8 posts categorized "★怪物・怪獣系"

June 27, 2007

「ブギーマン」

[DVD映画]★★☆☆☆

暗闇に潜む化物への恐怖。
ブギーマンとは一体何なのか???

* * * * * * * * * * * * * * * *
「ブギーマン」

製作国:アメリカ(2005)
監督:スティーヴン・ケイ
製作: サム・ライミ/ロブ・タパート
原案・ エリック・クリプキ
音楽: ジョセフ・ロドゥカ
 
ティム( バリー・ワトソン)
ケイト( エミリー・デシャネル)
フラニー( スカイ・マッコール・バートシアク)

「ブギーマン」オフィシャル・サイト

* * * * * * * * * * * * * * * *

う〜ん怖くないな。子供向け?。
サム・ライミちゃんのゴースト・ハウス・ピクチャーズだから
期待したのだけど、なんだか「JUON」みたい…
と思ったら特典映像でやはり
スティーヴン・ケイ監督、日本のホラーに影響されたよう。

最初のオープニングはなかなか良い!
子供の頃の恐怖…クローゼットの中の怪物のトラウマ。
この少年が青年となってトラウマに対抗するという…
とっても解りやすいお約束を守った一応ホラー。

映像は綺麗でカメラワークも悪くないんだけど、
話がこぢんまりとなかなか進展しない…
まぁ、こんなもんかと思っていたら…

最後の15分くらいでいきなり過激にスピードアップ!
妙ちきりんな怪物がぴゅんぴゅん飛びまくり、
おいおい!なんじゃそれ!!
と突っ込みドコロ満載。
かなり自己満足的なB級ホラーだったけど
このスピード感が全編にあると良かったな。

B000GH2RUSブギーマン
バリー・ワトソン スティーブン・ケイ エミリー・デシャネル
松竹 2006-09-28

by G-Tools

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September 06, 2006

「グエムル —漢江の怪物—」

[劇場映画]★★★★☆

勢い満点!毒も満点!小市民満点!な怪獣映画!!
まさかこんな内容だとは思いもしなかった!!

うひょ〜!個人的にツボ!!
カンヌで驚愕されたという2006/9/2公開されたこの作品。
おバカなファミリーならではのブラックな笑いと
妙にがっちりアニマトリクスで作られた、
グロテスクな怪物とのからみがたまらない!!!
 
実は久しぶりに試写会で鑑賞だった♪
韓国の若手監督ポン・ジュノのファンでもありつつ、
エイリアンものも怪獣系のB級特撮なんかも大好きなワタシ。
このグエムル —漢江(ハンガン)の怪物—には
心躍る気分で開始前からワクワク…。
当日は満席では無かったのでゆったり観る事が出来た。
公開中なのでネタバレにならない程度に感想を!

* * * * * * * * * * * * * * * *

しょっぱなから悪意に満ちたシーンから。
全てはココから始まったわけだ。
そして…登場するのは韓国を代表する大きな川、
漢江の河川敷で売店を営むどこかマヌケな男達、
カンドゥとその父ヒボン。
のどかだった河川敷だが、突然現れた巨大な怪物の登場と共に、
一生忘れないだろう惨劇の現場に一転!
しかもカンドゥは娘のヒョンソを目の前で怪物にさらわれてしまった!!!
最愛のヒョンソが死んだものだと“激しく”悲しむ一家。
ところが事態は思わぬ方向に…
さて無事ヒョンソは救出されるのか?
謎の怪物はどうなる?
 
「お父さん、助けて!」
 
のキャッチコピーとTVスポットで
感動出来る怪獣映画かと思ってしまうが、
全編に渡って極めてブラックでシニカル。
非常に良く出来たB級映画の香りがぷんぷんする。
タブーにはあえて超ストレートに切り込みまくり、
極限状態での人間…主に普通の人々のおかしな行動を
ブラック・ユーモアを散りばめ描く独特の手法、
緊張と緩和を上手〜く使い分けるテンポの良さといい、
「ほえる犬は噛まない」「殺人の追憶」の
ポン・ジュノ監督ならではのエッセンスが一杯!!!
笑ってはいけない所で、ついつい吹き出したり突っこんだり…
大きな外的勢力に圧迫された小市民の底力を見せつける!!!

加えて、超個性的なキャラクターを演じる役者陣が抜群!
特に主人公であるおバカな一家、
家長ヒボンピョン・ヒボン)漢江の河川敷で売店を営む一家の長、ヒョンソの祖父。
長男カンドゥソン・ガンホ)父親と同居し家事手伝い中のダメ長男。ヒョンソの父親。
次男ナミルパク・ヘイル)大卒のフリーター。反政府攻撃運動の経験有。
長女ナムジュペ・ドゥナ)カンドゥとナミル妹。アーチェリーの銅メダリスト。
ヒョンソコ・アソン)怪物にさらわれるカンドゥの娘。笑顔の可愛い13歳の中学生。
ヒボン父ちゃんのダメ息子を含め、全員への絶対的な愛!!
そして、このダメ一家の期待の星、ヒョンソへのこの一家の熱〜い愛情で、
一致団結ヒョンソの救出に執念を燃やし、ここぞという時のマヌケっぷり!!!
怪物に挑むヒボンをはじめカンドゥ、ナミルの男性陣はもちろん、
ナムジュとヒョンソら女性陣のキリッとした表情も印象的だ。

そして、ハリウッドの技術を駆使した
スピーディーでいや〜な動きの怪物は、勢い良く登場し、
次々と食料である人間を襲い続ける…。

観る人は選び、後味は良いものでは無いけれど、
次々と迫り来る、先の読めない展開に
思わず引き込まれてしまった!!!
小市民の目線でのブラック・ユーモア、
ワタシはポン・ジュノ監督のココがツボみたい。

OST/グエムル(漢江の怪物)(送料無料)
オリジナルサウンドトラック/グエムル(漢江の怪物)

→「グエムル —漢江(ハンガン)の怪物—」オフィシャルサイト
→「グエムル —漢江(ハンガン)の怪物—」公式ブログ

ポン・ジュノ監督の作品。
■映画「ほえる犬は噛まない」レビュー
■映画「殺人の追憶」レビュー

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October 24, 2005

「蝿男の逆襲」

[DVD映画]★★★★★
 
画面はモノクロに退行しているのに、
物語はサスペンス・タッチに進化していて、なかなか面白い。
前回の「蝿男の恐怖」に続きついでに続編も借りてみた「蝿男の逆襲」。
これがまた気に入てしまい、やはり激安だったので、結局共に購入。
何だ…最初から買っておけば良かった…。

こちらは翌年の1959年に製作されたモノクロ作品で、
原題は「THE RETURN OF THE FLY」。
今度は小さかったあの息子のフィリップが成長し、親の後を継ぎ研究を続ける。
監督はエドワード・L・バーンズ。原作はジョルジュ・ランジュラン
前作に引き続きヴィンセント・プライスがフィリップの叔父をつとめる。
 
 
衝撃的な事件から10年以上が過ぎ、
エレーヌがこの世を去った所から新たな物語が始まる。
前作の「蝿男の恐怖」のラストで幼いフィリップ(ブレット・ハルゼイ
がフランソワ(ヴィンセント・プライス)に言った言葉…。
「パパのように探検家になっていい?」
実はその言葉どおり、彼は父親の研究を密かに完成させようとしていた。
「油断しなければ大丈夫」だと固く信じ、まさか同じ体験をするなんて…。
弟のような悲劇を二度と起こすまいと、気のらないフランソワをなんとか説得し、
彼の資金援助を受け、あの別荘の地下の実験室で
友人のアランと供に『物質転送機』の完成に熱を燃やす。
別荘には管理人マダム・ボダールとその美しい娘セシールが暮らしていたのだが、
またもや悲劇が起こってしまう…。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * *

続編なのに、しかも予算不足?なのかモノクロなのに、
ただの2番煎じとなっていなくて、うまくエピソードをリンクしながら、
サスペンス・タッチで描かれている。
知らず知らずこの奇妙な物語にグイグイ引き込まれてしまうのだ。
前作とは違い、人間の汚い部分を利用している所が面白い。
研究者で親友のはずのアランの野望が膨らみ、どんどん犯罪を犯してゆく。
横領から始まり、追って来た警官の殺害、
その時に『物質転送機』を利用して知った、このマシンの恐ろしい威力。
それを利用し、フィリップと蠅をマシンに突っ込み、
更に逃げるためにフランソワに発砲…。
まさに絵に書いた犯罪者の図。

人間の私利私欲が産みだす、恐ろしい思惑と犯罪。
前代未聞の発明にはつきものなのかもしれない…。
例の事件で蠅嫌いになってしまったのに、友人アランに裏切られ、
よりによって、父のように『蠅男』になってしまう可哀想なフィリップ。
そして…『蠅男』の逆襲が始まった!
だが、彼には叔父のフランソワや恋人のセシールという味方がいたのだ。

今回印象的だったのは。
マウスから伸びたもぞもぞ動く人間の手。
人間からだらんと伸びたマウスの手。
「セシール!セシール!!」と
恋人に助けを求める『人間蠅』の悲痛な叫び。
それを見てびっくりした警官の顔ったら…。
『蠅男』はもはやインパクト無し、
騙した人間のみを襲いまくり、恋人の悲鳴でぶっ倒れどこか弱々しい。
叔父のフランソワは、ずっと密かにフィリップを守ろうと奔走。
「ビーチャム警部にしか話さない!」
傷を負い動けなくて、前作のラストに出て来た警部に蠅探しを頼み、
見つけた彼はフィリップの再生を試みる。
おそらく、フィリップは彼の息子のようなものなのであろう。
(彼の母親エレーヌも愛していたし)
でも、やはり一番驚いたのは、ハッピー・エンド。
そういえば、前作もそうだった!

ちなみに、今回この『蠅男』シリーズを観なおしてみて思ったのが、
ローテクながら非常に優れた作品だという事だ。
『物質転送機』なんかはまるで電話ボックス。
転送のさい目の保護のため、ゴーグルを着用するのだが、
ガタガタと震えるマシンが壊れないか、相変わらずドキドキ…。
『蠅男』だって、仮面ライダー的なかぶりもの。
だが、この異常な事態と、人間に潜む悪意、科学に対する脅威などに
どんどん興味が移りそういう事はどうでも良くなる。
優れた作品というのは、そういうものなんだな…。

[特典映像]
「ザ・フライ」シリーズのオリジナル劇場予告編4本。
「蝿男の恐怖」と同内容。

蝿男の逆襲
ビンセント・プライス エドワード・L・バーンズ
B0009J8CFC

蝿男の恐怖
アル・ヘディソン カート・ニューマン
B0009J8CF2

キャンペ−ン中により↓コレより↑バラで購入したほうがお得。
蝿男シリーズ DVD-BOX
アル・ヘディソン ビンセント・プライス カート・ニューマン
B00005V2ZK

「ザ・フライ」衝撃的かつ悲しみの伴うこの2本!
これまた親子の数奇な別の物語。
ザ・フライ コレクターズBOX
ジェフ・ゴールドブラム エリック・ストルツ デビッド・クローネンバーグ
B00005L9G2

 
■「蝿男の恐怖」レビュー
 

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October 23, 2005

「蝿男の恐怖」

[DVD映画]★★★★★
 
やっぱり好きだな〜。このくらいのユルい感じ。
かぶりもんの蠅男より、蠅に合成された小さな人間蠅が忘れられない。

今、なぜ、これ? 
かというと、昔録画したビデオが伸びてしまい、
この前激安で売られていたので…
翌日レンタルに並んでいるのを発見し、改めて観なおす。
で、結局購入してしまう(^^;)。
お気に入りの王道ものは何度観ても見飽きないので!

原題は「THE FLY」。
そう、あのデビッド・クローネンバーグによるリメイク作品
ザ・フライ」のオリジナル版。
こちらは1958年の作品なので、もちろんCGなんて無い時代、
古き良きアメリカ映画のSFホラーテイスト満点な「蝿男の恐怖」。
エグイ蠅男ではなく、なんだかセツなくなる蠅男なる科学者とその妻の悲劇の物語。
監督はカート・ニューマン。原作はジョルジュ・ランジュラン
そういえば、SFによく描かれる物質の電子転送装置は、
現在も未だ発表されていない…。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * *

いきなり殺人現場から、この物語は始まる。
「プレス機で夫を殺した」と夫の兄フランソワ(ヴィンセント・プライス)に
電話をかける妻エレーヌ(パトリシア・オーウェンズ)。
だが、彼女の様子はどうもおかしい。
蠅の飛ぶ音に反応し、たたき殺そうとすると激怒し、
執拗にある『頭の白い蠅』を探し続けている姿は異常であった…。
警察からの尋問などが始まる中、フランソワになだめられ、
やっと彼女は口を開いて、数ケ月前の信じられない出来事を話し始めた…。

ごくごく裕福で幸せな夫と子供と家政婦のいる家庭。
天才科学者であった彼女の夫アンドレ(アル・ヘディソン)は、
『物質転送機』をある日ついに完成させた。
それは『物質を原子レベルで分解し、ケーブルによって電気的に転送、再構築する』
世紀の大発明であったのだ。
だが日本製の皿の文字、“MADE IN JAPAN”が反転、
猫は転送されず、原子猫となって空中をさまよう…など、
もっと改良が必要な未完成品であった。
ある日、ずっと研究室にこもっていた夫の所へ行くと、
「重大な命に関わる事故が起きてしまった。
 話す事が出来ないのと食事がとれないので、ラム酒入りのミルクをくれ。」
とドアの隙間からメモが差し出される。
それを持って行くと頭から黒い布を被った夫が自分を見ないように、
離れているように言う。そして、
「『頭の白い蠅』を探し、生きたまま捕まえてくれ」と妻に救いを求めるのだ。
そう、自分自身を実験台に転送した時に装置内にまぎれこんでいた1匹の蠅。
彼の頭部と腕の一部は、転送し再構築するさいに蠅とミックスされてしまったのだ。
その蠅はちょうどその日、彼の息子が見つけた『頭の白い蠅』だったのだが…。

48年前の作品である。映像は当時独特の甘さのある美しい画面。
会話を中心にまったりと進み、ゆっくりとこの悲劇の真相が明らかになる。
衝撃的な蠅男のシーンも、現在の映像作品を見慣れているので
着ぐるみ的に可愛らしいとすら思えるが、
複眼で『蠅男』が見ているであろう画面など、上手いっ!!!
『物質転送機』もこれで大丈夫?と思えるようなローテク・マシーンなのだが、
スイッチ入れる度に、これ…壊れない?かと心配になり、ドキドキしてしまう。
だが、のんびり進むストーリーの登場人物に次第に心が同調しはじめる。
一心不乱に愛する夫のために『頭の白い蠅』を探し、彼を励ます妻。
妻に危害を加えまい、科学者としてこの危険な装置と証拠を残してはいけないと、
どんどん蠅へと退化する脳で必死に苦渋の決断をするアンドレの絶望。
文字さえ満足に書けない妻に向けて彼の書いた“LOVE YOU”の文字…。
両親の事情はよく理解出来ないが、どことなく気を使う幼い息子。
弟夫婦のために協力を惜しまぬ兄。
ラストで蜘蛛の巣にかかった蠅男の悲痛な叫びと表情が忘れられない。

この絶望的な悲劇が、実にハッピー・エンド?で終わる所がレトロ。
女は母は強いのだ!!!

[特典映像]
「ザ・フライ」シリーズのオリジナル劇場予告編。
 この「蠅男の恐怖」の予告編が、なかなか上手い。
 クロネンバーグのリメイク版の予告編も有。
 
蝿男の恐怖
アル・ヘディソン カート・ニューマン
B0009J8CF2

蝿男の逆襲
ビンセント・プライス エドワード・L・バーンズ
B0009J8CFC

キャンペ−ン中により↓コレより↑バラで購入したほうがお得です。
蝿男シリーズ DVD-BOX
アル・ヘディソン ビンセント・プライス カート・ニューマン
B00005V2ZK

「ザ・フライ」衝撃的かつ悲しみの伴うこの2本!これまた親子の数奇な別の物語。
ザ・フライ コレクターズBOX
ジェフ・ゴールドブラム エリック・ストルツ デビッド・クローネンバーグ
B00005L9G2

■「蝿男の逆襲」レビュー
 

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May 22, 2005

「ヒューマン・キャッチャー」

[DVD映画]★★★★☆

あのコウモリ男が帰って来た!
今度の獲物はバスケット・チームの若者達だっ!
な〜んて、帰って来るも何も、前作「ジーパーズ・クリーパーズ」の直後の設定。
すぐに続編を制作する事となったため、このアイディアが生まれたそう。
だからヤツが地上で食べる最終日間近の22日目から物語は始まる。

巨匠フランシス・フォード・コッポラの製作総指揮による
ブラック・ユーモア満載のもはやエンターテイメント・ホラー。
監督・脚本はもちろんファットなヴィクター・サルヴァ!。
制作は同じくアメリカン・ゾエトロープ。2003年制作のアメリカの作品。
前作では前半は“謎の大男”の恐怖を描いていたが、
もちろん続編なので正体はバレバレ。しかもキャラも変化し過ぎで突っ込み所は満載。
だが、今回は“知っている”からこその恐ろしさをスピーディーに大展開!
前作より更に吉本新喜劇的に楽しむべき「ヒューマン・キャッチャー」。
観はじめたら止まらない♪

『23年ごとの春 23日間にわたり それは食べる』

22日目
父タガート(レイ・ワイズ)と兄ジャックと共に
トウモロコシ畑で農作業 …“かかし”の設置を手伝っていた少年ビリー。
夕日に照らされ金色に輝くその中に立つ黒い帽子を被った“かかし”達。
だが、突然一体の“かかし”が動きだし襲って来た!
父と兄と愛犬マックの追跡も虚しく“そいつ”はビリーを捕まえたまま、
突然シュパッと羽を出して大空にへ飛び立ってしまう。
「父さん!」と悲痛な叫びを残して、
可愛いビリーは“そいつ”と共に夕日の空へ吸い込まれてゆく…。

23日目
州の大会で優勝し、盛り上がりまくる、
ハイスクールのバスケットチーム、“バンタムズ”の部員と
チアリーダー部員たちを乗せたスクールバス。
田舎の1本道、東9号線を走っている…と突然のパンク!
調べてみるとタイヤに手製の手裏剣?。
どうやら骨と金属で作られておりウラには人間の歯らしきものが埋込まれている。
ラジオではボホ郡の教会で見つかったという“人間タペストリー”の奇怪な事件が…。
すっかり日が落ち、タイヤをチェンジし再び走り出したのだが…またパンク!!
そしてまた手製の手裏剣がタイヤにささっている。
今度は骨と皮で作られており…ウラには…
人間のヘソ(あの見覚えのあるダリー君の花のタトゥ?)??
この直前急に眠りに落ちたチアリーダーのミンクシー(ニッキー・エイコックス)は、
畑で叫び“あれ”を指差す、血まみれの少年二人の夢を観ていた。
発煙筒をバスの周りに置くコーチ達が次々と突然空へと何者かにさらわれ、
バスは動かず、無線も通じず不安で一杯の彼等の前に
ついに“そいつ”は突然姿を現した!!

一方、タガート親子。
愛犬マックが畑で見つけた奇妙なナイフのような刃物には
妙に芸術的な無気味な装飾彫刻が施してあった。
切れ味抜群のその刃物。きっと“あいつ”のものに違い無い!
こうして残された親子は“あいつ”に復讐を誓い、何やら行動開始した!!

“かかし男”=“コウモリ男”=“そいつ”=“あれ”=“あいつ”…
“ザ・クリーパー”(ジョナサン・ブレック)が獲物を襲いながら飛びまくる!!!
あっちからも、こっちからも、ピュンピュン、ピョンピョン、バッサバッサ…
あの手この手で怖がらせ、恐怖の臭いを嗅いで選んだ獲物をゲットするために、
ウインクするわ、ガラスをなめるわ、指で合図するわ…若者達を弄ぶ。
手製の武器の芸術的な装飾といい、全く手先の器用でまめな怪物だ。
今回は前作と違い黒光りする無気味な姿。
大好きな恐怖の臭いを嗅ぐだめ鼻の穴はなんと3つ!
欲しいパーツを食っては自分に取込み、自分のパーツとしてにょきっと出す、
残りはきっちり武器や住処に使用するという、残忍なリサイクル野郎!

そして“そいつ”の獲物である若者達。
こういう時こそ人間の本性出るため、窮地の彼等は仲たがい。
やたらプライドの高いひねくれ者のスコッティ(エリック・ネニンジャー)君の
怖がりっぷりは人間臭いが、小さい事にクヨクヨしていて相当マヌケ。
キンボール君のビビリ具合、真直ぐな男D君の活躍は意外と良かったな〜。
犠牲になった人の共通点は『怖がりなのに好奇心旺盛で妙な正義感を持つ』人。
ミンクシーちゃんの突然霊媒師状態にはかなり無理があったが、
前回と冒頭のエピソード説明するために入れたかったんだろう。
可愛いビリー君とあの懐かしいダリー君には思わず、ホロッ…

大活躍といえば、タガート父ちゃん!
“コウモリ男”の武器と穿孔機を使って一日がかりでお手製の武器を作るなんて!!
それを支えるジャッキー兄ちゃんも、いい仕事するなぁ!!!
思わず「父ちゃん頑張れ!」「兄ちゃん頑張れ!」と激励してしまうではないか!
最後の最後まで復讐の炎を燃やし続ける
タガート父ちゃんの愛情と執念に座布団5枚!

そして23年後
タガート父ちゃんには座布団10枚!!
うひゃ〜、ここまでは想像出来ずに笑えた笑えた!!!
好きよ!ただでは転ばぬその商売根性と執念深さ。
タガート父ちゃん頑張ってくれよっ!!!!!!
 
特典映像
 てんこもりなメイキングやインタビュー、トレーラー等有。
 今回は技術的な事や制作の裏を覗けるのが楽しい。
 
ヒューマン・キャッチャー 特別編
レイ・ワイズ ビクター・サルバ ジョナサン・ブレック ニッキー・アイコック
B0002ONYHA

ヒューマン・キャッチャー/ジーパーズ・クリーパーズ2
ベネット・サルヴェイ サントラ
B0001M6H36

■映画「ジーパーズ・クリーパーズ」レビュー
 

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May 21, 2005

「ジーパーズ・クリーパーズ」

[DVD映画]★★★☆☆

これも一種の穴モノですね。
予告編でちょっと観たかった作品「ジーパーズ・クリーパーズ」。
年末にテレビで放映されたのを観た時は、途中から開いた口が塞がらない。
そして余りのゆるさに笑いが止まらなかった。
セリフにもある“ホラー映画のおバカな主人公のスタンダードな展開”を
自ら実践してしまった、あわれな姉弟の物語。

巨匠、フランシス・フォード・コッポラ製作総指揮のB級ホラー?(と言い切ろう!)
監督・脚本はコッポラが発掘したヴィクター・サルヴァ
この人は元々脚本家だったんですね…そのぼよんとした巨体も頷ける。
製作はコッポラが運営しするアメリカン・ゾエトロープ。
2001年制作のアメリカの作品。

姉のトリッシュ(ジーナ・フィリップス)と弟のダリー(ジャスティン・ロング
は春休みのため車で帰省中。
通りかかる自動車のナンバープレートで言葉遊びをしながら田舎道を走っている…と、
後ろからものすごい勢いで走ってくるトラックが!!!
まるで殺人鬼でも乗っているような」そのトラックは
みるみる接近してきて衝突しそう!
ナンバープレートには“BEAT1NGYOU
ガラスは真っ黒に塗られており、中は見えない。
このとんでもないカーチェイスをなんとか切り抜けた後
ふと視界に入った古い教会の穴の中に、
怪しい大男が血の付いたシーツで包んだモノを投げ入れるのを目撃してしまう。
しかも前に止まっている不気味なトラックはさっきの怪しいトラックではないか!
見られた事に気づいた男は、再びあのトラックで不快な警笛を鳴らしながら
とてつもない猛スピードで追いかけて来る!
今度は本気だ、ガンガン車体をぶつけてくるではないか!!!

“それ”から何とか逃げ切った2人だったが、
ダリーはあの穴に捨てられたモノが気になって仕方が無い。
もし、あれが生きている人間だったら?
ここで登場!ホラーの王道、おバカな主人公の“妙な好奇心と正義感”
こいつが命取りになる事はわかっているのにやめられない。
穴の中を確かめるため、再び教会に戻り穴に滑り落ちてしまったダリーは見てしまう。
シーツにくるまれていたモノ!!穴の底の想像もしなかった異様な光景!!!
彼等がドライブ中にふと思い出した話。
23年前行方不明になった高校生カップル。首が無かった二人。愛を誓った指輪が…
穴から出て来たダリーの様子がおかしい。
ボコボコになった車を走らせ、二人は最寄りの喫茶店に駆け込むが、
中にいるお客達は何だかとっても異様なムード。
そこに、ダリーあてに変な電話がかかって来た。
『ジーパーズ・クリーパーズ♪』レトロで軽快な音楽。
受話器の向こうで予言者の叔母さん曰く、
この曲に注意して! その歌詞で歌われているのは???


教会の地下室。イヤな泣き声のカラス。
猫おばさん、予知夢おばさん、喫茶店の妙な客達。
最初の「激突」を思わせるスピード感あふれるサスペンス感、
そして穴まわりでの「羊たちの沈黙」的なサイコ・ホラー感
これが中盤から想像もつかない妙ちきりんな怪物モノに急展開!
黒い帽子に黒いマント。妙に粉吹いたような白い顔。
そいつは、殺しても殺しても、人間のパーツを自分のものにして、
長い時間を生きて来た現れる世にも醜いコウモリ男(ジョナサン・ブレック)!
臭いで獲物を嗅ぎわけ襲う、その醜い鼻。
ついでににょきっと生える微妙な羽。
ヤツに目をつけられたら逃れる術は無いのである。
コイツが登場してからは、ドキドキするよりむしろ笑える。
主役二人の名演技、最初の伏線どこへやら♪
とっても弱い警官達や超能力者のおばさんには運命を変える事も出来ず、
気の強い姉さんがかっちょいいタンカ切っても、聴かなかったフリのコウモリ男
『ジーパーズ・クリーパーズ♪』
謎めいた不気味な歌詞に反する、ゆる〜い音楽がこれまたイイ!
この曲流しながら裁縫・加工作業するなんて手先の器用な怪物。
コヤツは都市伝説というより、23年に1度現れる田舎のたちの悪い妖怪。

いや〜、真剣に作るB級映画。この作品はこの醍醐味が十分味わえます。
こういうのは真剣に突っ込んで観てはいけません。
あぁ、そんなコトしちゃ! ホラごらん!! そんなアホな!!!
と、吉本新喜劇を鑑賞するがごとくのお決まりコースを楽しもう。
これが続編まで制作されるヒット作というのが謎ですが〜。
映画ってホント、面白いですね。

特典映像
見応え十分なメイキングやインタビュー、トレーラー等有。
その生真面目なエピソードには感心します!

ジーパーズ・クリーパーズ デラックス版
ジーナ・フィリップス ジャスティン・ロング アイリーン・ブレナン
ヴィクター・サルヴァ
B000066HMQ

ジーパーズ・クリーパーズ フィギュアバージョン
ジーナ・フィリップス ジャスティン・ロング アイリーン・ブレナン ヴィクター・サルヴァ
B0000677PT

ヒューマン・キャッチャー/ジーパーズ・クリーパーズ2
ベネット・サルヴェイ サントラ
B0001M6H36

■映画「ヒューマン・キャッチャー」レビュー
 

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March 20, 2005

「えびボクサー」

[DVD映画]★★★☆☆

く…下らないのに大真面目!これぞB級ヒューマン・コメディ!!!
もちろん、アルバトロスさん配給の「えびボクサー」。

監督・脚本は日本初登場のマーク・ロック。
編集を「バロン」のピーター・ハリウッド。衣裳は「穴」のシャロン・ギラーム。
役者も「スライディング・ドア」のケヴィン・マクナリー、
「ぼくの国、パパの国」のマドハヴ・シャルマと、ちょっぴりメジャ−???

イングランドでかつてボクサーだったビル(ケヴィン・マクナリー)は、
パブを経営している嫌味でしょぼくれた中年男。
客には「バーのつまみは、人の小便で汚れている」と言って出す始末。
こんなでは店が繁盛するわけが無い。
ある日、友人何でも屋アミッド(マドハヴ・シャルマ)に、
カリブ海に生息するマンティス・シュリンプ=カマキリエビが、
獲物を巨大なハサミで殴って気絶させる映像を見せられ、
その中で体長2メートルに達する巨大えびが見つかったので、
人間VSえびのボクシング試合で金を儲けようと提案される。
そこで、ビルは全財産を使いミスターCという巨大えびを購入しバンに積み込み、
若いアマチュア・ボクサーのスティーヴ(ペリー・フィッツパトリック)と、
その恋人シャズ(ルイーズ・マーデンボロー)と共に夢に向かって走り出す!
だが…前途多難な一行だった。
まず、巨大えびミスターCの飼育が大変!
小えびを1日18kg食べさせ(共食い?)、殻に補湿クリームを1日3回塗り、
エラの下や、関節マッサージを1日10分してあげる。
自分達の生活もままならぬまま、ロンドンで売り込みを始めるが
なかなか上手くゆかない。所持金も底をつく。
しかし、ビルは成功を信じ、ミスターCに情を感じ…そして愛しながら?
テレビ出演のために努力する…さて運命の結末は???

冒頭から手を抜かずにクソ真面目に美しい映像としっとりした音楽♪
中年おやじの荒唐無稽の儚い夢と、愛情を描いたこれでこそ B級!!な映画。
とにかくチープな造りのミスターC!
これがまた、顔見知りは大事にしたり、海を恋しがったり…なかなか可愛い。
でも自分に攻撃するヤツには破壊力満点のパンチを出すのだ。
ファイト・シーンもほとんど無く、これは間違っても格闘モノではない。
ミスターCに出会う事によってそれぞれの道や愛を見つける、
おバカな人間達のヒューマン・コメディなのだ。
役者のおかげか、演出のおかげか、脚本のおかげか、
日本でこれにインスパイアされ制作された「いかレスラー」のような寒さは無い。
腰抜けするほどバカバカしい内容なのだが、呆れる程の温かい気分で映画は終わる。
ケヴィン・マクナリーはビル役のために6キロ増量したそう。
真剣におバカなものを作る姿勢。
これが出来上がりに反映している気がするのであった。

「えびボクサー」オフィシャルサイト
 ↓
http://www.albatros-film.com/movie/ebi/

えびボクサー
ケヴィン・マクナリー マーク・ロック ペリー・フィッツパトリック

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August 22, 2004

「美女と野獣」

[DVD映画]★★★★☆

これもジャン・コクトーの映画監督作品。原作はルプランス・ド・ ボーモン婦人。
ディズニーさんのアニメも良かったが、これは全く違った幻想的な美しさがある。
1946年フランスの作品で、戦後日本で公開されたフランス映画封切り第1作目!!
そんな時代の「美女と野獣」…。

船が沈んで破産した商家の美しい末娘ベルは父を思い、家のために働く。
意地悪な姉二人は未だに贅沢放題で働きもしない。
優しい兄もダメ男で借金を作るわ、使用人たちまでダメダメ…。
その兄の友の色男アヴナンに求婚されるが、父のそばにいてあげたいゆえに断るベル。
なんとか残った船の荷で乗り切ろうと港へむかった父親だったが
荷物は全て無くなっていた。失意のもと、家路を急ぐ父親は不思議な城へ迷い込む…。

誰もいないその城の中を進むと、
壁から生えた手が持つ燭台に、次々と明かりがつき、
その手は行くべき方向を指差してくれ、
テーブルから手が生えて、彼に給仕をしてくれる。
あちこちにいる胸像や銅像たちは眠りこんだ彼を見守る。
まるで生きているかのように…。
朝になり、獣の声で目覚めた父親は城の中でバラを見つける。
ベルにお土産に一輪のバラをたのまれていた父親は、思わず一輪折ってしまう。
そのバラは『野獣』が一番大切にしていたものだったのだ。
それを『醜い野獣の顔をした生き物』に見つかってしまい、
野獣は1輪のバラのかわりに娘を1人差し出すように迫る。
さもなければ、父親自身が命を失うと。

帰ってきた父のためにベルが城へ行くことに。
白馬マニフェックに乗って『野獣』の待つ城へ…
父が通ったあの回廊、壁から生えた手が持つ燭台、そして美しく揺れるカーテン…。
彼女の部屋へと導かれたベルに、彼女の家具達は話しかける。
どうやら彼女は歓迎されているらしい。

そして、醜い野獣は美しいベルに言う。
醜い姿をベルには見せない。毎日7時に夕食の時に表れて、質問をするだけだと。
「私の妻になってくれないか?」
最初は顔を見て気絶するくらい恐れていたベルだったが、
そのうち、親切な『野獣』に心が動き出す…

とにかく城の中の不思議で幻想的なシーンが美しい!!
特に、スローモーションの使い方が上手くて、これからどうなるのかドキドキ…。
手や像たちの表情はなるほど、まるで魔法をかけられた召し使い達のよう。
各所に出てくる『布』の使い方もステキ。

尚、主演のジャン・マレーが、「色男のアヴナン」「野獣」=「王子」の三役?
を演じてます。愛情ありすぎ…!!
最後の「王子」はぷっと笑ってしまえる程濃い顔の「王子」!
『野獣』の顔もどこかファニーでなんとなく笑えるユルさが好きですね〜。
ラストシーンのオチには、つっこみ入れたくなりますが
『おとぎばなし』として、この映画は楽しんだほうが良いかと。
「コクトー詩集」を読むとコクトーさんの自愛具合が理解出来ます…。

美女と野獣
美女と野獣
 

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