16 posts categorized "映画:イギリス"

August 03, 2008

「HOT FUZZ ホットファズ-俺たちスーパーポリスメン!-」

[劇場映画]★★★★★

HOT FUZZ=熱心な警官…
しょっぱなから小ネタが満載!
これでもかとばかりにたたみかけてくるラストへ向けて
ゆる〜いながらもテンポ良〜く加速する!!
下らなくエグイんだけどどこか優しい描き方で憎めない!!!

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「HOT FUZZ ホットファズ-俺たちスーパーポリスメン!-」
製作国:イギリス/フランス(2007)

監督:エドガー・ライト
製作:ティム・ビーヴァン/エリック・フェルナー/ニラ・パーク
製作総指揮:ナターシャ・ワートン
脚本:エドガー・ライト/サイモン・ペッグ
撮影:ジェス・ホール
プロダクションデザイン: マーカス・ローランド
衣装デザイン: アニー・ハーディング
編集:クリス・ディケンズ
音楽:デヴィッド・アーノルド

出演:
サイモン・ペッグ(ニコラス・エンジェル)
ニック・フロスト(ダニー・バターマン)
ジム・ブロードベント(フランク・バターマン)
パディ・コンシダイン(アンディ・ウェインライト)
ティモシー・ダルトン(サイモン・スキナー)
ビル・ナイ
ビリー・ホワイトロー
エドワード・ウッドワード
ビル・ベイリー
デヴィッド・ブラッドリー
ケヴィン・エルドン
レイフ・スポール
カール・ジョンソン
オリヴィア・コールマン
ケン・クラナム
ピーター・ワイト
アン・リード
ジュリア・ディーキン
パトリシア・フランクリン
ポール・フリーマン
スチュアート・ウィルソン
アダム・バクストン
ロン・クック
マーティン・フリーマン
ルーシー・パンチ
デヴィッド・スレルフォール
ケイト・ブランシェット
ピーター・ジャクソン
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優秀なのに上司や同僚に妬まれ地方左遷決定
恋人にもフラれて、失意のもとイギリスの田舎町
サンドフォードへやってきた。
この村はヴィレッジ・オブ・ザ・イヤーに選ばれる程の
平和な村らしいのだが…何か妙?
警察署長のダメ息子ダニーと組まされ
逃げた白鳥の追跡など、のほほんとした任務の日々…
しかし、ある日起きた事故。どうも犯罪のニオイがする…
熱血警官ニコラスの食指が動いてしまった!


いやぁ、最初から最後まで、
下らなさ満点、オマージュ満点で面白かった〜!!!
「ショーン・オブ・ザ・デッド」のエドガー・ライト監督
この監督やっぱり好きですよ♪
そういえば「グラインドハウス」のフェイク予告
「Don't」もイカしてましたし。
今作は「Don't」的なテンポの良さや
ポリス・アクションもののスピード感もあり
更に鑑賞しやすかったかも。
イギリス人監督らしいネタや音楽のチョイスも好きですね。

何がおかしいって…
熱血警官ニコラス・エンジェル役のサイモン・ペッグの表情!
ターミネーター的な表情と特に走る時の姿に注目♪
相方ダニー・バターマン警部補役のニック・フロストとの
コント的な会話はお見事!!
この凸凹コンビは健在ですな。
あと、怪しすぎるにこやかな笑顔の村人達も役者揃い。
ティモシー・ダルトン…怪し過ぎます…

ストーリー展開的に特に目新しいものがある作品では無いけれど
とにかくスピード感とゆるゆる感
凄まじい事件と平和ボケしたまったり感
都会で百戦錬磨の業績をあげた生真面目熱血優秀警官
なりゆきで警官をしているポリス映画マニアの無能な田舎警官
細部にわたる緊張と緩和、凸凹感がイイですね。
ラストまで一気にどんどん加速する悲惨な事態たるや!
でも観終わった後味は悪くないオチも好き。

誰にでもおすすめは出来ませんが
B級アングラ感あふれるおバカ映画好きな方はゼヒどうぞ♪

B001H7Q2VQホット・ファズ~俺たちスーパーポリスメン!~
サイモン・ペッグ, ニック・フロスト, ジム・ブロードベント, ティモシー・ダルトン, エドガー・ライト
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2008-12-04

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Hot Fuzz
Original Soundtrack
B000N3SP9C

「HOT FUZZ ホットファズ-俺たちスーパーポリスメン!-」オフィシャルサイト

■映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」
■映画「グラインドハウス U.S.A.バージョン」

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April 24, 2008

「コントロール」

[劇場映画]★★★★☆

数多くのミュージシャンの写真を撮ってきたフォトグラファー
アントン・コービンの映像作品は30年弱前に彼が出会ったバンド
ジョイ・デヴィジョンの亡きヴォーカル、イアン・カーティスの生涯を
1974年〜1980年まで描いた映画。
モノクロームのスクリーンに切り取られた完璧な構図の中に
悩めるバンド青年の姿が狂おしいまでに美しく映し出されていた。

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「コントロール」
原題:CONTROL

製作国:イギリス/アメリカ/オーストラリア/日本(2007)
監督:アントン・コービン
製作:オライアン・ウィリアムズ/アントン・コービン/トッド・エッカート
原案:デボラ・カーティス『タッチング・フロム・ア・ディスタンス イアン・カーティスとジョイ・ディヴィジョン』(蒼氷社刊)
脚本:マット・グリーンハルシュ
撮影:マーティン・ルーエ
音楽監修:イアン・ニール
スペシャルサンクス:ニュー・オーダー

出演:
イアン・カーティス(サム・ライリー)
デボラ・カーティス(サマンサ・モートン)
アニーク・オノレ(アレクサンドラ・マリア・ラーラ)
フッキー(ジョー・アンダーソン)
バーナード・サムナー(ジェームズ・アンソニー・ピアソン)
ロブ・グレットン(トビー・ケベル)
トニー・ウィルソン(クレイグ・パーキンソン)
スティーヴン・モリス(ハリー・トレッダウェイ)
ケヴィン〈イアンの父〉(リチャード・ブレマー)
_______________

デビューアルバム1枚を残し1980年5月18日に23歳で自殺した
ジョイ・ディヴィジョンの亡きボーカル、
イアン・カーティスの学生時代から
結婚しバンドに入り自殺するまでを描いた作品。
監督が彼らとなじみの深いフォトグラファーのアントン・コービン。

ニュー・オーダーの前身バンドだと言う事と
度々カヴァーされている名曲達は知っていたが
イアン・カーティスについてはあまり知らなかった。
デヴィッド・ボウイやルー・リードのようになりたかった詩人のイアン。
無垢なデヴィーの笑顔に恋をし若くして結婚したイアン。
職業安定所の職員だった生真面目なイアン。

そんな彼がロックバンド、ワルシャワに参加し
ジョイ・ディヴィジョンとして本格的な活動を開始してから
ありがちなロック・スターの転落人生へとまっしぐら…
TV出演、アルバム制作、ツアの日々…
疲れからか癲癇の発作を起こし、以後持病となってしまう。
追っかけ記者との恋がきっかけで、妻や娘の存在がうっとおしくなってくるし
どんどん忙しくなり欧州、果てはアメリカツアーまで決定。
自分が思い描いていたヴィジョンとはどんどんかけ離れ
ステージでも癲癇の発作を起こし
加速してゆくバンドのサクセスストーリーの中で
自分の存在について自信が持てず、コントロール出来ず
家族と恋人の間で板挟みになり
ついにステージで歌えなくなってしまう…
それでも何とかやり直そうとするイアンだが
アメリカツアーを前に、命を断ってしまった…。
後に『ブルー・マンデー』という曲になる彼の最期。
ジョイ・ディヴィジョン時代の数少ないヒット曲の歌詞の意味が
コレを観る前と全く違って感じられた。

モノクロームなアントンの写真のようなシーンに
ニュー・ウェーヴ・ムーブメントの楽曲や
もちろんジョイ・ディヴィジョンのサウンドが流れ
頭をぐるぐる回って離れない。
とにかく主演のサム・ライリーの素晴らしい演技力
ライブ・パフォーマンスと常にどこか寂しげな表情が印象的だ。
パンフレットにも書いてあるが、特に似ているわけでもないのに
どんどんイアン・カーティスに見えてくるのだ。
劇中の彼らの演奏にも妙な迫力と狂気があり
グイと心の底をつかまれてしまう。

ミュージシャンにありがちな事だし
持病の癲癇の恐怖もあっただろうが
真面目すぎるゆえ、若さゆえ…
逃げ道を閉ざされてしまったのだろうか。
『LOVE WILL TEAR US APART』がとにかく心に沁みた…

〈東京では2008/3/25まで渋谷シネマライズにて上映中〉

B001B4LQ2Uコントロール デラックス版
サム・ライリー, サマンサ・モートン, アレクサンドラ・マリア・ララ, アントン・コービン
ジェネオン エンタテインメント 2008-09-10

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コントロール コレクターズBOX (初回限定生産)コントロール コレクターズBOX (初回限定生産)
サム・ライリー, サマンサ・モートン, アレクサンドラ・マリア・ララ, アントン・コービン

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コントロール
サントラ ニュー・オーダー デヴィッド・ボウイ

コントロール
スティル【コレクターズ・エディション】 アンノウン・プレジャーズ【コレクターズ・エディション】 クローサー【コレクターズ・エディション】 The Best of Joy Division シャドウプレイヤーズ - ファクトリー・レコードとマンチェスターのポスト・パンク 1978~81
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ジョイ・ディヴィジョンのシングル集
サブスタンス
ジョイ・ディヴィジョン
B00005LK2V

■ ミュージシャン系カテゴリー
■ 「ドニー・ダーコ」レビュー

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July 14, 2007

「ローズ・イン・タイドランド」

[DVD映画]★★★★☆

ギリアム節健在♪
病んだ大人達に囲まれたローズちゃん
可愛い瞳で見つめているのは過酷な現実からの現実逃避か妄想か…
夢見がちなお年頃の危うさ満点。

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「ローズ・イン・タイドランド」

製作国:イギリス/カナダ(2005)

監督:テリー・ギリアム
原作:ミッチ・カリン『タイドランド』(角川書店)
脚本:テリー・ギリアム/トニー・グリゾーニ
撮影:ニコラ・ペコリーニ
プロダクションデザイン:ヤスナ・ステファノヴィック
衣装デザイン:マリオ・ダヴィニョン/デルフィーヌ・ホワイト
音楽:マイケル・ダナ/ジェフ・ダナ

出演:
ジェライザ=ローズ(ジョデル・フェルランド)
パパ/ノア(ジェフ・ブリッジス)
ママ/グンヒルド王妃(ジェニファー・ティリー)
デル(ジャネット・マクティア)
ディケンズ(ブレンダン・フレッチャー)

「ローズ・イン・タイドランド」オフィシャルサイト(英語)
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登場人物の怪しさと妄想世界もさながら
少女の危うい愛情と残酷さ、そして力強さが描かれている。
ローズちゃんを演じるジョデル・フェルランドの素晴らしい演技で
終始ハラハラしどおし。

タイドランド=干潟。
テリー・ギリアムの描くアメリカのど田舎のアリス。
ジャンキーな両親を持つローズちゃん。
かいがいしく両親の世話をしていたが夢見心地なお年頃。
お友達はバービー人形の頭部4体。
突然の母の死により、これまた夢見心地なハードロッカーな父と
彼の実家のテキサスへ長距離バスで旅立つのだが
祖母は既に他界しているのか家はボロボロ。
そして父親もいつもの短期休暇ではなく
永遠のトリップに旅立ってしまった…

そんな事を知ってか知らずか
ローズは新しい環境と不気味なお隣さん達
古い祖母の家、動物達の世界、に触れ合い
彼女のマイ・ワールドは広がり続ける…
いやはや久しぶりにギリアム巨匠の妄想世界が炸裂!!!
お隣さん姉弟、デルとディケンズの不気味な秘密や
お父さんの夢見心地な神秘主義???
両親の死や生活の不安、どえらい場面に遭遇しても
まるで物語の中の主人公のように
時には悲劇のヒロイン、時にはちょっとした小悪魔娘
時には純真無垢な少女、時には大人の女性のよう…と
目の前の現実からどんどん空想を膨らまし
全てを受け入れているのかいないのか…
それでも生きてゆくのだ。

最初から最後まで、一体彼女はどうなってしまうのだろう???
とヒヤヒヤする。
子供ゆえの空想=妄想世界と冷静さと残酷さ。
でも大人や他人に対する愛情や信頼感や神秘的な妄想癖は
ジャンキーながら彼女を愛した両親ゆえなのか…
しかしながらどんな状況にあっても生命力にあふれるローズは
力強く生きていくには違いない。

ちなみに死体系のドギツイ表現アリ。R-15指定です(汗)
それにしてもお隣さん達が強烈でした。
僻地に住むイッちゃっている人々って
ある意味ピュアでパワフルですなぁ…。

B000GQMJAWローズ・イン・タイドランド
ジョデル・フェルランド ミッチ・カリン テリー・ギリアム
東北新社 2007-01-26

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タイドランド
ミッチ カリン Mitch Cullin 金原 瑞人
4047914827

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July 04, 2007

「麦の穂をゆらす風」

[DVD映画]★★★★☆

アイルランド独立戦争を通して描かれるのは
ある意味普遍的な戦争の情景であり普通の人々個々の感情。
だからこそ、人の心に語りかけるのかもしれない。

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「麦の穂をゆらす風」

製作国:イギリス/アイルランド/ドイツ/イタリア/スペイン(2006)
監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァーティ
音楽:ジョージ・フェントン

デミアン(キリアン・マーフィ)
テディ(ポードリック・ディレーニー)
ダン(リーアム・カニンガム)
シネード(オーラ・フィッツジェラルド)
ペギー(メアリー・オリオーダン)

「麦の穂をゆらす風」オフィシャル・サイト
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戦争、紛争、ゲリラ線…
1920年のアイルランド独立戦争をとおして見えてくるのは
現在も続いている人間の悲しい本能と愛情の深さと脆さ。
これらが庶民の目を通してストレートに描かれるので
どうしようもないもどかしさが心に響く。

アイルランドの片田舎の農家ではじまりそして終わるのだが、
その間に起きた悲惨な出来事の数々…
戦争だから…それだけで片付けてはいけない
重い悲しい何ともいえないもどかしさが胸をしめつける。
1919〜1921年のアイルランド独立戦争を
1920年のある日から、とある兄弟の目線で丹念に描いている。

アイルランドへの英国の侵略に対抗するゲリラ戦。
少しもの寂しいけれど美しい緑の中で銃を構えて訓練する
農民や少年などの若い一般庶民で結成されている
アイルランド義勇軍〜アイルランド共和軍(IRA)達の姿。
犠牲になりながらも彼らを支え家を守り、強く立ち向かう女性達。

一機関士であったダンと出会ったあの事件。
戦争から逃げて医者になるはずだったデミアンが
幼馴染みを裏切り者として処刑したり
元同胞と闘わねばならなくなった経緯は
運命にしても悲しすぎる。
皆で投獄された時、代表者である「テディ・オドノヴァンは誰か?」と
英国軍に問われた時、すかさず「自分だ」と答えたデミアンだったのに…
仲間を裏切る事…真面目なデミアンの苦悩。
兄テディとの意識のずれが、更に弟の運命を変える…

野山の広がるアイルランド南部の町、コークを舞台に
時代に翻弄された兄弟を中心に
淡々と身近なエピソードとしてアイルランド独立戦争が描かれる。
休戦、そして、念願のイギリス・アイルランド条約。
だが、この時の条約による北アイルランドの帰属問題により
その後の革命運動を二分し新たな闘いを生み
さらにその後何十年もの間IRAは
形を変えいくつもの派閥に分裂しながら
現在も組織は存在している…

冒頭で村人達が可哀想なミホールのために歌った
映画のタイトルでもあるアイリッシュトラッドの曲
“THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY”(麦の穂をゆらす風)
これを観終った後に再び歌詞を確認しつつ聴いてみると
自分の腕の中で恋人を失った、若い兵士の詩なのだ。
祖国のための闘い、恋人の死への恨みの闘い…
何ともいえない苦しみが、美しいメロディと共に流れ出る。

アイルランド人もイギリス人も他の国の人達も
個々では誰も闘いたいわけでも裏切りたいわけでもない。
そうしなければしょうがない状況
自分や家族や同胞が守れないから
命を落とした者に顔向けができないから
若い世代の未来が見えないから…なのだ。
この映画には戦争や人間の本質を問われている気がした。

世界中でくり返されている戦争や紛争
そして近年の数多くのテロ事件…
85年も前の事件だが、現在にまだまだ繋がっているのだ。
カンヌでパルムドール賞をとったの
井筒監督大絶賛(笑)もうなずける。
知っているようで知らなかったアイルランドの歴史。
ちなみに役者さん達は皆アイルランドにゆかりのある人達。
キリアン・マーフィーの変化してゆく切ない瞳がとても印象的であった。

B000NIVIPA麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディション
キリアン・マーフィー ケン・ローチ ポードリック・ディレーニー
ジェネオン エンタテインメント 2007-04-25

by G-Tools

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September 12, 2006

「ナイロビの蜂」

[DVD映画]★★★★☆

蜂ってそういう事だったのだ…なかなか洒落た邦題だ。
アフリカ大陸でのエイズ問題の陰にある人権に関わる陰謀と夫婦愛。
サスペンスタッチで描かれているのでどんどん引き込まれた。

原題は「THE CONSTANT GARDENER」
残酷な現実と悲しい結末。
美しいアフリカの大地と人々と音楽、それと裏腹の極度の貧困。
強く深い夫婦愛。人間の命の尊さ。
これらがフラッシュバックが多用された映像となり、
サスペンスタッチで緊迫感をあおり、
心になだれのように流れ込んでくる期待以上の作品だった。

原作はジョン・ル・カレの同名ベスト・セラー「ナイロビの蜂」。
監督は「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス
この作品でレイチェル・ワイズは2005年アカデミー助演女優賞を獲得した、
イギリス映画ナイロビの蜂
アルベルト・イグレシアスの紡ぎ出す民族的な音楽も非常に印象深い。

* * * * * * * * * * * * * * * *

エキゾチックな美しさのある奔放で激しい気性、生まれながらの革命娘であり
慈善活動をしているテッサ(レイチェル・ワイズ)、
常に平常心を忘れないジェントルマン、
庭いじりの好きな英国の外交官ジャスティン(レイフ・ファインズ)。
この夫婦は夫ジャスティンの転勤でナイロビへやってきたのだ。

「じゃ、二日後に」
 
彼らが軽く抱き合い別れ、次に出会ったのは…
なんと遠く離れた土地の死体置き場だった。
いわくの多い妻テッサの死を探るうちに明らかになったのは、
人間の尊厳に関わる恐ろしい事実。

妻の死、怪しい交友関係、“スリー・ビー”の謎。
じわじわと明らかになる惨い真実と
妻のどこまでも真っすぐな正義感と愛情。
冷静沈着なジャスティンだったが、
どんどん妻の意思を継ぐかのように、
身の危険を顧みず謎に立ち向かってゆく。
観ている者は、それに呼応するように
アフリカの過酷な現実におののきながら、
どんどんこの物語のエピソードの洪水に溺れ、
その流れに吸い込まれる…。

こんな惨く悲しい出来事が許されて良いはずではない。
憤りと共に、無力で無関心だった自分が悲しくなる。
そして、ジャスティンの
 
「テッサが家だった」
 
この一言にじ〜んときてしまった。
ジャスティンに信頼され愛された正直すぎるテッサ。
そのテッサもジャスティンを信頼し自分流に愛を貫き、
夫もその愛を受け入れ、妻と同化するかのように突き進む。
なんて夫婦愛なのだろうか!
劇的な二人の出会いから、あまりにもあっけない別れ。
短い間だったが二人は幸せなのかもしれない。
お互い帰る家を見つけたのだから…。


ちなみにこれを観に行ったのはメンズデー!
実はおじ様達に囲まれて観る事となった!!
エンドロールが流れると鼻水をすする音が…
男の方もじ〜んとされたのかしら?
しかしながらこのメンズデーっつ〜のもいいですね〜!!!
最近お小遣いの少ないお父さん達や給料の少ないヤング達の強い味方かも。
どんどん映画館もコレを採用してあげて欲しいなぁ。


B000HEZ4BYナイロビの蜂
ジョン・ル・カレ ジェフリー・ケイン フェルナンド・メイレレス
日活 2006-11-10

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「ナイロビの蜂」オリジナル・サウンドトラック
サントラ ロンドン・セッション・オーケストラ アユブ・オガダ
B000EZ87TM
ナイロビの蜂 オリジナル・サウンドトラック【送料無料】

ナイロビの蜂〈上〉
ジョン ル・カレ John Le Carr´e 加賀山 卓朗
4087604500

ナイロビの蜂〈下〉
ジョン ル・カレ John Le Carr´e 加賀山 卓朗
4087604519


「ナイロビの蜂」オフィシャル・サイト

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September 07, 2006

「ショーン・オブ・ザ・デッド」

[DVD映画]★★★★☆

こんなゆるいゾンビ映画でいいのか???
ブラック・ユーモアたっぷりだけど、ちゃんとゾンビ映画なのだ!!!

や〜っと借りることが出来ました!
ゾンビファン&おバカ映画ファンの方々からことごとくおススメされていたのに、
ずっとレンタルされっぱなしだった、
ワタシにとってはまぼろしの作品といっても過言ではない?

監督はエドガー・ライト、脚本は主演のサイモン・ペグとエドガー・ライト。
タイトルどおり、ロメロのゾンビ作品のパロディ作品、
2004年のイギリス映画ショーン・オブ・ザ・デッド
もちろん日本未公開作品(笑)。
 
やる気のない電器屋の販売員、ダメダメ男のショーン(サイモン・ペグ)と
ゲームオタクで家でダラダラ…
更にダメ男のおデブの(ニック・フロスト)の仲良し二人組、
一方やる気マンマンの普通の男ピート(ピーター・セラフィノウィッツ)、
この幼なじみの3人はルームメイト。
ショーンはこの日………職場でも下っ端店員に馬鹿にされるわ、
彼女のリズ(ケイト・アシュフィールド)とのデートのブッキングもうまくゆかずフラれ、
義理の父フィリップ(ビル・ナイ)には説教され、
母バーバラ(ペネロープ・ウィルトン)へのプレゼントは渡せず、
よりによって最悪な一日だった。
今日は朝まで飲み明かすぞ!!とエドとパブから自宅でも大騒ぎ!
どうも病人やパトカーやフラフラ歩く酔っぱらいが多いな〜とも思いつつ、
自分の事で精一杯で周囲の事なんて目に入らない。
同居人のピートは頭が痛いといつにも増してイヤミなヤツ…(こちらがマトモな一般人)
さて、一夜明けて街中がなんか変!
人は少なくちらかり放題、あちこち血まみれ、おまけにフラフラ歩くヤツばかり。
でも、彼女にフラれ母親への花束もダメにした(しかも朝まで飲んでた)ショーンは
ぼ〜っとして何も気づかない。
とりあえず家に戻ると…庭に謎の女が???
何だ今日は酔っ払いばっかりだと思ったら…
これがショーンにとって(世間ではもっと前から)ゾンビ・デイの幕あけだったのだ!

* * * * * * * * * * * * * * * *

笑った笑った!このゆるさ!!
さすが皆さんのオススメ作品!!!

しょっぱなからニュースでガンガン流れ、パトカーなんかが走り回っているのに
おバカさん達は気づかないったっらありゃしない。
ヨロヨロ歩くゾンビちゃんも酔っぱいやジャンキーと勘違いするし。
いざ、事態に気付いてもショーンとエドは全く危機感無し!
懐かしい80年代POPSのレコードの円盤投げでゾンビに対抗!
そのさい投げるLPレコードのアーティスト選別にも大笑い!
大量のゾンビと戦う時の爆音クィーンにも大爆笑!!
(しかも某飲料のCMで使われていたアノ曲♪)
英国らしいというか、何があってもとりあえずお茶を飲み、
何かあったらパブでまったり集おうとする。
ショーンのお母さんのすっとぼけたトコロはさすが親。
いや、彼女やショーンの対応こそ、意外とリアルなのかも。
それにしてもゾンビの中に逃げる時の苦肉の作がゾンビのまねとは(笑)
しかもエドはゾンビちゃん達の真ん中で携帯電話で友達と会話する始末…。
 
全編にこのユルさが溢れているのだが、そこはゾンビ映画!
どんどん街にはゾンビが溢れ、いまにも窓から侵入してきそうな勢いに…
物語は一気に加速し歴代のゾンビ映画に対するオマージも満載♪
ゾンビに噛まれ、最期に心を通わしたのもつかの間その後ゾンビ化…という、お約束。
窓からにゅ〜っとゾンビにつかまれて引きずり出される。
地下の倉庫に追いつめられ、ああ、これまで?????
そして笑撃的なラストシーンなどなど…

やる気の無〜い、ジャンキーの溢れる英国のとある街。
女性が強いこの国の、典型的な優しいダメ男ショーンが、
ここ一番で、家族や恋人や友人のために無茶しながら活躍?そして成長?してゆく
ショーンの勇気と愛情と楽観主義?に、別れた彼女の心も動くわけね。
なんとショーンの女友達イヴォンヌちゃん(ジェシカ・スティーヴンソン)も、
ポイントで出てきて大活躍するし、彼の人を大事にするトコロも好感持てる。
人は殺せないけれど、ゾンビちゃんなら何とかやっつける、心優しいショーンくん♪
強烈なブラック・ユーモアに溢れながらも、
いつまでも子供なダメ男達への愛がたっぷり。
妙に微笑ましいゾンビ映画だった! 

[特典映像]
 メニューが凝っていて見にくいけれど、なかなか充実!
 
※なんと¥861こんな激安価格になったとは!購入すればよかった(泣)

ショーン・オブ・ザ・デッドショーン・オブ・ザ・デッド
サイモン・ペグ エドガー・ライト ケイト・アシュフィールド

バス男 ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット 28日後...特別編 ボーン・スプレマシー ゾンビ 米国劇場公開版 GEORGE A ROMERO’S DAWN OF THE DEAD ZOMBIE

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■映画「ゾンビ 米国劇場公開版」レビュー
■映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」レビュー
■映画「ランド・オブ・ザ・デッド」レビュー
■映画「28日後」レビュー   
■ ゾンビ系映画レビュー

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April 07, 2006

「ティム・バートンのコープスブライド」

[DVD映画]★★★★☆

異常なまでにデフォルメされたキャラクターと
実に凝りまくたストップ・モーション・アニメーション!
「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」でおなじみ、
ティムお得意のブッキーなキャラクターと
悪趣味かつ濃厚なティム・ワールド全開の「コープスブライド」!!

ヘンリー・セリックとの共同監督なので
あえて"ティム・バートンの"が入っているあたりが何とも…。
ロシアの民話を題材にした、死体の花嫁と何故か結婚する事になってしまった青年の
生者の世界と死者の世界の壁を越えたミュージカル仕立てのラブ・ストーリー♪
時間がかかる手法ゆえ、最終的に「チャーリーとチョコレート工場」と
同時進行で制作され、同じく2005年に公開されたイギリスの作品。
ご存知のとおり、主人公のビクターの声はジョニー・デップ。
 
物語の舞台は、封建的なビクトリア朝時代。
成金の親を持つビクター(声:ジョニー・デップ)と
落ちぶれ貴族の娘ビクトリア(声:エミリー・ワトソン)。
このお金と地位にしか興味の無い親達の決めた2人の政略結婚だったが、
当人同士は出会った時から魅かれあい、結婚を望むように…。
ところが結婚式の予行練習の日、
ダメダメくんのビクターの失態で、結婚自体が延期になってしまう。
しかも、怪しい謎の招待客がそこへ割り込んできて、
ビクトリアの両親はこの結婚に反対しはじめ、2人の挙式は前途多難に…。
それでも健気に結婚式の予行練習を、一人森の中でしていたビクターくん。
ところがそれが原因で森で亡くなった花嫁エイミー(声:ヘレナ・ボナム=カーター)と
ビクターは結婚の約束をしてしまうハメに…。
突然死者の世界に連れて行かれたビクターの運命は?
そして死体の花嫁=コープスブライドの過去とは???

* * * * * * * * * * * * * * * * * * 

とにかく濃厚な舞台といい、そこで演じるパペット達の表情が素晴らしい!
ピアノを弾いたり涙を流したり、自然な動きに驚いた!

形式を重んじる堅苦しい生者の世界より
束縛されるものがもはやない死者の世界のほうが
生き生きとして見えるのが面白い。

極端に醜い所をクローズアップしデフォルメされたおっさんやおばさんが
腹黒く歌う生者の世界はクラシカルなオペラ風♪
不気味だけれどキュートでカラフルな死者達!
人、動物、虫などがジャジーでファンキーな音楽と共に踊る歌う♪

婚約者である本当の花嫁は強欲で厳格な母親に育てられたが
特別美人ではないが素朴な美しさのある心の綺麗な人
結婚を夢見ていたのに悪い男に騙され殺され森の土の下で
素敵な男が現れるとずっと待っていたコープス・ブライドのエイミーちゃん。
本当の愛を見つけられて良かったね!!!

設定が奇抜なので感情移入しづらいが、
ちょっと不気味なおとぎ話的に十分楽しめる。
「ナイトメア〜」の大人版といった感じかな。
前回は亡霊犬だったが、今回は死体犬(骨犬)が、またキュート♪
強いて難を言えば、序盤まったり進むストーリーと、
最後にハッピー・エンドへとあれよあれよと進む展開。
ラブ・ストーリーとしては、少し残念かな。
とはいえ、キャラクター、背景のセットへの細部までのこだわり、
ひとコマひとコマへの愛情がたっぷりこめられた作品だった♪
 

[特典映像]
本編が70分ほどなのに、特典映像が45とたっぷり!
CGでは味わえないストップ・アニメの制作過程には感服!
あの自然な表情はハイテクなパペットだったなんて…ホント驚き!!
声の出演者ももちろん登場!
こちらは一見の価値あり!
超懐かしい〜トレイシー・ウルマンの姿も♪
まさかビクターの母親の声だとは!!!

「コープスブライド」オフィシャル・サイト

ティム・バートンのコープスブライド 特別版
ティム・バートン
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「チャーリーとチョコレート工場」

[DVD映画]★★★★☆
 
評判通りの毒々しいが夢のある面白さ!!
何よりジョニー・デップのウィリー・ウォンカの異形キャラ、
そしてディープ・ロイが一人で演じるウンパ・ルンパ達が最高!!!
劇場の大きな画面で観れなくて残念だけれど、
DVDでも特典で楽しめ結構満足の「チャーリーとチョコレート工場」!!
 
監督は奇才 ティム・バートン
ロアルド・ダール原作の『チョコレート工場の秘密』を
濃厚なティム・バートン風味で味付けして映画化した。
2005公開アメリカ・イギリス制作の作品。
ダニー・エルフマンの音楽がこれまたグ〜♪
よくあんなセット作ったものだ!!!

歯磨き粉工場で働く父(ノア・テイラー)、
どんな時でも笑顔いっぱいの優しい母(ミッシー・パイル)
両親と両祖父母と一緒に、今にも崩壊しそうな家で貧しいながらも
愛情たっぷりに育っているチャーリー・バケット(フレディ・ハイモア)。
彼にとっては年に一度、誕生日だけにしか食べられない夢のようなお菓子の
“ウォンカ”のチョコレートなのだ。
チャーリーのおじいちゃんの一人、ジョーじいちゃん(デヴィッド・ケリー)は
世界一のこの“ウォンカ”のチョコレート工場で昔働いていたそうだ。
チョコレート作りの天才、ウィリー・ウォンカ氏(ジョニー・デップ)の
話をするじいちゃんはイキイキとしている。
しかし、ウォンカのレシピが盗まれ、工場を閉鎖して依頼、
この工場に出入りをしている人を見た事が無い。
でも毎日チョコレートを大量に生産している事は確か。
“ウォンカ”のチョコレート工場は謎だらけなのだ…

そんな時に“ウォンカ”の板チョコの中に5枚だけ、
チョコレート工場に5人の子供を招待する“ゴールド・チケット”を封入したと、
ウォンカ氏が発表した!!!!!
世界中でこの“ゴールド・チケット”を手に入れるべく、
これまた“ウォンカ”のチョコレートは売れまくり!
そして、一人また一人と幸運のチケットを手に入れた子供が現れた!
貧しいチャーリーは、ある日道で拾ったお金でチョコを買うが…

 * * * * * * * * * * * * * * 

♪ウィリー・ウォンカ ウィリー・ウォンカ

ウンパ・ルンパ(全てディープ・ロイ)達の面白いダンスと
おちょくりまくった歌詞の唄
そして、こってり凝りまくりのティム・バートンワールド炸裂!!

悪意と期待に満ちた、でも憎みきれない茶目っ気たっぷりの表情!
白塗りメイクにマッシュルーム・ヘア、タキシードにシルクハットとステッキ♪
子供の心のまま大人になってしまったウォンカ氏を演じる
ジョニー・デップでなければ出来ない、
この猛烈に浮き世離れしたキャラクターは必見!!!

印象深いのが可愛い笑顔とまっすぐな少年チャーリーよりも、
不運な他の4人の親子達のほう。

・毎日大量のチョコを食べてゴールド・チケットを手にした
 絵に書いたおやつの食べ過ぎて太ったオーガスタス(フィリップ・ウィーグラッツ)
 とその母。
・金持ちの父ソルト氏(ジェームズ・フォックス)を持ち
 欲しいものは手に入れないと気が済まない、
 贅沢放題の我がままお嬢ベルーカ(ジュリア・ウィンター
・何でも一番を目指すよう母ボーレガード夫人(ミッシー・パイル)にしつけれらている
 ガム好きのスポーツ・バカの少女バイオレット(アンナソフィア・ロブ
・ゲームおたくで計算好き。そして極めて狂暴性も高いチョコ嫌いの
 マイク(ジョーダン・フライ)と
 ボーっとした大人しいその父ティービー氏(アダム・ゴドリー)

チョコまみれになった子、
真っ青な風船のように膨らんでゴム人間になっちゃった子
リスにお仕置きされゴミまみれになっちゃった子、
小さく縮んで延ばされてヘラヘラになっちゃった子
悪ガキどもにはちょっと行き過ぎた悪趣味なお仕置き。
ウォンカはこの凝った手口で(ほんの少しだけ期待はしつつ)
世間やおバカな親達に仕返しして楽しんいるようにしか見えない。
でもチョコレートに対する愛情と情熱は異常なくらい…。
ウンパ・ルンパ族や動物達しか信じない、ちょっと孤独なウォンカ。
貧しいけれど、貧しいがゆえにチョコに対する愛と理解のあるチャーリーに出会って
家族の大切さを知ったのね。

ヘッド・ギアの歯列矯正器を頭にがっちりはめられて、
甘いものは一切食べさせてもらえなかったウォンカ。
歯医者の父親ドクター・ウォンカ(クリストファー・リー)の反面教師で、
チョコレートの夢のような味のとりこに…
ついにチョコレート屋になり、才能を活かして大成功の末、企業秘密を盗まれ大失敗…
これらのトラウマで人を信じられなくなった大きな子供のウォンカ。
お仕置きされた子供はちょっと可哀想だけれど、
おバカな親達には良い薬になったかな。
貧しいけれど、あまりにも純粋でまっすぐで、
チョコレートが大好きなチャーリーによってウォンカ自身もトラウマを乗り越える。
大切な事を子供達にもちゃんと教えてくれるそんな作品。

[映像特典]
セル特典ディスクには
74分ものメイキング、インタビューなどの特典映像が満載!
極限までセットと俳優・動物達を使い、
不可能な部分のみをアニマトロニクスやCGで作り込むという
こだわり一杯の涙ぐましい制作過程には感動すら…
ウンパ・ルンバのディープ・ロイさん。リスの調教の方、お疲れ様!!
悪ガキやチャーリーと遊べるゲーム
ウンパ・ルンパのダンスレッスンが、かなり楽しい♪
 
チャーリーとチョコレート工場 特別版
ジョニー・デップ ロアルド・ダール ティム・バートン
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チャーリーとチョコレート工場 オリジナル・サウンドトラック
ダニー・エルフマン サントラ
B000A0YA9M


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チャーリーとチョコレート工場 ポスター検索

チャーリーとチョコレート工場の魅力的なポスターいっぱい♪


「チャーリーとチョコレート工場」オフィシャル・サイト
インタビューやゲームやダウンロードできるアイテムもあり、楽しすぎ♪

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January 25, 2006

「オリバー!」

[DVD映画]★★★★☆

たまたまテレビ放映されており、ちらっと観たが最後!
オリバーくんの素直な可愛さと天使のような歌声にもう目が離せない!!
そして出て来る少年達の表情の素晴しさ!
ミュージカルが苦手なワタシでもぐいぐい惹きつけられた作品。
2005/1/28よりロマン・ポランスキー監督による
新たな映画版「オリバー・ツイスト」も公開される古き良き名作。

チャールズ・ディケンズの原作小説「オリバー・ツイスト」、
これをライオネル・バートが舞台化し、
更にヴァーノン・ハリスが映画用に脚色した
キャロル・リード監督によるミュージカル映画。
1968年公開のイギリス作品「オリバー!」。
 
 
貧富の差が激しい19世紀のロンドン。
郊外の救貧院ので生まれた少年はオリバー(マーク・レスター)と名付けられ育った。
そこでは子供たちはおかゆを少しだけの食事。
ある日くじ引きで代表となり「おかわりをください」と言ったので、
オリバーは葬儀屋サワベリーのところに、3ギニーで売られることに…。
今度は自分も知らない母の悪口にガマンできなくなり、お店で大げんかに。
居場所の無くなったオリバーはその街を1人で逃げだしたのだ!
辿り着いたロンドンの街なかで
スリの少年アートフル・ドッジャー(ジャック・ワイルド)と知りあい、
彼の親方、スリのフェイギン(ロン・ムーディ)の仲間に加わる。
悪名高いスリの天才ビル(オリバー・リード)、
その恋人のナンシー(シャニ・ウォリス)、そしてそこでは
大勢の貧しい少年達が“生きてゆくために”盗みをしながら共同生活していた。
オリバーの初仕事の日、いきなり失敗。そして裁判へ…。
何とか釈放されたオリバーを被害者のブラウンロウ氏(ジョゼフ・オコーナー)は
自分の屋敷に連れて帰り育てる事に。
だが、それにはちょっとした理由があった。
駆け落ちした娘にオリバーがそっくりだったのだ。
裕福な夢のような生活が始まったのだが、
ある日、本屋へおつかいに外出したオリバーは
ビルとナンシーによって、フエイギンのところに連れ戻された。
彼らは自分達の身を守るため、オリバーを手元に置いておきたかった。
だが、ナンシーはせっかくまともな生活を送っていたオリバーが
スリ=犯罪者のままでは良く無いと思いはじめる…。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

救貧院の子供達の“おかゆ意外のものをおなかいっぱい食べたい”歌。
オリバーが葬儀屋サワベリーの所へ3ギニーで売られてゆく時の歌。
スリの親方フェイギンの“ポケットからすろう”の歌。
ブラウンロウ氏の館で迎えた“素晴しい朝”の歌。
などなど…舞台がそのまま広がったようなちょっと大胆な構図で
大勢の役者さん達が演じ踊り歌うシーンがリズミカルで楽しく美しい!。
物語自体は単純だが、貧富の差の激しい時代背景と、
貧しいけれど仕事に誇りを持ち力強く生活を楽しもうとしている労働者達の姿、
元気一杯の孤児の子供達。
走り回り、踊りまくり、歌い上げる役者さんの表情が皆とても魅力的だった。

名優オリバー・リードの悪役っぷりも、
スリの親方役ロン・ムーディのひょうきんな演技も、
何といってもマーク・レスター君のあどけない表情にメロメロ!
最初に引き取られた葬儀屋さんのセリフ「ちょっとセツない顔」がたまらない。
そしてスリの名人少年ドッジャー役のジャック・ワイルド君の大人びた子供っぷり♪
この「小さな恋のメロディ」コンビが可愛らしいのなんの!!
ビルのペットの犬ブルズアイの欲望に忠実なのがいい。

貧しいけれど正直な少年の夢のような物語を描き、
酷い政治と悲惨な現実を笑い飛ばすべく
軽妙なタッチのミュージカルに仕上げたこの作品は、
ワタシにとって「サウンド・オブ・ミュージック」を彷佛させるミュージカル映画。
ラストの世知辛さの残るエピソードは、
一応ハッピーエンドになるとはいえ、やはりちょっと虚しさが残るのだが、
転んでも立ち直りの早いスリの師弟のパワーと団結力たるや!
やっと自分を愛してくれる人を見つけたオリバーのホッとする顔よりも
力強くて印象的だった。
 
ポランスキーの「オリバー・ツイスト」はミュージカルではないので、
オリバーや一般市民のもっと辛くて苦しい部分をリアルに描いているはず…。
こちらもゼヒ観てみたい!!
 ↓
ポランスキー版「オリバー・ツイスト」オフィシャルサイト
 
 
オリバー!
マーク・レスター キャロル・リード ジャック・ワイルド
B000ALVXN2

原作本

オリバー・ツイスト〈上〉オリバー・ツイスト〈上〉
チャールズ ディケンズ Charles Dickens 中村 能三

by G-Tools

オリバー・ツイスト〈下〉オリバー・ツイスト〈下〉
チャールズ ディケンズ Charles J.H. Dickens 中村 能三

by G-Tools

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November 12, 2005

「ネバーランド」

[DVD映画]★★★☆☆

おしつけがましい感動作ではなく淡々と描くところが好感持てる。
だが、ジョニー・デップ無しでは語れないであろう…
そうジョニー・デップのための映画、そう言っても過言でない作品かも。
大人にならない少年“ピーター・パン”は
こんな不思議で現実的な悲しい現実から生まれたのか…

監督は、「チョコレート」のマーク・フォースター監督。
主役のバリはこういうキャラクターを演じさせれば右に出るものはいない、
ジョニー・デップのキャラクターがぴたりとハマり
同じくケイト・ウィンスレットのまろやかな母親像もしっくりきていた。
繊細なピーターを演じるフレディ・ハイモアはどこかで見たと思ったら、
トゥー・ブラザーズ」のあの少年!
2005年公開のイギリス/アメリカ作品「ネバーランド」。
 
 
1903年、ロンドン。劇作家のジェームズ・バリ(ジョニー・デップ)は、
ちょっとスランプ気味…。
新作「リトル・メアリー」の評判も散々で、
友人アーサー・コナン・ドイル(イアン・ハート)にも
興行主チャールズ・フローマン(ダスティン・ホフマン)にも呆れられた。

そんな時、いつも書き物をする公園で
美しい未亡人のシルヴィア・ルウェリン・デイヴィズ(ケイト・ウィンスレット)と
父を失った彼女の4人の息子たちに偶然出会う。
いつも弟達や母を気遣う、長男ジョージ(ニック・ラウド)
元気一杯!次男ジャック(ジョー・プロスペロ)
繊細な心を持つ、三男ピーター(フレディ・ハイモア
幼い四男マイケル(ルーク・スピル)
騎士ごっこをして遊ぶ兄弟すら受け入れる事が出来ないピーターだったが、
子供顔負けに想像の世界に入り込むバリの姿に少しずつ心が動きはじめる。
そしてその男共をいつも優しい笑顔で見守り一緒に楽しむシルヴィア!
バリの想像力はどんどん膨らむ一方だった。

だが、反して厳しい現実が彼らの日常にはあった。
バリがあまりに足しげくデイヴィズ家に通うために悪い噂となり、
彼の良き妻メアリー(ラダ・ミッチェル)との心のすれ違いは大きくなるばかり。
デイヴィズ家を支える、亡き夫の母デュ・モーリエ夫人(ジュリー・クリスティ)の
あまりにも厳しい独裁完璧主義も自由主義のシルヴィアとは合わず、
4人兄弟は育ち盛り、元気盛りで毎日大騒ぎ!。
そして…シルヴィアには持病があった………。

ある日、ピーターのトラウマに、自分の過去を思い起こし、
バリは自分がずっと心に描いていた想像の世界、
ネバーランドを戯曲にしようと思いたつのだ…。

* * * * * * * * * * * * * * * * * 

愛犬をくるくる回りながら踊るバリ。
真剣にインディアンごっこに興じるバリ。
子供達よりも子供のようなバリ。
楽しく希望いっぱいで、どんどんふくらむ空想の世界と、
直面するとあまりにも虚しく悲しい現実の世界、
この間を行ったり来たりして戯曲“ピーター・パン”を作った少年の心を持つ大人。
一方、
父を亡くしたピーターのトラウマは、立ち止まりつつも少しずつ溶けてゆき、
長男のジョージは子供ながらお兄ちゃんらしく大人の心を持つようになる…。
(個人的にピーターよりもジョージにやたら共感)

想像を創造する作業の苦しみと閃き。
運命的な出会いと愛。
信じる事。そうすれば生まれるもの。

特に感動を押し付ける感もなく淡々と描く、
日常と日常の中での空想の世界が不思議なセツなさを産む。
 
バリの妻の間のお互いの孤独感、身勝手な大人達の世界は、
夢見る永遠の少年バリには辛すぎたのかもしれない。
ついに公演された「ピーター・パン」の素晴しさ!
ベッドの上を飛び跳ね、窓から飛美出してゆく子供達とピーターパン。
犬も着ぐるみで登場するなんて!!
これは大人も子供も楽しめる前代未聞の戯曲の誕生だっただろう!!!
「ピーター・パン」を観て笑う子供、大人達、関係者、
演じる役者そして…作った作家とそのモデル達!!!!

どの窓からも続いているネバーランドへの扉。
悲しすぎるが信じる事が実際救いとなるのかもしれない。
 
 
ネバーランド
ジョニー・デップ マーク・フォースター ケイト・ウィンスレット
B00067HCY4

 
「ネバーランド」オフィシャルサイト
 

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