3 posts categorized "★タイム・トラベル系"

January 24, 2006

「ある日どこかで」

[DVD映画]★★★★★
 
B級ながら長年心に残る…タイム・トラベルもの。
美しい音楽と映像に包まれながらゆったり進むストーリー。
クリストファー・リーヴがジェーン・シーモアの
モノクロ写真に見入るシーンが忘れられない。

肖像写真の女優に恋をして70年近くの時空間をタイム・トラベルして
彼女に会いに行くというSFチックなラブ・ストーリー。
監督は「ジョーズ2」のジャノー・シュワーク、製作はスティーブン・ドイッチ、
原作・脚色はリチャード・マシスン、撮影はイシドア・マンコフスキー。
故クリストファー・リーヴの「スーパーマン」とは違った
ロマンチックな演技が素敵な1980年製作のアメリカの作品「ある日どこかで」。

1972年。
ミルフォード大学の学生リチャード(クリストファー・リーヴ)は
彼の書いた脚本が初演され大成功をおさめた、そのパーティで、
彼は見知らぬ老婦人に声をかけられ美しい金時計を渡された。
「私のところへ戻って来て」と言い残しその老婦人は去って行ったが、
その後8年間その事は忘れていた。
劇作家として見事に成功したリチャードだったが、
最近スランプ気味で、気晴らしのために旅に出る。
特にあては無く車を走らせ、懐しいミルフォードに辿り着き、
何となく、あのグランド・ホテルに宿をとった。
夕食までの間、暇つぶしにホテルの史料展示室を見物中に
ある1枚の美しい女性のポートレートに目が釘付けになってしまう…。
そう、彼はこの写真の女性に恋をしてしまったのだ。

5才からこのグランド・ホテルに居るという、
年老いたボーイのアーサー(ビル・アーウィン)に、
その女性がエリーズ・マッケナ(ジェーン・シーモア)という当時の人気女優で
このホテルに滞在し、当時公演を行った事を教えてもらった。
彼女の事が知りたくて町の図書館で彼女の資料を探し出し、
エリーズの秘書であったローラ(テレサ・ライト)を訪れたリチャードは、
8年前のあの老婦人がエリーズその人だったと確信する。
あの金時計はエリーズの宝物。「私のところへ戻って来て」という言葉。
だが、あの後間もなく彼女は亡くなっていたのだ…。

恋心と好奇心はリチャードを駆り立てた!
彼はエリーズに会いに行くために「タイム・トラベル」という本を書いた
超心理学の著者を訪ね、タイム・トラベルの方法・体験談を聞き出した。
リチャードはグランド・ホテルのあの部屋で、1972年と決別し、
服装・持ち物など当時のものを用意して、カセットテープに自分の声を吹き込み、
1912年に行こうと自分に暗示をかけ始めた…

* * * * * * * * * * * * * * * *

昔録画して伸びてしまったビデオテープを格安DVDで買いなおすシリーズの1本。
最初観た時は、んなアホな!と別に感動はしなかったものの、
どうもあの出会いのシーンが忘れられない。
ストーリーを忘れた頃に観たくなる…
歳を重ねるたび、イメージが変わり、
どんどんセツなくなってゆく…そんな不思議な作品だ。

本や雑誌のピンナップ、映画の中の主人公…
フィルムの中の人物から目が離せなくなった事は誰もが有るだろう。
それはその美しさかもしれないし、
何か訴えるような表情だったりするのかもしれないし、
ただ何か気になるだけかもしれないのだが、
この映画のあのシ−ンにはちゃんと恋に堕ちる理由があったのだ。
ホテルの窓から幻想的に差し込む光に浮かび上がるあの写真の人物は、
撮られた時も、まさに彼を見つめていたのだから…。

全てを捨てて彼女に行こうと必死に祈るリチャード!
やっとタイム・トラベルに成功する事が出来、
1912年、グランド・ホテルで遊ぶ子供のアーサーとの遭遇。
そして、夢にまで見たエリーズへの挨拶を練習するリチャード!!
エリーズのマネージャのロビンソン(クリストファー・プラマー)から邪魔され、
それでも運命に引き寄せられるように結ばれる二人。
だが、小さな失敗から過去から引き戻されてしまったリチャード!!!
抜け殻のようになってしまい衰弱しきった彼の悲愴な顔!
そもそも誰のものか不明だが、時を越えて二人を繋ぐ金時計。
人生を犠牲にする程の出逢い。
彼らの人生は最初から運命づけられていたのかもしれない…。

[特典映像]
この映画のB級ながら多くの人に支持される理由は
製作陣・役者陣のこだわりや愛情たっぷりつまっているからだった!!
製作者・出演者のインタビューもたっぷり。
痛々しい姿のクリストファー・リーヴの臨死体験にはセツなくなるが、
かなり盛り沢山で見る価値大!

ある日どこかで
クリストファー・リーヴ ジュノー・シュウォーク ジェーン・シーモア
B000B4NFEI

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January 23, 2006

「オーロラの彼方へ」

[DVD映画]★★★☆☆

昨年だったか…テレビで放映されていたのを偶然観てしまったのだが、
ドキドキしながらするっと最後まで観てしまった。
無線を通して30年の時を越え父と交信!!
この親子の数奇な奇跡の物語。
監督は「真実の行方」のグレゴリー・ホブリット
2000年のアメリカ作品「オーロラの彼方へ」。

1969年10月。
ニューヨークの空にオーロラが出現し、
メッツのワールドシリーズ出場にクイーンズ市民が熱狂したその年、
6才のジョン・サリヴァンの平凡かつ幸せな日々は、
消防士の父の殉死によって終わってしまった。

30年後。
太陽が活性化し、再びニューヨークにオーロラが現れた夜、
警察官ジョン(ジム・カヴィーゼル)は自宅の古い無線機で1人の男と会話する。
その男はなんとジョンの父・フランク(デニス・クエイド)だった。
過去に生きる父との交信に感激したのもつかの間、翌日はフランクの命日ではないか。
死の運命を変えようとジョンは必死に父親に説明するが
当然なのだが父は全てを信用しない。
だが翌日、ジョンが予言したとおりに運命の火災は起きた。
そしてフランクは…!!!!!

と、ここまでは、よく出来た“時空を超えた親子の絆と感動ファンタジー”だが、
この作品はこれからなのだ。
なんと、“時空を超えた親子のサスペンス”になってしまう!。
『 メッセージを机に刻み伝える。』
『 証拠品をタイム・トラベルで運ぶ。』
など、タイム・トラベルを上手く利用しながら、事件を解決すべく親子で奔走!
“過去を変える”事で現在の状況も刻々と変化して、
彼等は事件を解決するどころか、
どんどん複雑、危機迫る状況にしてゆくところが面白い。
“過去を変える”事の恐ろしさを解りつつも、使わずにいられないジョン…。
人間の身勝手さが起こすトラブル!
そして、最初は想像もしなかった感動?の結末へと
ハリウッドならではの時代考証へのこだわりも含めて、
期待以上にドキドキさせてくれた作品。 
たまに、こういう当たりもあるから、タイトルだけで判断してはいけないな。

オーロラの彼方へ
デニス・クエイド グレゴリー・ホブリット ジム・カヴィーゼル
B0001CSB8A

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January 22, 2006

「バタフライ・エフェクト」

[DVD映画]★★★★☆

記憶系の作品かと思ったらタイム・トラベルものだった!
少々荒っぽいけれど、全く先が読めないので最後まで楽しめる作品。
君は一体何処まで戻り続けるんだ!!!!!

愛する人のために過去を変えようとする、
ある特異体質の青年を描いたサスペンス・ドラマ。
脚本・監督はエリック・ブレス&J.マッキー・グラバーの二人。
緻密に仕組まれたストーリーはざっくりしているがなかなかのもの。
スピーディーで、アッと驚く展開と
過去に戻り続ける主人公の行動からは目が離せない!
2003年アメリカ制作の作品「バタフライ・エフェクト」。

以下がっちり、ネタバレ有り。
これから観る方はこの先を読まない事をお勧めします

* * * * * * * * * * * * * * * *

冒頭の緊迫感からして上手い!
次はどうなるのか…最初から最後までドキドキしどおしだった!!

誰かに追われながら必死でメモを書く男。

「もし誰かがこれを見つけたら、それはぼくの計画が失敗した証拠。
 その時ぼくは死んでいる。でももし最初に戻れたら…
 その時はきっと彼女を救えるだろう         エヴァン」

その13年前、エヴァン7歳。
ショッキングな出来事を体験すると?ポッカリとその間の記憶喪失を起こす事が発覚。
エヴァンが自身の知らない間に書いた残忍な絵を先生に指摘された
母アンンドレア(メローラ・ウォルターズ)が彼を心配して病院へ。
その時からエヴァンは治療として日記をつけ始めた。
友達のトミーとケイリー兄妹の家で遊んでいる時。
そして…精神病を患う父親に面会している時。
やはり部分的に記憶が無い…。

その6年後、エヴァン13歳。
成長した悪ガキのトミー、可愛いケイリー、おデブ君のレニーと
爆弾で火遊びをしていたつもりが、大事故になってしまった時。
映画「セブン」を観て映画館でケイリーにキスした事から
エヴァンの愛犬クロケットが悪戯されて死んでしまった時。
やはり肝心な部分の記憶が無い…。
この事故が元でエヴァンは遠くに引越す事になってしまう。
引越トラックの窓から愛しいケイリーへ見せたメモには
「君を迎えに来る」と書いてあった。

その7年後、エヴァン20歳(アシュトン・カッチャー)。
優秀な大学生で記憶の研究をしている彼は、ルームメイトと
7年間記憶喪失が無かったと祝っていた。
ガールフレンドと7歳からずっとつけていた懐かしい日記を読みはじめたところ、
ある部分を読んだ時、日記の文字が揺れはじめ…周りの景色が変化しはじめた。
そう、愛犬クロケットの事件の場面にタイムスリップしてしまったようだ。
そして自分の失った記憶が鮮明に甦りはじめた…というかまるでその場に居た???
スリップした時と同じように急激なショックにより
また現在に戻ってきたエヴァンの鼻からは大量の鼻血が…
だが、自分の失った記憶の一部の復活に興奮が隠せない!!!
そして幼なじみの彼らに会い、記憶の抜けた部分の話しを聞き出そうと、
久々に故郷に帰るのだが…
そこで目にしたのは…自分とは違った厳しい現実だった。
プラモデル作りをして自宅に引きこもるレニー(エルデン・ヘンソン)、
セクハラを受けているウェイトレスのケリー(エイミー・スマート)、
刑務所帰りで修理工としているトミー(ウィリアム・リー・スコット)の噂…。
エヴァンとの再会に喜ぶケリーに、
例の事件やおぼろげな記憶について聞き出そうとすると、
彼女は顔を曇らせ、怒って帰ってしまった。
そう、彼女は約束通りにエヴァンが自分を迎えに来てくれたと思ったのだ…
それに気づかず、自分の失った記憶に夢中なエヴァンに失望し
幼い頃からの小さな希望を失った彼女は、何と絶望のあまり自殺してしまう。
それをトミーの電話で知り、決して忘れたわけでは無い約束への後悔の念と
すぐそこまで怒ってやって来ているトミーに殺される…
と生命の危機に瀕したエヴァンは、
“彼女を救いたい”という一心で、過去を変えてみようと決心した。

そして7歳の時のトミーとケイリーの父親ジョージ(エリック・ストルツ)との
映画ごっこの場面にタイムスリップ!
幼い子供に酷い要求をするケイリーの父親を罵倒した結果、実験成功???
再び目覚めるとベッドの隣にはケイリーが…。何とラブラブ状態♪
エヴァン自身も大学で優秀な大学生のようで彼のクラブまであるようだ。
クラブあげてケイリーとのロマンチックな夜を演出している所に、
相変わらずの乱暴者のトミーが、エヴァンを殺すべく乱入!
恐怖と憎しみから逆にトミーを殺してしまう!!
そして極悪人揃いのアメリカの刑務所にてつら〜いムショの洗礼を受け、
こんなトコロでやってられるか!
と同じ房の信心深い青年を味方にするため、小学校で書いた絵の場面へ。
そこで…自分の手を傷付け、またムショにリターン。
すると例の鼻血と共にキリストのような傷跡が掌に…。
すっかり信じた青年と共謀し、この現実から逃れ新たな人生を目指すために
再び過去へとタイムスリップ!
エヴァンとケイリー、その家族や友人達は
次の人生で果たして幸福になれるのか???

 

一瞬自身も何が起きたのか戸惑ってしまう!
幼い頃のスッポリぬける記憶の状態。
揺れる文字から周りが変化し一気に過去へと戻り目にする衝撃的なシーン。
何度も目まぐるしく流れるエヴァンの記憶の渦。
そして猛烈なスピードで思わぬ方向へ再構築される新たな人生。
エヴァンの目を通して観客も彼の意志による些細な変化から
周囲もろとも大きく変化する彼の人生を何度も経験する事になる。

“バタフライ・エフェクト”とは
「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」
=初期のごく小さな差違が、将来的に予測不能な大きな違いを生じる、
というカオス理論をテーマに、人間なら誰もが考える、
「あの時にこうしておけば!過去に戻ってやり直せたら!!」
こんな願いの結末を、これでもか、これでもか、とくり返し見せつける。

エヴァンは自分の失った記憶の時点限定で
自分の書いた日記や記録を“見る”事により過去へ戻れる能力を持っている。
逆に記憶の無いのは、未来の自分がそこ行動しているからでもあり…
この記憶を失った部分にのみ過去に戻れるというアイデアはなかなか面白い。
しかも、そこで新たに行った行為は極端に周囲にまで反映され、
全く違った世界が再構築されるのだ。
エヴァンがこれまでの全ての人生の記憶とを持っているのがミソ。
「失敗しても再チャレンジ!!」とばかり、
失った記憶を取り戻したい気持ちも手伝って、
その能力を駆使して何度も何度も過去を変えるハメになる。

エヴァンの父の言葉。
「この能力は他人の人格を変えてしまう、神のまねをしてはいけない。」
しかしエヴァンは、
愛するケイリーの命を救うため、
自分や家族の幸せを実現させるため、
鼻血を出しながら、脳を傷付けながら、何度も日記を見て過去に戻る。
だが、彼が過去に戻って、善かれと思って行った以前とは違った小さな事が、
周囲にとてつもない影響を及ぼし、それは必ずと言っていい程、
最初よりもより悪いほうへ、特に自分へと影響を及ぼしてゆく…。
まるで、幸せの量は一定なんだよ…と言わんばかりに、
人の人生までをも変えてしまう“過去を変える”という
神の領域に手を出してしまった彼に対する仕打ちなのか?。
結果的にケイリーと結ばれる幸せを犠牲にする事によって、
その他の幸福を手にしたのだろうか…。
あのラストシーンは運命的でもあり、
新たなる恋と人生の始まりを臭わせてもいて結構好き♪。


[特典映像]
別エンディングは必要無し。観なきゃ良かった。興醒め。
監督達も、これは無い!と思ったものは入れないで!!!
 
バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション
アシュトン・カッチャー エリック・ブレス J・マッキー・グラバー
B000AM6R00


「バタフライ・エフェクト」オフィシャル・サイト
 

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