「黒いオルフェ」
[DVD映画]★★★★☆
最近リメイクされたらしい「黒いオルフェ」のオリジナル版。
しかも、ワタシが観たのはフランス語だったが、
検索してみるとポルトガル語バージョンが出ているらしい。
監督はマルセル・カミュ。1959年仏・ブラジル合作。
これから夏にかけてよく耳にするアントニオ・カルロス・ジョビン、ルイス・ボンファ
による主題歌、挿入歌が心に染みる…。
カーニバルの準備で騒がしいリオの街で、
市電の運転手でギターと歌の名手、オルフェと
田舎から出てきたばかりの美しい少女ユーリディスは出会い、
運命に導かれるがごとく恋に落ちてしまう。
だが、カーニバルの当日、オルフェの婚約者ミラがユーリディスに嫉妬し、
彼女を傷つけてしまい、ユーリディスは独りカーニバルの街をさまようことに…
そんな彼女には謎の"死の仮面"の男の影がつきまとっていたのであった…。
ギリシャ神話のオルフェ伝説を、リオのカーニバルを舞台にして
生と死、悲恋と永遠の愛を描いた傑作である。
褐色の肌に栄える鮮やかな色彩の衣裳とカーニバルの激しいサンバのリズム、
そして、静かにオルフェのつま弾くギターの音色、ボサノバの調べが印象的。
カーニバルの動と少し入った路地の静けさ、
明と暗、動と静、こういった対比や"死の仮面"の男の影によって、
生と死は背中合わせ、身近にいるものだと知るのである。
そして、悲恋は永遠の愛となる…。
市電の車庫が出て来たり、病院や警察が霊界に見立てられていたり、
設定が斬新でちょっとユルくてワシはけっこう楽しめた。
俳優さんはほとんどが現地オーディションの素人さんたち。
彼等の笑顔は最高!!。
ちなみにこの映画を知ったのは、
阿刀田高著「ギリシア神話を知っていますか」(新潮文庫)
で、紹介されていたから。
この本かなり優しく面白くギリシャ神話をかみくだいているので、
『ギリシャ神話』入門者にはおススメ。
上級者にはちょいと物足りないかも…。











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