14 posts categorized "●ファンタジー系"

July 28, 2008

「崖の上のポニョ」

[劇場映画]★★★★☆

宮崎駿版人魚姫は天真爛漫な5歳の女の子。
観てる間は深読みせず絵本をながめるように楽しむのがおすすめ。


ポーニョポーニョポニョ〜♪
早速観てまいりました!
CMでガンガン流れているのもさながら
観終わった後は皆の頭の中にきっと流れていたはず〜♪
案の定満員御礼〜。何故かカップルも多かった(汗)

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「崖の上のポニョ」

製作国:日本(2007)
監督・原作・脚本:宮崎駿
プロデューサー:鈴木敏夫
美術監督:吉田昇
編集:瀬山武司
音楽:久石譲

声の出演
山口智子(リサ)
長嶋一茂(耕一)
天海祐希(グランマンマーレ)
所ジョージ(フジモト)
土井洋輝(宗介)
奈良柚莉愛(ポニョ)
柊瑠美(婦人)
矢野顕子(ポニョのいもうと達)
吉行和子(トキ)
奈良岡朋子(ヨシエ)

____________________


今回制作ドキュメントみたいなものを観ていたので
かなり期待していただけに
少々微妙な部分は多々あったけど
絵柄を見るかぎりはトトロっぽくて想像どおり!
とにかく突っ込みどころは満載でしたが(笑)

生命が産まれ出た母なる海の自然の恐ろしさ
そして寛大なる素晴しさに包まれた
人間社会の不安定さ
「宗介好き!」「人間になる!」
天真爛漫なポニョのキャラクターの元気さと
大人社会にもとけ込んだ大人びた少年宗介
でも思いやり一杯、素直さ一杯、5歳の少年の優しさ
父耕一、母リサとの家族愛
ご老人達のそれぞれの愛情
などなど…
余分な憶測をせず、幼い頃の空想を思い出し
このちょっと不思議な物語を
素直に感じる事ができれば年齢を問わず楽しめる。

相変らず魔法も一杯
生き物が如くうねり動く水や不思議な生き物も一杯
“手描き”にこだわる!子供のために…!!という宮さんの心意気は
ガンガン伝わってくる作品でした。
そしてあの曲が頭の中をぐるぐる周り
ついつい口ずさんでしまうこと必須♪
突っ込みどころは…パンフで幾分か解消されましたけど
観ただけじゃ…解んないですよぉ…宮さん…
でも隙間一杯の絵本的な展開も嫌いじゃないですけどね。
ひたすら一途な宮崎版人魚姫ポニョ。
ワタシは“中間”が意外とマヌケで好き♪


崖の上のポニョ
藤岡藤巻と大橋のぞみ 近藤勝也 藤岡藤巻
B000WZO6B2

崖の上のポニョ サウンドトラック
久石譲 覚和歌子
B0018QT94I

崖の上のポニョ イメージアルバム
サントラ 豊嶋泰嗣
B0012AAXHW

藤岡藤巻と大橋のぞみ『崖の上のポニョ』ダウンロード
藤岡藤巻と大橋のぞみ『崖の上のポニョ(カラオケ)』ダウンロード

「崖の上のポニョ」オフィシャル・サイト

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May 29, 2008

「ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛」

[劇場映画]★★★★★

待ちに待っておりました…
やっと公開された「ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛
街にも大きなポスターが貼ってあるし
予告編を観るだけでもうワクワクしちゃいます…
でも今回の主役はカスピアン王子。
少し不安だったのも吹っ飛ぶ素晴らしさで普通に満足!!!
こりゃまたDVD購入してしまいますな。

大好きだったイギリスの作家、C.S.ルイス(1898-1963)原作の
ナルニア国ものがたり」シリーズの映画化第2弾!
今回は2008年5月21日と水曜公開…(泣)
週末いてもたってもいられず劇場へやっぱりむかっちゃいました♪
またもや最終回だったけど、家族連れも多かったですね。
年齢層が若くて反応が面白かったです。
入りは普通にほぼ満席…と1作目と同じ感じ。
監督は「シュレック」「シュレック2」のアンドリュー・アダムソン
 
____________________

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛(2008)
原題:THE CHRONICLES OF NARNIA: PRINCE CASPIAN

製作国:アメリカ
監督:アンドリュー・アダムソン
製作:マーク・ジョンソン/アンドリュー・アダムソン/フィリップ・ステュアー
製作総指揮:ペリー・ムーア
原作:C・S・ルイス
脚本:アンドリュー・アダムソン/クリストファー・マルクス
   スティーヴン・マクフィーリー
撮影:カール・ウォルター・リンデンローブ
プロダクションデザイン:ロジャー・フォード
衣装デザイン:アイシス・マッセンデン
編集:シム・エヴァン=ジョーンズ
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

出演:
ジョージー・ヘンリー(ルーシー・ペベンシー)
スキャンダー・ケインズ(エドマンド・ペベンシー)
ウィリアム・モーズリー(ピーター・ペベンシー)
アナ・ポップルウェル(スーザン・ペベンシー)
ベン・バーンズ(カスピアン王子)
ピーター・ディンクレイジ(トランプキン)
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(グロゼール)
セルジオ・カステリット(ミラース)
ワーウィック・デイヴィス(ニカブリク)
コーネル・ジョン(グレン・ストーム)
ヴィンセント・グラス(コルネリウス博士)
ダミアン・アルカザール(ソペスピアン卿)
シェーン・ランギ(アステリウス)

声の出演:
リーアム・ニーソン(アスラン)
ケン・ストット (松露とり トリュフハンター)
エディ・イザード(リーピチープ)
____________________

前作の白い魔女の100年の冬支配時に現れ
春をもたらしたペベンシー4兄妹が人間界へ戻って
ナルニア国では1303年後(人間界では1年後!)
テルマール人によってナルニアは支配され
土地も生き物も破壊され追いつめられていた…
そんな時テルマール王国の後継者であった
カスピアン王子が、叔父のミラースの陰謀により
命を狙われてしまう…
ナルニアの森へ逃亡するのだが…
教師であるコルネリウス博士に持たされた“魔法の角笛”によって
その持ち主であったスーザンらペベンシー兄妹を
ナルニア国へ再び呼び寄せてしまった…
王であったその場所へ戻ってきた彼らは
ナルニアの悲惨な変貌に驚く。
一体何が起きたのか…アスランはどうしているのか…

* * * * * * * * * * * * * * * *

どうやらカスピアン王子のイケメン具合が話題のようなのですが
(実際女子高生はカッコイ〜と大人気、グッズもカスピアングッズばかり…)
ワタシはペベンシー兄妹の…
中でもピーターお兄ちゃん好きなので
今回はあちらこちらと妙なところで涙すら出る始末…。
少し大人になったピーター君に
やっぱりもうメロメロですよ。

前作はまさに監督の思惑どおりに
昔読んだ「ナルニア」の世界が
自分のイメージに近く見事に映像化されてる事に感動したのですが
今作はもはやそれはないわけでちょっと心配していたけれど
150分間!!!飽きる事なく観る事が出来たのはさすが。
原作の再読は映画を観る前にはよろしくないと
程良く内容を忘れた感じでの鑑賞は正解だったかな。

実はカスピアン王子役のベン・バーンズ君が
自分のイメージと違ったのもあり
王子の苦悩がいまひとつヒシヒシと感じられずに
ちょっと残念だったのですが
ペベンシー兄妹4人の成長した姿は懐かしくて嬉しかったなぁ。
今回も最初から最期まで
ペベンシーの子供達の危なっかしさ
唯一子供っぽいルーシーちゃんもさながら
悩めるお年頃のピーター&スーザンに
結末は解っていてもドキドキハラハラ…。
淡い恋心の結末も素敵でしたね。
彼らのリーダーシップ、兄弟の結束力には感服です。
エドのナイスフォローも褒めておきたい!!!
彼もぐんと素敵になっていたし。

しかしながら…この物語。
ストーリー的には暗いし、増々宗教的で
つっこみどころも満載で
(どうして放っておいたの…アスラン…とか
 そりゃ反則でしょ…的な自然の力とか…)
とっつきにくい部分も我々には多いのも確か。
原作自体がそうなので、しょうがないのですが
そのトコロをクローズアップするよりは
子供達の成長ストーリーとして楽しむほうが良いと思います。
権力への争いというものに目を背けず
考え直してみる機会にもなるかも。

それにしてもピータ&スーザンは
大人になってしまったのね…
今回も挿絵のシーンが何度か甦って
色々と思い出して、じ〜んとしまいました。
個人的にはやっぱりピータ役のウィリアム・モーズリー君を応援したいな。
ピーターの迷いを吹っ切り闘う凛々しい姿が素敵すぎです!
いい役者になると思うんだけど…。

B001EI5LMEナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 2-Disc・スペシャル・エディション
ベン・バーンズ, ジョージー・ヘンリー, スキャンダー・ケインズ, ウィリアム・モーズリー, アンドリュー・アダムソン
ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント 2008-11-21

by G-Tools
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 3-Disc プレミアム・アート&ピクチャー・セット (数量限定)ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 3-Disc プレミアム・アート&ピクチャー・セット (数量限定)
ベン・バーンズ, ジョージー・ヘンリー, スキャンダー・ケインズ, ウィリアム・モーズリー, アンドリュー・アダムソン

by G-Tools
B0015RAYDAナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛 オリジナル・サウンドトラック
サントラ レジーナ・スペクター オーレン・ラヴィー
エイベックス・エンタテインメント 2008-05-21

by G-Tools
   

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
C・S・ルイス アンドリュー・アダムソン ジョージー・ヘンリー
B0006ZFKMW

TVドラマ版
ナルニア国物語 マジカル・コレクターズ・エディション
C.S.ルイス
B000BIX7QU

原作本
カスピアン王子のつのぶえ (ナルニア国物語)
ポーリン・ベインズ 瀬田 貞二
4001163721


ナルニア国物語セット(全7巻)カラー版
ナルニア国物語セット(全7巻)カラー版
『ライオンと魔女』
『カスピアン王子のつのぶえ』
『朝びらき丸東の海へ』
『銀のいす』
『馬と少年』
『魔術師のおい』
『さいごの戦い』
 
→ナルニア国物語オフィシャルサイト
→ウィリアム・モーズリー 特別ファンサイト

■映画「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」レビュー
■書籍「ナルニア国ものがたり」レビュー

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July 27, 2007

「時をかける少女」(アニメ版)

[TV放映映画]★★★★☆

いやはや見事によく出来たリメイクアニメ版!!!
主人公のスタンスが少々違うけれどちゃんとメッセージが伝わってくる。
20年以上前の原田知世主演の映画版が苦手な方にもおすすめ。

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「時をかける少女」(アニメ版)

製作国:日本(2005)
監督:細田守
アニメーション制作:マッドハウス
プロデューサー:渡邊隆史/齋藤優一郎
原作:筒井康隆『時をかける少女』(角川文庫刊)
脚本:奥寺佐渡子
音楽:吉田潔
キャラクターデザイン:貞本義行
作画監督:青山浩行/久保田誓/石浜真史

声の出演:
紺野真琴(仲里依紗)
間宮千昭(石田卓也)
津田功介(板倉光隆)
芳山和子(原沙知絵)
藤谷果穂(谷村美月)
早川友梨(垣内彩未)
紺野美雪(関戸優希)

「時をかける少女」(アニメ版)オフィシャル・サイト
____________

実写版映画の20年後の現代の設定…となっていました。
なぜか絵の履修家になっている和子の姪っ子
おてんばな現代っ子マコトの物語。

これがヒットしたのも頷ける
なかなかいい青春ドラマになっていた。
チアキとコウスケといつも野球にいそしんでいたマコト。
ある日滑って転んだ実験室で何かが起こり
タイムリープする事が出来るようになった
高校生のマコトちゃん。
身の危険に遭遇すると、記憶はそのままで時間が逆戻りし
もう一度やり直す事が可能だなんて。
こりゃ便利と何度もタイムリープしていたが
ある日手についた数字を発見。
そんな時に大事件が…

いつまでも男女関係なくずっと遊んでいたい。
仲が良ければ尚更…そして淡い恋心…♪
ああ…その気持ち解ります…
それこそ20年程前の記憶ですが…(汗)
そして恋した彼は手が届かない存在に。
単細胞であっけらかんとした現代っ子だが
素直に泣きじゃくるマコトちゃんには共感できます。

さすが映画のファンだったという監督。
リメイクアニメながらもちゃんとツボをおさえていますな。
「未来で待ってる」というセリフも効いているし。
和子おばさんの存在と体験をうまく利用し
ちゃんと観客にメッセージを届けようとしています。
流される昭和の女子高生和子とは違った
活発で意志を持ったマコトちゃんがいきいきと見えますね。
知世ちゃんの映画が苦手なワタシは
個人的にはコチラに軍配。
ああ…青春…

B000MEXAOM時をかける少女 通常版
仲里依紗 石田卓也 板倉光隆
角川エンタテインメント 2007-04-20

by G-Tools

時をかける少女 限定版
仲里依紗 石田卓也 板倉光隆
B000MEXAOC

時をかける少女 オリジナル・サウンドトラック
サントラ 吉田潔
B000FGG80K

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July 21, 2007

「時をかける少女」

[TV放映映画]★★☆☆☆

ある日突然タイムトラベラーとなってしまった
女子高生の青春ファンタジー。
実はそれにはある日の事件が…

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「時をかける少女」

製作国:日本(1983)

監督:大林宣彦
製作:角川春樹
プロデューサー:山田順彦/大林恭子
原作:筒井康隆
脚本:剣持亘/大林宣彦
音楽:松任谷正隆

出演:
芳山和子(原田知世)
深町一夫/ケン・ソゴル(高柳良一)
堀川吾郎(尾美としのり)
深町正治(上原謙)
芳山哲夫(内藤誠)
津田ゆかり
岸部一徳
根岸季衣
入江たか子
松任谷正隆

____________

なんて懐かしい〜
明日のアニメ版の放映に合わせたようですね。
映画を深夜やっていたので、つい観てしまいました。

筒井康隆の原作短編は結構好きだったのですが、
尾道三部作以降特に大林監督は少し苦手。
主演の原田知世も、彼女と同世代のワタシには当時苦手。
さらに彼女が歌う主題歌の『時をかける少女』の
あまりの下手さに度肝を抜かれたり…
この映画「時をかける少女」はあまり好きでは無かったのですが
尾見としのり好きではあったりして
テレビで何度も放映されていたのを
これまでも何度となく観た記憶があります。

今ではいい役者さんになった原田知世ちゃんですが
がドラマ「セーラー服と機関銃」でデビューした時の
極めて地味なルックスとか細い声
衝撃的な棒読み演技がダメでして…(笑)
世の男どもがメロメロなのが
どうしても理解出来なかった記憶もあります。
今思えば清楚で凛とした清潔感と透明感
そして何となくはかないあのキャラは
アイドル界では新鮮で男心をくすぐりますね。


さて、本編ですが…
土曜日の実験室でのシーンが印象的で
すっかり忘れていたスキー合宿のシーンにまずびっくり。
やはり、こっぱずかしいセリフのてんこもりですが
こんなはじまりだったとは…

そして登場した高柳良一氏にまたびっくり。
すっかりサラリーマンになったらしい彼…
そういや角川作品にがっつり使われていた男前スターでしたね。
りりしいお顔はすっとぼけた尾見くんと対照的。
でも演技は知世ちゃんと同じくらい棒読み(笑)
やっぱり尾見くんキャラが好きですねぇ…

恋した花好きの青年の秘密、叶わぬ切ない恋…
尾道を舞台にしたのは大正解。
坂道だらけの時間が止まったようなレトロな町…
何が起きてもおかしくないような美しく不安定な所があり
この雰囲気にかなり救われる。
ラベンダーの香りで…のタイムスリップのシーン
その強引さと合成のつたなさは
今観ると逆に新鮮で面白い。

しかし『桃栗三年』の歌の酷さ。
ラストのエンディングが最高です。
見事に主題歌「時をかける少女」のPVになっていたのに
もはや拍手しそうでした。これは一見の価値有り!!!
とっても正しいアイドル映画になっております。

20年以上経って観てみると
色々新たに発見する事もあり意外にも楽しめました。
髪型は、当時流行っていたな…とかしみじみ。
大林監督の作品では「転校生」「青春デンデケデケデケ」
だけが好きなんですが、この考えもゆらいできました。
おばちゃんになってから解る事もあるんですねぇ。
今年は「転校生 -さよなら あなた-」を撮っているそうだし
機会があれば観てみようと思いました。

B000IU3A2M時をかける少女
原田知世 高柳良一 尾美としのり
角川ヘラルド映画 2006-10-20

by G-Tools

DREAM PRICE 1000/原田知世 時をかける少女
原田知世
B00005V4D5

時をかける少女
サントラ
B00005FQ3U

時をかける少女 〈新装版〉
筒井 康隆
4041305217

時をかける少女 通常版
仲里依紗 石田卓也 板倉光隆
B000MEXAOM

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July 14, 2007

「ローズ・イン・タイドランド」

[DVD映画]★★★★☆

ギリアム節健在♪
病んだ大人達に囲まれたローズちゃん
可愛い瞳で見つめているのは過酷な現実からの現実逃避か妄想か…
夢見がちなお年頃の危うさ満点。

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「ローズ・イン・タイドランド」

製作国:イギリス/カナダ(2005)

監督:テリー・ギリアム
原作:ミッチ・カリン『タイドランド』(角川書店)
脚本:テリー・ギリアム/トニー・グリゾーニ
撮影:ニコラ・ペコリーニ
プロダクションデザイン:ヤスナ・ステファノヴィック
衣装デザイン:マリオ・ダヴィニョン/デルフィーヌ・ホワイト
音楽:マイケル・ダナ/ジェフ・ダナ

出演:
ジェライザ=ローズ(ジョデル・フェルランド)
パパ/ノア(ジェフ・ブリッジス)
ママ/グンヒルド王妃(ジェニファー・ティリー)
デル(ジャネット・マクティア)
ディケンズ(ブレンダン・フレッチャー)

「ローズ・イン・タイドランド」オフィシャルサイト(英語)
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登場人物の怪しさと妄想世界もさながら
少女の危うい愛情と残酷さ、そして力強さが描かれている。
ローズちゃんを演じるジョデル・フェルランドの素晴らしい演技で
終始ハラハラしどおし。

タイドランド=干潟。
テリー・ギリアムの描くアメリカのど田舎のアリス。
ジャンキーな両親を持つローズちゃん。
かいがいしく両親の世話をしていたが夢見心地なお年頃。
お友達はバービー人形の頭部4体。
突然の母の死により、これまた夢見心地なハードロッカーな父と
彼の実家のテキサスへ長距離バスで旅立つのだが
祖母は既に他界しているのか家はボロボロ。
そして父親もいつもの短期休暇ではなく
永遠のトリップに旅立ってしまった…

そんな事を知ってか知らずか
ローズは新しい環境と不気味なお隣さん達
古い祖母の家、動物達の世界、に触れ合い
彼女のマイ・ワールドは広がり続ける…
いやはや久しぶりにギリアム巨匠の妄想世界が炸裂!!!
お隣さん姉弟、デルとディケンズの不気味な秘密や
お父さんの夢見心地な神秘主義???
両親の死や生活の不安、どえらい場面に遭遇しても
まるで物語の中の主人公のように
時には悲劇のヒロイン、時にはちょっとした小悪魔娘
時には純真無垢な少女、時には大人の女性のよう…と
目の前の現実からどんどん空想を膨らまし
全てを受け入れているのかいないのか…
それでも生きてゆくのだ。

最初から最後まで、一体彼女はどうなってしまうのだろう???
とヒヤヒヤする。
子供ゆえの空想=妄想世界と冷静さと残酷さ。
でも大人や他人に対する愛情や信頼感や神秘的な妄想癖は
ジャンキーながら彼女を愛した両親ゆえなのか…
しかしながらどんな状況にあっても生命力にあふれるローズは
力強く生きていくには違いない。

ちなみに死体系のドギツイ表現アリ。R-15指定です(汗)
それにしてもお隣さん達が強烈でした。
僻地に住むイッちゃっている人々って
ある意味ピュアでパワフルですなぁ…。

B000GQMJAWローズ・イン・タイドランド
ジョデル・フェルランド ミッチ・カリン テリー・ギリアム
東北新社 2007-01-26

by G-Tools

タイドランド
ミッチ カリン Mitch Cullin 金原 瑞人
4047914827

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June 29, 2007

「トンマッコルへようこそ」

[DVD映画]★★★★☆

人間の愚かさと笑顔の力強さを教えてくれる韓国の戦争ファンタジー作品。
美しく印象的なシーンにジブリアニメの影響を色濃く感じる。

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「トンマッコルへようこそ」

製作:韓国(2005)
監督:パク・クァンヒョン
原作・脚本:チャン・ジン
音楽:久石譲

ピョ・ヒョンチョル(シン・ハギュン)
リ・スファ(チョン・ジェヨン)
ヨイル(カン・ヘジョン)
チャン・ヨンヒ(イム・ハリョン)
ムン・サンサン(ソ・ジェギョン)
スミス(スティーヴ・テシュラー)
ソ・テッキ(リュ・ドックァン)
村長(チョン・ジェジン)
キム先生(チョ・ドッキョン)
ドング(クォン・オミン)

→「トンマッコルへようこそ」オフィシャルサイト
トンマッコルはこんな村♪

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森や山や空や戦闘機、軍人と不思議な少女。
テーマといい、音楽といい、映像といい、
まるでジブリ映画を観ているようなファンタジー。
道ばたにいる人形とか千と千尋みたい。
音楽が久石さんだし…しょうがないけど
とにかくテーマ曲が耳に残るのはさすが。

朝鮮の南北戦争当時が舞台なので
ちょっととっつきにくいのと
下妻的ベタでマンガチックな合成やスローモーションは
好き嫌いがあると思うが
ワタシは結構好きなので楽しめた。
イノシシ事件はひっぱりまくる。

トンマッコル…無垢で子供のような
のほほんとした村人達がとにかく魅力的。
軍人達はこの村人にかかると
敵も味方もありゃしないし、国籍も関係ない。
本来の人間の生活、山麓での日常生活に戻ってゆく…

でもそこにも忍び寄る戦争の影。
闘いに巻き込まれて命を失う大勢の者達…
空から落ちてくる弾頭の雨…
戦争の悲惨さを辛辣に描いているのに
美しく良い話に思えるのが
この映画の不思議なところ。
人間の醜い部分と共に、人間の素晴らしさと強さを
猛烈に強調しているからかもしれない…
妙に心が洗われる物語であった。

髪に野の花をつけて笑うヨイルちゃんの顔は
忘れられないよ…。

B000J6HYPOトンマッコルへようこそ
シン・ハギュン パク・クァンヒョン チョン・ジェヨン
日活 2007-03-02

by G-Tools

「トンマッコルへようこそ」オリジナル・サウンドトラック
久石譲
B000HOJE38

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September 09, 2006

「ゲド戦記」

[劇場映画]★★★☆☆

もはや原作の『ゲド戦記』とは違ったストーリだが
スタジオジブリの作品としては新鮮で普通に面白かった!

2006年7月29日公開のスタジオジブリの最新作、
宮崎吾朗監督の初監督作品であるゲド戦記!!!
早速賛否両論というよりも…否なる感想の多いのだが、
個人的には大いに感動はしなかったがこれはこれで新鮮で良かったなぁ!
特に『テルーの唄』のアカペラが流れるあたり、
主人公のアレンと一緒に鳥肌が立ち涙が流れそうだった。
手嶌ちゃんの声と吾朗監督によるこの歌詞は本当に秀逸だ。

現在まだ公開中なので極力ネタバレしない程度に感想を。
ちなみにワタシはアーシュラ・K・ル=グウィン
原作ゲド戦記のそこそこファンでもあり、
話の内容はあまり覚えていなかったため、
期待しなかった分想像以上に楽しめた!!!
こんな個人的には思い入れのある『ゲド戦記』のため、
レビューがちょいと長くなってしまった。
 

なんだ、普通に面白いじゃん!* * * * * * * * * * * * * * * *

300ピース ゲド戦記 エンラッド王宮 300-242
 
少し前になるが、公開から約2週間後、都心から少し離れたシネコンで鑑賞。
いいですね〜シネコン!
何と言っても綺麗でスクリーンが見やすい座席、
ゆったりくつろげ、冷房も強すぎずちょうど良い♪
公開から1週間目のレイトショーだが、
客席の80%以上はうまっている感じだった。

この作品、まず一発目の予告編がよく出来ていた。
暗く重い壮大なスケールの物語を彷彿させる意味深なシーン。
原作の『ゲド戦記』をどのように描くのか?興味が沸き
手嶌葵ちゃんの透明感のある歌声と共に期待をくすぐる。
ところが次に公開直前と公開後のTVスポットや広告は、
ゲド(声:菅原文太)が語り、テルー(声:手嶌葵)やアレン(声:岡田准一)が叫ぶもの。
『ゲド戦記』はお子様が楽しめるほんわかジブリ作品では無いはずなのだが、
ちょっと「千と千尋の神隠し」を彷彿させるものとなっていた??? 
  
ともあれ、本編を鑑賞!!
冒頭の荒海と激しい竜の闘いのシーンは圧巻。
衝撃的なアレンの登場には正直驚いた。
繊細かつ危なっかしい現代っ子っぽいイメージのアレンに反し、
大賢人ゲドの絶対的な安心感のある父親のような眼差し、
テルーとテナー(声:風吹ジュン)や下世話なワキ役の登場人物の存在には救われ、
クモ(声:田中裕子)の普遍的な恐怖に共感してしまう部分さえも。
自分の思い描いたキャタクターとは全く違っていたが、逆にそれも意外で面白かった。
音楽も今回は久石さんではないからか、主張し過ぎずさらっと映像にマッチしている。
ちょっと民族的なバグパイプの音や古楽器の音が面白い。
シーンによっては音楽に騙されて?感動しそうになる部分も。
ちなみに菅原文太さん、田中裕子さんの声の演技はさすが!!!
岡田准一君の声もダメダメ美少年アレン君に違和感無くはまっていた。
手嶌ちゃん意外はまるで大河ドラマのようなメンツがズラリ…
 
だが、この映画は原作の『ゲド戦記』ではもはや無い。
第3巻の『さいはての島へ』をベースに
第1巻の『影との戦い』や第4巻の『帰還』
などの『ゲド戦記』の重要なテーマであるエピソードを融合し
アレンを中心とした新たなるストーリーとして描いたものだ。
どちらかといえば『アレン戦記』?とすら言える位の再構築っぷりでl
個人的には「なるほど…こう持ってきたのか!」と感心。
かなり荒削りだが、勢いのある動のシーンと静のシーンも新鮮で、
気付くと鑑賞中、隣の席の女の子は泣いていた。
エンドロールが終了すると会場は一瞬の沈黙………。
こんな事は初めてだ。

劇場から出たエレベータ等で聞こえてくる会話は、
「面白い!良かった!」という声と
「よく解らなくて全くダメだった!作り直し!!」という声の両極端。
どちらかというと後者が優勢。
あからさまな拒否反応には少し残念だったかな…。
当日観ていた年齢層はレイトショーなので少し高めだったけど、
やはり観客の求めているスタジオジブリ作品は、
『天空の城ラピュタ』『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』…
『千と千尋の神隠し』などの宮崎駿監督の世界のよう。
この映画にはジブリ映画のお約束である
可愛い動物系のキャラクターは一切登場しない。
壮大なスケールでの冒険物語でも無い。
孤独で不安な主人公達が架空の小さな世界で、
極めて精神的な闘いを繰り広げる地味な物語だ。
 
短時間で語るために一度きりしか出てこない固有名詞を使ったセリフで
人間関係を説明していたり、原作本に忠実すぎるセリフの流用が
本を読んでいない観客にとっては文字どおり、“何の事か解らない”であろう。
更に、原作に忠実であり重要なテーマながら
現代社会の問題とリンクする部分をクローズアップして描いているので
少々説教臭くなってしまったのも否めない。
個人的には、もっと“真の名前の重要さ”についてや“魔法を使う事のリスク”
印象の薄い“大賢人ゲドたるゆえん”を描いてもらえると観やすかったかな。

とはいえ、粗っぽいながらも『ゲド戦記』の世界をこれほど簡潔かつ魅力的に
一つの物語としてまとめあげられているのには正直本当に驚いた。
読むのにちょっとした努力を有する『ゲド戦記』の入門作品としては
なかなか良かったのではないだろうか。
色んな意味で一見の価値はある。
  
  
『ゲド戦記』ではなく『アレン戦記』? * * * * * * * * * * *
 
300ピース ゲド戦記 テルーとアレン 300-241

スタジオジブリ作品としてはある意味新鮮で、
個人的には楽しんでしまった『ゲド戦記』
この作品、観た時よりも後からじんわり効いてくるのが不思議だ。
原作の内容もざっくりと紹介しつつワタシの勝手な解釈を!

そもそも最初にジブリが『ゲド戦記』をアニメ映画化すると聞いて喜んだが
連作でなく、1作品だけで完結させる?
しかも監督は宮崎駿氏のご子息でジブリ美術館のデザイン&館長をされていた
宮崎吾朗氏??????????
………もう、唖然とした。
 
あの『ゲド戦記』が2時間弱で描けるはずがないではないか!!!
 
この無理難題をどう解決し映画化するのかは、非常〜に興味深かった。
原作はずいぶん前に読んだので、うろ覚えな部分もあるが、
“真の名を使用し魔法を使うという妙なリアルさのある魔法の定義”
“世界の均衡を保つため、むやみに魔法を使わない事の大切さ”
“光と闇・生と死はどちらがあってこそ存在する”
こんな中世ヨーロッパの香りがする原作者アーシュラ・K・ル=グウィンの書いたアースシーの世界は、
聖書をベースとしていながら勧善懲悪だけではない世界の調和を説いた少し異質な宗教観や
人間の心の闇の恐ろしさを重点的に描いた精神論的なストーリーが印象的だった。
誰もが単純に楽しめるヒーローの冒険物語ではないが、一度ハマると面白い。

第1巻『影との戦い少年ゲドが影と闘いながら旅をし魔法を学ぶ。
第2巻『こわれた腕環エレス・アクベの腕輪を探すゲドは墓所の巫女アルハと出会う。
第3巻『さいはての島へ大賢人となったゲドはアレン王子と共に死の国との境で戦う。
第4巻『帰還最終章:心身共に疲れ果てた初老のゲドは故郷へ帰り懐かしい人と再会する。
第5巻『アースシーの風続編:老人になったゲドと家族の元へまた死の国から何かが…
外 伝『ゲド戦記外伝アースシーの世界を5編の短編で描いた外伝集。
 
と、続編・外伝も含めるとの全6巻からなるファンタジーの名作。
ワタシが読んだ時は第4巻で完結されていたのだが、いつの間にか増えていた(笑)
暗くて地味な展開で最初は少し戸惑うが、この世界に入り込み読み出したら止まらない!!
子供より、思春期〜大人の心に大きく訴えかけてくる物語だった記憶がある。
この内容を原作のストーリーに沿って2時間でまとめるなどという事は、
どう考えても物理的に不可能だなのだ。
 
では、なぜこの第3巻を発展・変化させまとめた作品になったのか?
地味な物語だとはいえ、本来なら第1巻のゲドの少年期から順に
何作かに分けて描くのが描くのが王道なのだが、
あえて、ゲドではなくアレンを主人公にし、
ゲドではなくアレンが影と戦うこの映画は、
吾朗氏にとって立場的にこの原作の最も身近で共鳴したのが、
偉大な父を持つアレンというキャラクターだったからなのでは?
現在の自分の状況を反映させ、
アレンと共に、絶対的な偉大なる父の存在、
目に見えぬ大きな圧迫感に苦悩し捕えられ、
しかし運命を受け入れ、自分なりに戦ったのでは??
そう思うと、極めて素直に作り上げたこの“宮崎吾朗的アースシーの世界”
これは、もはや『ゲド戦記』ではなく『宮崎吾朗監督のゲド戦記』であり、

『アレン戦記』=『宮崎吾朗戦記』ではないか!!!!
 
と、勝手に納得してしまったのだ(苦笑)。
深読みしすぎなのかもしれないが、
どうも吾朗監督がこの作品のアレンのイメージとダブってしまう。
 
ちなみにパンフレット等によるとこの映画は
宮崎駿作で『ゲド戦記』にインスパイアされたという
絵物語シュナの旅を原案にしているそうで、
その中で描いたキャラクターやシーンが今回の『ゲド戦記』
そのまま登場している部分も多い。
なるほど…
父親の生み出したキャラクターと原案を使い、
息子が父親の望んだ『ゲド戦記』「シュナの旅」を融合し、
一つのアニメーション作品に仕上げたのだな。
スタジオジブリが描く『ゲド戦記』
その手法としては極めて妥当な表現だったのか!!!!!

しかも『ゲド戦記』シリーズの中で最も変化に富み、現代にも通じるテーマの
「さいはての島へ」をベースにしたこの描き方は間違ってはいなかったと思う。
結果として、老若男女をターゲットとした幅広い観客に向けての
これまでの“スタジオジブリ作品”では無くなってしまったが、
ある意味それも新鮮でもあった。
今回とてつもないプレッシャーと戦ったであろう吾郎監督!
困難な課題に挑戦した、初の映像作品としては
荒削りながらいい仕事をしたのではなかろうか。
そして、同時にスタジオジブリの看板の重さも痛感したと思う。
次作からだ。彼がどう出てくるのか期待したい。
そして何よりもこの映画で『ゲド戦記』について興味を持たれた方は
原作をお読み頂きたい!!
少年ハイタカと魔法との出会いと苦悩の旅、テナーとの出会い、
この映画とは違った、アレンとハイタカの旅や
テナーとテルーとハイタカの関係を通して、
また違ったル=グウィンのアースシーの世界を知る事となるだろう!!!
 
ところで原作者のアーシュラ・K・ル=グウィン女史が、
この映画について自らのサイトで怒りをあらわにしている。
(とてもありがちなのだが)どうやら契約時の条件と話が違っていたようだ。
たしかにこの映画のタイトルが『ゲド戦記』というのは
原作としては納得がゆかないだろう。
自分の描いた設定では無くなっているのだから…。
この辺りがクリアになっていなかったのは知らなかった。
「シュナの旅」とも融合させ描いた時点で、
少なくともサブタイトルをつけるべきだったのでは?と個人的には思う。
DVD化の時にはもゼヒ対応しておいたほうが良さそうだ。
 

ゲド戦記・オリジナルサウンドトラックゲド戦記・オリジナルサウンドトラック
寺嶋民哉 カルロス・ヌニェス

スタジオジブリ・プロデュース 「ゲド戦記歌集」 テルーの唄 (ゲド戦記 劇中挿入歌) アースシーの風に乗って―映画「ゲド戦記」完全ガイド THE ART OF TALES from EARTHSEA―ゲド戦記

by G-Tools

ゲド戦記
アーシュラ・K・ル=グウィン 清水 真砂子
ゲド戦記 全6冊セット 影との戦い―ゲド戦記 1 こわれた腕環―ゲド戦記 2 さいはての島へ―ゲド戦記 3 帰還―ゲド戦記最後の書 アースシーの風 ― ゲド戦記V ゲド戦記外伝

シュナの旅
宮崎 駿
4196695108

この映画の物語や設定とキャラクター原案になっている絵物語。
映画にはこれとそっくりそのままのシーンも…。

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April 07, 2006

「チャーリーとチョコレート工場」

[DVD映画]★★★★☆
 
評判通りの毒々しいが夢のある面白さ!!
何よりジョニー・デップのウィリー・ウォンカの異形キャラ、
そしてディープ・ロイが一人で演じるウンパ・ルンパ達が最高!!!
劇場の大きな画面で観れなくて残念だけれど、
DVDでも特典で楽しめ結構満足の「チャーリーとチョコレート工場」!!
 
監督は奇才 ティム・バートン
ロアルド・ダール原作の『チョコレート工場の秘密』を
濃厚なティム・バートン風味で味付けして映画化した。
2005公開アメリカ・イギリス制作の作品。
ダニー・エルフマンの音楽がこれまたグ〜♪
よくあんなセット作ったものだ!!!

歯磨き粉工場で働く父(ノア・テイラー)、
どんな時でも笑顔いっぱいの優しい母(ミッシー・パイル)
両親と両祖父母と一緒に、今にも崩壊しそうな家で貧しいながらも
愛情たっぷりに育っているチャーリー・バケット(フレディ・ハイモア)。
彼にとっては年に一度、誕生日だけにしか食べられない夢のようなお菓子の
“ウォンカ”のチョコレートなのだ。
チャーリーのおじいちゃんの一人、ジョーじいちゃん(デヴィッド・ケリー)は
世界一のこの“ウォンカ”のチョコレート工場で昔働いていたそうだ。
チョコレート作りの天才、ウィリー・ウォンカ氏(ジョニー・デップ)の
話をするじいちゃんはイキイキとしている。
しかし、ウォンカのレシピが盗まれ、工場を閉鎖して依頼、
この工場に出入りをしている人を見た事が無い。
でも毎日チョコレートを大量に生産している事は確か。
“ウォンカ”のチョコレート工場は謎だらけなのだ…

そんな時に“ウォンカ”の板チョコの中に5枚だけ、
チョコレート工場に5人の子供を招待する“ゴールド・チケット”を封入したと、
ウォンカ氏が発表した!!!!!
世界中でこの“ゴールド・チケット”を手に入れるべく、
これまた“ウォンカ”のチョコレートは売れまくり!
そして、一人また一人と幸運のチケットを手に入れた子供が現れた!
貧しいチャーリーは、ある日道で拾ったお金でチョコを買うが…

 * * * * * * * * * * * * * * 

♪ウィリー・ウォンカ ウィリー・ウォンカ

ウンパ・ルンパ(全てディープ・ロイ)達の面白いダンスと
おちょくりまくった歌詞の唄
そして、こってり凝りまくりのティム・バートンワールド炸裂!!

悪意と期待に満ちた、でも憎みきれない茶目っ気たっぷりの表情!
白塗りメイクにマッシュルーム・ヘア、タキシードにシルクハットとステッキ♪
子供の心のまま大人になってしまったウォンカ氏を演じる
ジョニー・デップでなければ出来ない、
この猛烈に浮き世離れしたキャラクターは必見!!!

印象深いのが可愛い笑顔とまっすぐな少年チャーリーよりも、
不運な他の4人の親子達のほう。

・毎日大量のチョコを食べてゴールド・チケットを手にした
 絵に書いたおやつの食べ過ぎて太ったオーガスタス(フィリップ・ウィーグラッツ)
 とその母。
・金持ちの父ソルト氏(ジェームズ・フォックス)を持ち
 欲しいものは手に入れないと気が済まない、
 贅沢放題の我がままお嬢ベルーカ(ジュリア・ウィンター
・何でも一番を目指すよう母ボーレガード夫人(ミッシー・パイル)にしつけれらている
 ガム好きのスポーツ・バカの少女バイオレット(アンナソフィア・ロブ
・ゲームおたくで計算好き。そして極めて狂暴性も高いチョコ嫌いの
 マイク(ジョーダン・フライ)と
 ボーっとした大人しいその父ティービー氏(アダム・ゴドリー)

チョコまみれになった子、
真っ青な風船のように膨らんでゴム人間になっちゃった子
リスにお仕置きされゴミまみれになっちゃった子、
小さく縮んで延ばされてヘラヘラになっちゃった子
悪ガキどもにはちょっと行き過ぎた悪趣味なお仕置き。
ウォンカはこの凝った手口で(ほんの少しだけ期待はしつつ)
世間やおバカな親達に仕返しして楽しんいるようにしか見えない。
でもチョコレートに対する愛情と情熱は異常なくらい…。
ウンパ・ルンパ族や動物達しか信じない、ちょっと孤独なウォンカ。
貧しいけれど、貧しいがゆえにチョコに対する愛と理解のあるチャーリーに出会って
家族の大切さを知ったのね。

ヘッド・ギアの歯列矯正器を頭にがっちりはめられて、
甘いものは一切食べさせてもらえなかったウォンカ。
歯医者の父親ドクター・ウォンカ(クリストファー・リー)の反面教師で、
チョコレートの夢のような味のとりこに…
ついにチョコレート屋になり、才能を活かして大成功の末、企業秘密を盗まれ大失敗…
これらのトラウマで人を信じられなくなった大きな子供のウォンカ。
お仕置きされた子供はちょっと可哀想だけれど、
おバカな親達には良い薬になったかな。
貧しいけれど、あまりにも純粋でまっすぐで、
チョコレートが大好きなチャーリーによってウォンカ自身もトラウマを乗り越える。
大切な事を子供達にもちゃんと教えてくれるそんな作品。

[映像特典]
セル特典ディスクには
74分ものメイキング、インタビューなどの特典映像が満載!
極限までセットと俳優・動物達を使い、
不可能な部分のみをアニマトロニクスやCGで作り込むという
こだわり一杯の涙ぐましい制作過程には感動すら…
ウンパ・ルンバのディープ・ロイさん。リスの調教の方、お疲れ様!!
悪ガキやチャーリーと遊べるゲーム
ウンパ・ルンパのダンスレッスンが、かなり楽しい♪
 
チャーリーとチョコレート工場 特別版
ジョニー・デップ ロアルド・ダール ティム・バートン
B00067HDXE

チャーリーとチョコレート工場 オリジナル・サウンドトラック
ダニー・エルフマン サントラ
B000A0YA9M


チャーリーとチョコレート工場、ポスターB チャーリーとチョコレート工場、ポスターC チャーリーとチョコレート工場、ポスター チャーリーとチョコレート工場・ミニポスターB チャーリーとチョコレート工場・ミニポスターC チャーリーとチョコレート工場、ドアポスター

チャーリーとチョコレート工場 ポスター検索

チャーリーとチョコレート工場の魅力的なポスターいっぱい♪


「チャーリーとチョコレート工場」オフィシャル・サイト
インタビューやゲームやダウンロードできるアイテムもあり、楽しすぎ♪

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March 11, 2006

「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」

[劇場映画]★★★★★

子供の頃に読んだ物語が映像となって目の前に現れた時の感動!!!
衣装ダンスの扉、街灯、魔女、ナルニアの雪景色…
本の挿絵にあった、不思議な半人半獣のナルニアの住人達が続々と登場して
昔の自分に戻ったようにドキドキ、ワクワクしどおしの2時間20分!!!!!

大好きだったイギリスの作家、C.S.ルイス(1898-1963)原作の
ナルニア国ものがたり」シリーズの映画化第1弾!
待ちに待った公開だったので、いてもたってもいられず実は公開日に劇場へ♪
最終回だったので大人ばかりだったけど、
ちょっとした列に並んでいるとその時点でワクワク!!!
入りは普通にほぼ満席と、まずまずかな。
監督は「シュレック」「シュレック2」のアンドリュー・アダムソン
2005年3月4日から公開された「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」。
 
* * * * * * * * * * * * * * * *

冒頭の大戦中の空中戦や空襲のシーン。
子供達がナルニアのために、兄弟のために戦う姿、
戦争へ行ってしまった父、疎開のため離れてしまった母の代わりを勤めようと
大人になろうと努力する長男ピーター(ウィリアム・モーズリー)、
しっかりもので生真面目な長女スーザン(アナ・ポップルウェル)。
常に兄さんから命令されコンプレックスに悩める次男エドマンド(スキャンダー・ケインズ)、
好奇心旺盛で天真爛漫な末っ子ルーシー(ジョージ・ヘンリー)!
“荷札”をつけて都会から田舎へ疎開してきた、
当時の“普通の子供”の彼らの前に
突然現れた不思議の国、ナルニア国。
ペベンシー4人兄妹の気持や考え方の変化が分かりやすく描かれていて、
自分もすっかり彼らの一員になったかのようにドキドキしてしまった。
特に最初はイヤなヤツだったピーターお兄ちゃん!
彼の気持ちは手に取るように分かったよ!!
ニカッと笑うすきっ歯のルーシーちゃの笑顔は忘れられないキュートさ。
 
そして、何よりも半人半獣の生き物達など本の挿絵にあった
ナルニアの不思議な生き物達がわんさか登場!
タムナスさんとあの街灯なんて、
自分の描いていたイメージばっちりで感動しまくり!!
白い魔女ジェィディス(ティルダ・スウィントン)は
デレク・ジャーマンの作品などでもおなじみの彼女!!!
透明感のあるクールな眼差しといい、ほっそりとした高貴なイメージといい、
ナルニアに100年の冬をもたらした白い魔女にぴったり。
疎開先のカーク教授(ジム・ブロードベント)もおちゃめで素敵だったし、
アニマトロニクスのおかげで威厳のあるライオン、アスランの姿を目に出来て良かった!

原作を読んだ人も読んでいない人でも十分楽しめる分かりやすい内容。
本とは少し違う部分もあったような気がするけれど、
映像に凝り過ぎる事なく、ストーリーと登場人物の気持ちをメインに描かれていたので、
子供に戻ったようにワクワクした。
大人になった今、激しく気づいたのはキリスト教の説教を彷彿させるエピソードの多さ。
昔は知らずに読んでいたので、今なるほど…納得した部分もある。
いわゆる大スターが出演してはいないのと、
ファンは多いが最近大ブレイクした原作でも無いのとで、少し地味なイメージだけれど、
個人的には「ハリー・ポッター」よりもやっぱり好きな映画作品。
大好きな物語が、素直に好感の持てる映画になって良かった良かった♪
 
 
ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
C・S・ルイス アンドリュー・アダムソン ジョージー・ヘンリー
B0006ZFKMW

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女 スペシャル・エディション
オリジナル・サウンドトラック(初回生産限定盤)(DVD付)

サントラ
B000E42PQ4

The Chronicles of Narnia:
The Lion, the Witch and the Wardrobe

Harry Gregson-Williams Harry / Scott, Lisbeth Gregson-Williams Imogen Heap
B000BCE8QY


ライオンと魔女
ライオンと魔女
原作本

ナルニア国物語セット(全7巻)カラー版
ナルニア国物語セット(全7巻)カラー版
『ライオンと魔女』
『カスピアン王子のつのぶえ』
『朝びらき丸東の海へ』
『銀のいす』
『馬と少年』
『魔術師のおい』
『さいごの戦い』
 

ターキッシュディライトトルコの甘〜いお菓子モロクムモ フルーツミックス
ターキッシュディライト
トルコの甘〜いお菓子“ロクム”フルーツミックス

映画に出てくる、メターキッシュディライトモってこんなお菓子だったのね!


ナルニア国物語オフィシャルサイト

なかなか綺麗で楽しいサイト♪
不思議なナルニアのビジュアルをゼヒゼヒ観て下さい♪

■映画「ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛」レビュー
■書籍「ナルニア国ものがたり」レビュー

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November 15, 2005

「シザーハンズ」

[DVD映画]★★★★☆

切なすぎる人造人間の恋。
ジョニー・ディップの顔色の悪いメイクと悲しげな表情がとにかく印象的だった。
手がハサミになった人造人間エドワードとキムの奇想天外なファンタジー。
監督は奇才ティム・バートン。1990年アメリカの作品「シザーハンズ」。

雪降る夜、「どうして雪が降るの?」という孫娘へのお祖母さんの“おはなし”で
この物語は始まる。

山の上の屋敷に老発明家(ヴィンセント・プライス)が住んでいた。
彼はついに、両手がハサミの人造人間…
エドワード(ジョニー・デップ)を作るのに成功した!!
ところが、老発明家はエドワードを残して死んでしまう…。

そこへちょうど化粧品のセールス、ペグ(ダイアン・ウィースト)が
山の上の屋敷を訪ねてきた。
不憫に思ったペグはエドワードを彼女の家、ボッグス家へ連れ帰ったのだ。
夫ビル(アラン・アーキン)小学生ケヴィンは、この変てこな来客を受け入れる。
ある日エドワードはハサミで庭木をキュートな動物の形に刈り取り、
続いてペットの犬の毛、女性達の髪もモダンにカット。
斬新なデザインで素早いカットのエドワードはたちまち人気者に!!!
そこへ高校生キム(ウィノナ・ライダー)がキャンプから帰宅した。
家には世にも奇妙なエドワードが!。
最初は怖がるキムだったが、ピュアエドワードにどんどん惹かれていく。
それがキムのBFジム(アンソニー・マイケル・ホール)は面白くない。
エドワードに罪を被せてエドワードとキムの間を裂こうとするのだが、
二人の恋には逆効果。
ただ、近隣の人達はこの事件でエドワードに疑いを持ち、
彼を嫌悪し避けるように…。

クリスマス前の夜、エドワードが氷で彫った天使、
そして削った氷が雪のように…その中でキラキラ踊るキム!
エドワードはキムがどんなに好きでも愛する事が、抱く事さえ出来ない。
なぜなら両手のハサミで傷つけてしまうのだ。
エドワードの切ない心と葛藤、怒り、絶望…。
独りまた山の屋敷に戻るエドワードには、
生みの親の老発明家の残した愛情も虚しいのだ。
そして、恐ろしい集団の妄想。

人間の身勝手さ、異質なものへの興味と嫌悪、
そして純粋な“愛”について描いた秀作だと思う。
クリスマスが近くなると、街や家々に灯されるイルミネーション。
あれを観る度、この映画を思い出す。
 

シザーハンズ 特別編
B000BX4AIO

シザーハンズ
サントラ
B000AU1N10

2005/12/16発売
ジョニー・デップ セット (Amazon.co.jp仕様)
B000BUN0BA

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