の叔母さん曰く、
この曲に注意して! その歌詞で歌われているのは???


教会の地下室。イヤな泣き声のカラス。
猫おばさん、予知夢おばさん、喫茶店の妙な客達。
最初の「激突」を思わせるスピード感あふれるサスペンス感、
そして穴まわりでの「羊たちの沈黙」的なサイコ・ホラー感
これが中盤から想像もつかない妙ちきりんな怪物モノに急展開!
黒い帽子に黒いマント。妙に粉吹いたような白い顔。
そいつは、殺しても殺しても、人間のパーツを自分のものにして、
長い時間を生きて来た現れる世にも醜いコウモリ男(ジョナサン・ブレック)!
臭いで獲物を嗅ぎわけ襲う、その醜い鼻。
ついでににょきっと生える微妙な羽。
ヤツに目をつけられたら逃れる術は無いのである。
コイツが登場してからは、ドキドキするよりむしろ笑える。
主役二人の名演技、最初の伏線どこへやら♪
とっても弱い警官達や超能力者のおばさんには運命を変える事も出来ず、
気の強い姉さんがかっちょいいタンカ切っても、聴かなかったフリのコウモリ男
『ジーパーズ・クリーパーズ♪』
謎めいた不気味な歌詞に反する、ゆる〜い音楽がこれまたイイ!
この曲流しながら裁縫・加工作業するなんて手先の器用な怪物。
コヤツは都市伝説というより、23年に1度現れる田舎のたちの悪い妖怪。

いや〜、真剣に作るB級映画。この作品はこの醍醐味が十分味わえます。
こういうのは真剣に突っ込んで観てはいけません。
あぁ、そんなコトしちゃ! ホラごらん!! そんなアホな!!!
と、吉本新喜劇を鑑賞するがごとくのお決まりコースを楽しもう。
これが続編まで制作されるヒット作というのが謎ですが〜。
映画ってホント、面白いですね。

特典映像
見応え十分なメイキングやインタビュー、トレーラー等有。
その生真面目なエピソードには感心します!

ジーパーズ・クリーパーズ デラックス版
ジーナ・フィリップス ジャスティン・ロング アイリーン・ブレナン
ヴィクター・サルヴァ
B000066HMQ

ジーパーズ・クリーパーズ フィギュアバージョン
ジーナ・フィリップス ジャスティン・ロング アイリーン・ブレナン ヴィクター・サルヴァ
B0000677PT

ヒューマン・キャッチャー/ジーパーズ・クリーパーズ2
ベネット・サルヴェイ サントラ
B0001M6H36

■映画「ヒューマン・キャッチャー」レビュー
 

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May 03, 2005

「SAW ソウ」

[DVD映画]★★★★☆

なんて緻密に仕組まれているのだろう!
いたる所は伏線だらけで一瞬も気が抜けない。
人間不審に陥ると共に、衝撃のラスト。
そして観たあとじわじわ効いてくるあの場面この場面…。
すっかり監督と犯人の術中にはまっている。

オーストラリア出身の公開時27歳という若者2人組、
監督・原案は本作で長編デビュのジェームズ・ワン、
同じく原案・脚本・主演を兼任したリー・ワネルによる衝撃のダーク・スリラー!!!
低予算、短期間で撮影・制作したというイキの良い作品だった。
音楽はナイン・インチ・ネイルズなどのプロデュースを手掛ける
チャーリー・クローザー
ヘヴィーなサウンドや時には少しセツなさもあるメロディがこの映画にぴったり。
2004年のサンダンス映画祭で評価され、話題になったのも頷ける「SAW ソウ」。
 
以下結末は書きませんが若干ネタバレ有り。
これから観る方はこの先を読まない事をお勧めします。

暗闇のなかで青い光が動く。
「俺は死んだのか?」
溺れそうになりバスタブの中で目を覚ました1人の男アダム(リー・ワネル)。
そして…もう1人男ゴードン(ケアリー・エルウェズ )の声。
スイッチを見つけて明かりをつけると…そこは汚れた古いバスルームだった。
二人は部屋の両端にそれぞれ片足を太い鎖で繋がれ、動けない。
そしてその中央には、頭部を撃ち抜いた血まみれの死体が転がっている。
状況をなかなか把握出来ない彼等は、
混乱しながらも、この密室のあちこちにメッセージを見つける。

それぞれのポケットに入っていた
“PLAY ME”と書かれたテープ。
中央の死体からテープレコーダーを抜き取り、再生すると
アダムには「この地下室でお前は死ぬ。今日自分の死を見るか、うまく逃げ出すか…」
ゴードンには「6時までにアダムを殺さないと家族を殺しあんたもここで朽ち果てる」
と、ある“ゲーム”の開始を宣告する声。
しかもゴードンの妻アリソン(モニカ・ポッター)と
娘ダイアナ(マッケンジー・ヴェガ)の命も犯人の手中で危機にさらされている。
完璧な人生だったのに…誰が何のためにこんな事を?
そしてどうすれば皆が生き残る事が出来るのか?
これまでの経緯を思い出し、あらん限りの神経を使い、
この『生死のゲーム』に勝つための方法を探し出さねばならない。
二人の記憶や犯人からのメッセージから徐々に現れててきたのは
ある種の人間を選びだし監禁し、それぞれを制限時間ありの危機的状況、
生死の狭間に置きプレイさせる恐怖の『ゲーム』を利用した連続殺人事件。
直接は手を下さず、犯人の指示する極めて困難なルールに従い、
その『ゲーム』をクリアせなければプレイヤーには死が待っている…。
医者であるゴードンはこの事件の容疑者として一度尋問されていた。
今までの生還者は1人のみ。
この連続殺人事件の犯人を執拗に追い続けた
タップ刑事(ダニー・グローヴァー)と相棒シン(ケン・レオン)刑事。
判明したゴードンとアダムとの微妙な接点…。
タイムリミットが迫り極限状態から脱するために…彼等が行った事は!!!

シーンや写真のフラッシュバック画像や極端な早送り映像が多用され、
回想シーンと現実を交差させながら、ちらばった情報と時間経過を融合させていく。
最初から最後まで多くの謎、先の読めない展開で、緊迫感と共に一気に突き進む、
後味の極めて悪い、ジェットコースター的な室内アトラクションのようだった。

彼等がこの『ゲーム』に選ばれた理由を理解し
犯人が彼等に求める真意をとらえ事を行わなければクリア出来ない
ある種偽善的でもある犯人の身勝手な規則に従わせるこの殺人『ゲーム』。
第1のプレイヤーは自殺遍歴のあるポールでカミソリワイヤーで死亡
第2のプレイヤーは放火魔のマークでロウソクの火で焼死
第3のプレイヤーアマンダ(ショウニー・スミス)が唯一の生還者
ジャンキーだった彼女は「彼には感謝している」と言う。

・死体が持っていたテープレコーダーと拳銃
・犯人からのメッセージテープ
・2本のノコギリ
・一発の弾丸
・2本のタバコ
・携帯電話
・カメラ
・写真
・鍵
・ハート
・X
・?
・時計
・病院
・暗闇
・生と死
・ペンライト
・最前席
・マスク男
・ジブソー・パズル
・タイトル“SAW”の意味

全ては映画で語られているはずなのだが、
衝撃的でラストシーンにノックアウトされた後、
前述のとおり、自らこの映画の迷宮に入り込んでしまう意外と深い作品。
心臓にも精神的にも悪いが古典的かつ斬新的な部分があるので
あれこれ勘ぐるのが面白い。
まさか、○○が××だったなんて…!!!
そしてやはり、◇◇は皆強い!
映画「オールド・ボーイ」もそうだったが、
日々の言動には気をつけなくては…。

特典映像
・ジェームズ・ワンとリー・ワネルによるコメンタリー
・トレイラー
・主題歌ミュージック・ビデオ
・ミュージック・ビデオのメイキング

必ず観賞後に観よう!
若干ネタバレ有りのオフィシャルサイト
http://sawmovie.jp/

SAW ソウ DTSエディション
ケアリー・エルウェズ ジェームズ・ワン ダニー・グローヴァー モニカ・ポッター

サウンドトラック
SAW
フロント・ライン・アッセンブリー チャーリー・クローザー フィア・ファクトリー
SAW

ノベライズ
ソウ—SAW
行川 渉 James Wan Leigh Whannell

by G-Tools

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January 10, 2005

「ロックンロール・ハイスクール」

[DVD映画]★★★★☆

この青〜いバカバカしさが最高!!
ラモーンズが、ラモーンズというバンドとして出演”している唯一の作品。
ロク好きのティーンエイジャーの夢をつめこんだ青春映画だ。
B級シネマのカリスマ、ロジャー・コーマン製作総指揮による
アラン・アーカッシュ監督の1978年のアメリカ映画。
そもそもコーマンは「ディスコ・ハイ」という映画にしたかったらしいが、
アランに却下されてこの「ロックンロール・ハイスクール」になったそう。
企画段階からして、おいおいおい…。

ロックンロール・ハイスクール ←2004発売 シルバージャケット ヴァージョン

自由な校風別名“ロックンロール・ハイスクール”のヴィンス・ロンバルディ高校に
まるでナチばりのスーツに身を包んだ、ズドンといかつい新女校長
トーガー(メアリー・ウォロノフ)が2人のマヌケを従えてやって来た。
彼女は、ロックが生徒達に悪影響を与えているのだと、禁止にしてしまい、
さらに校則を厳格にして学生をしばろうとするのだが…。
ガチガチのラモーンズのファンの女子生徒のリフ( P.J.ソールズ)は
音楽の授業の課題で『ロックンロール・ハイスクール』という曲を作曲し、
近々街へライブにやって来るラモーンズのジョーイに渡そうと、
優等生のケイト(デイ・ヤング)と共にあの手この手でチケットを100枚ゲット!
99人の生徒達と1人の先生とライブへと望むのだが、
トーガー校長もあらゆる手段で邪魔をする。
何とかライブ会場で、憧れのメンバーに曲を渡し満足だった彼女達に、
ついに校長の怒りが落ちた!!!

そもそも、こんなにラモーンズのファンばかりの学校があるのか???
ライブ会場に演奏しながらやって来るミュージシャンなんて、まずいない。
だが、小さな街へもツアーでまわり続けた彼等だから妙に納得出来たりして…
憧れのロック・スターが自分の作曲した曲を演奏してくれて、
コンサートでファン・レータを読み上げ、自分の為に歌ってくれ、
しかも学校にやって来て先生達と戦ってくれる…
そしてイヤーな学校なんて…“ビー・ファイヤー!”とぶっ壊す。

しめつけ教育に悩むハミダシ学生達の夢を
異常なまでにバカバカしく描いた作品。

音楽ネタだけではなく、優等生トム・ロバーツ(ヴィンセント・ヴァン・パテン)と
優等生ちゃんケイトの初々しい初恋ストーリー、
そして恋の手ほどきをお調子者から学んだり…、これもまたアホくていい!
音楽の先生が妙な若作りで生徒と一緒にノリノリだったり、
本当にどうしようもなく、くだらないのだけど可笑しくて…。
そして、何だか心が洗われてしまうのだ。

天真爛漫なリフを演じる P.J.ソールズが可愛くて元気で魅力的。
ラモーンズの面々も何だか楽しそう…
特にシャイなジョーイは見もので、
身体のために好物のピザではなくてアルファルファなど健康食を
マネージャーに強要されているシーンなど、妙にリアル。
先日の「END OF THE CENTURY」を観ていると、
ジョニーのふくれっ面も(普段からそうなのだが)納得できるか…。
他のメンバーは、この映画の音楽の苦労なんて感じられない。
ディー・ディーとマーキーは、ギャルとからめて、かなり楽しそう。
実際ROXYで行ったライブシーンでは、おなじみの演奏曲も多く、
他のシーンでもあたまから使われまくっているので、ファンはかなり楽しめる。

フリートウッド・マックアリス・クーパーポール・マッカートニー
Devoトッド・ラングレンチャック・ベリーブライアン・イーノ etc…など
豪華アーチストのサウンドも上手く使われているのでこれもまたオイシイところ。
人は選ぶけれど、音楽バカとおバカ映画の好きな方にはグッドす。
真剣にバカバカしい事やっている、それはそれで強いなあ!!

特典
★オリジナル予告編
★ロジャー・コーマン・インタビュー
★オリジナル・ラジオ・スポット
★本編未使用RAMONESライブ音源(ROXYでのライブ時収録音源)

ロックンロール・ハイスクール
P.J.ソールズ

ロックン・ロール・ハイ・スクール — オリジナル・サウンドトラック
サントラ ラモーンズ


 
■ 映画「END OF THE CENTURY」のレビューはこちら
 

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「END OF THE CENTURY」

[劇場映画]★★★★★

ラモーンズがいなければパンク・ムーブメントは無かったかもしれない。
クイーンズのアウトロー達は音楽…ロックンロールで生まれ変わった。
マイナスエネルギーを相乗効果でプラスのエネルギーに変えるのがパンクだ!
ファンならずとも、バンドのドキュメントとしても素晴らしい作品。
♪“Hey ho, let's go!”♪

ラモーンズ(RAMONES)を知らないと楽しめないかもしれないので、
適当にすっとばして下さい(しかも長い…)。
ラモーンズは映画「ペット・セメタリー」のタイトル・ソング、
スクール・オブ・ロック」でも楽曲使用をされたアメリカのロック・バンド。
現在は“ファッション”としてのラモーンズTシャツ、
あのイーグルのロゴを見かける事の方がポピュラー。
  ↓
B0009N9Q6C

去年の秋に飛び込んできたジョニー・ラモーンの死…。
これで結成時のラモーンさんはプロデュースと初代ドラマーのトミー・ラモーンのみ。
(メンバーはみんなラモーン姓を名のる事になっている)

さて、映画「END OF THE CENTURY」。観て泣けてきたのなんの!
なかなか興奮なかなか醒めず、頭もまとまらず…。
頭の中は懐かしいラモーンズのナンバーがこびりついて離れない…。
♪“Gabba gabba hey !”♪
2004年11月末から公開されたこの映画をやっとシネセゾンで観る事が出来た。
20世紀末の20年の間、多くのミュージシャンをインスパイアしつつ、
大ヒットには恵まれなかった、ニューヨーク・パンクの元祖、
ラモーンズのドキュメンタリー・ムービー”なのだ。
監督・製作はマイケル・グラマグリアとジム・フィールズ。2004年アメリカの作品。

2002年、「ロックの殿堂」入りの式典が行なわれ、
活動を停止してもう何年もたつラモーンズの面々が姿を現わした。
すっかりおやじになった残された4人、
ジョニー、ディー・ディー、マーキー、トミー。
ジョーイへの追悼を述べ、自分達を誉めた。初めての栄光…。

1974年、アメリカ、ニューヨークから少し離れたクイーンズから生まれた、
保守的でダサイ街でイギー・ポップがボーカルをとっていたバンド
ストゥージーズが好きだったから友達になるしかなかった
屈折したアウトローの4人組。
ひょろりと長身の繊細で脅迫概念に捕われた無口な詩人、ジョーイ(ボーカル)
虚しい10代、20代で突然目覚めたバンドのリーダー的存在、ジョニー(ギター)
典型的なジャンキー、ディー・ディー(ベース)
ラモーンズ結成の仕掛人、トミー(プロデュース・ドラム)
彼等はぬるい70年代後半に、皮ジャンにTシャツ、ジーンズというスタイルで、
CBGBというクラブ…いわゆる飲み屋で初めてオリジナルの楽曲を演奏した。

CBGBでの初期のライブ映像と、ステージで演奏曲でモメたりする貴重なシーン。
ライブスタイルはその10年後も20年後も同じスタイルで変わらない。
当時のメンバー、スタッフや関係者、友人知人、CBGB時代のミュージシャン達、
英国進出時のパンク・ミュージシャン、故ジョー・ストラマー/The CLASH が語り
ラモーンズに影響を受けた次世代ミュージシャン達
サーストン・ムーア/SONIC YOUTH、ラーズ・フレデリスキン/RANCID etc…
なども熱いコメントを…。
彼等は言う「彼等がいたから、自分達も自信が持て、バンドを結成した
アイツらが出来るなら、オレ達にもできるぞ!”と
ラモーンズの公演した後には、続々新しいバンドが誕生したのだ。

1,2,3,4』のカウントと共に始まり、
猛烈なスピードと2コード、3コードで演奏できる超シンプルなサウンドの洪水、
そして、ジョーイ・ラモーンの甘くてメロディアスだが攻撃的なボーカル!!
1曲が2分程の曲を、次から次へと間髪入れずに演奏する圧倒的なステージ!。
パンクというと(UKパンクのイメージからか)退廃的で重いイメージがあるが、
ラモーンズの目指したのはあくまでも、
ストレートでポップなロックン・ロール”だ。
歌詞もブラック・ユーモアに満ちてはいれど、身近な出来事やラヴ・ソングも多い。
パティ・スミステレヴィジョンジョニー・サンダーストーキング・ヘッズ etc…
10代で出会った、いわゆるニュー・ウェーヴと呼ばれる人達が好きだったワタシは
そんなシンプルなラモーンズに後追いで魅了された。
これまで何度か観る機会もあり、最後の公演見逃して残念である。
まさか、本当に最後になるとは思えなかったのだ………。
今思えば、ワタシの観たライヴはたしか90年、91年、93年であった。
オリジナル・メンバーはジョーイとジョニーだけだったが、
マーキーとCJもしっくりとハマリ、あまりの変わらないスタイルに感動したものだ。
ラモーンズを観ていると今がいつなのか分からない。ずっと同じなんだ。
だが、1996年その活動についに終止符を打つ。ライブの本数2263回!。

このドキュメントを観て知ったのが、
やはり彼等はヒットを望んでいたという事。
後追いのバンドやスタイルを変えたバンドはメガヒットを飛ばした連中も多いが、
ラモーンズはプロデューサーを変えたり、メンバーの脱退・加入をくり返し、
(ドラムはトミー → マーキー → リッチー → マーキー と約3度、
 ベースもディー・ディー → C.J と1度)
売れる事を目標に尋常で無いスケジュールのライブをこなしてきたのだ。
かのフィル・スペクター…ビートルズなどを手掛けた有名プロデューサーでもダメ。
セックス・ピストルズザ・クラッシュなどの1975年前後のUKパンクは
ラモーンズやこのCBGBで生まれたN.Y.ニューウェーヴ・シーンに
影響され生まれと言っても過言では無い位だが、
(セックス・ピストルズはCBGBからブレイクしたニューヨーク・ドールズ
マネージャーであったマルコム・マクラレンによってプロデュースされた事は有名)
これらのバンドが英国だけでなくアメリカで話題となり評価されても、
ラモーンズは本国アメリカでは全く評価されない。
外国ではホールで演奏をして満員にしていても、アメリカではずっとクラブまわり…。
更に後追いの若い世代、グランジ・ブームの時にすら…
ミュージシャンのリスペクトを受けつつも、ヒットに結びつかない。
“俺達が先に始めたのに何もなしか?”と思った
開拓者は恵まれないものだ
とファンのために解散までの22年間ライブ・ツアーを続けてきたラモーンズ。
自分達のやり方を貫いたというか、
そのやり方しか知らなかった」ジョニーとジョーイ。
一人の女性を愛してしまった二人の確執。
今も昔も変わらぬミュージシャンやアーティストのジレンマを、
我を貫き続ける方法を選んだ、ストイックな彼等に感動した。

映画「ペット・セメタリー」のテーマが、ラモーンズだった時には笑った。
そういえば、スティーブン・キングもラモーンズフリーク。
「ペット・セメタリー」の小説にも楽曲が出て来る。
『リメンバー・ロックンロール・レディオ?』『シーナはパンクロッカー』
そして、『ペットの墓には眠りたくない…』と、歌ったジョーイは、
昨年2004年秋にガンで没した。
ロックの殿堂」会場の控え室から立ち去るDDの背中。
その2ケ月後にオーバドーズでこの世を去ったしたディー・ディーの背中…。
 
ちょっと世間からはみだした我々に、
勇気と希望とパワーを与えてくれた彼等にご冥福を祈ろう。
ジョーイ・ラモーンズ・プレイスのブルーの看板が、クイーンズに建っている。
彼等の存在は彼等の残した音楽と共に永遠だ。
 

ちなみにパンフレットはアルバムレコードのスリーヴに入った豪華なモノ(¥1,000)
Tーシャツ、缶バッヂなども販売されている。
2005/1/14まではカット・フィルムがもらえて、
ラモーンズTーシャツを着てシネセジン(渋谷)へ行く
●「ロックンロール・ハイスクール」に付いていた券持参する
と更にそれぞれ特典あり。シネセゾンは水曜日は入場料¥1,000なのでお得!
ラモーンズファンは必見! 地方へも本年随時公開予定だそうなので要チェック。
もう一度観たい…行ってしまうかも… そしてDVD国内盤の発売を望む!!!
(輸入盤は2005/2/15に発売)

ついに2005/6/8発売決定!
END OF THE CENTURY (初回限定版)
ラモーンズ マイケル・グラマグリア ジム・フィールズ ジョニー・ラモーン

by G-Tools

500個限定Tシャツなどの特典付BOX
END OF THE CENTURY デラックス・コレクターズBOX (初回限定生産)
ラモーンズ マイケル・グラマグリア ジム・フィールズ ジョニー・ラモーン

尚、マーキー・ラモーンが撮りためていた貴重映像、テレビ出演時の映像、
ライブ映像収録のDVD「ラモーンズ・ロウ」が2005年3月2日に発売される。

RAMONES RAW


 
この映画にも登場するラモーンズも出演している青春映画

ロックンロール・ハイスクール
P.J.ソールズ


 
ラモーンズベスト盤CD

Hey! Ho! Let's Go: The Anthology
The Ramones


ラウド&ファスト:ザ・ベスト・オブ
ラモーンズ


  
■ 映画「ロックンロール・ハイスクール」のレビューはこちら
■ 映画「ペット・セメタリー」のレビューはこちら
■ 小説「ペット・セマタリー」のレビューはこちら
 

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December 28, 2004

「ロスト・イン・トランスレーション」

[DVD映画]★★★☆☆

彼女は、“人生のある一瞬のきらめき”を描きたいのかもしれない。
ソフィア・コッポラの映画監督作品「ヴァージン・スーサイズ」に続く
第2作目の「ロスト・イン・トランスレーション」。
またもや美しく懐かしい音楽と共に、
日本にやって来たアメリカ人男女の切ない一時が淡々と描かれる。
2003年製のアメリカ映画。

某ウィスキーのCM撮影のため、東京にやって来た
ハリウッド・スターのボブ(ビル・マーレー)は、言葉の壁のため、
どうも仕事上の意思の疏通が出来ずにストレスがたまっている。
カメラマンの夫の仕事に同行たシャーロット(スカーレット・ヨハンソン)は、
夫が多忙で放っておかれっぱなし…。
同じホテルに滞在していた二人は、ある日、ホテルのバーで出会った。
お互いに、充実しているはずなのにどこか虚しい日々を送っていた二人には、
いつしか淡い恋愛感情が生まれてゆくのだ…。

まったりとすすむストーリー。
高速から見えるビル群。
新宿。渋谷。中目黒。人の群れる街。人のいない街。
CMやスチール撮影の裏側。
あまりにもお粗末な通訳。偉そうな監督、へつらうスタッフ。
マシュー(藤井 隆)の異常なテンションのTV番組。
妙なアレンジもなく皮肉な位にストレートに描かれた日本。
どこかが、あやしくおかしな東京。

結婚25年にもなる妻子のいる男…忘れられたハリウッド・スター。
売れっ子カメラマンの夫と結婚2年の若い女。
必然的な贅沢な悩みなのだが、
どこか満たされず寂しく息苦しさを感じ、眠れない二人。
切ないが、旅するとよくある心情。
この二人が惹かれあうのは必然のように思われる。

ホテルから抜け出す二人は子供の様。
クラブ、カラオケ、若者達との交流。二人での食事。
最後まで、周囲の喧騒をよそに静かに寄り添う二人。
京都でシャーロットが見た和装の花嫁一行の鮮やかさ。
宝物のような時間を大切にしたいからこその純愛。
シャーロットを見るボブの目はいつも眩しそう。

相変わらずソフィア・コッポラ監督の音楽センスは素晴らしい。
ケヴィン・シールズ(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)、
AIR(エール)、ジーザス&ザ・メリーチェインなどを起用。
更には若者達と二人が歌う洋楽カラオケは
セックス・ピストルズの『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン』
ザ・プリテンダーズの『恋のプラス・イン・ポケット』
ロキシー・ミュージック『モア・ザン・ディス』
ボブの歌う『モア・ザン・ディス』は聴けたものではないけれど…。

はっぴいえんど(松本隆、鈴木茂、大瀧詠一、細野晴臣が在籍していた)の名曲
『風をあつめて』で終わる所がニクイ。
この曲で日本人は、モヤモヤが全てが吹き飛ばされてしまうではないか。
ずるいなぁ。 
音楽と透明な映像にちょっとごまかされた気分にもなる、
不思議な世界だった。

ロスト・イン・トランスレーション
ビル・マーレイ

ロスト・イン・トランスレーション オリジナル・サウンドトラック
サントラ リチャード・ベッグス ケヴィン・シールズ 
セバスチャン・テリエ スクエアプッシャー デス・イン・ヴェガス


関連音楽(このアルバムに紹介した曲が入ってます)
風街ろまん 勝手にしやがれ!! Greatest Hits アヴァロン
 
 
■ 映画「ヴァージン・スーサイズ」のレビューはこちら
 

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November 21, 2004

「ヴァージン・スーサイズ」

[DVD映画]★★★★☆

少女達の思春期特有の無垢なる輝きと危うさが、
ノスタルジックに描かれた青春ドラマ「ヴァージン・スーサイズ」
原作はジェフリー・ユージェニデスの「The Virgin Suicides」
(邦題「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」)。
巨匠フランシス・F・コッポラ監督の愛娘ソフィア・コッポラ
初監督、映画化した1999年の作品。

1970年代のとあるアメリカ郊外の町。
少年達の回想で始まる。
最初はセシリア(ハンナ・ハル)だった。
聖母マリアの写真を胸に抱きながらの自殺未遂。
わずか13歳の少女が下した決断に大人たちは困惑。
一命をとりとめた彼女に
「人生の辛さもまだ知らない年なのに」と医師が言うと、
本人曰く
「先生は13歳の女の子になったことはないでしょ。」
数学教師で父(ジェームズ・ウッズ)、
敬虔なクリスチャンの母(キャスリーン・ターナー)、
この厳格な家庭リスボン家の輝く5人姉妹、
ラックス(キルスティン・ダンスト)、ボニー、メアリー、テレーズ、セシリア。
少年達は皆、輝く彼女たちに憧れていたのだった…。 

空にヘビトンボが飛びかう美しい6月のある日、
リスボン家で催されたパーティの日、
ついに末娘のセシリアが自殺に成功してしまう…。
新学期に入り、四女のラックスが遊び人のトリップ(ジョシュ・ハートネット)と
過ちを犯し、リズボン夫妻は娘の不始末に激怒。
姉妹たちを文字どおり家に閉じ込めた。
学校にも通わせず、外界から隔離された少女たちと
何とかコンタクトしようとする少年達。
だが、そんな彼らの想いも伝わらず、姉妹たちは自らの命を…。
それから20年以上が過ぎ、少年達だけが大人になった。

最初に観た時は彼女達の行動が不可解であると共に、
監禁される恐怖もあって痛々しくて、悲しくなった。
4人力をあわせて家を出てしまえなかったのか?。
どうして?なぜ?
少年達にどうして合図をしたのか??

だが、次に観た時はこれはあくまでも、
元少年達のノスタルジックな回想なのだと思った。
姉妹達はセシリアの死に、閉鎖された空間=自分達の家で
同調せざるを得なかったのではないか。
セシリアの大切にしていたニレの木を取り囲んで守る姉妹達だもの。
すっかりオヤジになった少年達の心の中に、未だに眩しく少女のまま輝く5人姉妹…。
彼女達を神聖化して今も時々ふと想うオヤジ達。
そんな物語かも、と思った。
少年達の青春の1コマは、こんな悲しい出来事すら
遠い日の美化された記憶となるのか…。

もう一度時間をおいて、また観てみようと思う。
 

ヴァージン・スーサイズ
ヴァージン・スーサイズ


 
そして!
フランスのデュオAIR(エール)のサントラが、素晴らしくよく出来ていた。
懐かしい70年代のヒット曲と共に本編で優しく甘くメロウな感じで流れる。
サントラだけでも聴きごたえ有り。

コッポラファミリーの音楽センスってホントに良い!。
最近自分でレビューを書いていて、
コッポラファミリーものには必ず音楽にふれている事に気付いた次第であった。


ヴァージン・スーサイズ
エール


ヴァージン・スーサイズ
サントラ トッド・ラングレン スローン エール 10cc ハート

 
■ 映画「ロスト・イン・トランスレーション」のレビューはこちら
 

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November 10, 2004

「テルミン」 THEREMIN

[DVD映画]★★★★★

少し前に観た映画「テルミン」
これは1920年にロシアで誕生した世界初の電子楽器、
演奏者が空間で手を動かすだけで本体に触れることなく音を出す、
昔の恐怖映画とかSF映画の効果音で使われる“ヒュ〜、ヒュ〜ルル〜”という
あの不思議な音の楽器『テルミン』の開発者、
天才科学者レフ・セルゲイヴィッチ・テルミン博士の
奇妙な音色の楽器開発者の数奇な運命と
その愛を描いたドキュメンタリー映画なのだ。
監督・製作・脚本は映像作家スティーヴン・M・マーティン。
1993年のアメリカの作品。

テルミン博士と演奏家クララの時を越えた純愛がイイ!
楽器『テルミン』の開発と彼等の出会い、そして突然の博士は拉致による行方不明…
2つの大きな戦争、ソ連の崩壊という激動に翻弄される2人を
何ともドラマティックに描いている。
博士はロシアで軍事機器の開発に携わって生きているというウワサは本当なのか?。
そのウワサを信じ会いに行ったクララ、長い時間と微妙なすれ違い…。

この純愛ストーリーを軸にして、
テルミン博士の数奇な運命と、楽器『テルミン』に関わった人々の証言で
ストーリは進んでゆく。

この映画のテーマに使われたビーチ.ボーイズの『グッド・バイブレーション』他、
これまでまた現在も、多くのミュージシャン達によって
『テルミン』は使われており(現在リーズナブルに購入可能)
シンセの巨匠ロバート・モーグ、
ビーチ・ボーイズ
ブライアン・ウィルソン
レッド・ツェッペリンジミー・ペイジ
そしてマルチ・プレーヤーであるトッド・ラングレンなんかの証言には
これまた「ほほう」とうなるばかり。

またテルミンの使われた映画
「白い恐怖」、「それは外宇宙からやってきた」、
「地球の静止する日」「紐育ウロチョロ族」のシーンも解説されるので、
この辺りのレトロ感もかなりワクワクする。

全てご本人達出演のドキュメント作品なので説得力があり、
“事実は小説より奇なり”とはこの事だと思うほどの
もちろん演出がなされている以上、ラストシーンはちょっぴりあざといけれど、
心から「良かったね」と思える映画であった。

ちなみにこの映画の完成直後、1993年11月博士はお亡くなりに。
このあたりも悲しいけれど非常にドラマティック!

テルミン ディレクターズ・エディション
テルミン ディレクターズ・エディション
 
 
「テルミン」オフィシャルサイト
なんとここでバーチャル・テルミン体験が!

http://theremin.asmik-ace.co.jp/


[関連DVD商品]

クララ・ロックモアとリディア・カヴィナ他のテルミン演奏集
リディア・カヴィナによるテルミン演奏の基礎講座も収録されている。


テルミン演奏のすべて 〜クララ・ロックモア&リディア・カヴィナ〜


上記のDVD2枚と演奏CDのBOXセット


テルミン コレクターズBOX
 

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November 07, 2004

「テキサス・チェーンソー」

[DVD映画]★★☆☆☆

実話を元にしたホラー映画の金字塔「悪魔のいけにえ」の30年ぶりのリメイク版。
マーカス・ニスペル監督って誰かと思ったら、
MTVなどのミュージック・クリップ作っており長編映画デビュー作。
そしてオリジナル版のダニエル・パールが撮影監督を担当。
2003年アメリカの作品「テキサス・チェーンソー」
もちろんスプラッターものが苦手な方にはおススメ出来ません。

1973年、8月18日。
テキサスのド田舎を走る1台のワゴン車。
エリン(ジェシカ・ビール)ら5人の若者がコンサートへ向かう旅をしていた。
そんな彼等はフラフラと道を放心状態で歩く女性をはねそうになる。
心配して彼女を車に乗せるが「あそこへ連れ戻さないで!」と暴れたかと思うと、
謎の言葉を残し、自分の頭を打ち抜き自殺。
血まみれのワゴンの中で混乱しつつ5人は、近くのお店へ通報。
だが保安官は近くの製粉所まで死体を運ぶようにと言っているらしい。
言われるままにそこへ行くのだが…。

出てくる人物、店、家、雰囲気全てが怪しいのなんの!。
不衛生極まりないわ、人相は悪いわ…。
妙なエリンの正義感からとんでもない悲劇が怒ってしまうのだ。
怖いというより、痛い痛い!
そして、殺人鬼レザーフェイスの持つチェーンソーの『ウィーン』という音。
あんなんに追われたら…。あの音を聴いたらトラウマになりそう。

物語としては単純なのだが、
テンポと一種の映像美?により飽きずにあっという間に終わった作品であった。
正義感溢れるいい人、臆病者、どちらがいいかわからんですが、
根性と経験はこんな場合あったほうがいいですね〜。
だって、ラストは!!!!!
実話を元にしたってのがイヤだなぁ…。

テキサス・チェーンソー コレクターズ・エディション
テキサス・チェーンソー コレクターズ・エディション

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November 05, 2004

「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」

[DVD映画]★★★☆☆

コズモ役のベン・ギャザラがシブイ。
1978年のジョン・カサベテス監督の「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」
ストリップ・クラブに夢を懸けた男の姿をリアルに描いた作品。

ロサンゼルスの裏通りにあるストリップ・クラブのオーナー、
コズモ(ベン・ギャザラ)は踊り子達も演技に口うるさい。
彼は、このストリップ・クラブを最高のものにしたいのだ。
ところが、ポーカーで大負けしたコズモはマフィアに借金を作ってしまう。
そして、借金を帳消しにする代わりに、
暗黒街のボス"チャイニーズ・ブッキー"を殺せと持ちかけられたのだ。
選択の余地が無いコズモはこの計画に参加するのだ。

コズモの追い詰められあせる感じ、緊迫感が生っぽく伝わる。
やはりカサベテスはこの辺りがたいへん上手い。
ストリップ・クラブで働く人々を細かく描いており、
(これがちょっとたるいのだが)
裏社会をリアルに表現している。

とはいえ、カサベテスの作品の中では、
非日常的な感じがするからか、
ちょっと客観的に観てしまう作品である。

チャイニーズ・ブッキーを殺した男 【TBD-1059】 =>20%OFF!《発売日:02/05/24》
チャイニーズ・ブッキーを殺した男

■監督:カサベテスファミリー・カテゴリー

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November 03, 2004

「フェイシズ」

[DVD映画]★★★★★

顔、顔、顔。
魅力的な『表情』の氾濫するモノクロームの世界。

ジョン・カサベテスが、自宅を舞台にして撮り、編集も自宅ガレージで行った、
まさに、アンチ・ハリウッドのインディペンデント作品「フェイシズ」。1968年制作。
俳優業の収入を使い、ボランティアで参加したスタッフと制作したのだが、
オスカーで3部門にノミネートされ、ヴェネチア国際映画祭では
リチャード役のジョン・マーレイが男優賞を受賞。
登場人物たちの『表情』をカメラが追い、
36時間で崩壊していく夫婦を描いたヒューマン・ドラマである。

オープニングがかなりシニカル。
この『フェイシズ』の映画上映会のシーンから始まる。

ある日のリチャード(ジョン・マーレイ)はバー『負け犬』で、
高級娼婦ジェニー(ジーナ・ローランズ)と出会い、大いに盛り上がる。
そして、帰宅して何気ない夫婦の会話の後、
リチャードは突然妻のマリア(リン・カーリン)に「離婚しよう」と告げ、
そのまま家を出て行ってしまうのだ。
呆然とした妻のマリアはディスコで知り合った青年、
チェット(シーモア・カッセル)と一夜を過ごしてしまうのだが…

酔っぱらい騒ぐ笑顔。
言葉遊びで大笑いする底抜けの笑顔。
機嫌をそこねて怒る男の顔。
恋した人との幸せな顔。
妻の作り笑顔。夫の作り笑顔。
妻の困った顔。夫のふっきれた無表情な顔。
どうして良いか解らぬ妻の顔。
自暴自棄の顔。
己を知る泣き顔。
若く興味本意の顔。
思いつめた顔。

次々と起こる出来事によってこれらの顔が生まれる。
時に激しく、時に静かに、そのメリハリたるや!!!
125分と長い作品なのだが、ドキュメントタッチな登場人物の世界に
どんどん引き込まれる。
ちょっと若いジーナ・ローランズがキュートに美しく魅力的。
ジョン・マーレイのしおれた?色気と言葉遊びも楽しい。
お金をかけなくてもこんな素晴らしい作品が生まれる、
カサベテスの才能と人徳を見せつけられた気がした傑作!

フェイシズ 【TBD-1057】 =>20%OFF!《発売日:02/05/24》
フェイシズ

■監督:カサベテスファミリー・カテゴリー

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November 01, 2004

「マスク」

[DVD映画]★★★★☆

何度観てもさりげなく心が痛みラストシーンでほろりとくる映画「マスク」
同名のコメディではなく、頭蓋骨形成異常という2200万人に1人という奇病のため、
顔が肥大化し生命の危険にも晒される実在のロッキー・デニス少年の生涯を基に
アンナ・ハミルトン=フェランが脚本化した1984年アメリカの作品。
監督は数奇な経歴を持つピーター・ボグダノヴィッチ。
ボーカリストであり女優でもあるシェールが少年の母親を演じる。

15歳の少年ロッキー・デニス(エリック・ストルツ)は
精神面では普通の少年と変わらないが、頭蓋骨形成異常、俗にライオン病と呼ばれる
カルシウム分泌の異常が原因の病気で、
顔はマスクでもかぶっているかのように普通の人の2倍もある顔であった。
母のラスティ(シェール)は自由人のバイカー。
ロッキーの仲間はアウトサイダーであるバイカーたちとその家族。
だから彼の夢は親友のベン(ローレンス・モノソン)と
オートバイでヨーロッパ大陸を走ること。

学校の成績はいつもトップクラス。
明るく陽気なロッキーはバイカー達の人気者。
彼が嫌な目にあってもアウトローなバイカー達が助けてくれる。
過激な母親ラスティも独特の愛情でロッキーを愛し守る。
参加した盲人キャンプで、
盲目の美少女ダイアナ(ローラ・ダーン)と出会って恋をしたり、
病気が無ければ本当に普通の少年なのだが…、
時折襲う激しい頭痛。そして肥大していく頭と顔。
これに彼は犯されてゆく…

ヨーロッパの地図を広げ印をつけて夢を馳せるロッキーとベン…。
彼等の姿が印象的だ。

テレビの深夜枠でよく放映されており、
ついつい観ていて心を洗われる。
なんとDVDになっていたので改めて観ても、
偏見や病気を乗り越え、人生を楽しもうとした、ロッキー。
その彼を当たり前に守る、
どうみても世間的に『ワル』な母や周囲の仲間達が心に残る。
映画の中の登場人物達には偽善心は無く、
大切な『仲間』として、『家族』としてロッキーを愛する。
偏見や憐れみを持っているのは、実は自分なのだと気付くのだ。

マスク
マスク

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October 28, 2004

「ドニー・ダーコ」

[DVD映画]★★★★★

ドニー・ダーコ16歳。
1988年10月1日。
彼は、『世界の終わりまで、あと28日6時間42分12秒』と
ある日、謎の声に起こされ告げられた。

リチャード・ケリーの脚本にプロデュースと出演のドリュー・バリモアが惚れこんで
映画化へ至った2001年アメリカの作品。
2001年サンダンス映画祭で大いにもりあがった…らしい。
SF、サイコサスペンス、青春ドラマ、犯罪映画、オカルト、ホラーなど、
あらゆるジャンルがつまった異色作品「ドニー・ダーコ」

1988年10月2日。
そしていつもの夢遊病状態でゴルフ場で寝ていたドニー(ジェイク・ギレンホール)の
腕には刻まれた[28:06:42:12]の文字が…。
家に帰ると飛行機のエンジンが家に落ちていて大騒ぎ。
丁度ドニーの部屋だという…。
“あの声”に救われた?
それから“あの声”の銀色のドクロウサギ男が現れて、
奇妙な出来事が起りはじめる…。

恩人である“銀色ウサギ男”は友達でもあり、
知識も豊富で、謎の言葉を発して色々命令をするのだ。

精神科医のサーマン先生(キャサリン・ロス)への告白。
口うるさいがドニーを愛している母ローズ(メアリ・マクドネル)。
すっとぼけているが、なかなか寛大な父エディ(ホームズ・オスボーン)。
美人教師カレン(ドリュー・バリモア)の英語の授業と
グレアム・グリーンの短編「破壊者」。
自己啓発セラピストのジム・カニングハム(パトリック・スウェイジ)。
ジムを心酔する体育教師キティ(ペス・グラント)の天然イカれぶり。
転校生の美少女グレッチェン(ジェナ・マローン)。
ホーキング博士。物理教師のモニトフ(ノア・ワイリィ)のタイム・トラベルの話。
死神オババ=ロバータ・スパロウ著「タイム・トラベルの哲学」。
二人で観る「死霊のはらわた」と初体験。
そして
地下室の扉…。

様々な出来事すべてが“銀色ウサギ男”の予言と関わる。
1988年10月30日。
“銀色ウサギ男”とは誰か?
世界の終わりで彼を待っているのは一体何なのか?

オープニングからエコー&ザ・バニーメンの『キリング・ムーン』!!
ティアーズ・フォー・フィアーズ『ヘッド・オーバー・ヒルズ』、
ジョイ・ディヴィジョンの『ラブ・ウィル・ティア・アス・アパート』
デュラン・デュラン『ノトーリアス』などなど
ザ・チャーチ『アンダー・ザ・ミルキィ・ウェイ』
時折挿入される80'sのUK ニュー・ウェーヴが懐かしい。
これがまた謎解きのキーにもなっているのだから心にくい。
そう、これは1988年の物語なのだ。
ラストに流れる『マッド・ワールド』という曲が痛くセツない。

すぐに何でも『精神病』としてカウンセリングと薬物投与で
片付けようとしあげくの果てに自己啓発セミナーを学校で行う教師達の教育問題や、
それを容認し助長する親や家庭の問題。
落ちたエンジンの飛行機が不明だったり、
死神オババ(ペイシェンス・クリーヴランド)とタイムトラベルの哲学の謎。
初々しいドニーとグレッチェンのラブ・ストーリー。
色んなエピソードですら実はキーになる。

そして「宇宙戦艦ヤマト」的な、シークェンスごとに入る
「世界の終りまであと○○日」というベタなテロップも
28日後、世界の終わりに何が起るのか?とドキドキさせてくれて効果的。

「観終わっても、何度も観たくなる映画にしたかった」という、
リチャード・ケリー監督の言葉どおりの作品であったが、
ラストでスカッとなるか、うなるか、打ちのめされるかは観た人次第。
ちなみに自分的には、ちょいとうなりつつ、どちらかというと大変セツなかった…。
一番好きなのがオープニング。ミステリアスで空が綺麗で…。
一度レビュー書いてからもう一度観ると、
ものすごく濃密な伏線いっぱいで驚きでした。
ジェイク・ギレンホールくんも観れば観る程魅力的♪

オフィシャルサイトはこちら
ややこしい、人間関係はここでクリアになるはず。

http://www.donnie.jp/

ドニー・ダーコ
ドニー・ダーコ


オリジナル・サウンドトラック盤“ドニー・ダーコ”
サントラ

関連音楽(このアルバムに紹介した曲が入ってます)
ダンシング・ホーシズ(ザ・シングルズ) Tears Roll Down (Greatest Hits 82-92) Substance Greatest
 
 
 
そして、この映画をノベライズ?というかD[di:]さんによって、
ノベル・コミック化された作品がこれ。
ドニー・ダーコ
D[di:](ソニー・マガジンズ)
ドニー・ダーコ
 
■ ノベル・コミック「ドニー・ダーコ」のレビューはこちら
 

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October 25, 2004

「CQ」

[DVD映画]★★★★★

恐るべし!コッポラファミリー!
やはり息子もタダモノでは無かった…
実はフランスのソフト・ロックなンド“メロウ”mellowが、
このサントラ『ドラゴンフライ-CQサウンドトラック』
を担当しているので、借りてみた。
勿論、音楽は60〜70年代のゆる〜い感じで、なんともハマっていたのだが、
なんと、映画事体も面白かったのだ…!

ちなみにこのジャケットの『ドラゴン・フライ』役はスーパ・モデル。
最近のモデルさんって、演技もお上手。

巨匠、フランシス・コッポラの息子(ソフィア・コッポラの兄ですな)
ローマン・コッポラの初監督映画作品。
彼は上記のメロウやダフト・パンクなどのミュージック・ビデオや
CMのディレクターとしてはすでに活躍している。
期待も十分のデビュー作となるわけだが、
なんとも『映画とは』と思わせる作品を作ってしまった。
2001年のアメリカ映画「CQ 」

舞台は1969年のパリ。
アメリカ人の青年・ポール(ジェレミー・デイヴィス)は
アンドレイ(ジェラール・ドパルデュー)が監督する、
2001年を舞台にしたSEXYなSFスパイ映画「ドラゴンフライ」の編集を担当。
実生活では自らの日常を追った自主映画の制作に熱中し恋人との仲が危うい日々。
そんな中「ドラゴンフライ」の制作はエンディングを巡り監督と
プロデューサーのエンゾ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)が対立し、
監督は降板させられてしまう。
一度監督もろとも解雇されたのだが、次に担当した若い監督もケガで断念。
急遽、白羽の矢が立ったのは編集をしていたポール。
彼は主役女優の女子大生ヴァレンタイン(アンジェラ・リンドヴァル)に惹かれつつ、
映画の中のドラゴンフライ=女スパイに恋をして、
プロデューサーの納得のいくエンディングに悩むハメになってしまうのだ!
さて映画「ドラゴンフライ」とポールの恋の行方は???

といったあらすじなのだが、
まるで「バーバレラ」のような60年代の超チープなB級映画「ドラゴンフライ」、
の『制作現場のウラ事情』と
ポールのリアルな日常を追った自主映画「69/70」
の『恋愛がらみの事情』が、
実に微妙に絡み合うのだ。
観ている方は3つの映画を観ている事になる。
新人監督のポールくんのダメっぷり、悩みっぷりがイイ。
コッポラ監督が影響をうけた1969年にとにかくこだわり、
当時の撮影技術を駆使して、CGを使わず完成させたとコメントしていた。
だから、妙にリアルなレトロ&ポップな仕上がりになっている。

音楽も古いビンテージのものを使い、
こだわりまくって作ったらしい。
メロウのアルバムはこれが2作目なのだが、3作目でこれが見事に影響され、
彼等の音の幅も広がっていた。

ちなみにソフィア・コッポラも某役柄で出演したり、
コッポラファミリーあげてのバックアップは羨ましい。
そりゃ、センスも磨かれるものだわ…。

映像特典として劇中映画の「ドラゴンフライ」が、
2人の監督のバージョンが収録されていたり、
この辺りのエピソードは特典に十分過ぎる程入っているので、ご覧あれ。
メロウのお姿も拝めたし、(←結局それか)
全く期待していなかっただけに、お腹いっぱい。

CQ (ゴージャス・エディション)
CQ (ゴージャス・エディション)

サントラはこちら

ドラゴンフライ-CQサウンドトラック
ドラゴンフライ-CQサウンドトラック
 

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October 24, 2004

「シモーヌ」

[DVD映画]★★★☆☆

もしも、CGで作った女優、完璧な容姿、完璧な演技をする〈ヴァクトレス〉が
現実になったら??という、非常に興味深い内容。
「ガタカ」「トゥルーマン・ショー」のアンドリュー・ニコル監督が
製作・脚本を手掛けた2002年アメリカの作品「シモーヌ」

最近落ち目の映画監督タランスキー(アル・パチーノ)は、
今回もわがままな女優に振り回されて製作中止に追い込まれ、
制作スタジオとの契約も打ち切られる…そんな時、
眼帯の男、片目を癌に犯されたプログラマーのハンクが現れて
『希望通りの女優を作るコンピューター・ソフト』を売り込みに来た。
その時は相手にしていなかったタランスキーだが、結局ハンクのシステムを使い、
CG女優の『シモーヌ』(レイチェル・ロバーツ)を作り出し、
無事「サンライズ・サンセット」という映画をリーズナブルに完成させたのだった。

そして、その映画はシモーヌの美しさで大ヒットとなり、
続く「永遠の彼方」という作品も大ヒット!!そしてオスカーを手にした。
これで監督の名誉挽回…と思ったが、人々の興味は『シモーヌ』へ。
実在しない『シモーヌ』は、もちろん人前に出る事は出来ない。
ゆえ、タランスキーが必死で『シモーヌ』秘密を奔走しながら守ろうとするが、
それは余計に人々の興味を増すばかり…
『シモーヌ』人気の暴走が始まった!!。

いや〜、結構面白かった!テーマの割には浅〜い、ゆる〜いタッチである。
タランスキーの元ヨメのプロデューサー(キャサリン・キーナー)のバカ加減と
途中で『家族の絆』にテーマが変わったところがちょっと寒かったが、
思ったより楽しかったぞ♪
映画を降りるわがまま女優ニコル(ウィノナ・ライダー)の役者っぷりも良かったし、
何といってもすっかりじ〜さんになったアルパチ!
すっとぼけてて、いいです。

アメリカ人のセレブに対するカルト的な関心、執着、固執、アメリカンドリーム。
この狂気じみたトコロが面白かった。
『シモーヌ』が嫌われるような映画を作っても逆効果。
そうあの「ソドムの市」的な映画であったとしても、悪ぶった姿であったとしても、
もはや人々はタランスキーの言葉より、『シモーヌ』の幻想の言葉を信じるのだ。

アンドリュー・ニコル監督自身が
「すべてを監督自身の手で自由に作れたら…。完璧な自分の作品を作れたとしたら。
 出演者までも…」
なんて、この映画で思いきり遊んでみたのでないかと思われた。
『シモーヌ』役のレイチェル・ロバーツ、セレブの見本のような彼女は
監督の奥さんになったんですね〜。

さて、この映画のテーマ。CG俳優ばかりになる可能性はあるのか?
ワタシ的にはNOかな。
『映画』は演技の決定を下す、監督以下、人間のスタッフがあって完成される。
動きの元サンプリング素材を演じるのは人間の俳優なのだ。
人間らしいシーンに人は心を動かされるもの…。

この映画でタランスキーが『シモーヌ』を人間らしく見せるテクニックとして、
ホクロを足すトコロがなんとまあリアル。
そして、ニコルの顔を見て「いいね〜そのシワ。シモーヌにも…」に思わずププッ…。

シモーヌ デラックス版
シモーヌ デラックス版

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October 20, 2004

「キル・ビル Vol.2」

[DVD映画]★★★★☆

先日のVol.1に続きVol.2を。
元いた暗殺集団に裏切られ幸せを壊された、ザ・ブライドの復讐を描いた
ヴァイオレンス映画の第二部である「キル・ビル Vol.2」
監督・脚本は鬼才・天才・変態クエンティン・タランティーノ
2004年のアメリカの作品。

前回はアメリカ→日本での復讐を果たしたザ・ブライド(ユマ・サーマン)。
次なる標的はビルの実弟バド(マイケル・マドセン)。
テキサスの荒野へのバドが寝泊りしているトレーラーハウスへ向かうのだが…。
中国拳法の達人パイ・メイ(ゴードン・リュー)の修行を思い出し、
何とか窮地を脱したブライドは、
最終目的の元師匠でありボスであり恋人であった
ビル(デビッド・キャラダイン)への復讐に向かう。
しかし、そこには何と娘が?!

「ザ・ラブ・ストーリー」というだけあって、
今度は愛憎入り乱れての超接近戦。
狭いトレーラーや室内などでの少人数での決闘となる。
その分、対する人物に対する感情も明解になるわけだ。
哀愁のある丸い人間になってしまった、それでも抜け目のないバドへの復讐。
エル・ドライバーとの女の嫉妬を含んだ醜い対決。
そして…ビルとの決闘!。

もちろん『復讐』へと至る謎も明らかに。
そりゃこんな怖い姉さんをそんな目にあわせたら怒るわ…。
ただし前回のただただ怒るブライドでは無い。
今回は、少女の様だったり、母の様だったり、
恋に愛に生きるザ・ブライド=キドーが描かれる。

生き埋めシーンでの妙なリアルさがツボに入った。
が、あきらかに現実離れしたパイ・メイとの修行シーン。
Vol.1のジョニー・モーに続き拳法の達人パイ・メイも
ゴードン・リューが演じている。
今回は「燃えよ!カンフー」「少林寺36房」へのオマージュ満載。
とはいえデビッド・キャラダインはVol.1から顔は見えずとも出演してますが…。
更にこの作品、1人2役も多く、
前回保安官だったマイケル・パークス
がまたとある人物でご出演。
気に入ったらとにかく熱く使いまくるタラちゃんなのでした。

今度のシメの『怨み節』…♪。
今回はマリアッチとかメキシカンな感じにして欲しかった。
さすがにちょいと浮き過ぎ。前回とのつながりだとせめてオープニングとか。
まあ、好きなものはしょうがないか。

キル・ビル Vol.2
キル・ビル Vol.2

キル・ビル Vol.2 プレミアム BOX
キル・ビル Vol.2 プレミアム BOX
 

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October 17, 2004

「キル・ビル Vol.1」

[DVD映画]★★★★☆

結婚式当日にすべての幸せを奪われた女性殺し屋の、
復讐に燃える活躍を描いたヴァイオレンス映画の第一部。
監督・脚本は鬼才・天才・変態クエンティン・タランティーノ
2003年のアメリカの作品。
先日DVDで「キル・ビル Vol.2」が発売になり、ツインパックを購入。
「キル・ビル Vol.1」から改めて観なおし。

毒ヘビ暗殺団で最強と言われたザ・ブライド(ユマ・サーマン)。
彼女は自分の結婚式の最中に、かつてのボス、
ビル(デイヴィッド・キャラダイン)とその手下たちに襲われ、頭を撃ち抜かれたのだ。
友達も夫も、腹の中に宿っていた子供もみんな死んだ。
そんなブライドが4年間の昏睡状態から蚊に刺され?奇跡的に目を覚ました!

全てを思い出した彼女は復讐の旅に出る。

まずは今ではすっかり娘を愛する母親になっている、
ヴァニータ・グリーン(ヴィヴィカ・A・フォックス)の自宅へ。
そして日本、沖縄の服部半蔵(サニー千葉)から刀を作ってもらい、
日本の暴力団のボスに君臨するオーレン・イシイ(ルーシー・リュー)
を殺すため東京へと向かう。
オーレンのいる料亭青葉屋に乗り込み、彼女の手下である暗殺集団クレイジー88、
そして、オーレン本人との対決に!


観終わってお腹いっぱい!
まあ何とバカバカしく現実離れした映画だろう!
しかも、日本のサブカル・マニアでもあるのタラちゃんの趣味の世界。
オマージュだらけ♪
これを2作にも分ける程の映画に出来た才能と
これまでの彼の成功にあっぱれ。

オーレン・イシイの幼少期のエピソード部分のアニメーションは、
大ファンの「イノセンス」などのプロダクションI.Gに発注。
石川光久さん(代表)、石井克人
さん(映画監督/ウォーレン・組長などのキャラデザン)
田島昭宇さん(漫画家)、西田稔さん(背景画)
の特典映像でのトークで皆さんそのように語られてます。
例えば、プリティ・リキ(髪かきあげるヤクザ・こんな名前もあったのね…)は
やたらタラちゃんのリキが入っていた…とか。
どうやらファンとなって色々オーダーしていたみたい。
これで逆にプロダクションI.Gと石井克人監督はネームバリューも更にアップしたし、
タラちゃんの愛にもあっぱれ。

ひたすら携帯電話で連絡とりまくるオーレンの秘書のソフィ(ジュリー・ドレフュス)、
少女の殺し屋ゴーゴー夕張(栗山千明)のクールなキレ具合。
片目で嫉妬に燃えるエル・ドライバー(ダリル・ハンナ)のファッション。
そして、妙にハイテンションな演技の服部半蔵(千葉真一)などなど…。
キャラクターの妙も改めてみると面白い。

でもやっぱり…。
服部半蔵とかゴーゴーとの会話は良いが、
オーレンとの日本語の会話、あれだけは…、やはりいただけなかった。
タラちゃんの気持ちはわかるんですが…。
せめてもう少し練習して欲しかった。
で、梶芽衣子さんの『修羅の花』『怨み節』♪。
「修羅雪姫」「女囚701号 さそり」へのオマージュも満載。ホント好きなのね〜。

これは子供のまま大人になったタランティーノ監督の宝箱。


キル・ビル Vol.1
キル・ビル Vol.1

キル・ビル Vol.1 プレミアムBOX
キル・ビル Vol.1 プレミアムBOX

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September 30, 2004

「コールドマウンテン」

[DVD映画]★★★★★

『たった一度のキスで恋人を何年も待てるのか』

雑誌についていたプロモDVDを観て、こりゃどうかな〜と疑って
ミンゲラ監督ごめんなさい!
実際観て、これはありだと思ってしまった。妙なトコロで泣けた泣けた…。
チャールズ・フレイジャーの同名のベストセラー小説「コールドマウンテン」
(祖先の実話)を文芸ロマンの巨匠アンソニー・ミンゲラ監督が映像化。
2003年アメリカの作品「コールドマウンテン」

南北戦争末期の1864年。
南軍兵士としてヴァージニア州の戦場に出征したインマン(ジュード・ロウ)は、
一緒に戦場に向かった仲間も失い、瀕死の重傷を負い、病院に収容される。
回復を待つインマンの脳裏に浮かぶのは、故郷のコールドマウンテン…
出征前にただ一度だけキス交わした恋人エイダ(ニコール・キッドマン)。
看護婦に読んでもらったエイダの手紙と日々の戦闘=殺人に疑問を感じるインマンは
彼女に会うべく、脱走兵として死罪に問われるのを覚悟の上、
500キロにも及ぶ故郷、コールドマウンテンへをひたすら目指すのであった。

インマンの帰りを待つ間に父を亡くしてしまった浮き世離れしたエイダは、
生活力も無く、明日の食べ物にも事欠くほどの窮地に追い詰められていた。
そんな荒れ果てた彼女の家にに近所のサリーが、
流れ者のルビー(レニー・ゼルウィガー)を送り込み、
この地で生き抜く術=労働を教え、
ルビーはまたエイダから文学や音楽や恋愛について学んでゆくのであった。
街は義勇軍によって若い男がいないのをいい事に、すさんでゆく一方。
脱走兵による処罰もどんどんエスカレート。
そこへひょっこり、フィドル弾きのルビーの父親がやって来て、
事体は思わぬ方向へ…

とにかくその壮大さに圧倒される。制作期間4年ほど。
ルーマニアの1800年代そのままの山村地帯に農場や街を作ったらしい。
戦闘シーンの木々もイメージどおりにするために植えたそう。
チャールストンには種をまきとうもろこし畑までも。
ミンゲラ監督らしいこだわりで、
あるシーンはルーマニア、次のつながったシーンは実はアメリカ。
部屋の中だけ駅の一室などなど、
監督の頭の中のシーンをあらゆる手法を駆使して撮影したようだ。
撮影前に音楽も準備したらしい。だからしっくりハマるのか。
冒頭から伏線がたくさんひかれているので、
1度目はひたすら物語にひたり、2度目はコメンタリーを聞きながら、
伏線を発見しつつ撮影ウラ話しを聞くのが楽しい。

ジュード・ロウの素直な演技、
『ザ・女優』ニコール・キッドマンにもってこいの演技、
レニー・ゼルウィガーの『職人芸』的演技もいい。
登場人物全てのキャラクターがいきている。
個人的には義勇軍のティーグやポジーのキレキャラが気になった。

さて、インマンとエイダの『純愛』の行方は???。
途中、幾度も危機や誘惑がありながらも
お互いの『鉄版写真』を眺め思いを馳せながら、
ひたすら歩き続けるインマンと、たくましく生活しながら待ち続けるエイダ。
監督曰く、現代からは想像も出来ない事だ。
ただし、この時代を考えると大いにあり得ると。
ええ〜?現代でも意外とありそうですよ。
逆に熱烈なキスだけだったから、相手を美化して思い焦がれたのでは?
と思ってしまったわけである。
戦争&文通&写真。これが彼等の『純愛』にとって曲者だった。
だからこそ、燃え上がり信じあえたのだ。
それにしても、脱走兵って相当いたんですね…。

コールドマウンテン
コールドマウンテン

コールドマウンテン コレクターズ・エディション

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September 22, 2004

「夏休みのレモネード」

[DVD映画]★★★★☆

思ったよりも深くて素直な映画「夏休みのレモネード」
監督はート・ジョーンズ、2001年アメリカの作品。
マット・デイモンベン・アフレックが新人発掘のために企画した
第1回プロジェクト・グリーンライト(脚本コンテスト)グランプリ受賞。

1976年のシカゴ。アイルランド系カトリックの大家族で育つ8歳の少年
ピート・オマリー(アディ・スタイン)は、いつもシスターにしかられていて、
「地獄へ行ってしまうよ」と言われてしまう。
そして、ピートの天国行きへの『探究』が始まった。
ユダヤ教のラビ(ケヴィン・ポラック)やカトリックの司祭に相談しながら…。
例えばユダヤ教徒に“天国行きのレモネード”を無料で振舞い、
彼等をキリスト教徒に改宗させようと実行たり、
ピートの8才半なりに考えた「いい事」をして天国へゆこうする。

丁度そんな夏休みにラビ(ケヴィン・ポラック)の息子であるユダヤ教徒の少年
ダニー(マイク・ワインバーグ)と友達になるが、実は彼は白血病に冒されていた。
『ダニーをキリスト教徒に改宗させ、キリスト教の天国へ
 自分はいい事をしたので天国へ行ける』と子供ならではの知恵で考えた。
そのために自分達で『天国へ行く』10種競技のようなテストを作り、
ピートは「テストをクリアすれば、天国への金メダル(聖体)をあげる。」と約束する。
ダニーはピートに「僕が死んでも家族に悲しんで欲しくない」と語った。

キリスト教徒とユダヤ教徒の家族、このあたりの宗教の問題は
日本人にはなじみが少ないが、幼い彼等の純粋な行動によって
それぞれ、祈る事は同じなんだと気付くのだ。

ピートの父ジョー(アイダン・クイン)とラビのジャコブセンの二人が、
息子達によって壁を超えていくのが微笑ましい。
『感動のヒューマン・ドラマ』という押し付けがましさは無く、
子供や親の素直な気持ちを淡々と描いている所に好感が持てた。
子供達の真直ぐな笑顔は本当に素晴らしい。

夏休みのレモネード
夏休みのレモネード
 

本はこちら。ソニーマガジンズから出ています。

「夏休みのレモネード ヴィレッジブックス」
 

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September 20, 2004

「ジェイコブス・ラダー」

[DVD映画]★★★★★

サスペンス・スリラー?なのに、なぜか涙がこぼれてしまう。
「フラシュダンス」「ナイン・ハーフ」「危険な情事」
などのエイドリアン・ライン監督による1990年の作品
「ジェイコブス・ラダー」
ベトナム戦争がもたらした悲惨さをサスペンス+ホラー的に描いている。
エイドリアン・ラインの作品で最も好きかも。

これを昔大阪ミナミのこ汚い映画館で一人でふらっと視た。
たしか時間が空いてたまたまそれしか上映していないとか、そんな感じ。
平日の昼間でお客さんは自分と暇そうなおっさん数名だけ。
と、なんで10年も前の事をこんなに覚えているかというと、
ホントにドキドキするわ、ゾクゾクするわ、涙ボロボロだわで、大変だったのだ。

旧約聖書のヤコブの話を背景に、ベトナム帰りの男の奇妙な体験の物語。
ニューヨークの郵便局員であるティム・ロビンス演ずるジェイコブは、
悪夢と現実の間で翻弄されていく。
目覚める度に何かが違う。
疾走する地下鉄に乗る人々。
掛かりつけの医者が死亡したり生きていたり、車に轢き殺されそうになったり、
別れた妻となぜかまた暮らしていたと思えば郵便局の女性とベットの上だし、
終わったはずのベトナムの悪夢。
そして、事故で死んでしまった息子…。
薬物による幻覚なのか?
このあたりのエピソードは洋書にもなっている
「BANANA FISH」(著者:吉田秋生)というコミックを彷佛させる。
ベトナムの戦場のシーンや病院のシーンは
デビッド・リンチの絵画のようにグロテスク。
掛かりつけの整体医師を演じるダニー・アイエロの笑顔、
あの、マコーレー・カルキン坊やが演じる最愛の息子の笑顔、
(この映画のカルキン坊やは純粋にかわいい!!!)
………彼らの笑顔に救われる。

ラスト・シーンはな〜んだ、と思うのだが、
しばらく涙が止まらなかった…。だって…。
観た方はわかりますよねぇ???

ちなみに、おっさん達は寝てはりました。(休憩かい?)
感動したのは自分だけかい…。
今でも、深夜テレビなどでたま〜に放映されていると、つい観ては泣いてます。
単細胞なもんで…。

ジェイコブス・ラダー
ジェイコブス・ラダー

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September 18, 2004

「地獄の黙示録 特別完全版」

[DVD映画]★★★★★

フランシス・フォード・コッポラが1996年に旅先のロンドンのホテルで
テレビ放映されていた地獄の黙示録を観て思いつき、
「地獄の黙示録」にコッポラが自らの手で49分の未公開映像を追加して
2000年に完成させた、202分のまさに長大作「地獄の黙示録 特別完全版」である。
原作は、コンラッド作「闇の奥」(岩波文庫)

ベトナム戦争中のサイゴン。
本国から戻ってきたウイラード大尉(マーティン・シーン)は特別任務を与えられる。
それは軍隊の命令を無視してジャングルの奥深へ逃れ、
『王国』を築いているというカーツ大佐(マーロン・ブランド)の抹殺。
彼には、捕虜の殺人容疑がかかっている。戦争なのになぜ殺人容疑?
いつしか大佐への興味、いや幻想を深めつつ
ウイラード大尉は巡視艇でメコン川をさかのぼりカーツ大佐の『王国』を探す…。
ベトナム戦争の凄まじい地獄絵図を目のあたりにしながら、
『王国』へ辿り着いた彼が遭遇するものは…。

この映画の音楽は印象的かつ効果的。
ドアーズ「ジ・エンド」でこの映画は始まる。
オープニングから、THE ENDだ。少しエキゾチックなナンバー。
サーフィンをするために、ベトコンの村を焼き払うギルモア中佐。
彼の部隊の出撃音楽はワーグナー「ワルキューレの騎行」
これを大音量で流して出撃するのだ…。かのヒトラーも愛したワーグナー。
その躍動感とスケールのある管弦楽曲が密林に響き渡る。
ジャングルのどまん中には仮設の特設ステージでCCR「スージーQ」が流れ、
雑誌「プレイボーイ」のグラビアクイーン達がストリッパーまがいのダンスをする。
それに興奮した兵士達により、コンサートは中断。
ローリングストーンズ「サティスファクション」を流しながら、
まったりとウイラードの乗った目的地不明の巡視艇は川をのぼり続け…
カーツ大佐に立ち向かう時にはまた…「ジ・エンド」

新たに加わったシーンは重要だ。
雨の中、荒んだキャンプ。救急ヘリの中には、あのプレイメイト達がいた。
あの慰問のあと、不時着したヘリの中で兵士を相手に酷い目にあっていたらしい。
狂気の中での、一時のふれあい…。
または、ジャングルの奥地にある小さな船着き場。
そこではフランス軍の兵士達が出迎えられ、
彼等の案内にしたがってまるで中世の荘園のようなフランス植民農園へ…。
そこの長老は言う。
『ここは我々の築いた土地だ。だからずっとここに留まるのだ。戦ってでも。
 しかし、アメリカ人は、幻想と実体のないもののためえに戦っている。』
その他、多くのシーンが追加され、ストーリーが深くスムーズになった。

先日亡くなったマーロン・ブランド演じるカーツ大佐。
大きく美しく気高く詩人で狂人。圧倒的な存在感。
デニス・ホッパーが(大好きだけど)小さく見える…。
ずっとカーツ大佐の幻想を求め続けていた。
ウイラード大尉=マーティン・シーンの眼差しも、同じく印象的。

戦争による狂気、恐怖、興奮…そして戦争の目的、疑問。
そんな事を考える作品であった。
今も、これとは別の『幻想』と戦っている兵士が中東などにいると思うと複雑な心境。
新たな戦争はまだ続いているのだ。

地獄の黙示録 特別完全版
地獄の黙示録 特別完全版
 
■ 小説『闇の奥』のレビューはこちら
 

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September 14, 2004

「イングリッシュ・ペイシェント」

[DVD映画]★★★★☆

イングリッシュ・ペイシェント(イギリス人の患者)という
タイトルからは想像出来ない、深く悲しい砂漠の恋の物語。
原作はマイケル・オンダーチェのブッカー賞受賞作品っである
「イギリス人の患者」(新潮文庫)。
監督、はいよいよ9/15にDVDが発売される「コールド・マウンテン」
「リプリー」などのアンソニー・ミンゲラ
「イングリッシュ・ペイシェント」は作品賞をはじめ
アカデミー9部門を独占した傑作。1996年アメリカの作品。

オープニングの濃いオレンジ色の画面に筆が走る。
黒い筆で描かれていているのは、プリミティブ(原始的)な人物…模様??
優しいタッチで少しずつ筆はなでては描いてゆく…。
そして同じ色合いのコントラストの砂漠に小型機が飛ぶ…。
乗っているのは男女。女性はピクリともしない。
男性は悲しげだがどこか満足げに見える。
それを地上から狙う軍人達…。撃墜。墜落。炎上。うめき声。

第2次世界大戦中のサハラ砂漠で撃墜されたその小型機から救出されたのは、
全身に大火傷を負った男。記憶を失ったその男は、
イングリッシュ・ペイシェント(イギリス人の患者)として移送され、
廃墟と化した修道院で、彼氏を地雷で失った従軍看護婦
ハナ(ジュリエット・ビノシュ)の手厚い看護を受けるのだ。
男の名前はアルマシー(レイフ・ファインズ)。
彼が肌身離さず持っているヘロドトスの本に挟まれた写真や手紙によって
男は少しずつ記憶を取り戻す。
それは彼にとっての永遠の愛。
でも友人の妻であるキャサリン(クリスティン・スコット=トーマス)との
熱く、激しく、悲しい過去であった。

全編がガブリエル・ヤーレの音楽に包まれる。
人はどうして愛してはいけない人と愛しあってしまうのか。
それで、多くの人が不幸になろうとも…。
火傷で顔が崩れ体もボロボロになってしまったアルマシー。
それでも、彼はどこか満足そうだ。

オープニングの絵は、サハラの洞窟の壁画の模写。
おそらくはキャサリンの絵筆なのだろうか…。
愛してしまった秘密の恋人へむけての…。
でも、彼女のように恋人アルマシーの帰りを待ちながら、
暗闇で寒さでこごえて独りで死んで行くのは、あまりにも寂しすぎる。
同じ罪のアルマシーは彼女の思い出に包まれて最後を遂げる。
彼等は最後まで恋人を想いながら死んでゆくのだ。

これにアルマシーを見守るハナの新しい恋や
かつての仲間カラヴァッジョ(ウイリアム・デフォー)の
エピソードがうまく絡んで物語の全貌は明らかになる。
回想という方法をとりながら、素晴らしく完成された映画になっているのがニクイ。
孤独なアルマシーが人妻に恋してしまってこの悲恋は始まったのだが、
彼にとっては満足な一生だったに違いない。
自分がそんな恋愛を出来るタイプではないのだが、何となくそう感じてしまう。
少なくとも彼等はこの人生を後悔はしていないはず…。

イングリッシュ・ペイシェント
イングリッシュ・ペイシェント
 

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September 13, 2004

「ことの終わり」

[DVD映画]★★☆☆☆

この手の愛と無縁なタイプゆえ、理解出来なかった…。
まだまだですな〜。
そんな大人の?ドラマ「ことの終わり」
原作は,グレアム・グリーン「情事の終り」(新潮文庫)で、
かつてデボラ・カーで映画化されている。
監督は「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」などのニール・ジョーダン。
1999年の米英作品。

1946年、ロンドン。作家のモーリス・ベンドリックス(レイフ・ファインズ)は
2年ぶりに隣人ヘンリー・マイルズ(スティーヴン・レイ)と雨の公演で出会う。
ヘンリーは妻のサラ(ジュリアン・ムーア)がだれかと浮気していると疑っていた。
だが、2年前の第二次大戦の間、モーリスとサラは密かに愛を交わしていた過去があったのだ。
新たな浮気相手とは誰か?嫉妬心の芽生えたモーリスは探偵に調査を依頼する。
探偵事務所の調査員親子からは彼女の日記と共に
「自宅で男と一緒にいた」「ある家から2時間も出てこなかった」などという情報が入る…。
そして、その男とは…。

1944年6月にロンドンが空襲を受けた日にモーリスの部屋で密会していた二人。
爆風で吹き飛ばされたのだが、『奇跡的』に助かったモーリス。
その時に「愛は終わらない。たとえ2度と会うことがなくても。」と、
謎の言葉を残してサラは彼の前から去ったのだった。
モーリスが気絶していた間の出来事でことの真相が明らかになる。

ジュリアン・ムーアのなんともいえない色っぽさ。
冷静さと激しい情熱の両方のオーラがある。子供っぽい表情から年増の魅力まで。
ただし、これがいたって生真面目なのだ。だからややこしい。
これに、男達は翻弄されるんですな。
そして『不倫の愛』から『神の奇跡』へとテーマが移ってゆく…。
なんとなく違和感を覚えるんですな〜。ここで。
時代背景もあるのだが、不倫をしておきながら神の許しを乞う人妻、
そして、『奇跡』。納得出来ない部分は多い。
ただし、レイフ・ファインズ演じるモーリスには感情移入できる。
だってまさか、誰もそんな事とは思わないしょう!!!
ねえ、モーリスさん!

ことの終わり
ことの終わり
 

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September 11, 2004

「メメント」

[DVD映画]★★★★☆

観終わったあと、もう一度確認したくなる作品。
公開時にまず映画館で観た。2000年アメリカの映画。
監督はクリストファー・ノーラン。この「メメント」が出世作。
原案は弟のジョナサン・ノーランの書いた短編小説。
そりゃもう面白かった!よく出来ていた!!が、ええっ!それでいいのか〜!!?
冒頭の部分の記憶があやふやで結末に納得できない。ああ!己のアホさが悲しい…。
で、DVDリリース時にもちろん即チェックした。

主人公レナード(ガイ・ピアース)は、過去の記憶はあるにも関わらず、
10分以上前の記憶を保つことが出来ない"前向性健忘"という記憶障害という
変わった障害の持ち主。

そういえば、この障害のある人のドキュメントを観たことがある。
レナードのように何時間かたつと、今まで自分が何をしていたか、
全てを忘れてしまうのだ。
それで、自分の書いた『メモ』をたよりに生活する。行った事を消しながら…。

映画「メメント」は殺人場面から始まる。
保険調査員をしているレナードの家に、ある日何者かが押し入り、
犯人は彼の妻をレイプし、その後彼女を殺害。
どうやらこのショック移行、例の"前向性健忘"障害になったらしい。
そこで、ポラロイド写真に『メモ』を書き込み、
重要な事柄は自分の体に『刺青』を彫って残すようにして
真相を突き止めようとするのだ…。

最初は少しとまどうが、映画が進行するにつれて、
ストーリが未来から過去に向かって逆行していることに気が付き、
観客も主人公レナードと同じように少し前の彼の記憶を辿ってゆき、
過去の出来事を探る事になるのだ。
途中、誰の言葉を信じて良いかわからなくなるのが面白い。
そして、『メモ』に頼って生活をする人物ゆえの衝撃的な事実が!!
ゆえに観終わったあと、どうしてももう一度最初のシーンを確認したくなる。

そんなヒトにDVDならではの嬉しい特典!
逆走していたストーリを時系列に見れるというリバース・シークエンス再生機能付。
これでストーリーの確認はカンペキ!。

メメント
メメント

メメント コレクターズ・セット
メメント コレクターズ・セット
 

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September 07, 2004

「こわれゆく女」 

[DVD映画]★★★★★

以前映画館で観て、もう感涙!
こちらも1975年アメリカの監督ジョン・カサベテスの傑作!!
その感動の記憶から、もう一度見てみようと近所のレンタル屋さんで探してみたが…。
『無い???』
「数年前まで取り扱っていたんですが〜」との事。
『なんて事だ!』
こんな名作をキらないでもらいたい…。
しょうがないので、DVD購入。ま、何回も観ると思えば、リーズナブル。

感情表現が異常に豊かで情緒不安定な妻・メイベル(ジーナ・ローランズ)を、
深い愛情で家庭をささえる土木作業の現場監督・ニック(ピーター・フォーク)。
メイベルの感情表現がエスカレートするのだが、
友人に忠告されるたびに「妻は狂っていない」と答えるニック…。

メイベルは狂っていないと思う。「狂っている」と思わせたのは周りの人々。
子供達は一番それを良く解っている。夫はそう信じながらも、不安になりついに施設へ…。
こんなにも夫に愛され、こんなにも子供に愛されたメイベル。そしてメイベルが戻ってきた!!。
やはり、涙が…。子供達に…ううっ!!
「心の病気」は周囲の影響が大だなぁ。

それにしてもジーナ・ローランズが素晴らしい!ど迫力!!
ピーター・フォークも素晴らしい演技なんだけれど、
ついつい『刑事コロンボ』が思い浮かぶ……。
例の居もしない「うちのかみさんがね〜」なんて。

こわれゆく女 【TBD-1058】 =>20%OFF!《発売日:02/05/24》
こわれゆく女

■監督:カサベテス・ファミリー カテゴリー

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September 06, 2004

「グロリア」

[DVD映画]★★★★★

ジーナ・ローランズが最高にかっこいい!
1980年のジョン・カサベテスのあまりにも有名な作品「グロリア」

1998年にもシャロン・ストーン主演で完全リメイクされ、
(シャロンさんも頑張ってましたが、ジーナさんの強烈さには完敗かと)
「レオン」もこの作品から生まれた…。
ワシの最も大好きな作品の一つ。

ギャングに襲撃されようとしている一家。
そこへたまたま母親の友人だったグロリアが立ち寄り
その家族の6歳の息子フィルを連れ出し助ける事になる…。
元ボスが愛人だったギャングからもフィルの誘拐犯として警察からも追われる二人。
子供とは縁の無かったグロリアに徐々に愛情が生まれ、
フィルのためにギャングと対決する事に…。

ギスギスしていたグロリアとフィルの関係が、
どんどん変わっていくのが好き。
何気ないフィルの一言や態度に対するグロリアの表情が、
やわらかくなってゆく…。
ただし、ギャングと対する時は別だ。
『先手必勝』で拳銃をぶっ放す。
度々、風呂に入るのはそんな彼女ゆえか…。
なぜか東洋チックな部屋の内装と着物ガウンが印象的。

フィルの大人びた顔と小さな体のアンバランスさも
この映画の魅力的な要素。
口では生意気言っていても、まだまだ子供。
ラストシーンの目を擦ってかけてゆくシーンは、
何度観てもいいものです。

グロリア
グロリア
 
■監督:カサベテス・ファミリー カテゴリー

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September 05, 2004

「シリアル・ママ」

[VIDEO映画]★★★★★

この「シリアル・ママ」
昨今においては非常に不快な映画なってしまったので
苦手な方はすっとばして下さい。
アメリカの変態監督ジョン・ウォーターズによる1994年の作品。

キャスリーン・ターナー扮するママの家族は、
美人でキレている鳥好きのママ、すっとぼけたダンナ(歯医者)、
スプラッター映画好きの息子、ミーハーなハイティーンの娘の4人。
でも………
社会の規則、愛する家族の平和を乱す奴にはママのお仕置き=殺人が待っている!
という、基本的にコメディなのにとんでもない映画。

 シートベルトをしない!(ガツン)
 娘を振った!(グサッ)
 ムシャムシャ鳥を食った!(グサッ)
 レンタルビデオを巻き戻さない!(ゴン)
 秋に白いパンプスなんて!(ガン)

こんなコトで殺された日にはたまったもんではない。
しかも、裁判で弁護人をさしおいて、陪審員を味方につけて、
自分で無実にしてしまう頭の回転の良さ!
こんな母が無実になって帰って来ても家族は複雑…

キャスリーン・ターナーの表情がスゴイ。
にっこり笑ったと思えば彼女の機嫌をそこねるとみるみる怒りをあらわに。
かの『牡丹と薔薇』の香代さんなんて、目じゃないのだ…。

10年程前映画館で見た時は、かなりブラックだが笑えた映画だったのに、
本当に最近は笑えない!
監督の意図が現実とずれてきたかも。
もっとつまらないコトでも殺人事件は起こっている今の日本。
こんな事が明日、起こってもおかしくない社会なんてイヤですねぇ…。

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シリアル・ママ
シリアル・ママ
サントラ, L7, バリー・マニロウ
 

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August 30, 2004

「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」

[劇場映画]★★★☆☆

エンドロールがちょいと凝っている。最後まで席を立たずに鑑賞あれ。
というか、お気に入りはこのエンドロール。

今回は「天国の口、終わりの楽園」のアルフォンソ・キュアロンが監督を担当。
監督が違うからか、子供達が成長したからか、
J・K・ローリングの原作ストーリーなのか…
今回のハリー.ポッターは『友情物語』。

冒頭からちょいギレのハリー(ダニエル・ラドクリフ)。
相変わらずファットでいやな感じのダーズリー家に来ていた、
更に意地悪なマージ叔母さんに魔法を漬かって仕返しをしてしまう!
魔法界以外で魔法を使うことを禁止されていたハリーはお咎めを逃れて脱走!
暴走する“夜の騎士バス”に拾ってもらい『溺れ鍋』へ…。
そこでは、アズカバン監獄から脱走した囚人、
シリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)の話題でもちきり。
「ハリーの両親をヴォルデモード卿に引き渡して死に追いやったのは彼で、
今度はハリーの行方を追っている」という噂を聞く。

そして、親友のロン(ルパート・グリント)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)と共に、
ホグワーツ魔法学校の新学期だ。ハグリット(ルビー・コルトレーン)は今回教師に。
行く途中の列車でハリーは恐ろしいもの、
黒の魔力・闇の力を持ったアズカバン牢獄の看守・ディメンダー(吸魂鬼)と遭遇!!
乗り合わせた、新任教授の新任教師
リーマス・ルーピン(デイビッド・シューリス)に間一髪救われる。
新学期の挨拶の席でダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)は、
その恐ろしい看守・ディメンダーをシリウス・ブラックの見張りに立てるので
彼等の闇の力にも注意せよと生徒達に言う。
そう、ブラックはハリーのいる、ホグワーツに向かってどんどん近づいているのだ!!!
複数のディメンダーが学校の周りを飛び回る中での新学期。
今回ハリーが初めて知る、両親の死の新たな真実とは???

『賢者の石』『秘密の部屋』そりゃ、次も…と期待した分、ちょいと地味めだったか。
不覚にも、中盤ちょいと寝てしまう…。
結果的には支障が無いトコロだったのだが、ちょっぴり残念。
たぶん全てのキャラが個性的だがどれにも感情移入しづらくて、
物語にそのまま入ってゆけず、傍観者としてシーンを眺めていた感じだったから…。
最初の“マージ叔母さんへの仕返し”や“夜の騎士バス”とか
スピード感やブラック・ユーモアな感じもあって結構ワクワクしたのだが…。
もはや「ハリー・ポッター」は脱『冒険物語』。
原作あえて読んでいないので、この次どうなるのか、ある意味楽しみ♪

ちなみに『忍びの地図』はカーナビみたい!!。
あと、複数のディメンダーを追い払う者が出て来るシーンは
「もののけ姫」かと思って苦笑い♪。
『小ネタ』『小道具』は今回も結構隅々まで効いていて楽しめます。


ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 特別版
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
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August 29, 2004

「スパイダーマン2」

[劇場映画]★★★★☆

今年の夏公開されたロードショー映画を観た中で結局面白かったものはコレ!
今度は蜘蛛(スパイダー)VS蛸(オクトパス)だっ!
こんなにイケてない『ヒーロー』かっこいいぞっ!!

久しぶりに映画館で観ました。
ロビーでは、スパーダーマンの等身大?フィギアがお出迎え↓。
「いらっしゃあ〜い」といわんばかりのこのポーズ♪

spider.jpg

皆さんは一緒に写真を撮ってました。

さて、本編。
あれから2年、ピーター・パーカー(トビー・マグワイア)は
ついつい『ヒーロー』メインでの生活にくたびれている。
遅刻ばかりで、ピザ屋のバイトはクビになるわ、
大学では教授に失望されるわ、新聞社でのカメラマンのギャラも下げられ、
舞台女優として活躍し始めたM.J.(キルスティン・ダンスト)の舞台に間に合わず
失恋するわで、イイコトなし。
そんな時、親友のハリー(ジェームズ・フランコ)が、
彼の研究テーマの核融合の学者Dr.オットー・オクタヴィウスを紹介してくれる。
妻を愛するちょいとポヨ〜ンとした体型のDr.オクタヴィウスとハリーは
科学者同志で打ち解けるのだが…。

これは二重生活に疲れ、普通の人間の学生生活のみに戻りたい、
しかし、日々目前で起こる事件は気になるし…と、
情けなく悩み葛藤する『ヒーロー』の『ラブストーリー』。

この疲れた情けない『ヒーロー』にしても、
悪役ドック・オク、J.M.やハリーや叔母さんにしても、人物像が前回より深く描かれ
ぶっちゃけ、前回よりも相当面白かった!!!
トビーくんの表情がイイ。ピーターの時も、スパイダーマンで戦っている時も!!。
それにしても、今回マスクを脱ぐシーンが多くて、
顔バレバレなんですが、大丈夫なんですかね〜?

蛸男の腕といい、例の街をピュンピュン飛び回るシーンといい、
CG使いまくって、いい動きしてます。
でも、制作費はなんと200億円…。
ああ、「死霊のはらわた」「ダークマン」「キャプテン・スーパー・マーケット」
サム・ライミちゃんが、こんなにビッグに映画撮っているなんて!
目頭が熱くなりました。

ちばみにラストには「スパイダーマン3」の伏線が…。
こちらは2007年公開予定で製作が決定しているとか。
期待していいですよね〜??

オフィシャルサイト
壁紙ゲットできるゲームもあり。結構楽しいサイトです。

http://www.spider-man.jp/


スパイダーマン 2 デラックス・コレクターズ・エディション
スパイダーマン 2 デラックス・コレクターズ・エディション

スパイダーマン 2 デスティニーBOX
スパイダーマン 2 デスティニーBOX


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Spider-Man 2 [Original Soundtrack]
Spider-Man 2 [Original Soundtrack]
Original Soundtrack

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August 28, 2004

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」

[DVD映画]★★★★☆

『アングリーインチ』ってそ〜いう事ですか!!
前から評判も良かったが、期待以上に楽しんだ!
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」
オフ・ブロードウェイでロングラン・ヒットした、ミュージカルの映画化。
舞台同様、監督・脚本・主演はジョン・キャメロン・ミッチェル。
製作はキラーフィルムズ(『ボーイズ・ドント・クライ』/『ベルベット・ゴールドマイン』など。)の2001年アメリカの作品。

東ドイツで男として生まれ、性転換手術
(大失敗!股間には“怒りの1インチ=アングリー・インチ”が残ってしまった。)
をして女として結婚し、米国軍人と渡米そして別離。
今では地道にレストランまわり?のバンドのロック・シンガー。
ドラッグ・クイーンばりの風貌のヘドウィグ。

彼の母から聞かされた話は、
『人間はもともと背中合わせにくっついた“片割れ”がいたのだが、
 それを神によって2つに引き裂かれた。
 その“片割れ”に出会った時に抱く感情が〈愛〉』というもの。
(インドの神様がその傷口を縫い合わせてその閉じた傷がヘソというのが笑える!)
そんな自分の過去や思想、感情などを曲にこめ歌い続けるヘドウィグだが、
どこにいっても観客の反応は今ひとつ。
盛り上がっているのは、マネージャーと少数の客のみ。
彼には追いかけている、過去に愛し、共に夢を共有した“片割れ”?トミーがいた。
トミーは現在全米ナンバー1のロック・ミュージシャン。
なんとテレビから流れる彼の歌う曲はヘドウィグと同じ曲???
実は彼の歌う曲はヘドウィグの作った曲だったのだ…。

ヘドウィグの現在の夫イツハク(ヒゲヅラ・ロン毛の風貌だが性転換したい女?)への
愛情と、トミーへの絶対的な愛情、憎いけど愛しい!!このあたりが見所。
ワシ的にはイツハクが魅力的…。可愛かった!。
ヘドウィグを愛しても彼は“片割れ”トミーを追いかけている。
イツハクはず〜っと憧れの「RENT」Tシャツ着て…、彼(彼女?)も
“片割れ”と“本当の自分”を探しているのだ…。

映画の中でヘドウィグの描いているとされている
イラストとアニメーション(実際は映像作家の作品)が美しくかつ効果的。
バンド演奏のスクリーンや回想シーンで登場して、
この映画を説明的にならないように上手くおとしこんでいる。

ミュージカルはどちらかというと苦手なのだが、
名作の多い『ミュージカル映画』は意外と好きみたい。
これは、ホントよく出来てました。意外と深く、噛めば噛む程味が出ます。

このDVDのメニューがいい感じなんですが、ちょいとごっちゃりしてわかりにくい!
最近こういうの多いなあ。特典映像見せたくないのかな…。と思ってしまう。
ちょこっと工夫してナビゲ−ション良くして欲しいですね〜。

余談ですが、トミーのビジュアルは「クロウ」みたいだな〜と思っていたら、
スタイリングの人が同じ!かなりデスなかんじでお気に入り。

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
 

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August 19, 2004

「ペットセメタリー」

[DVD映画]★★★★★

ホラーなのに何とも、もの哀しい映画「ペット・セメタリー」
原作者のスティーブン・キング自ら脚本を担当。監督はメアリー・ランバート。
1989年アメリカの作品。

医師のルイスは家族と共に、シカゴからメイン州の小さな町に引っ越してきた。
一家の新しい家は、大きな街道沿いにあり大型トラックが頻繁に行き交う。
仲良くなった隣のジャドに、裏山のペット・セメタリー(ペットの墓地)の奥に、
死んだペットを埋葬すると生き返るという、インディアン達の古い禁断の場所があると聞く。
ただし、生き返った動物は…。

ある日、ペットの猫が死んでしまい、子供たちを悲しませたくないルイスは
ジャドに教えられた場所に猫を埋める。
翌日、猫は元気な姿で戻ってくるが、性格が凶暴化しており、
鼻をつく異様な臭いを漂わせていた…。
数日後、今度は息子のゲージ(この子がかわいい!)が
大型トラックにはねられ死んでしまう。
最愛の息子を失ったルイスは、ペット・セメタリーに息子の亡骸を埋めるのだ…。
そして、ゲージが帰ってきた…?!。

『 愛する家族が生き返ったら。』
家族の死に直面した者誰もが頭をかすめる事だろう。
もし、その『手段』があるとしたなら、それが恐ろく危険で罪であっても、
自分が『それ』を使わないと言い切れるだろうか。
そんな事を考えさせられる。
人間とはなんとも愚かな生き物なのだろう?
泣けてきます…。

ペットセメタリー
ペットセメタリー
 
■ 小説「ペット・セマタリー」のレビューはこちら
 

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August 17, 2004

「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」

[DVD映画]★★★★★

トム・クルーズが『好演・怪演』!相方がブラッド・ピット。
生き続けるヴァンパイアの苦悩を描いた1994年制作のアメリカ映画
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
監督は「ことの終わり」「狼の血族」などのニール・ジョーダン。
原作・脚本はアン・ライスで、小説『夜明けのヴァンパイア』(ハヤカワ文庫)の
映画化作品。

1975年の夜。サンフランシスコのとある一室で、
ジャーナリストのマロイ(クリスチャン・スレーター)は、
自称ヴァンパイアのルイ(ブラッド・ピット)にインタビューを始める。
素早いい動作の彼の顔は青白く、長髪、服装はシックでどこか気品がある。
そして、薄いグリーンの瞳…。

1791年のニューオリンズ。ルイはここの農園主だった。
妻をお産で亡くして荒れた生活をしていた彼の前に、
船上の彼を気に入った吸血鬼レスタト(トム・クルーズ)が現れ、彼に話しかける。
「救ってやろうか??」
「苦痛を消して、新しい驚くべきの人生を。それは永遠に続く。」
「選べるのは君だ。」
こうしてルイは吸血鬼になる事を選んでしまった。
「俺と来るか?」
「行く」
人間としての『死』を経験し、彼は生まれ変わった。
薄いグリーンの瞳で夜を生きるヴァンパイアに…。

吸血鬼となって後、人の命を奪わなければ生きられない罪悪感に悩むルイは
それを美学とさえ言う、レスタトに反発を覚え彼の元を去ろうとする。
彼を引き留めるためレスタトは
ルイが思わず噛み付いてしまった母を失った五歳の少女、
クロウディア(キルスティン・ダンスト)を仲間にしてしまう。
そして、『家族』のような彼等の生活が始まるが、
身体が成長しない五歳の少女は吸血鬼になるには幼すぎた…。

やっぱりこのトム・クルーズの悪役ヴァンパイアぶりがたまらない。
(かなりの化け物と化すあたりで、彼のファンに…。
 こんな役それまで出来ると思ってなかったもので…失敬!)
ブラッド・ピットはやっぱりロン毛似合ってないな〜。
でも、『人間の心を持つ吸血鬼』はあのアンバランスな感じで丁度良かったのかも。
そして、キルスティン・ダンストの可愛いさに驚いた。
こりゃ、「ヴァージン・スーサイズ」でも「スパイダーマン」
でも判らんです。

彼等はヨーロッパで他のヴァンパイアに会うのだが、
ここで登場するアーマンド(アントニオ・バンデラス)が
絵に描いたように美しい吸血鬼。
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」はこれでオファーがあったのかしら♪
ちなみにサンティアゴ(スティーヴン・レイ)は
ちょいとマヌケな道化者の吸血鬼の役。

ラスト・シーンが時代なかんじで、ユルくて大好き。
ガンズ・アンド・ローゼズのカヴァーする『悪魔を憐れむ歌』を
トムさんが一緒に歌ってるんですから…♪

そして、これを観るといつも思い出すのが、
萩尾望都さんの「ポーの一族」(1974 年小学館)というコミック。
1987に原作の「夜明けのヴァンパイア」が書かれているので、10年近く前の作品。
『孤独な吸血鬼』『男二人と少女の吸血鬼』『時代を旅する吸血鬼』
という共通点があり、ど〜もついつい甦ります…。

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
 
■ コミック「ポーの一族」のレビューはこちら

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