15 posts categorized "★愛すべきB〜Z級系"

September 11, 2007

「エル・マリアッチ」

[DVD映画]★★★☆☆


ロバート・ロドリゲスが最大限に節約し7000ドルで自主制作し
サンダンスで評価されたという長編デビュー作。
スペイン語圏市場用に作ったため全編スペイン語(笑)
脱獄囚と間違えられたマリアッチ(流しの歌手)志望の青年が
とんでもない騒動に巻き込まれてゆく…という
メキシコ舞台のアクションもの。

_______________

「エル・マリアッチ」
原題:EL MARIACHI

製作国:アメリカ(1992)
監督:ロバート・ロドリゲス
製作:カルロス・ガラルドー/ロバート・ロドリゲス
原案・脚本・撮影:ロバート・ロドリゲス
音楽:マーク・トルエーロ/アルバロ・ロドリゲス/ファン・スアレス
   セシリオ・ロドリゲス/エリック・ガスリー

出演:
エル・マリアッチ(カルロス・ガラルド)
ドミノ(コンスエロ・ゴメス)
ビゴトン(ジェイム・デ・ホヨス)
アズール(レイノル・マーティネス)
モーリシオ(ピーター・マルカルド)
_______________

これも懐かしい〜作品ですな。
おそらく「サボテン・ブラザース」とか「エル・パトレイロ」とか…
あのあたりの作品と2本立てかなんかで観た記憶が…。

さて、久しぶりにちゃんと観ましたが
やはりゆる〜いながらも結構イケます!!!
ゆるゆるまった〜りした部分と、
スピード感のあるアクション部分とくだらない演出が妙にマッチ。
ギターケースの中の銃…ってのがミソですね。
一応続編とされている「デスペラード」で
ギターケースが大活躍するわけですが
この「エル・マリアッチ」では
ギター弾きの兄ちゃんが殺し屋と間違われて命を狙われる中
望まずしてハードボイルドな男に成長?してゆく所が面白い。

役者はほとんど素人やスタッフばかりなので演技力がどうとかではなく
とにかく素人ならではのキャラがたっていますね。
ホテルのおやじの電話とか、悪役の彼のマッチとか、
微妙なルックスの姉さん達にもツッコミ入れながら笑えます。
小物や生き物を使って無理矢理まとめている青臭さもグッド!

コレをサンダンス映画祭で評価されて
コロンビアに買い取られたというロドリゲスの出世作。
制作費7000ドルとひたすらケチった低予算を売りにしているトコロも笑えるが
怪我の功名というか、低予算ゆえの対策が面白いと評価され世の中わからんもの。
最初の長編…習作的な作品って、色々詰め込みすぎがちなのに
この「エル・マリアッチ」はいたってシンプル
撮りたいもののビジョンも明確で
情熱と創意工夫だけで、粗いけれど力強い作品になっています。
元々スペイン語圏で売ろうとスペイン語で作った…という
ニッチな発想が逆に利いていたりもしたんでしょうね。

ちなみに映像特典&監督コメンタリーは一見の価値あり。
まずこれから映画を撮る人に…『30本目までは駄作だから』と言い切り、
リーズナブルにビデオでガンガン作品作って
金のかかるフィルムは映画会社に任せよう!と指導(笑)
そういやこの「エル・マリアッチ」の映像がキレイだったのも
オリジナルはビデオだったからなのね…
(映画館で観たのはかなりノイズあった記憶が)
現在ではデジタルで更に撮影&編集もリーズナブルに出来るようになったので
とにかく“やってみる”事が大切ですな。

そしてとにかくセコイ!
いかに無駄をはぶいてケチるか…という監督のコメントが炸裂!!!
だが、何となく貧乏な同世代のワタシとしては
別に映画を作っているわけではないけれど
わかる…わかるよ…そうなんだよ…とひたすら同感。
たしかにギャラと食事代はバカにならんですからね。
サンダンスに出品されているものには
超低予算のものが多いけど、この作品の徹底っぷりには爆笑。
そして基本的には全部自分で行い身内&地元を上手く使い
役者の拘束時間を減らすのが安く上げるコツと連呼。

数年後に自宅にスタジオを作り制作している彼の言葉だけに
妙〜な説得力がありますが、
多才な完璧主義というより地元&ファミリー大好きな貧乏性という気が…
身内友人のキャスティングもひいき目というより
なんだかケチっている気がしてならないですね(笑)

映像特典で何よりも注目すべきはモノクロ短編の『BED HEAD』
寝癖ヘアで粗野なお兄ちゃんをコントロールしちゃう小さな妹の物語で
当然チープでバカバカしいんですが
おしゃれとは正反対のダサダサ加減と
その、どうしようもない“下らなさ”と明解さがグッドです。
好き嫌いは激しく分かれるでしょうが
自分の子供のためだけに?キッズムービー作ったり
家庭崩壊しつつも大金使ってチープなおバカな映画作ったり
初心を貫いているのか、興味の赴くままなのか…
生真面目素直にダサいおバカ映画を作るロドちゃんの姿勢は微笑ましい。
今後も素直な映画バカを極めて欲しいですな。


B000OPOBHOエル・マリアッチ コレクターズ・エディション
カルロス・ガラルド コンスエロ・ゴメス ロバート・ロドリゲス
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-05-30

by G-Tools

デスペラード三部作のお得なパック。
ちゃんと特典映像もそれぞれ入っているのでおすすめです♪
3MY BOX デスペラード三部作パック
アントニオ・バンデラス カルロス・ガラルド ロバート・ロドリゲス
B000BVVFSY

ロバート・ロドリゲスのハリウッド頂上作戦
―23歳の映画監督が7,000ドルの映画でメジャー進出!

ロバート ロドリゲス Robert Rodriguez とちぎ あきら
4880082554

■ 監督:ロバート・ロドリゲス

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September 08, 2007

「フロム・ダスク・ティル・ドーン」

[DVD映画]★★★★★

懐かし〜いこの作品ですが、とにかく60分に注目!!!
いきなりの展開には何度観ても笑えてしまう…
誰にでもおすすめできる作品では無いですが
くだらな〜いバイオレンス&ホラー好きにはたまりません♪

__________

「フロム・ダスク・ティル・ドーン」
原題:FROM DUSK TILL DAWN

製作国:アメリカ(1996)
監督:ロバート・ロドリゲス
製作:ジャンニ・ヌナリメール・テパー
製作総指揮:ローレンス・ベンダー/ロバート・ロドリゲス/クエンティン・タランティーノ
原案:ロバート・カーツマン
脚本:クエンティン・タランティーノ
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
編集:ロバート・ロドリゲス
音楽:グレーム・レヴェル
プロダクションデザイナー:セシリア・モンティエル

出演:
ジェイコブ・フラー(ハーヴェイ・カイテル)
セス・ゲッコー(ジョージ・クルーニー)
リチャード・ゲッコー(クエンティン・タランティーノ)
ケイト・フラー(ジュリエット・ルイス)
スコット・フラー(アーネスト・リュー)
地獄のサンタニコ(サルマ・ハエック)
フロスト(フレッド・ウィリアムソン)
セックス・マシーン(トム・サヴィーニ)
国境警備員/チェット・プッシー/カルロス(チーチ・マリン)

__________

なんと…劇場で観てから…はや10年ですか…
あの時は大勢で観て大爆笑♪
ヤングでは無かったけれど
もはや青〜い思い出ですな。
タラちゃん脚本×ロドちゃん監督のコンビは最強ですな。
しかも特殊メイクチームも原案からSFXまでがっつり絡んだ作品。
楽しげにぶっ飛んでます。

テレビ放映では以後、何度も観たけれど
DVDでちゃんと観るとやっぱりおもろい!最高〜!!
前半はまった〜りした変態バイオレンスものですが
60分すぎ!!!いきなりヴァンパイアもんへと大展開!!!!
ゲッコー兄弟とフラー一家の運命やいかに…

最初から最後まで冷静なジョージ・クルーニが素敵すぎ!
タラちゃんの変態&キレ具合も素敵!
ハーベイ・カイテルのおとっつぁんも
ジュリー・ルイスのキュートさも
チャイニーズ坊やの間抜けさもも
セックスマシンのおっさんも
おっぱい丸出しのね〜ちゃんも
怪物ちゃんたちのグロテスクさも
テンポの良さと下らなさで、思わず爆笑!!
応援系のバイオレンスホラー&下らなさは天下一品。
何よりもラストシーンが秀逸で好きなんですよ。

シリーズの続編2&3より
やっぱりコレなんだなぁ〜。
ロドちゃんのメイキングは面白いので
コレのメイキングとセットのスペシャル版を発売して欲しいな。
もちろん単品でもOKだけど…
ボックスセットは2&3が激しく要らなかったので買わなかったんですが
今を思えば買っておいても良かったのかしら…
というわけで只今再び、タラ×ロドちゃんにハマってまして…
というかむしろロドちゃんラブですな。
映画オタク…というか映画バカが
本気で作る映画はホントに下らなさもパワフルだわ〜!!!

ところでロドちゃん…
「シン・シティ」の続編、「グラインドハウス」のスピンオフもゼヒ作って欲しいけれど
オリジナルの「バーバレラ」のゆるいバカバカしさが
どう料理されるのか?????
ジェーン・フォンダを越えるキャスティングはなるのか???
ロドちゃんの「バーバレラ」も楽しみです。


B00005H3H0フロム・ダスク・ティル・ドーン
ジョージ・クルーニー クエンティン・タランティーノ ハーベイ・カイテル
東芝デジタルフロンティア 1999-04-23

by G-Tools

フロム・ダスク・ティル・ドーン
サントラ ジョージ・クルーニィ ブラスターズ
B00005G40A


フロム・ダスク・ティル・ドーン2
ロバート・パトリック ダニー・トレホ ブルース・キャンベル
B00005LA37

フロム・ダスク・ティル・ドーン3
マルコ・レオナルディ レベッカ・ゲイハート アラ・セリ
B00005LA38

■「グラインドハウス U.S.A.バージョン」レビュー
■監督:クエンティン・タランティーノ
■監督:ロバート・ロドリゲス

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September 01, 2007

「グラインドハウス U.S.A.バージョン」

[劇場映画]★★★★★

ロドリゲス&タランティーノ監督とその仲間達が作り出す
B級レトロで下らな〜いグラインドハウスワールドは、もう最高!!!
ゾンビ&スラッシャー好きの方限定でおススメ。
ゼヒこのバージョンでのDVD化を求む!!!


せっかくなので8/24〜8/31限定上映だった

『グラインドハウス』U.S.A.バージョンを観てきました!

料金¥3,000というのがネックでしたが
ロドリゲス&タランティーノ監督のマニアックな世界を
3時間11分思う存分堪能!!!大満足♪♪♪

映画『GRINDHOUSE/グラインドハウス』ポスター

コレってそもそもが両監督が
スラッシャー、セクスプロイテーション、ブラックスプロイテーション、
カー・アクション、マカロニ・ウエスタン、香港カンフー
などなどのB級を映画一緒くたに予告編と共に2〜3本立上映されていた
70年代の『グラインドハウス』ワールドを自分達で作っちゃおう!
と、本編2本と間に流れる予告編まで作って1作品にパッケージしたものだそう。
日本ではおそらく大人の事情で
ロバート・ロドリゲス監督の「プラネット・テラー」
クエンティン・タランティーノ監督の「デス・プルーフ」
をそれぞれ再編集して単品公開されるのですが
せっかくならこのU.S.A.バージョンをと最終日の最終回に鑑賞。

何と言ってもフェイク予告編が観たいじゃないですか!

深夜ですが…満員。(予約しておいて良かった)
パンフレットも売切れ、プレゼントとやらも引換券だし、ショップも閉まるし…
今ひとつの劇場対応でしたが座席も観やすく小さめのスクリーンもそれっぽいし
何よりもファン達のノリが最高でしたね♪
前後左右お兄ちゃんの笑い声といい、拍手といい、
ワタシが目立たず助かりました(汗)感謝です♪♪

 
1. フェイク予告編 「マチェーテ」 ロバート・ロドリゲス監督
2.『プラネット・テラー アメリカバージョン』 ロバート・ロドリゲス監督
3. フェイク予告編 「ナチ親衛隊の狼女」 ロブ・ゾンビ監督
4. フェイク予告編 「Don't/ドント」 エドガー・ライト監督
5. フェイク予告編 「感謝祭」イーライ・ロス監督
6.『デス・プルーフ アメリカバージョン』 クェインティン・タランティノ監督


の順序でテンポも宜しく下らな〜い予告編開始と共に爆笑♪
ホントに贅沢にも良く出来たフェイク予告編は観てよかった!!!
フェイク予告編なのに、某有名俳優さん達が出演していたり
とにかくグハハ…とバカウケ状態でしたよ。
どうやら最初の「マチェーテ」だけは
単品上映の『プラネット・テラー』でも上映されるそうなのでお楽しみに。

ちなみにプリント数の少ないインディーズ映画にありがちな
プリントの派手な傷、飛び、ブレ、リールごと紛失…
までもが、本編にもフェイク予告編にも緻密に再現されているのも
なかなかオツでした。
昔は学園祭や自主映画上映なんかで、フィルムが燃えたりしてましたもんねぇ〜


さて…本編達を軽く紹介

『プラネット・テラー アメリカバージョン』もう最高!!!
ゾンビ映画なのでダメな方は最悪でしょうが
お約束もきっちり守つつ、タイミングもバッチリのとにかく下らないネタがイイ!!!
そして何といっても…見所はチェリーちゃんの武器、片足マシンガンですな(爆)
タラちゃんの“変態”っぷりもおさえておきましょう。
あ、ブルース・ウィリスの情けない姿
某ドラマで活躍していたナヴィーン・アンドリュースにも注目!!!
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』を越えるバカバカしさでした。

映画『グラインドハウス/プラネット・テラー』ポスター 映画『グラインドハウス/プラネット・テラー《黄》』ポスター

オリジナル・サウンドトラック「プラネット・テラー in グラインドハウス」
サントラ ローズ・マッゴーワン
B000UJAOV6

そして…

『デス・プルーフ アメリカバージョン』がこれまた素晴らしい!!!

まった〜りした女の子達のバカバカしい会話が進み
ゆる〜い展開に飽きた頃…
突如カーアクション&スラッシャーものへ急変!!!
もちろんタラちゃんならではの復讐劇&オタクネタも満載で
ラストには館内大拍手!!!!!
物事の二面性を上手く利用し極端にバカバカしく描いていますな。
何よりもゾーイさんとキム姐さんが素敵すぎるのと
スタントマン・マイクに扮するカート・ラッセルの切ない瞳〜(笑)
『プラネット・テラー』に出演していたアノ人やコノ人もご登場と
これも見所であったりします。

映画『グラインドハウス/デス・プルーフ』ポスター

デス・プルーフ in グラインドハウス
オリジナル・サウンドトラック
B000TGIQWE

とにかくエロ、グロ、ナンセンス、バイオレンス満載でもちろんR指定。
誰にでもおすすめ出来るものではありませんが
ロドリゲス&タラちゃん&B級映画好きの方には
両作品超おすすめ〜!!!
どちらも力強い女性達とそんな女性達に弱〜い男達を
バカバカし〜く描いております。


気が早いですが、これらの作品のDVDは
フェイク予告編を入れた
このU.S.A.バージョン完全版とかで発売して欲しいですね。
絶対買いますから…ゼヒ!!!

_________________

「グラインドハウス U.S.A.バージョン」
原題:GRINDHOUSE

製作国:アメリカ(2007)
映倫 R-15

監督:ロバート・ロドリゲス/クエンティン・タランティーノ他
脚本:ロバート・ロドリゲス:「プラネット・テラー」&「マチェーテ」
   クエンティン・タランティーノ:「デス・プルーフ」
撮影:ロバート・ロドリゲス「プラネット・テラー」&「マチェーテ」
   クエンティン・タランティーノ「デス・プルーフ」
出演:

「プラネット・テラー」
ローズ・マッゴーワン:チェリー
ブルース・ウィリス:マルドゥーン
フレディ・ロドリゲス:レイ
ジョシュ・ブローリン:ブロック医師
マーリー・シェルトン:ダコタ
ジェフ・フェイヒー:JT
ステイシー・ファーガソン:タミー
ナヴィーン・アンドリュース:アビー
マイケル・ビーン:ヘイグ保安官
レベル・ロドリゲス:トニー
ジュリオ・オスカー・メチョソ:ロミー
ニッキー・カット:ジョー
エレクトラ・アメリア・アヴェラン
エレクトラ・イザベル・アヴェラン
トム・サヴィーニ
カルロス・ガラルドー
マイケル・パークス
クエンティン・タランティーノ

「デス・プルーフ」
カート・ラッセル:スタントマン・マイク
ロザリオ・ドーソン:アバナシー
ローズ・マッゴーワン:パム
シドニー・ターミア・ポワチエ:ジャングル・ジュリア
ゾーイ・ベル:ゾーイ
マイケル・パークス:アール
メアリー・エリザベス・ウィンステッド:リー
ヴァネッサ・フェルリト:アーリーン
ジョーダン・ラッド:シャナ
トレイシー・トムズ:キム
マーリー・シェルトン
ニッキー・カット
イーライ・ロス
クエンティン・タランティーノ:バーテンダー

「マチェーテ」
ジェフ・フェイヒー
ダニー・トレホ
チーチ・マリン

「ナチ親衛隊の狼女」
ウド・キア
シビル・ダニング
シェリ・ムーン・ゾンビ
ニコラス・ケイジ

「Don't/ドント」
マシュー・マクファディン
ケイティ・メルア
ジェイソン・アイザックス

「感謝祭」
ジェフ・フェイヒー
ジョーダン・ラッド
マイケル・ビーン
ティム・ロビンス

「グラインドハウス」オフィシャル・サイト
_________________

2008/3/21にUSAバージョンのDVD-BOX発売決定!!

B0011DTTC0グラインドハウス コンプリートBOX(初回限定生産)
ゾーイ・ベル ロザリオ・ドーソン クエンティン・タランティーノ
ジェネオン エンタテインメント 2008-03-21

by G-Tools

グラインドハウス映画入門 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)
4862481906

グラインドハウス ~デス・プルーフ&プラネット・テラー~ ビジュアル&メイキングブック
エンタテイメント書籍編集部
4797344636

■「グラインドハウス U.S.A.バージョン」レビュー
■監督:クエンティン・タランティーノ
■監督:ロバート・ロドリゲス

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July 15, 2007

「変態村」

[DVD映画]★★★☆☆

予告編がかなり不気味で気になっており鑑賞。
たしかシネマライズでの単館上映だったかな。
人里離れた森の奥の僻地の村の不気味さと
“加速する孤独な人間の狂気”
愛するひとを想い独り占めしたいという感情が
個人的な妄想だけでなくエスカレートしてゆく異様さが
ただただ痛々しく不気味。

_________________

「変態村」
 原題:CALVAIRE

製作国:ベルギー/フランス/ルクセンブルグ(2004)

監督:ファブリス・ドゥ・ヴェルツ
脚本:ファブリス・ドゥ・ヴェルツ/ロマン・プロタ
音楽:ヴァンサン・カエイ

出演:
マルク・ステヴァンス(ローラン・リュカ)
バルテル(ジャッキー・ベロワイエ)
ロベール・オルトン(フィリップ・ナオン)
ほか

_________________

タイトルにインパクトありますが
ちょっと内容とはズレていますな。
変態さんがわんさか登場するわけでもなく
孤独な狂気と純愛が描かれています。

地方を独りで旅するちょっと可愛いミュージシャン
(日本でいうほぼ演歌的な感じ)のマルクは
齢上のおばさま達にモテモテ。
南仏に向かうはずだったのに…車の故障で立ち往生。
とある村のはずれのペンションに泊めてもらうのだが
オーナーのバルテルの様子がどんどんおかしくなってくる…
そして、その村の住人の様子もあきらかに妙。
マルクはどんどんとんでもない状態へと追いつめられてゆく…
彼に未来はあるのだろうか???

最初はまったりと、どんどん加速する狂気とあっけないラストには
思わず『ええ…』(汗)
十字架へ張付けられてのお仕置きや
痛そうなシーンも多いけれど
それを上回る異常な愛情表現のほうが怖いですね。
バーでの村の男のダンスシーンがとにかく不気味。
不協和音のピアノで奏でられる音楽で
村の男達が踊るのはまるでゾンビか案山子のダンス。
目に焼き付いて離れません。

意外にも妙にクォリティが良い部分やこだわりもあったりで
ぐいぐい見せる所はあるけれど
ストーリー的にはいまひとつかな。
愛する女性を失った寂しさ
そして女性不在の村?から起因するのか
描かれているのは孤独な狂気。
村に入る前の町でも老婆や中年女性に迫られていた
親しみやすい中性的な魅力のある
美青年マルクは妙な色気と美声のせいで
こういった人を狂わせる才能を持っていたんでしょう。
僻地の村では、もはや女性として愛されていましたし…

それにしても救いの無い映画でした。
初の長編作との事で、盛り込み過ぎもある。
メイキングを見ると監督の暑苦しい思いが堪能できますね。
村人のドン的なロベールを演じるのは
これまた変態ものを演じるとピカイチのフィリップ・ナオン♪
リハする姿…やっぱり上手いわ…この人。
予告編のほうが本編よりは面白いタイプの作品。

ちなみに…
特典映像の短編『ワンダフル・ラヴ』がおすすめ。
こちらのほうが完成度高くて面白い。
20分という短時間ながら寂しい年増女の狂気を見事に描いています。
目新しさは特に無いけれど、とにかく主人公の女性の目がイッちゃってるし
ケーキ食べてても、肉買っていても、
牛タン料理してても、歩いていても怖い…
作品について楽しそうに熱〜く語るこの監督の
今後の作品にちょっと期待します。


B000H4W91M変態村
ローラン・リュカ ファブリス・ドゥ・ヴェルツ ジャッキー・ベロワイエ
キングレコード 2006-10-04

by G-Tools

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September 27, 2006

「東京ゾンビ」

[DVD映画]★★☆☆☆

悪趣味満点、ゆるさ満点、何と行ってもテンポの悪さ満点!!!
アフロとハゲヅラが柔術で戦うゾンビもののパロディ作品。

く…下らなすぎる…
このサブカル色満天の予告編にソソられたが、
しょっぱなから、ヤバそうなムード満点。
想像以上のテンポの悪さにドンびき…
花くまゆうさくの同名コミックの映画化もの。
2005年の邦画東京ゾンビ。監督・脚本とも佐藤佐吉

近未来の東京が舞台。
違法産業廃棄物がガンガン捨てられているゴミの山“黒富士”では
なぜか死体まで廃棄されている始末。
その“黒富士”では何かとんでもない事が起きていたのだ…。

ある日、昼休みにいつものように柔術の練習にいそしむ
消化器工場で働くアフロヘアの青年フジオ(浅野忠信)と
ハゲ頭のおっさんミツオ(哀川翔)。
そこへやってきたイヤミったらしい本社の藤本を
ひょんな事から殺してしまった…。
そこで二人は藤本を“黒富士”に埋めに行くのだが
そこでは死体が続々とゾンビとして復活し、
人間達を襲い増殖しはじめていた!!!!

* * * * * * * * * * * * * * * *

「フジオ〜北へ逃げろ!」
「わかったよ!ミッちゃ〜ん!!」

ちょっと気持ち悪いくらいの師弟愛。
想像どおりB級通り越してZ級に近いノリ。
最初から最後までテンポと間が悪い、典型的なダメ邦画。
基本的に「ランド・オブ・ザ・デッド」のパロディなのだが、
ゾンビ映画、パロディ作品としてもちょっといただけない。
極めてスローな展開なので2倍速で観て丁度良いかも。

しかしながら、
Vシネのドン哀川翔演じる格闘マニアのミッちゃんの
ハゲヅラと格闘技に熱〜くマヌケなキャラの濃さ!
邦画界の若手のドン浅野忠信のどうでもいいような演技とアフロヘア
それにシンクロする何ともいえない微妙なボケキャラのフジオのおバカさ!
この二人の柔術が地味〜に柔術で愛しく?絡みあう姿!!
ゾンビに寝技で立ち向かう(笑)
基本に忠実なブラジリアン柔術の動作は観る価値あり???
かなりシュールで苦笑い必須だが、
このゆるさがツボに入る人は入るのであろう。
もう少しテンポが良くて緊張と緩和の差が絶妙だったりすると
もっと面白く観れたと個人的には思う。

ヨウコちゃん(奥田恵梨華)の存在もちょっと微妙だし
ゾンビ・ファイトでの古田新太楳図かずお先生は
かなりキビシイキャラクターでちょっとイタい。
途中で挿入されるアニメーションの部分が一番良かったな。
あのテンションが映像で活かせたらまた変わったかも…。
今度原作読んでみよう…
でも…、花くまゆうさくだし…きっとそもそも微妙か(笑)

B000FI8LIU東京ゾンビ
花くまゆうさく 佐藤佐吉 浅野忠信
ハピネット・ピクチャーズ 2006-07-28

by G-Tools

東京ゾンビ
花くま ゆうさく
488379038X

東京ゾンビオフィシャルサイト

■映画「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」レビュー    
■映画「ゾンビ 米国劇場公開版」レビュー
■映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」レビュー
■映画「ランド・オブ・ザ・デッド」レビュー
■映画「28日後」レビュー   
■映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」レビュー    
■映画「ミート・オブ・ザ・デッド」レビュー    
 
■ ゾンビ系映画レビュー

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September 22, 2006

「バス男」

[DVD映画]★★★☆☆

超脱力系のスローでゆる〜いB級青春学園コメディ♪
邦題は内容と関係なく、あやかりもの…。
予想以上にゆるゆる度満点!!
これはアイダホの変人ティーンエイジャー、
ナポレオン・ダイナマイトくんの清く正しい青春ストーリー!!!
ヌボ〜ッと無言で突っ立っている彼の姿は
一度見たら忘れられない!!!

アチラのオタクという事で「電車男」にあやかったネーミング。
一応冒頭にバスが出てくるけれど
それ以外ストーリーには全く関係ない。
まぁ、原題「NAPOLEON DYNAMITE」のままじゃ、
ここまで観てもらえなかったかもなので、
バス男というのは大成功だろう。

ちなみに本国でも制作費役400万円の超インディーズ作品なのに、
この超ゆるゆるの脱力系学園コメディ、
なんと全米で40億円以上を稼ぐ大ヒットとなったそう。
しかもMTVムービーアワードで作品賞を受賞(笑)。
監督はジャレッド・ヘス
2004年制作のアメリカ映画で、もちろん日本未公開♪

* * * * * * * * * * * * * * * *

しょっぱのタイトルバックが凝ってて可愛くていい!
これに期待してしまったのが間違いだった(笑)
映画全体のムードはダサイ人物を描いているのに
なぜかお洒落でいい感じなのがウケたのかな。

口のしまりの悪い、カーリーヘアがチャームポイント?の
主人公ナポレオン・ダイナマイト(ジョン・ヘダー)は、
見た目も悪ければおつむも悪いので、軽く毎日イジメられる日々…
そんなある日メキシコから転校生がやってきて、
ナポレオンの周囲に変化がはじまった???

ちなみにダイナマイト家は変人ぞろい。
おばあちゃん(サンディ・マーティン)は男と遊びに行って帰れなくなるし、
フラッとやってきた元スポーツマンの過去の栄光?にすがる
うさんくさ〜い親戚のリコおじさん(ジョン・グリース)は
夢がタイムマシンに乗る事で、お金を溜めて通販で(爆)買おうとしている。
それで、妙なセールスを始めた…。
兄のキップ(アーロン・ルーエル)はヒッキーでパソオタク。
一日中パソコンにへばりついている彼は、最近チャットにはまっていて
そこで出会ったソウルメイトの彼女とデートするのが夢だったが
ある日、そのド派手でファンキーな彼女が遠方からやってきた…
しかもキップにベタ惚れラブラブ…キップ…なんだかかっこいいぞ???

ナポレオンのクラスメイトも濃いキャラクターぞろい。
写真が上手なレックス(ディードリック・ベーダー)ちゃんがミソ!
ブスキャラなんだけど、い〜味出してる!
お色気満点のコスプレ写真ならぬ、ブロマイド写真撮るのが得意。
メキシコ人の転入生、いつもクール…というか無愛想な
ヒゲのペドロくん(ディードリック・ベーダー)がこれまた最高。
ケーキ作りが得意で、秘かな野望も持っていたりする♪

無表情で、無言シーンの多いゆる〜い会話が延々続く…。

このままのんびりテンポでどこまでゆくのかハラハラしたが、
そこは甘酸っぱい青春学園コメディ。
ナポレオンの努力の結果、学校の選挙戦でちょっとした感動もあったり、
なんだか初々しい恋心が芽生えたりで、
最後にゆるやか〜に盛り上がり、
みんなそれぞれ現実を夢に一歩近づけるという
なかなかこれがいい話なんです!

彼らの強い所は、ダメな自分を知っていながらも、
めちゃめちゃプライドが高いので、秘かに努力しているところ。
見え見えの嘘並べていても、なんだか微笑ましく許てしまう。

かなり人を選ぶけど、下らないスローテンポが許せる、
ゆるゆる映画のお好きな方にはゼヒおすすめしたい!!!
これでもか…これでもか…と肩の位置が下がってしまう事うけあい。
このトロいスピードにイラっときたら2倍速で観でもOK。
字幕も問題無く読めて、大丈夫なくらい動きも会話も無くスロー(笑)。

ちなみにエンドロール後に、
結構長いオチがあるので、最後まで見るべし!
輪をかけてマヌケなエンディングですが…

[特典]
この長編の元となるモノクロ短編が監督と主演のコメンタリー付で楽しめる!
ほとんど文化祭の8ミリ映画レベルなのだが、
映画とロケ地が同じで、驚く程同じアングルのシーンなんかもあって、
微妙に完成度が高かったりしてびっくり。
友人ペドロは二人のキャラクターを合わせて一人にした…
というエピソードもなかなか面白い。

B000H1QS8Aバス男
ジェルッシャ・ヘス ジャレッド・ヘス ジョン・ヘダー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2006-08-18
¥895
by G-Tools

Mighty Fine Napoleon Dynamite TEEマイティーファイン ナポレオン・ダイナマイト TシャツColor... ナポレオン・ダイナマイトマクファーレン アクション・フィギュアNAPOLEON in prom suit ナポレオン・ダイナマイトマクファーレン アクション・フィギュアNAPOLEON Tetcherball Champ ナポレオン・ダイナマイトマクファーレン アクション・フィギュアNAPOLEON in Vote for Pedro... ナポレオン・ダイナマイトマクファーレン アクション・フィギュアKIP ナポレオン・ダイナマイトマクファーレン アクション・フィギュアPEDRO
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まぁ観ない…という方はこちらで雰囲気味わってみて下さい。
「バス男」オフィシャル・サイト(英語)

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January 31, 2006

「あゝ!一軒家プロレス」

[DVD映画]★★★☆☆

個人的に好き!期待以上の出来!!
故、橋本真也氏の真剣な表情がなかなか素敵だった!!!
強くて可愛いいソニンゃんにもグッとくる。
一部のプロレス・ファンなど人によってはかなり楽しめるかと思う!!!!!

製作・企画が高橋がなり、原案はテリー伊藤、監督は久保直樹という
特殊な感じの濃いメンツ。
ソフト・オン・デマンドの初の一般映画制作の作品らしい…。
でも、エロさを期待してはダメ。
大真面目に下らな〜い“格闘ゲ−ム的人情ドラマ”が見事に繰り広げられている、
TVスポットがとっても気になっていた2004年公開の「あゝ!一軒家プロレス」。

人気プロレス団体“ZERO”の看板レスラー獅子王耕太(橋本真也)。
彼の愛妻、麻美(粟田麗)の夢である念願の一軒家がついに完成!
その白い豪邸で新築完成パーティが行なわれていた。
最上階の部屋では白いピアノを弾く麻美。広い家ではしゃぐ息子。
続々とやってくる客を接待しているのは、
マネージャーで麻美の妹の石塚那美(ソニン)。
そこへ、獅子王の成功に一役かっているテレビ局プロデューサー山路(佐野史郎)、
招かざる客、獅子王と因縁深いマーク・一条(ニコラス・ペタス)がやって来る。
この一条がふっかけ、若手レスラー達が喧嘩を始め、
とんでもない大乱闘に発展した上、爆弾まで仕掛けられ、
まだ莫大な金額のローンが残っているにも関わらず、
夢のマイホームが一瞬にして崩れ去ってしまった!
麻美の命は無事だったが大怪我で入院。
愛する妻の病気を治すため、またマイホームを再建するための資金を作るべく
無理なスケジュールでの興業を組むわ、レスラー達への給料もままならないわ、
興行主に払うお金も無くなるわ…レスラー達も逃げ出す始末。
そんな所へテレビ局プロデューサーの山路が“おいしい話?”を持ってきた。
今建築中の家をテレビ局が出資して完成させ、
その屋敷内で“殺人プロレス団体”と試合をし実況放送する。
“ZERO”が勝てばその家は獅子王のものにしてやるというのだ。
一度は断ったこの極悪なレスラー達との試合。
でも麻美の奇病は酷くなる一方…
ついに獅子王はこの“おいしい話”に乗る決意をする。
さぁ!どうなる?“ZERO”と獅子王一家!!!

* * * * * * * * * * * * * * * *

『もしも〜わたしが〜家をたてたなら〜♪』
そう、あのメロディーを白い家の白い部屋で白いピアノを弾く麻美さん(笑)。
清楚で美しい妻のために建てた豪華な白い一軒家。
これのために繰り広げられるとんでもない大珍事&大格闘!
レスラー達によってボロボロにされる部屋。
鳩時計に仕組まれた爆弾!
崩れ去る…ああ!マイ・ホーム!!

“ZERO”という団体名に、まずムフッ♪
「もっとちゃんとショーをやれ!」と怒る橋本にジ〜ン。
おちぶれてゆくプロレス団体の妙にリアルなエピソードあり、
トイレでの大格闘、遊廓まがいのタイコ橋や電気風呂、
シャンデリアのあるガラス張りルーム
“ZERO”のためにお手伝いする二人組の無茶なファイト…などなど
ありえない場所での小道具もり沢山のとんでもない格闘が満載♪
人を選びすぎるが、端切れのよい潔さがなかなか好感の持てる作品。
思った以上の出来で意外と凝ってると思ったら
制作費5億円って? 本当か??

獅子王演じる橋本の生真面目な演技、
金髪の人だの、プレデターだの、妙に演技の上手いニコラス・ペタスだの、
人魚病(そりゃなんじゃ?)の皮膚がメリメリッと剥がれるトコロ、
ソニンのムキムキの戦闘シーンとカプッと獅子王を噛むあたり、
が各種マニアにはたまらないかも。
義妹の義兄への道ならぬ密かな愛にもジ〜ンとくる。
とにかくソニンちゃんが健気で可愛いのなんの…。
怪し気な医者と現場監督役の浅草キッドのお二人、
こき使われるラーメンズの人、視聴率に情熱を注ぐP役の佐野史郎、
あのシチュエーションで妙に浮く感じ。
これがまた嘘っぽくてサラッと観ることが出来る。
セリフで「大ボス」って言えてしまうところがいいな。

ストーリーはベタな B級ながら、テンポの良さといい、
所々の気の利いた演出といい、格闘シーンといい、
あまりにも下らな〜いラストシーンといい、心地よくつっこめるので、
個人的には「いかレスラー」よりはこちらがツボ。
橋本さんのご冥福をお祈りしつつ、気持ち良く鑑賞完了♪
 
あゝ! 一軒家プロレス
ソニン 久保直樹 橋本真也
B00076RFT6

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December 04, 2005

「尻怪獣 アスラ」

[DVD映画]★★★☆☆

『アスラ〜や、アスラ〜♪』モロ、パロディーなテーマが
何度も何度もリピートされて、もうヘロヘロ…。
超お下劣おバカな、ゆるゆるZ級ムービー!
苦手な方は決して読まないで下さい…。

ハイッ。そうです、そのとおりです。
こんな映画はもちろんアルバトロス・コア。
尻の怪獣だからアスラという安易なネーミング。
タイトルどおりゆるゆるの超Z級のアホ映画でした…。
ある意味、期待は裏切りません。
監督・脚本は「死刑執行ウルトラクイズ/おだぶつTV」のマーク・ピロー
「アタック・オブ・ザ・キラー・トマト」を絶賛する方で、
なおかつ下ネタ大好きな方にのみ観ていただきたい。
もちろん劇場未公開、2004年アメリカ制作の作品「尻怪獣 アスラ」。
 
『アスラ〜や、アスラ〜♪』
オープニングから今世紀に作られたとは思えないチープさにズルッ。
このそのまんま「モスラ」の替え歌が最初から最後まで歌われまくる。
時には空の上、ある時は○○の中、またある時は…と、あらゆる場所で
ザ・ピーナッツを真似たであろう微妙な年増の姉さん達、
お揃いの服を着た小さな二人が、突然現れ、
『アスラ〜や、アスラ〜♪』
ストーリーテーラ的に解説しながら歌い上げる。

メキシコでのバカンスを終えたばかりの
役所勤めのウォルドー・ウィリアムス(ビル・デブリン)。
あの海辺での日光浴からどうもお尻の調子が悪い…。
しかも同僚でもある彼の美人妻は浮気をしているみたいで(本人気づかず)、
どうやらウォルドーが邪魔みたい。
どんどん具合の悪くなるお尻をかなりマニアな肛門科で診察した結果、
メキシコの尻食いウシガエルにお尻をレイプされ、前立腺に毒が侵食…
しかも命が危ないときた!
医者に勧められた怪しすぎる日本の神秘科学の科学者ワンサムサキに
無気味な緑に光る器具“核収縮棒”で治療されたが、
ウォルドーのお尻は怪しく緑へと光るように…。
そんな時、ウォルドーの身辺で不可解な殺人事件が起きはじめる。
なんとそれらは、意思を持ちウォルドーの体から離れたお尻の仕業。
しかもそいつは殺人尻となり、どんどん巨大化&凶暴化していったのだ!
巨大化したおっさんの尻が大暴れ!!ロサンゼルスは大パニック!!!
さて…どうなる???

ハムスターにトラウマのある婦人刑事夫婦(「羊たちの沈黙」のパロディー風)。
明らかに日本人ではない、科学者と怪物退治エキスパート。
米国の尻退治のために自爆テロを決行するテロリスト!
人を小馬鹿にしたそのネタの数々たるや…
この監督、ホントに日本の怪獣映画リスペクトしてるのか?
登場する日本人の名前も俳優も日本人じゃないし!
話しているのも日本語じゃないし!!
 
幸か不幸か怪獣のそのチープさで、グロさはほぼ無し。
お尻が独立してしまったウォルドーの身体!
しかも事ある毎に登場する微妙な姉さん達ったら。
『アスラ〜や、アスラ〜♪』
くどい自分達に対するボケ・ツッコミまで歌詞で
これでもか、これでもか!としつこく歌いまくるのには、
あまりに下らなくて大爆笑。
オチはこの手の作品の定石続編パターン。
でも続編キャラの“そいつ”がかなり登場しすぎ!活躍しすぎ!!
 
ものすごく良く言えば、
学生が作ったお下劣、下ネタ極まりないモンティパイソン…
学園祭で上映されるアホ映画にも劣る安っぽく間延びしたバカバカしさと悪ふざけ♪
だけど、ここまでいったら憎めない…
ひたすら連呼「何じゃこりゃ?」
もうお手上げ、ガハハハハ…♪

尻怪獣 アスラ
尻怪獣 アスラ 
 

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March 20, 2005

「えびボクサー」

[DVD映画]★★★☆☆

く…下らないのに大真面目!これぞB級ヒューマン・コメディ!!!
もちろん、アルバトロスさん配給の「えびボクサー」。

監督・脚本は日本初登場のマーク・ロック。
編集を「バロン」のピーター・ハリウッド。衣裳は「穴」のシャロン・ギラーム。
役者も「スライディング・ドア」のケヴィン・マクナリー、
「ぼくの国、パパの国」のマドハヴ・シャルマと、ちょっぴりメジャ−???

イングランドでかつてボクサーだったビル(ケヴィン・マクナリー)は、
パブを経営している嫌味でしょぼくれた中年男。
客には「バーのつまみは、人の小便で汚れている」と言って出す始末。
こんなでは店が繁盛するわけが無い。
ある日、友人何でも屋アミッド(マドハヴ・シャルマ)に、
カリブ海に生息するマンティス・シュリンプ=カマキリエビが、
獲物を巨大なハサミで殴って気絶させる映像を見せられ、
その中で体長2メートルに達する巨大えびが見つかったので、
人間VSえびのボクシング試合で金を儲けようと提案される。
そこで、ビルは全財産を使いミスターCという巨大えびを購入しバンに積み込み、
若いアマチュア・ボクサーのスティーヴ(ペリー・フィッツパトリック)と、
その恋人シャズ(ルイーズ・マーデンボロー)と共に夢に向かって走り出す!
だが…前途多難な一行だった。
まず、巨大えびミスターCの飼育が大変!
小えびを1日18kg食べさせ(共食い?)、殻に補湿クリームを1日3回塗り、
エラの下や、関節マッサージを1日10分してあげる。
自分達の生活もままならぬまま、ロンドンで売り込みを始めるが
なかなか上手くゆかない。所持金も底をつく。
しかし、ビルは成功を信じ、ミスターCに情を感じ…そして愛しながら?
テレビ出演のために努力する…さて運命の結末は???

冒頭から手を抜かずにクソ真面目に美しい映像としっとりした音楽♪
中年おやじの荒唐無稽の儚い夢と、愛情を描いたこれでこそ B級!!な映画。
とにかくチープな造りのミスターC!
これがまた、顔見知りは大事にしたり、海を恋しがったり…なかなか可愛い。
でも自分に攻撃するヤツには破壊力満点のパンチを出すのだ。
ファイト・シーンもほとんど無く、これは間違っても格闘モノではない。
ミスターCに出会う事によってそれぞれの道や愛を見つける、
おバカな人間達のヒューマン・コメディなのだ。
役者のおかげか、演出のおかげか、脚本のおかげか、
日本でこれにインスパイアされ制作された「いかレスラー」のような寒さは無い。
腰抜けするほどバカバカしい内容なのだが、呆れる程の温かい気分で映画は終わる。
ケヴィン・マクナリーはビル役のために6キロ増量したそう。
真剣におバカなものを作る姿勢。
これが出来上がりに反映している気がするのであった。

「えびボクサー」オフィシャルサイト
 ↓
http://www.albatros-film.com/movie/ebi/

えびボクサー
ケヴィン・マクナリー マーク・ロック ペリー・フィッツパトリック

by G-Tools

 

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January 17, 2005

「ストレート・トゥ・ヘル」

[DVD映画]★★★★★

まさに、地獄へまっしぐら!!
とにかくバカバカしくてテンポの良いB級お遊びムービ!
1987年イギリスの作品「ストレート・トゥ・ヘル」。
シド・アンド・ナンシー」「ウォーカー」「レポマン」などの
パンク・ムービーの巨匠?であり、
日本のテレビドラマ私立探偵 濱マイク 11話「女と男、男と女」も担当した、
アレックス・コックス監督によるマカロニ・ウエスタン。
共同脚本はこの作品に出演もしているディック・ルード。
サイ・リチャードソンジョー・ストラマーディック・ルード、コートニー・ラヴ、
デニス・ホッパージム・ジャームッシュエルビス・コステロ
グレイス・ジョーンズザ・ポーグス etc…豪華俳優とミュージシャン多数出演。
出演ミュージシャン達によるサントラの音楽もマッチし、
見事に遊び心満点の痛快なマカロニ・ウエスタ風コメディに仕上がっている
この作品は、18年たってもまだ笑えるので、ひょっとして名作なのか?

おまぬけ銀行強盗4人組み、
冷静沈着なボス、ノーウッド(サイ・リチャードソン)
クールだがヤサ男のシムズ(ジョー・ストラマー)
可愛い系キレ・キャラ、ウィリー(ディック・ルード)の3人の殺し屋と、
妊婦でノーウッドの妻ヴェルマ(コートニー・ラヴ)
彼等は逃走中に砂漠のまん中の危険な香りのする荒くれ者の町、
エル・ブランコにやって来た。
この町のボス、マクマホンの部下エンジェル・アイズ(スパイダー・ステイシー)と
ブルーノ(シェイン・マクガウナン)と決闘の最中、
マクマホンを狙う賞金稼ぎのジャーマンを撃ち殺したので、
彼らはこの凶暴でコーヒー好きのマクマホン一家に恩を受ける事になった。
ところが、町に入る前に埋めた盗んだ金の事がバレてしまい、
マクマホン一家はあの手この手で場所を聞き出そうとし始める…。

夫のバイクを洗うのに何というポーズ!!
町の雑貨屋の嫉妬深い夫ジョージ(ミゲル・サンドヴァル)の
妻フェビーヌ(ジェニファー・バルゴビン)の野性的な色気に魅せられるシムズ。
そのシムズも、車のオイルでリーゼントをなでつけるあたりも男の色気ムンムン。
彼等の激しすぎるキスシーンは忘れられない。
マクマホンを率いるフランク(ビフ・イエーガー)の
妻レティシア(スー・キル)にも「抱きな」と脅されやっちゃう色男。
娘ルイーズ(ミシェル・ウィンスタンレー)との純愛を信じるウィリーくん。
妊婦ヴェルマはマクマホンに誘惑され、どうやら4人組みがバラバラに…
それを冷静に見ているノーウッド。
ある日、マクマホンのグランパ(ジム・ファイナー)が、孫娘サブリナに殺され、
これ幸いと大銃撃戦が開始された!!!

この町に立ち寄る怪しいファーベン夫婦(デニス・ホッパー、グレイス・ジョーンズ)
そして誰もが恐れるデイド(ジム・ジャームッシュ)、
パンクなアイリッシュ・ロック・バンド、ザ・ポーグスの面々、
ウインーぼうやカール(ザンダー・シュロス)に執事(エルビス・コステロ)、
銃をかついだいかつい牧師(ザンダー・バークレー)、
キュートで美しくそして誰よりも恐ろしい女達!!
キャラクターと俳優陣が濃いのなんの…
そして、やはり思うのは女は強いぞ、恐るべし生命力!!!

そして、嬉しいのが映像特典「バック・トゥ・ヘル」が約束通り?
約26分も収録されている事だ。
公開当時のエンディングで“Coming soon…”となっていたが、
14年後やっと実現されたわけだ!!
これは監督が撮影・製作当時の関係者にインタビューしてまわったドキュメント映像。
かなりのスタッフと出演者が熱く語る涙もの。故ジョー・ストラマーの晩年の姿も。
予算の無いスペイン・ロケのエピソードと共に、
お遊び感覚で作られたなれそめが堪能出来る。やはり…、このヌケはそれだったか…。
おバカ映画やロック好きには超おススメの逸品。
そいうえば、ザンダー・バークレーって、「24」のシーズン1と2に出演されていた
“あの人”。どこかで観たと思ったらこれだったか!!!
 
ストレート・トゥ・ヘル
サイ・リチャードソン アレックス・コックス ジョー・ストラマー 
ディック・ルード コートニー・ラブ デニス・ホッパー

大変よく出来たサウンドトラック
ストレート・トゥ・ヘル
ザ・ポーグス ジョー・ストラマー マクマナス・ギャング


関連音楽:出演アーティストのアルバム
Very Best of the Pogues グローバル・ア・ゴーゴー ベスト・オブ・エルヴィス・コステロ 

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January 10, 2005

「ロックンロール・ハイスクール」

[DVD映画]★★★★☆

この青〜いバカバカしさが最高!!
ラモーンズが、ラモーンズというバンドとして出演”している唯一の作品。
ロク好きのティーンエイジャーの夢をつめこんだ青春映画だ。
B級シネマのカリスマ、ロジャー・コーマン製作総指揮による
アラン・アーカッシュ監督の1978年のアメリカ映画。
そもそもコーマンは「ディスコ・ハイ」という映画にしたかったらしいが、
アランに却下されてこの「ロックンロール・ハイスクール」になったそう。
企画段階からして、おいおいおい…。

ロックンロール・ハイスクール ←2004発売 シルバージャケット ヴァージョン

自由な校風別名“ロックンロール・ハイスクール”のヴィンス・ロンバルディ高校に
まるでナチばりのスーツに身を包んだ、ズドンといかつい新女校長
トーガー(メアリー・ウォロノフ)が2人のマヌケを従えてやって来た。
彼女は、ロックが生徒達に悪影響を与えているのだと、禁止にしてしまい、
さらに校則を厳格にして学生をしばろうとするのだが…。
ガチガチのラモーンズのファンの女子生徒のリフ( P.J.ソールズ)は
音楽の授業の課題で『ロックンロール・ハイスクール』という曲を作曲し、
近々街へライブにやって来るラモーンズのジョーイに渡そうと、
優等生のケイト(デイ・ヤング)と共にあの手この手でチケットを100枚ゲット!
99人の生徒達と1人の先生とライブへと望むのだが、
トーガー校長もあらゆる手段で邪魔をする。
何とかライブ会場で、憧れのメンバーに曲を渡し満足だった彼女達に、
ついに校長の怒りが落ちた!!!

そもそも、こんなにラモーンズのファンばかりの学校があるのか???
ライブ会場に演奏しながらやって来るミュージシャンなんて、まずいない。
だが、小さな街へもツアーでまわり続けた彼等だから妙に納得出来たりして…
憧れのロック・スターが自分の作曲した曲を演奏してくれて、
コンサートでファン・レータを読み上げ、自分の為に歌ってくれ、
しかも学校にやって来て先生達と戦ってくれる…
そしてイヤーな学校なんて…“ビー・ファイヤー!”とぶっ壊す。

しめつけ教育に悩むハミダシ学生達の夢を
異常なまでにバカバカしく描いた作品。

音楽ネタだけではなく、優等生トム・ロバーツ(ヴィンセント・ヴァン・パテン)と
優等生ちゃんケイトの初々しい初恋ストーリー、
そして恋の手ほどきをお調子者から学んだり…、これもまたアホくていい!
音楽の先生が妙な若作りで生徒と一緒にノリノリだったり、
本当にどうしようもなく、くだらないのだけど可笑しくて…。
そして、何だか心が洗われてしまうのだ。

天真爛漫なリフを演じる P.J.ソールズが可愛くて元気で魅力的。
ラモーンズの面々も何だか楽しそう…
特にシャイなジョーイは見もので、
身体のために好物のピザではなくてアルファルファなど健康食を
マネージャーに強要されているシーンなど、妙にリアル。
先日の「END OF THE CENTURY」を観ていると、
ジョニーのふくれっ面も(普段からそうなのだが)納得できるか…。
他のメンバーは、この映画の音楽の苦労なんて感じられない。
ディー・ディーとマーキーは、ギャルとからめて、かなり楽しそう。
実際ROXYで行ったライブシーンでは、おなじみの演奏曲も多く、
他のシーンでもあたまから使われまくっているので、ファンはかなり楽しめる。

フリートウッド・マックアリス・クーパーポール・マッカートニー
Devoトッド・ラングレンチャック・ベリーブライアン・イーノ etc…など
豪華アーチストのサウンドも上手く使われているのでこれもまたオイシイところ。
人は選ぶけれど、音楽バカとおバカ映画の好きな方にはグッドす。
真剣にバカバカしい事やっている、それはそれで強いなあ!!

特典
★オリジナル予告編
★ロジャー・コーマン・インタビュー
★オリジナル・ラジオ・スポット
★本編未使用RAMONESライブ音源(ROXYでのライブ時収録音源)

ロックンロール・ハイスクール
P.J.ソールズ

ロックン・ロール・ハイ・スクール — オリジナル・サウンドトラック
サントラ ラモーンズ


 
■ 映画「END OF THE CENTURY」のレビューはこちら
 

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October 06, 2004

「女囚さそり 701号怨み節」

[DVD映画]★★★☆☆

もはや、笑えるので意外と好きなこの作品「女囚さそり 701号怨み節」
篠原とおるの人気漫画を梶芽衣子主演で映画化した
「女囚さそり」シリーズの第4作目。
前、3作とは全く別の作品と思おう。制作年は1973年。
監督が伊藤俊也から長谷部安春に代わりドロドロした人情感が希薄となった。
ゆえか、梶芽衣子主演の『さそり』も、これが最後。
超豪華な俳優陣、モダンな構図・衣裳・演出が印象的。

刑務所を脱走し結婚式場に潜伏しているさそりこと松島ナミ(梶芽衣子)。
今度は児玉刑事(細川俊之)刑事に追われる事になる。

ストリップ劇場のトイレに傷付き倒れ込むナミ。
それを見つけたのがここで照明係をしていた工藤(田村正和)。
どうやら彼も児玉刑事に恨みを持つ元学生運動家で
それを思い出してか、ナミを助ける。
ナミと工藤は児玉宅を襲撃するが、誤って児玉の妻を死なせてしまうのだ。
久々にこの『男』工藤を信頼し、愛してしまったナミ。
もちろん、このままハッピーエンドになるわけがなく、
怒り狂った児玉は工藤をリンチにかけてナミの居場所を聞き出して
またもや『男』の裏切り?によって監獄へ、
そして、遂にナミは死刑囚独居房に送り込まれ、
執拗なまでに児玉刑事にいじめられまくるのである。
安らかに死刑の執行日を迎えるために指導する、
妙に悟りをひらいた看守長が妙にインパクト有。
この、看守達の衣裳もベレ−帽被って妙にモダンな感じ。

最初から最後まで『そりゃないだろと』、突っ込み所満載のB級娯楽映画。

何が笑えるかというと、俳優さん達のメイクの濃さ。
細川俊之と田村正和のアイシャドウには、ニヤリ。
梶さんは相変わらず美しい…。
気のせいかいつにも増して表情が堅い気も。

女囚さそり 701号怨み節
女囚さそり 701号怨み節
 

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October 05, 2004

「女囚さそり けもの部屋」

[DVD映画]★★★★☆

さすがにコワイ。復讐鬼さそり、そこまでヤリますか…。

梶芽衣子主演の女囚バイオレンス第3弾。シリーズ3作目。
原作:篠原とおるの人気劇画の映画化。
監督はこれも伊藤俊也で彼の『さそり』はこれが最後。
昭和48年7月公開の作品「女囚さそり けもの部屋」

またもや脱獄し、指名手配中のさそりこと松島ナミ(梶芽衣子)。
地下鉄車内で二人の刑事に追われて、ついに手錠をかけられてしまったトコロを、
つながれていた権藤刑事(成田三樹夫)の右腕を出刃包丁で切り落としてまた逃亡!!
地下鉄の構内から昼間の都会へ、
切れた刑事の右腕をぶらさげながら走って逃げるナミ…。
この衝撃的なシーンがオープニングなのだ。

墓場でその右腕を食いちぎろうとするナミ。
まるで、人喰い鬼のような形相のナミを見つける娼婦のユキ(渡辺やよい)。
彼女は精神障害の兄と『暮らす』ために体を売って生活をしているのだ。
ユキの紹介でお針子として生活を始めたナミだったが、
そこでも土地を仕切る鮫島興業に正体を知られ、ヤクザの子分や
鮫島興業のボスのケバ〜イ化粧の情婦(李礼仙)…ナミと同じ元女囚に、
ムショ内での事を復讐すべく虐められる。
ヤツらの『女』達への汚いやり方にも怒りを覚え、
ナミは彼等に復讐する決意を固めた。
そして、一人、一人と消して行く。鮫島興業のボスさえも…。

警察に追われるナミは下水道に潜伏。
「さそり〜、さそり〜」
と声をかけ、下水道にマッチとパンをを投げ入れ励ますユキ。
そこへ右腕を切り落とされた執念深い権藤刑事はガソリンを流しこみ火を放つ。
マンホールからも吹きあがる炎…さすがのさそりも死んだだろうと権藤刑事は笑う。

しかし、不死身のナミは生きていた!
今度は自ら鮫島の情婦を消すべく再び刑務所へ…。
ナミの怨念は、それを果たすまで続くのだ。

じわじわナミに追い詰められて、
「さそりに殺される〜、さそりに殺される〜」
と鮫島の情婦がさそりの妄想におびえ壊れてゆく様は見事。
殺されるより、つらいであろう復讐。

冒頭のシーンや近親相姦など、ちょいとショッキングな『けもの部屋』。
今度のさそりは酷い目に合う女にはめっきり弱い。
初めて見せるナミの涙…。
今回は都会の陰に生きる、彼女らのために復讐をしたのだ。

心にしみる『怨み節』…♪

お兄さん達!お姉ちゃんに酷い事したら、さそりに殺されますぞ〜

女囚さそり けもの部屋
女囚さそり けもの部屋
 

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October 04, 2004

「女囚さそり 第41雑居房」

[DVD映画]★★★★☆

白石加代子の怪演が光る!今度は脱走劇だ!!

梶芽衣子主演の女囚バイオレンス第2弾。シリーズ2作目。
原作:篠原とおるの人気劇画の映画化。
監督はこれも伊藤俊也。
1972年(昭和47年)12月公開の作品「女囚さそり 第41雑居房」

冒頭で、シャッ、シャッと刃物を研ぐ音が…
今度のさそりは独房から始まる。
松島ナミ(梶芽衣子)に法務省の巡察官の目の前で片目をナイフでえぐられた
刑務所長・郷田は、日々ナミに壮絶なリンチを加えていた。
だがナミは諦めず怨念をつのらせつつ耐える。常に、脱獄のチャンスを狙って…。

そして、移送の時に護送車から、5人の女囚たちと一緒に脱獄を果たしたナミたちは
ゴーストタウンの炭坑街へ逃げ込み、女囚たちは個々の『過去』を語り出す。
『連れ子いびりの再婚相手を絞め殺した女』『不倫相手の妻を毒殺した色情狂』
『てて親殺し』『レズビアンの放火魔』『売春婦』
彼女達にも深い事情がそれぞれあって、それぞれの思いを遂げる運命にある。
バスジャックなどを重ねながら警察の手を逃れるのだが、次々と仲間の彼女達が…。
ナミは警視庁の捜査官や自分を苦しめた看守、刑務所長たちへ
1人1人と復讐を果たしていく…。

女囚のボス、大場(白石加代子)がとにかく強烈!!
モーレツな『怨み』『妬み』『狂気』を幻想的な手法を使って表現。
仲間ながら、ナミと対立するのだ…
いつも無口で冷静で美しく、『敵』をその大きな黒い瞳で見据え、時に牙をむくナミ。
何事にも屈しない。
女の強さ、弱さ、美しさ、醜さ、汚さが満載で、アングラ色も強い作品。
毎年夏の公演『百物語』の怪談でも有名な女優
白石加代子の怒りに狂った顔が本当にコワイ…。

そして『怨み節』…♪

最近カラオケで歌っても認知度アップ!
「キル・ビル」人気も捨てたもんぢゃない!!!
タランティーノ監督、サンキュ!!

女囚さそり 第41雑居房【DSTD-2152】 =>20%OFF!《発売日:03/02/21》
女囚さそり 第41雑居房
 

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October 03, 2004

「女囚701号 さそり」

[DVD映画]★★★★★

『復讐』のためならどんな事でも耐え、どんな事でもやり遂げる女“さそり”。

梶芽衣子主演の女囚バイオレンス第1弾。原作は篠原とおるの人気劇画。
監督は伊藤俊也。1972年(昭和47年)の作品。
シリーズの中では最もお気に入りの「女囚701号 さそり」

信じた男悪徳刑事杉見に裏切られ、無実の罪を着せられて刑務所に投獄された、
梶芽衣子演じる松島ナミ。
刑務所内でも命を狙われ、刑務官からのリンチ、女囚同士の対立やいじめ…
ナミはそれらにほぼ無言・無表情でひたすら脱獄のチャンスをうかがい続けるのだ。
そして、ついに脱走のチャンスが訪れ、女の復讐劇が始まる…。

梶芽衣子の『眼』その鋭い眼光と長い黒髪が目に焼き付く。
この「さそり」シリーズは、U局などで、昼間TVでこれまで何度も放映されていた。
子供心に「女刑務所ってやだな〜、絶対入りたくないな〜」と思って観ていた。
「この女の人はキレイな眼をしているな〜。黒い髪って綺麗だな〜。
 どうしてこの女の人はこんな強いのだろう。どうして泣かないんだろう。」
この時から印象的だった。

今、改めて観ると、
「女囚なのにお化粧しすぎ」とか
「あんな目立つ復讐が出来るはずが」とか
つっこみドコロは非常に多い。
が、「松島ナミ」のキャラクターが大変魅力的なのである。
「松島ナミ」の『美しさ』『強さ』『優しさ』『愛情』『憎悪』…。
どんどんその魅力に引き込まれる。
梶芽衣子の他に、何人もの女優さんがこの「松島ナミ」を演じてきたが、
彼女を超える「松島ナミ」はいないと思う。
復讐時のナミの衣裳といい、全編に渡るモダンな絵面、レトロな効果も見所!。
昭和の香り、たっぷり…。
もちろん、『怨み節』流れてます♪。

当時のクセのあるキャスト、
渡辺やよい、扇ひろ子、夏八木勲、渡辺文雄、横山リエ、根岸明美…
などなども怪演。

BS-iでもリメイクされ放送された「さそり」。
やはり評判は…。
梶さんのあの眼力とムードに叶う女優はなかなかいない…。

女囚701号 さそり
女囚701号 さそり